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トコジラミについて

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2023年12月28日

トコジラミとは?

 シラミと名前が付きますが、シラミの仲間ではなく、カメムシの仲間です。ナンキンムシと呼ばれることもあります。最も小さな幼虫は、1ミリメートルほどの大きさです。成虫は、5~8ミリメートルの大きさです。雌成虫、雄成虫、幼虫とも吸血します。トコジラミが吸血すると腹部は、膨らみ、吸血した血液のために赤黒くなります。

 針のような口で人を吸血します。人が寝静まった頃にすき間などから出てきて吸血します。主に、寝ている人の肌の露出している部分を吸血します。


吸血されるとどうなるの?

 吸血されると、数時間後にかゆくなり、吸血された部分がはれたりします。ただ、そうした症状の出ないこともあります。人によって症状は様々です。

昼間の居場所は?

 夜間活動性です。そのために昼間は、色々なものの透き間に潜んでいます。壁と柱の間、家具の透き間、畳の間や内部などあらゆる透き間に潜んでいます。また、カーテンや布団などに潜んでいることもあります。


血糞、脱皮殻、すき間には成虫


大量の血糞で黒くなった柱や壁

駆除の方法は?

 トコジラミが潜むすき間に対して殺虫剤を散布します。

 殺虫剤にも種類が多くありますが、比較的手に入りやすいフェニトロチオン(スミチオン)を使います。油剤や乳剤を使用するに当たっては用法用量を守り、トコジラミが生息している透き間に注入します。更に1週間後、もう一度散布を行います。その後、定期的に観察し、駆除の効果を確認します。

 殺虫剤により、散布場所が変色、変形することもあるので注意が必要です。

 また、殺虫剤成分や殺虫剤の中の有機溶媒のにおいなどで気分が悪くなる人もいるので散布に当たっては、十分な注意が必要です。

 手に入りやすいピレスロイド系殺虫剤は、殺虫効果が低く、殺虫剤の効果も長続きしないために効果的な駆除ができないようです。ピレスロイド系殺虫剤の煙を出すくん煙剤や蒸気を出す蒸散剤など手に入りやすい殺虫剤ですが、トコジラミの生息する透き間まで殺虫剤成分が行き渡らず、効果が期待できないようです。

 細い針金などで透き間に生息しているトコジラミをかき出し、粘着シートなどで捕獲し、処分する方法もありますが、効果は部分的で、この方法だけで駆除するのは難しいと思われます。

 柱、壁などの透き間を目張りし、生息できないようにすることも必要です。また、部屋の中の整理整頓清掃なども必要です。

日頃の注意はどうするの?

 早くトコジラミの生息を確認すると、それだけ駆除もしやすくなります。活動している夜間に照明を点けて幼虫や成虫の有無を確認し、早期の駆除に結び付けます。

 また、トコジラミが生息していると、柱や家具の表面に黒い糞(ふん)が見られます。この糞の有無も生息を確認できる方法です。

増えている原因は?

 宿泊施設から宿泊施設などの人の移動に伴い、カバンや荷物に紛れ込んだトコジラミが新しい場所で生息し、繁殖しているようです。旅行時のカバンや荷物には十分な注意が必要です。トコジラミが生息している恐れがある場所では、夜間、カバンや荷物をビニール袋などに入れ、保管する必要もあります。

お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生センター
(北東部)075-746-7211
(中部)075-746-7212
(南東部)075-746-7213
(西部)075-746-7214
(旅館業担当)075-585-5653

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