「未来のサイエンティスト養成事業 夏期講座」を実施しました!
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2023年10月26日
京都市衛生環境研究所にゅーす 令和5年度
令和5年度「未来のサイエンティスト養成事業 夏期講座」を京都市衛生環境研究所で実施しました!
7月27日に京都市青少年科学センター主催の「未来のサイエンティスト養成事業 夏期講座」を当研究所で実施しました!
今年は「クッサイだけじゃないカメムシワールド」と題して、カメムシの知られざる生態やユニークな形のカメムシ、人に害を与えるカメムシなどを紹介しました。小学4年生~6年生の児童16名が参加してくださいました。
「未来のサイエンティスト養成事業」とは?
京都市青少年科学センターが主催する事業。小学4年生~中学3年生までを対象とし、同センターをはじめ、大学や企業等の専門家の助言を受けて自ら研究するなど、理科や科学に興味・関心のある子どもたち(未来のサイエンティスト)の育成を目的としています。
カメムシのニオイはくさいだけじゃない
カメムシと言えば、まずイメージするのは「臭いにおいを出す虫」ですね。実はこのニオイはただ臭いだけではない大切な役割があることを紹介しました。その役割は、敵から身を守るほかに、仲間を集めたり、危険を知らせたり、メスがオスを呼び寄せたりするフェロモンとしての働きです。
カメムシの出すニオイは、臭いだけではなく、果物のようないいニオイのするものや臭くないものもあります。カメムシは種類が多い!生態も様々!
カメムシは日本国内で約1,500種類とたくさんいて、水辺にいるアメンボやタガメなどもカメムシの仲間であることは意外に知られていません。ほかにも、衛生害虫のカメムシ(刺すサシガメや吸血するトコジラミなど)も紹介しました。
カメムシは模様も様々で、色が変異するものや幼虫と成虫で見た目が変わるものなど多岐にわたります。
カメムシについて学んだ後は、お楽しみの実習です
実習では「カメムシパズル」と「顕微鏡観察」を行いました。
カメムシパズルでは、12ピースに分かれたパズルを並べてカメムシの絵を完成させます。各参加者が2種類のパズルに挑戦し、楽しく学びました。
また、顕微鏡観察ではカメムシの樹脂標本を使いました。体の作りや表面の模様など、肉眼では確認しにくい細かい部分まで熱心に観察していました。カメムシパズル
顕微鏡観察
講座の後には、当研究所の植栽見学
当研究所では、市民の皆様に親しんでいただける研究所となるよう、植物の誤食による食中毒予防や漢方等健康に関すること、生物多様性に関することについて学んでいただける植栽を、研究所1階テラスに設置してします。
間違えて食べると食中毒を起こしやすいスイセンやイヌサフランは、食用の植物と見た目がよく似ているため、注意が必要であることや見分け方の説明をしました。また、ミントとハッカの違いなど、実物のにおい体験をして違いを比較しました。他にも、ニッキなど生薬のにおいを嗅ぐ体験もしました。植栽見学
生薬のにおい体験
お問い合わせ先
京都市 保健福祉局医療衛生推進室衛生環境研究所
電話:075-606-2676
ファックス:075-606-2671