スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

ウェルシュ菌による食中毒を予防しましょう

ページ番号125591

2024年5月7日

ウェルシュ菌とは?

  • 健康な人や動物の腸管、土壌や下水などの自然界に広く生息しています。
  • 酸素のない状態でしか発育できない菌です。
  • 一部が熱に強い殻(芽胞)を作るため、100℃の加熱でも生き残ります。
  • 食べ物とともに腸に達し、腸で毒素が作られて食中毒を引き起こします。

ウェルシュ菌食中毒

食中毒の特徴

  • 主な症状は、腹痛と下痢です。発熱はほとんど見られないか、微熱(37~38℃)程度です。
  • 潜伏期間(病原体を摂取してから症状が出るまでの期間。)は、6~18時間です。
  • 大量に調理した食品を原因とするものが多く、一度に多くの方が食中毒を起こします。
  • 一般的な細菌性食中毒と同様に夏季(7~9月)に多発しますが、春季(3~4月)での発生も比較的多く、冬季(12~1月)での発生も全国的に数件あります。

 

食中毒のメカニズム

・ウェルシュ菌に汚染された食材を使い、カレー、スープ、煮物などを大量に作った場合、ウェルシュ菌の一部は高温の中でも殻(芽胞)を作り、生き残ります。

・さらに、鍋の中は酸素不足になり、ウェルシュ菌が増えやすい環境になります。

・調理後、温度が下がり、増殖しやすい温度帯(12〜50℃)になると、ウェルシュ菌は急激に増えます。

・食べる前に温め直しても、一度増えたウェルシュ菌の多くは死滅せず、食中毒を引き起こします。


食中毒の予防策

  • 調理した食品は、早く食べるようにしましょう。特に、前日に調理することは避けましょう。
  • 大量の食品を加熱調理したときは、室温で放置せず、保管するときは小分けするなどして急速に冷却するようにしましょう。

ウェルシュ菌食中毒の発生状況(京都市)

ウェルシュ菌は大量調理された食品が原因となることが多く、1つの食中毒事件で発生する患者数が多いことが知られています。

また、京都市でも平成27年度に患者数が69人、平成30年度に患者数が621人に上る、ウェルシュ菌による食中毒事件が発生しました。

年度別ウェルシュ菌食中毒発生状況(京都市)
平成27年度平成28年度

平成29年度

平成30年度令和元年度令和2年度令和3年度令和4年度令和5年度
事件数(件)200100100
患者数(人)9300621004600

ウエルシュ菌食中毒予防啓発リーフレット

ウエルシュ菌食中毒予防啓発リーフレット

↑詳しくは画像をクリックしてください。

お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課(京都市保健所)
電話: 075-222-3429 ファックス: 075-213-2997

フッターナビゲーション