スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

人と動物の共通感染症について

ページ番号106808

2025年7月2日

人と動物の共通感染症について

 人と動物の共通感染症は、人とそれ以外の脊椎動物の両方に感染または寄生する病原体により生じる感染症のことをいいます。zoonosis(ズーノーシス)、動物由来感染症などいくつかの呼称があります。
 人と動物の共通感染症には、人も動物も重症になるもの、動物は無症状で人が重症になるもの、人は軽症でも動物は重症になるものなど、病原体によって様々なものがあります。

 ペットのような身近な動物にも関係することなので、正しい知識を持ってしっかりと予防しましょう。

 ここでは身近な動物が関係する人と動物の共通感染症を紹介します。

人と動物の共通感染症
 疾病名関係する動物 人の症状 感染経路 動物の症状 
 狂犬病 全ての哺乳類  神経症状、狂騒、麻痺、死亡感染動物に咬まれる神経症状、狂騒、麻痺、死亡 
 サルモネラ感染症 犬、猫、ウサギ、サル、鳥、その他の動物 発熱、腹痛、下痢、嘔吐病原体に汚染された飲食物を介する 多くは無症状。一部の動物で下痢 
 パスツレラ症 犬、猫、その他の動物 受傷部の腫脹、発熱犬、猫に引っ掻かれる、咬まれる 多くは無症状、まれに呼吸器症状 
 エルシニア症 犬、猫、ネズミ、その他の動物 腹痛、発熱、下痢病原体に汚染された飲食物を介する多くは無症状、一部の動物で下痢 
 レプトスピラ症 犬、ネズミ、その他の動物 インフルエンザ様症状、黄疸、出血、腎障害感染動物の尿に汚染された土壌、水を介する 

犬では腎炎

 ネコひっかき病 猫 リンパ節炎猫に引っ掻かれる 無症状 
 Q熱 犬、猫、その他の動物 インフルエンザ様症状等病原体に汚染された糞、尿、羊水、乳汁を介して 多くは無症状、妊娠動物で流産
 カプノサイトファーガ感染症 犬、猫 発熱、倦怠感、吐き気、頭痛、まれに重症化犬猫に咬まれる無症状 
 皮膚糸状菌症 犬、猫、その他の動物 脱毛、かゆみ感染動物との接触 脱毛、かゆみ 
 トキソプラズマ感染症 猫、その他の動物 流産、胎児の先天性障害病原体の経口摂取、病原体を含んだ生肉の摂取 

多くは無症状、一部の動物で下痢、神経症状 

 オウム病 鳥 インフルエンザ様症状排泄物に含まれる病原体の吸入 多くは無症状 
 ブルセラ症 犬、牛、その他の動物 インフルエンザ様症状、まれに重症化流産胎児や排泄物、尿等との接触や飛沫の吸入多くは無症状、妊娠動物で流死産
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 犬、猫、その他の動物 発熱、嘔吐、下痢、筋肉痛、時に重症化マダニに刺される、まれに感染犬猫に咬まれる、感染動物の体液との接触犬より猫で重篤
発熱、嘔吐、黄疸

人と動物の共通感染症は正しい知識を持てば予防できます

○ 犬の予防注射と登録
  
犬の飼主には狂犬病予防のため、予防注射と登録が法律で義務付けられています。

○ 過剰な触れ合いは控えましょう
  病原体が動物の口の中や爪にいる場合があるので、口移しで餌を与えたり、箸やスプーンの共用はやめましょう。

○ 動物を触ったら手を洗いましょう
  知らないうちに唾液や粘液に触れたり、傷口などに触ったりすることがあるので、動物を触ったら必ず手を洗いましょう。

○ 動物の身の回りは清潔にしましょう
  飼っている動物はブラッシングや爪切りをこまめに行い清潔にしましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をして清潔を保ちましょう。タオル、敷物や水槽は細菌などが繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。

○ 糞尿は速やかに処理しましょう

○ 室内で鳥などを飼育する場合は換気を心がけましょう

○ 砂場や公園などで遊んだら手を洗いましょう
  動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。

お問い合わせ先

京都市 保健福祉局医療衛生推進室京都動物愛護センター

電話:075-671-0336

ファックス:075-671-0338

フッターナビゲーション