カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう
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2023年11月2日
カンピロバクター食中毒に注意しましょう!
市民のみなさま :「鶏の刺身」など、鶏肉を生で食べることは控えましょう!!
飲食店営業者のみなさま :「鶏の刺身」、「タタキ」など鶏肉を生もしくは十分に加熱しないで提供するのは止めましょう!!
・ 近年、鶏肉の生食や加熱不十分な鶏料理(鶏の刺身、タタキ、湯引き)を食べたことが原因と考えられる『カンピロバクター食中毒』の発生が全国的に増加しています。
・ 特に、幼児や高齢者などの抵抗力の弱い方がカンピロバクター食中毒になると、重症化することがあるため、注意が必要です。
・ 市内の飲食店、スーパーなどでの鶏肉の抜き取り検査の結果、約半数からカンピロバクターを検出しており、鶏肉はカンピロバクターに高率に汚染されていることがわかります。
[平成30年度~令和4年度:277検体中147検体陽性(検出率 53.1%)]
カンピロバクター食中毒を予防するためには?
・ 鶏肉を生(鶏の刺身)や十分に加熱をしない状態(タタキや湯引き)で提供しない。
・ 「鶏の刺身」などの生のメニューは、注文しない。
・ 「鶏の刺身」などの生のメニューは、提供されても食べない。
※ 鶏肉は加熱(中心部の温度が75℃1分以上)して食べれば安全です。
『カンピロバクター食中毒』 とは?
●症状
・ 潜伏期間(病原体を摂取してから症状が出るまでの期間)は一般的に2~5日(平均2~3日)です。
・ 主症状は下痢、腹痛、発熱、吐気、嘔吐、倦怠感、頭痛等です。
・ 少ない菌量でも発症することが知られています。
●原因食品
・ 食肉(特に鶏肉)の生(鶏の刺身)や十分に加熱をしない状態(タタキや湯引き)。
※『処理されたばかりの新鮮な鶏肉なら生でも安全』ということはありません。
・ 汚染された飲料水、生野菜、牛乳など。
※潜伏期間が3~5日と長いため、原因食品が判明しないことも多く見られます。
●対策 【カンピロバクターは熱と乾燥に弱い】
・ 調理器具は熱湯消毒し、よく乾燥させる。
・ 肉と他の食品との接触を防ぐ。
・ 食肉・食鳥肉処理場での衛生管理、二次汚染防止を徹底する。
・ 食肉は十分な加熱(中心部の温度が75℃、1分以上)を行う。
●カンピロバクター【電子顕微鏡写真】
・ カンピロバクターは細長いらせん状のらせん菌です。
カンピロバクター食中毒の発生状況
京都市内でのカンピロバクター食中毒の原因としては、「鶏の刺身」など鶏肉を生又は加熱不十分な状態で食べている事例が多く見られます。
以下に、過去5年間の京都市内で発生したカンピロバクターによる食中毒事件の事件数及び患者数を示します。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
食中毒事件数 (単位:件) | 5 | 5 | 3 | 1 | 0 |
食中毒患者数 (単位:人) | 37 | 24 | 14 | 12 | 0 |
カンピロバクター食中毒予防啓発リーフレット
お問い合わせ先
保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課
電話: 075-222-3429 ファックス: 075-213-2997