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平成30年度 重要文化財 八瀬童子関係資料 保存修理報告

ページ番号220333

2019年5月22日

平成30年度 重要文化財 八瀬童子関係資料 保存修理報告

 

1  重要文化財 八瀬童子関係資料(741点)のなかの「文書・記録類650点」のうち,

  平成30年度修理分(11点)の保存修理の概要を記す。

      所蔵者 一般社団法人 八瀬童子会

      寄託先 京都市歴史資料館

      施工者 株式会社 修美

 

2 全11点の内訳は,

        1 八瀬村地券出入留(明治20年)

        2 宮内省庶務課ニ係ル書類一(明治21年)

        3 大喪使御用ニ付御下賜金処分原簿(明治30年1月)

        4 皇后宮太夫香川敬三書状(明治35年10月7日)

        5 恩賜地租金ニ係ル沿革書類二(明治35年)

        6 八瀬村誌(明治36年8月)

        7 宮内省御下賜地租金受払帳(明治37年2月)

        8 賀茂祭御用勤手当領収書(明治39年)

        9 復租紀恩碑ニ係ル書類(明治40年)

        10宮内省用度課ニ係ル書類(明治43年8月)

        11恩賜地租金上納領収証書(明治43年8月)

 

        修理前の状況は,

        1虫損等による欠失

        2湿気等による料紙結合部の脆弱化

        3四隅の折れや捲れ

        4冊子表紙の折れや亀裂

        5水分・湿気等による茶色のシミ

        6本紙全体の擦れによる毛羽立ち

        7経年による汚れや埃の付着,が著しかった。

     修理は,解綴し,筆や刷毛でドライクリーニングを行った。

     補修は,修復用電気コテ等を使いて本紙を伸ばし,欠落・散逸のおそれがある箇所には,補修紙を施した。

     冊子の仕立ては,元の綴じ穴を用いた。

     保存は中性紙の帙に納めた。

     記録は写真撮影等を行った。

 

3 概要写真


修理前


修理後


仕上げ


保存

お問い合わせ先

京都市歴史資料館  電話: 075-241-4312 ファックス: 075-241-4012

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