Ⅶ具体的な取組内容

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2011年3月7日

 右京区の将来像の実現に向けた3つの取組テーマについて,具体的に取り組んでいく内容をテーマごとに示します。具体的に取組を進めていく上での考え方と方向性,そして取組内容例を挙げています。

1 豊かな自然と歴史文化を活かしたまちづくり

1 右京の歴史や文化を活かし,継承していくまちづくり

 右京区で受け継がれてきた自然,歴史,文化を次世代に継承していくためには,地域住民自らがこれらを深く理解し,自らの暮らす地域に誇りと愛着を持つことが不可欠です。また,地域住民自らが隠れた右京区の魅力を見つけ出し,地域への誇りと愛着をさらに深めていくことも大切です。

そこで,地域住民自身が地域の自然,歴史,文化を学び,さらに理解を深めていく取組を進めます。そして,地域住民自身が隠れたこれらの魅力を掘り起こし,新たな地域の魅力を自ら発信する取組を進めることで地域で暮らし続けていく誇りと自信を深め,地域の自然,歴史,文化を将来に受け継いでいく意欲を高めていきます。

具体的な取組内容(例)

●地域住民が自らの暮らす地域の自然,歴史,文化を学ぶ取組の推進

●地域住民による地域の魅力の掘り起こしと,それらをPRする取組の推進

2 地域の個性に応じた景観づくり

 右京区には,個性豊かなまち並みや集落,眺望等の景観が数多く存在しており,重要な地域資源となっています。こうした個性ある景観は,農林業等の地域の産業と密接に関わるとともに,社寺や景勝地等との歴史的文化的な関わりの中で形成されてきました。また集落ぐるみの維持管理といった地域の生活文化との関わりの中で受け継がれてきました。

 そこで,右京区の個性的な景観を,地域の産業,文化,暮らしとともに次世代に受け継いでいく仕組みを,多様な主体によるサポートのあり方も含めて検討していきます。

そして,個性あるそれぞれの地域においては,地域の将来像とそれに合った景観を守るルールを,地域住民自らが考え,つくり出していく取組を進めていきます。

具体的な取組内容(例)

●産業,文化,暮らしと一体となった景観を受け継いでいく仕組みづくり

●地域の個性に合わせた,将来を見すえた景観ルールづくりの推進

3 右京ならではの観光への転換

 京都の中でも有数の観光地である嵯峨嵐山を中心に,観光シーズンになると,右京区には数多くの観光客が来訪します。

 現在は,幹線道路への自動車交通の集中等の課題を抱えていますが,地域の自然や歴史,文化や暮らしにじっくり触れる体験型や滞在型の観光へのニーズが高まっており,CO2削減等が重視される社会状況と併せて,徒歩や自転車交通,公共交通を中心とした「歩く観光」の需要が高まることが予想されます。

 そこで,まちなかや山間部も含めて,歩いて楽しんでもらえる様々な仕掛けや観光メニューを考えるとともに,広く情報発信する取組を進めていきます。

また,地域ごとに特徴ある観光客の受け入れ方や,右京区の多様な個性を活かした観光のスタイル等,地域住民と商業者等が一体となり,新たな方向性や具体化の方法を検討し,取り組んでいきます。

具体的な取組内容(例)

●地域住民と民間事業者等が将来の観光のあり方を考える取組の推進

●歩く観光を支える観光メニューづくりや観光情報の発信の推進

●右京の魅力を体感できる質の高い滞在型観光の推進

4 右京独自の資源を活かした産業振興の推進

 右京区には,山林や農地等の自然環境を今日まで受け継いできた農林業,日本の映画文化を長く支えてきた映画づくりや映画,映像に関連する伝統技術,地場産業がありますが,その多くは就業者数の減少や後継者不足といった課題を抱えています。

 一方,右京区の先端産業が果たす世界的な役割は今後さらに高まることが予想され,映画産業等と関連した新たなコンテンツ産業等も併せて,次世代の産業を担うものとして期待されます。そこで,地場産業の活性化と継承,次世代の産業を担う先端産業やコンテンツ産業のさらなる振興を通じて,右京の個性ある風景や文化,雇用や暮らしを支えていく取組を進めます。

特に地産地消という観点から,様々な地場産品を暮らしの中に取り入れたライフスタイルの確立に努め,「右京ライフ」という新たなライフスタイルの提案を進めていきます。農林業の振興等は,もとより,全市や全国レベルで振興策に取り組むべき内容ですが,右京区においても,区民全体で,これらの地場産業の振興に役立つ取組を進めていきます。

具体的な取組内容(例)

●地域に根付いた地産地消の取組の推進

●生活に密着した地場産業,右京らしい先端産業の振興

●「右京らしい生活」というライフスタイルのPRの推進

2 魅力ある都市環境を備えたまちづくり

1 まちを支える交通システムの実現

 右京区では,クルマ中心の交通システムから徒歩や自転車交通,公共交通を中心とした交通システムへの転換等,歩く観光を支える環境づくりを検討していくことが重要です。

 一方,右京区には,道路幅員の狭い生活への車両の流入,慢性的に渋滞する交差点や未整備の幹線道路といった課題とともに,クルマの利用が不可欠な山間部もあります。生活道路の安全確保や地域の交通基盤の骨格となる道路基盤の整備等,地域の個性に応じた総合的な交通政策の検討が求められています。

そこで,地域の個性に応じた総合的な交通政策を考えるとともに,観光客だけでなく高齢者や子ども等,誰もが「歩きやすいまち」を大きなテーマとして位置付け,幹線道路や身近な生活道路の歩きやすさ,安心して出かけられる公共交通ネットワークの検討を進め,誰でも安心して散策や観光,普段の外出ができるまちづくりを目指します。

具体的な取組内容(例)

●地域の個性に応じた総合的な交通政策の実現

●歩きやすい,健康,安全,便利な生活道路づくり

●使いやすい公共交通ネットワークの形成

●歩行者交通,防災を支える,まちの骨格となる幹線道路の整備推進

●観光地へ集中する自動車交通の転換と分散

●地域にふさわしい新たな自転車利用の推進

2 身近な環境の魅力向上とより良い生活環境づくり

 区民にとって暮らしやすいまちに向けて,地域住民の憩いとふれあいの場であり緊急時には重要なオープンスペースとなる身近な公園や,地域住民の交流と情報交換の場でる身近な地域の商店街や商業拠点等の生活拠点を,より区民に密着したものへと展開させていく取組を進めます。

 そして,これらの身近で魅力的な環境を継続的に維持していくためには,地域住民による取組と協力が必要であり,地域住民自らの手で身近な環境の魅力向上を図っていきます。

また,平成20年度には,交通や文化発信の拠点としてのサンサ右京が開設されましたが,今後こうした地域の大規模な拠点が整備される際には,右京区だけでなく次代の京都を支え,まちを再生する交流拠点や次世代への継承を支えるような拠点としての役割を盛り込んだものとなるよう働きかけていきます。

具体的な取組内容(例)

●身近な公園や街路,河川等の清掃や維持管理活動の充実

●歩いて暮らせる地域を支える商店街や商業拠点の振興

●総合的な拠点整備と連携したまちづくりの推進

3 地域活動が盛んな安心・安全のまちづくり

1多様な世代が地域で自立して暮らせるまちづくり

 地域社会で一人ひとりが安心・安全に,楽しく暮らすためには,お互いの人権を尊重してつながり合い,できることを持ち寄り支え合いながら,結果としてそれぞれが自立した暮らしができるようになるという視点が大切です。そのために,高齢者や子ども,障害のある人等,地域に暮らす多様な人々がつながり合う場を広げていきます。

 また,右京区では,高齢者だけの世帯や一人暮らしの高齢者も増えていますが,社会の変化や,それぞれの地域が抱える課題に応じたきめ細かい取組をこれまで以上に広げていきます。

 さらに,一人ひとりが生きがいを持って健康で暮らせるよう,豊かな自然環境を生かしたハイキングや散策等とともに,西京極総合運動公園等を積極的に活用していく取組を進めます。

こうした取組を進めながら,普段の生活でのお互いの気遣いや近所づきあいを深め,多様な世代が暮らしやすい環境づくりを進めます。

具体的な取組内容(例)

●世代を超えて人々が地域とつながれる場づくり

●高齢者を含め,地域でお互いに見守り支える地域ネットワークづくり

●右京区の自然環境や整った施設を活かした健康づくりの推進

2 地域住民相互の関係づくり(次世代への継承)

 現在,建売住宅開発やマンション建設等により新たな住民が移り住む中で,以前から住む人々と移り住んできた人々の間の関係性がすぐには生まれにくく,地域住民相互の関係性が薄れているという課題が右京区においても見られます。

 そこで,新たに地域で暮らすようになった住民と地域コミュニティとのつながりづくり,「子育て」を中心とした地域住民のつながりづくりを進めていきます。さらに,「地域で子どもを育む」という視点を中心に,学校の諸活動や,町内で営まれる地蔵盆等子育てを通じて親同士が知り合い,子育ての喜びや悩みを共有することから,さらには健やかな子どもの成長を願った地域ぐるみの協働の取組へとつなげ,コミュニティの若い次世代への継承を進めていきます。

さらに,防犯,防災,交通安全等,地域住民による支え合いを基盤とした「自助」「共助」を強め,地域の「安全力」を高めるような取組を推進することで,住民相互の関係性を紡ぎなおし,コミュニティの絆を強めていきます。

具体的な取組内容(例)

●子どもの育みを中心とした地域や子育て世代のつながりづくり

●スポーツを通じた子どもから高齢者までのつながりづくり

●防犯,防災,交通安全を通じた地域コミュニティの活性化

地域活動の活性化,担い手づくり

 右京区では,住民自治を基盤とした地域活動がしっかりと受け継がれています。しかし一方で,担い手の高齢化や固定化等も見られることから,積み重ねてきた活動の経験や知恵を次世代に伝え,幅広い住民の参加を促進していくことが多くの地域で課題となっています。そこで,PTA等の子育て世代を中心としたこれからの地域活動を担うことのできる人材,そして右京区に居住,通学する大学生等と積極的につながっていくための働きかけを行います。その第一歩として,地域活動を幅広い地域住民に知っていただくための情報発信の取組を進めます。

また,地域の課題が多面的になり,人々の価値観が多様化する中で活動を進めていくには,様々な立場の意見を調整する能力や,専門的なテーマに関する知識を必要とする場面も増えています。このため,地域住民だけでなく,NPOやボランティア,福祉を担う専門機関等の幅広い人材の参画や,大学等の研究,教育機関,企業と連携しながら,開かれた地域活動を進めていきます。

具体的な取組内容(例)

●地域活動の参加拡大,次世代への継承に向けた情報発信

●PTAや有志との連携も含めた次代の活動の担い手づくり

●地域住民とボランティア,NPOや専門機関,大学や企業等との連携

お問い合わせ先

京都市 右京区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当:075-861-1772,地域防災担当・調査担当・企画担当:075-861-1784

ファックス:075-872-5048