Ⅴ将来像を実現するための取組テーマ
ページ番号96801
2011年3月7日
右京区の目指す3つの将来像を実現するために,次の取組テーマを設定し,具体的な取組を進めていきます。なお,これら3つのテーマは,5年を1つの目安として取組を進め,その進ちょく状況を把握し,目指していく指標,数値として「10年後の区民の実感」を設定します。また,区民の実感を高めることにつながると考えられるもの,それぞれのテーマの取組状況を端的に表すものとして「取組の目安」を記載しています。
また,それぞれの取組を進めるに当たっては,区民,事業者,行政等の協働が重要になります。そこで協働の取組の充実,まちづくり活動の充実や担い手の拡大に向けた指標を次のとおり設定します。
区民,事業者,行政等の協働の充実
『右京区のまちづくりに取り組む区民や事業者を行政がバックアップ』
【右京区まちづくり支援制度での活動支援件数/10年間の合計】→50件
(活動支援件数とともに,応募される件数の増加も重要)
1 豊かな自然と歴史文化を活かしたまちづくり
「豊かな自然・文化を受け継ぐまち・右京」の実現には,右京区の豊富な資源,自然環境,歴史,文化を次世代に継承していくことが不可欠ですが,こうした右京区の宝物を改めて見つめ直すとともに,自然,歴史,景観と一体となった新しいライフスタイルの構築や産業の育成も重要です。
右京に息づく先端産業やコンテンツ産業等の持続的発展はもとより,農林業等の地産地消による地場産業の振興,歩く観光の普及振興等,従来の価値観を少しずつ転換させていく取組を進めます。区民一人ひとりが右京区の豊かな自然環境,歴史,文化への理解を深めていきながら,豊かな自然と歴史文化を生かした,それぞれの地域の個性が光るまちづくりに向けて取り組んでいきます。
このまちづくりの方向性の10年後に向けた目標と実感を高める際の目安,そして,取り組む際の区民,事業者,行政の役割分担は,概ね次のとおりです。
10年後の区民の実感
『右京の環境や暮らしを,区民が自信を持って誇れるようになる』
【地域の自然,歴史,文化に誇りを感じる人/H23比較】
(「自らの暮らす地域」及び「右京区全体」双方への実感)
3割増を目指そう!!
取組の目安
【地域の自然,歴史,文化を体験,学習する団体や活動の活性化】
【歩きやすい環境に向けた看板や案内等を行う拠点,窓口の充実】
【農地や森林を将来的に維持継承,活用していく活動や担い手の増加】
【地産地消の普及や新たに生産に関わる団体や活動等の担い手の確保】
【区民,事業者,行政の役割分担】
区民 地域の環境や暮らし,地場産業への理解を深めるとともに,地域の自然資源と歴史文化資源を次世代に伝えていきます。
事業者 地産地消や歩く観光といった視点から,地域の多様な資源を活かした個性ある事業展開を図るとともに,地場産業全体を活気づけていくことを目指します。
行政 地域の資源の次世代への継承や,歩く観光や地場産業の活性化についての意識啓発を図るとともに,区民や事業者の取組を支援します。
2 魅力ある都市環境を備えたまちづくり
「楽しく歩けるまち・右京」を実現するためには,誰もが安心・安全に暮らせる道路等の都市基盤整備や施設立地,公共交通ネットワークの整備等だけでなく,私たち区民一人ひとりが暮らし方を考えていくことも不可欠です。
市街地部においては,住宅地への通過交通の進入を抑制し,またユニバーサルデザインに基づく歩きやすい生活道路を確保するとともに,商店街等の歩いて行ける範囲にある商業機能や生活サービス機能,緑豊かな憩いの公園,便利な公共交通ネットワーク等の充実に向けて取り組みます。山間部においては,集落と市街地を結ぶ幹線道路を整備すること等により,日常的に暮らしやすい魅力ある都市環境と居住環境を備えたまちづくりに取り組みます。
こうした取組に加え,クルマに必要以上に頼らず,健康的に歩いて生活でき,また,歩くことが楽しくなるような,環境と身体と精神にやさしいまちを目指したまちづくりに向けて,価値観を少し変えていくように取り組んでいきます。
このまちづくりの方向性の10年後に向けた目標と実感を高める際の目安,そして,取り組む際の区民,事業者,行政の役割分担は,概ね次のとおりです。
10年後区民の実感
『安心・安全,便利に暮らせる地域になる』
【安心・安全,便利な交通ネットワークを実感する人/H23比較】
3割増を目指そう!!
取組の目安
【地下鉄,バス,嵐電等の公共交通利用者の増加】
【クルマから公共交通利用への転換を意識する人の増加】
【安全,便利に移動できる公共交通機関の充実を実感する人の増加】
【交通拠点等の安心・安全な環境を阻害する放置自転車の減少】
【公園,街路,河川等の維持管理活動の充実】
【区民,事業者,行政の役割分担】
区民 必要以上にクルマに頼らない暮らしを意識し,公共交通機関の利用を進めるとともに,身近な生活環境を見直す等,地域に根付いた暮らしを進めます。
事業者 公共交通ネットワークの利便性の向上や公共交通機関の利用促進を図るとともに,クルマを利用しない人の利便性の向上に資するような事業展開を図ります。
行政 必要以上にクルマに頼らない暮らしについての意識啓発を図るとともに,道路,公園等の必要な都市基盤整備を進め,バランスの良い交通システムの実現を図ります。
3 地域活動が盛んな安心・安全のまちづくり
「支え合い助け合うまち・右京」を実現するためには,子どもや高齢者をはじめ多様な世代が互いの人権を尊重し見守り支え合うことを通じて,お互いに地域で助けられながら自立して暮らしていけるまちをつくっていくことが必要です。そのためには,私たち区民の日々の生活を支える地域活動をさらに活性化し,支え合い助け合うつながりを継続的に広げていくことが重要になります。
そうしたまちづくりに向けて,これまで地域で培ってきた住民相互のつながりの深さを活かしながら,まちづくりの新たな担い手やリーダーの育成,若い世代の地域活動への参加促進を進めるとともに,ボランティアや大学等と連携した取組や子どもたちの世代に地域の歴史や魅力を伝えていく取組も必要です。子どもの将来に向けた取組を通じて多様な世代がつながり合い,また,お互いの個性を尊重していくような,地域活動が盛んな安心・安全なまちづくりに向けて取り組んでいきます。
このまちづくりの方向性の10年後に向けた目標と実感を高める際の目安,そして,取り組む際の区民,事業者,行政の役割分担は,概ね次のとおりです。
10年後の区民の実感
『世代を超えたつながりづくりと幅広い連携により地域活動が充実する』
【地域とのつながりを実感する人/H23との比較】
3割増を目指そう!!
取組の目安
【高齢単身者と地域がつながれる場所,機会の増加,拡大】
【若い世代やマンション住民等の地域自治会への加入者増加】
【子育て世代,若い世代の地域活動への参加の拡大】
【ボランティアや大学等と連携する地域活動,団体の増加】
【区民,事業者,行政の役割分担】
区民 日々の地域活動やまちづくり活動に継続的に取り組み,お互いに支え合う地域のつながりの輪をさらに広げていきます。
事業者 誰もが地域で支え合い助け合って暮らせるように,福祉サービスや生活サービスを地域とともに向上させるような事業展開を図ります。
行政 区民や事業者と協働,協力しながら保健福祉行政を推進するとともに,地域のつながりづくりを進める区民や事業者の取組を支援します。
お問い合わせ先
京都市 右京区役所地域力推進室総務・防災担当
電話:庶務担当:075-861-1772、地域防災担当・調査担当:075-861-1784
ファックス:075-872-5048