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京都市右京区

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Ⅲ右京区の将来に向けて(考え方と将来像)

ページ番号96792

2011年3月7日

 将来に向けた右京区のまちづくりには,右京区の恵まれた自然環境,受け継がれてきた歴史や文化,地域を支えるコミュニティの力等,右京区のもつ多様な資源を活かしながら,地域の抱える課題の解決に向けて取り組んでいくことが重要です。また区民,事業者,行政等の多様な主体が協働して取組を進めることも不可欠です。

 ここでは,本計画の柱となる「計画の基本姿勢」「右京区が目指す将来像」を設定します。

1 計画の基本姿勢(計画づくり,計画推進の考え方)

 右京区の将来に向けて,本計画では次の3つの視点を「計画の基本姿勢」とします。

1 暮らしの価値観を変えてみよう!

 観光シーズンの交通渋滞や,農林業の衰退等,右京区が現在抱えている課題を解決していくためには,時代の変化に合わせた新しい価値観づくりも重要です。地域の産業,伝統文化,自然環境を守り育て,また右京区の様々な資源をうまく組み合わせることを通じて,必要以上にクルマに頼らない,心のゆとりを大切にする,健康で安心・安全で賑わいがある右京らしい魅力的なライフスタイルを提案していきます。

 また取組を進めるに当たっては,これまで課題とされてきたものを将来に向けた資源としていくために,物事に対する従来の視点を変え,発想を柔軟にすることを大切にします。これまで区民が取り組んできたまちづくりの成果や経験等を活かし,新しい取組を生み出す地域の力を大切にしていきます。

2 地域ごとに特徴ある方向性を考えよう!

 右京区は,資源や特性,現在抱える課題が異なる多様な地域で構成されているため,地域特性と独自性を活かした個性ある取組や活動の実現に努めます。

 また,それぞれの地域が持つ個性や魅力をさらに活かし,また取組の波及効果を大きくするために,幅広い地域間での連携も積極的に図っていきます。

3 良い所をほめることから始めよう!

 右京区は,世界に誇れる地域資源を多数有しており,隠れた資源がまだたくさん埋もれています。まずは,地域の中から自慢できるまちの良いところを見つけ出し,それをほめたり,誇りに感じることから,まちづくりは始まります。そうした取組を通じて,地域住民のまちづくりへの意欲が高まり,参加も広がり,地域の魅力の効果的なPRにつながっていきます。

2 右京区が目指す将来像

 多様な主体が協働によって取組を進める際のよりどころとなるもの,今後の目指すべき方向を表すものとして,「今後10年間で右京区が目指す将来像」を次に設定します。これら3項目は,将来の右京区を3つの視点から見たものであり,それぞれが相互補完の関係にあるものです。


将来像 1 豊かな自然・文化を受け継ぐまち・右京

受け継いだ自然,歴史,景観を活かし,新しい産業や暮らしを育むまち

 右京区には,多くの自然資源と歴史文化資源,個性豊かな景観を有する景勝地等が数多く分布しており,これらは世界各地から多くの観光客を惹きつける貴重な宝物となっています。また,こうした宝物の多くは,環境と共生する暮らしや生業によって支えられ,紡ぎ出されてきました。私たち区民は,こうした先人から受け継いだ資産を守り育て,次世代に継承していく責任を負っています。そこで,これまで受け継いできた貴重な右京の宝物を,誇りと自信を持ちながら見つめ直すとともに,自然,歴史,景観と一体となった新しい暮らしや産業を育み,次世代に引き継いでいくまちを目指します。

将来像 2 楽しく歩けるまち・右京

区民の力でつくる,歩いて楽しいまち,楽しく歩けるまち

 各地域で高齢化が進む中,高齢者をはじめ誰もが住みやすく,安心して暮らせるような道路等の都市基盤整備や施設機能の立地,公共交通ネットワークの整備,ユニバーサルデザインによる環境整備等が求められています。そこで,従来からの価値観の転換を図り,クルマ中心社会から脱却して,地域住民や観光客,若い人からお年寄りの誰もが,徒歩,自転車,鉄道・バス,自動車を地域によって適切に組み合わせて生活でき,また,歩くことが楽しくなるような,環境と身体や精神にもやさしいまちを目指します。

将来像 3 支え合い助け合うまち・右京

世代を超えて助け合い,支え合い,人のつながりで地域の未来をつくるまち

 安心・安全で健康に暮らせる社会に向けて,地域では様々な活動が取り組まれています。そうした活動は,近所づきあいや多様な世代の交流等,お互いが助け合い,支え合うつながりを作り出し,またそれに支えられています。

 子どもの未来に向けた取組を通じて子育て世代がつながり,また,お年寄りから暮らしの知恵を学ぶ等,お互いに見守り支え合うことができる地域づくりが必要になってきています。そこで,子どもからお年寄りまでの多様な世代が,困ったときには助けを呼び,お互いに支え合い,一人ひとりが地域で自立して暮らしていける,人にやさしいまちを目指します。

 

お問い合わせ先

京都市 右京区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当:075-861-1772、地域防災担当・調査担当:075-861-1784

ファックス:075-872-5048