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共同記者会見(2017年12月28日)

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2023年4月12日

「応援大使・山中伸弥所長のペア駅伝出走記者会見」共同記者会見

~リサイクル金メダル及び大会告知広告をお披露目します!~

 「京都マラソン2018」の応援大使,京都大学iPS細胞研究所山中伸弥所長がこの度,リオデジャネイロパラリンピックのマラソン銀メダリスト 道下 美里選手とともに,ペア駅伝に初出走されます。

そこで,御本人から,出走に向けた抱負をお話しいただくとともに,道下選手を紹介するため,記者会見を開催しました。

 併せて,昨年から制作を行ってきたリサイクル金メダルと,京都市役所本庁舎前仮囲いに設置する大会告知広告をお披露目しました。

 

記者会見概要

1 日時

  平成29年12月28日(木曜日)午後4時~

  

2 場所

  京都市役所本庁舎第一応接室,本庁舎前仮囲い前(御池通の歩道)

 

3 出席者 

  門川大作京都市長,山中伸弥所長,岶田正義京都マラソン実行委員会委員長

 

4 次第

⑴   山中所長の抱負発表と道下選手の紹介 ※道下選手はビデオレターにて紹介

⑵   市長からの激励の言葉

⑶   岶田委員長によるリサイクル金メダルのお披露目

⑷   市役所前仮囲いに移動後,出席者による壁面広告のお披露目

⑸   背景を壁面広告に,リサイクル金メダル(市長・岶田委員長)とペア駅伝たすき(山中所長)をかけての記念撮影 

※雨天の場合,⑷⑸は実施せず,第1応接室で記念撮影を行います

概要

⑴   山中所長の抱負発表と道下選手の紹介 

山中所長

 京都マラソンはほとんど毎年走らせていただきまして,本当に素晴らしいコース,素晴らしい応援で,走るたびに記録が伸びていきまして,今年の2月は3時間27分という自分でも思っていた以上の記録が出ました。そのおかげもありまして,来年2月,京都マラソンの2週間前なんですけれども,別府大分マラソンに出場できることになりました。その2週間後の京都マラソン,「2週間に2回,フルマラソンとは,うーん・・・」となっていたところに,ダメもとで道下選手に,本当に大好きな道下選手にお願いしたところ,ペア駅伝で走ってくださるということで,合宿の予定が決まっていたらしいのですが,それをわざわざ変更していただいてまで京都に来ていただいて走っていただけることになって,今回はこれまでと違う形で,ペア駅伝という形で,走る距離は半分以下ですので,いつもより楽しめるんじゃないかと思っています。ただ,道下選手の力を借りて,2人合わせてサブ3(3時間切り)というのを出せたらすごいなと思っています。本当にたくさんのランナーと,そして沿道のみなさんと一緒に京都を楽しみたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

道下選手(ビデオレター)

 こんにちは!はじめまして!京都マラソンを走らせていただきます、ブラインドランナーの道下美里です。今回、素敵なご縁をいただき、京都大学iPS細胞研究所 所長・教授の山中先生とペア駅伝を走らせていただくことになりました。

 今回は27.6キロ地点で山中先生へバトンタッチさせていただくということで、前半を走る私の結果が山中先生のタイムに影響してきますので、いつも以上に全力で走り抜けたいと思います。

 京都マラソンは、「走る人、応援する人、支える人、みんなが主役」の大会であると聞きました。私の目の役割をしてくださるガイドランナーや競技以外にも支えてくれる仲間、応援してくださるたくさんの方々に感謝しながら、1区の27.6キロを走ります!よろしくお願いします!

 

⑵ 市長からの激励の言葉

 山中先生,ありがとうございます。お忙しいところ恐縮です。そして,マラソンのご縁で道下さんとの,こうした関係を築かれていて,今回はパートナーとして走っていただけることとなり,東京オリンピック・パラリンピックに向けて,京都マラソンの意義がさらに深まると感じております。

 これまでから一貫して応援していただき,自らランナーとして走っていただき,記録を更新していただき,そしてiPS細胞の研究基金のチャリティーもしていただいていることをうれしく思っております。

 日本中でマラソン大会が増えてきました。マラソンファンの層は広がっていると思うんですけれど,それぞれのマラソン大会の応募者は若干減っているようですが,その中で京都は今回も1割増でありがたいことであります。逆に抽選で落ちたという方もいらっしゃって申し訳ないが,京都マラソンのブランド力の高まりをうれしく思っております。

 人口100万人を超える都市で高速道路が貫通していない,そんなまちは京都だけです。したがって,京都ではフルマラソンは無理ではないかと言われていました。今日本中でマラソンがブームですけれども,そもそも京都マラソンは平安建都1200年のときに,ハーフマラソンを始めたのが出発であります。しかし,フルは難しいんじゃないかと言われていましたし,もう一つは,京都市民はあまり熱くならないんじゃないかとも言われておりました。けれども,道下さんがおっしゃっていただいた,支える人,応援する人,そして走る人,みんなが一致協力して盛り上がってきました。15,000人のボランティア・スタッフがしっかりと支えて,沿道には50万人もの人が応援する。山中先生にも盛り上げていただいていますので,今回もよろしくお願いします。

 

⑶   岶田委員長によるリサイクル金メダルのお披露目

 リサイクル金メダルは,京都市内で回収された使用済み小型家電から抽出した「金」を,100%使用して制作しました。メダルのデザインは,京都のまちを象徴する碁盤の目と河川があしらわれています。山紫水明の地・京都を表現するとともに,絶えることのない水の流れは,京都マラソンがこれからも末永く進化,発展していく大会であることを表しています。

 なお,入賞メダルの首掛けりぼんは,京都の伝統工芸品である「京組み紐」をご用意しました。職人さんに一本一本手作りで作っていただいたものです。先端技術と伝統の匠の技により完成した金メダルが,優勝ランナーの胸で素晴らしい輝きを放って,ランナーの栄誉を称えることと思います。小型家電の回収に御協力いただきました市民の皆様をはじめ,京都市産業技術研究所様,環境政策局等多くの関係者の皆様の御尽力の下,完成いたしましたこと,この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございます。

 

質疑

記者

 会見中,馴れ初めの話が出ましたが,山中所長からアプローチされたとか。

山中所長

 もちろん以前からご活躍は知っていましたが,去年の12月に山口県の防府マラソンに出場した際,道下さんも出ておられたんです。走っているときは,全然違うところを走っていたけれども,終わってから夕食会があり,その時にお話しさせていただいたんです。道下選手はその大会,世界記録のペースで走っておられたのだが,あと1~2kmの地点で,伴走の方が体調を崩されて,そこから最下位になられてしまって。でももう全然ご本人は気にしておられなくて,「これもマラソンですから」と。そこで,すごい方だなと思っていたんです。今回,2週間に2回フルマラソンはさすがに体に良くないかな,誰かと一緒に走れないかなと思っていた時に,道下さんに走ってもらえたら素晴らしいと思いついて,私からアプローチするに至りました。つい先日も防府マラソンで世界記録を出されて,素晴らしいですね。

 

記者

 フルマラソンには出られなくなりますが,寂しさはありますか。

山中所長

 寂しいです,京都マラソンは本当に大好きなので。でも京都マラソンはまた続きますから,今回は別の形で参加します。後半はいつもしんどくて,周りの景色を楽しむ余裕がないですから,今年はじっくり楽しめるんじゃないかな。

 

記者

 前回大会の3時間27分は今もご自身のベストタイムですか。

山中所長

 はい,そうです。

 

記者

 道下選手とは打合せはされているのですか。

山中所長

 まだお会いできていないのですが,研究所にも来ていただけるかもしれません。まあ,作戦も何もないんですけどね。

 

記者

 京都マラソンコースは,山中先生から考えるに,どういうコースですか。

山中所長

 前半は上りが多いのだが,風光明媚な所なので,景色を楽しんでいる間に前半は終わってしまいます。後半になると下りが多くなってきて,京都大学を含めまちなかに近づき,どんどん応援は増えていきますので,一番しんどいときにすごく応援してもらえます。コース自体はタフにもかかわらず,良い記録が出るので,自分としては大好きです。

市長

 当初,このコースの完走率は8割くらいだろうと言われていたのですが,実際は95%近く。参加者が言われるには,走り切れるのは応援のおかげだと思います。ありがたいです。

山中所長

 ボランティアの方もたくさんおられますね。何年か前,前日雨が降りまして,賀茂川沿いのコースは,地面が土なので,「明日は水たまりの中を走るのかな」と思っていたら,当日嘘のようにきれいに整備されていました。市長に伺ったところ,ボランティアが早朝からスポンジで水を吸い取られたと。頭が下がりますね。

 

記者

 日常的に,どのくらい練習されているのですか。

山中所長

 今は,週末が多いが,月に200kmくらいは走っていますね。週末だけですと20kmくらい。僕の影響で,iPS細胞研究所でも走る教授が増えてきたんです。先月の大阪マラソン,僕は風邪で欠場してしまったのですが,教授が3人走って,3人とも4時間を切るペースで走り切りました。なんだか本当にちゃんと仕事しているのか心配になって(笑)

 

記者

 チャリティをされるiPS細胞の研究に関連して,治験もこれから始まりますが,改めて思いをお聞かせください。

山中所長

 ようやく臨床用の入り口に差し掛かりました。ここまで10年かかりましたが,これからの方が長いんですね。マラソンのように長いレースで,マラソンでいえば5kmか10kmくらい。ですから,これからが本当に大変ですので,国からも支援はたくさんいただいているとはいえ,継続性の面で,一般の方からの寄付が非常にありがたいので,今後もチャリティは続けていきたいです。そういう意味でも,京都マラソンには感謝しています。

 

記者

 平尾誠二さんのことをお書きになられた本の中でも京都マラソンについての記載があり,背中を押してもらったとか。やはりその点でも,京都マラソンは特別な大会なのでしょうか。

山中所長

 そうですね。彼も同志社大学でがんばった人ですから,京都への思いも強かったですし。また次のマラソンでも背中を押してほしいですが,都合よく来てくれるかどうか分かりませんね。マラソンは本当に忍耐のスポーツですから,応援でタイムが30分くらい変わることもあります。

 

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