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共同記者会見(2017年11月14日)

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2017年11月30日

「崇仁新町(すうじんしんまち)の開設について」共同記者会見

 平成35年度に京都市立芸術大学が京都駅東部エリア(崇仁学区)に移転・開設される準備が現在着々と進められています。

 移転地と周辺の5学区では,平成26年1月の京都市の移転方針発表に合わせて,京都芸大の移転を契機とした「創造・交流・賑わい」を進めるエリアマネジメントを創設し,ワークショップやグルメイベント,まちの魅力発見などに取り組んできましたが,この度,より本格的で継続的なにぎわいの創出を目指して「崇仁新町(すうじんしんまち)」を開設することになりましたので,お知らせします。

 この「崇仁新町」は,京都芸大の移転工事が開始されるまでの京都市の未利用地に,常設型の屋台等を設置し,通年型にぎわい施設として運営するもので,➀物販・飲食店舗の運営,➁イベントの開催,➂芸術文化発信事業,などを複合的に行います。

 安全性,採算性,透明性を持った責任ある体制を図るため,エリアマネジメントの下部組織として地域・民間・学識が連携して設立した「一般社団法人渉成楽市洛座(しょうせいらくいちらくざ)」が運営を行います。

記者会見概要

1 日時   平成29年11月14日(火曜日)午後3時~午後3時30分

2 場所   京都市役所本庁舎 第一応接室

3 出席者   ・京都市長 門川 大作

        ・一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 池田 正治

        ・同法人理事 寺川 政司

        ・同法人理事 加藤 博敏

        ・同法人理事 小久保 寧

4 次第   (1)開会       

         (2)出席者紹介 

         (3)概要説明

         (4)門川市長 挨拶      

         (5)質疑応答

         (6)写真撮影

5 崇人新町ウェブサイト

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概要説明

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 池田 正治

 本日は崇仁新町開設の共同記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。まず,崇仁新町を立ち上げるにあたって,これまでの崇仁の歴史などを少しお話しさせていただきます。

 崇仁地域では住環境整備が喫緊の課題でしたが,昭和30年ごろから不良住宅地区改良法,のちの住宅地区改良法に基づき,京都市による住宅の買収,また改良住宅や道路建設等での住環境の整備が行われてきました。生活環境は向上しましたが,一方で住宅買収の難航や事業の進捗が思わしくなく,事業が長期化したこともあり,少子高齢化が進み地域の活力が減退していき,若い人の受け皿がない,地区外に出ていかざるを得ないといった状況が生まれてまいりました。2年前に住宅地区改良法上の新規の改良住宅の建設は完了しましたが,人口の減少が著しく,当初の計画よりもかなり空き地が増え,跡地の活用をどうしていくかという問題が浮上してまいりました。平成24年頃からは,京都市立芸術大学だけでなく,いずれかの大学の誘致をお願いしたらどうかという地域からの声の高まりもあり,崇仁地域へ京都芸大が来ていただくことになりました。人口の減少等の課題がある中で,京都駅から徒歩5分の玄関口をにぎわいある,活力のあるまちにしたいというのが我々地域の住民の願いでしたので,京都芸大が来ることについて,非常に大きな期待をしております。

 約3年後を目途に京都芸大が来るための工事が着工します。我々もこれまで,グルメフェアなど定期的にイベントを行ったり,ワークショップなどをやらせていただいたり,京都芸大も空き地を利用してモニュメントを飾ったりしてきましたが,こういった取組を常設化してにぎわいのある空間づくりをしてはどうかということを京都市に提案し,空き地を有効活用できることになりました。

 崇仁新町では,常設型コンテナを設置し,物販や飲食の店舗を運営してまいりたいと思っています。非常設の取組として,京北でとれる野菜など京都府の特産品を販売する朝市も面白いと思っています。さらに,芸術大学が来るという事で,京都芸大に関する情報の発信事業などを複合的にやっていきたいと考えています。

 運営については,安全性や採算性,透明性を持つという責任体制を設けるために,「一般社団法人渉成楽市洛座」が担います。崇仁地域では,京都芸大が来るに当たりまして,崇仁を含む周辺5学区で協働して地域のエリアマネジメントを行う「世話人会」を平成26年度に立ち上げ,その下部組織として,地域のにぎわいを創出する部会を設立し,この部会を法人化しました。事業名を「崇仁新町」と命名した理由については,新しい世代とともに新しいまちづくりをしたいという想いがあったからです。本日同席している小久保や京都芸大の皆さんの若い感性を大切にしていきたいという想いでそのような名前で運営してまいりたいと思っております。 

 開設の場所は,塩小路高倉の南東角,広さは約1000平米です。京都駅から東へ500mほどの場所ですので,地域の方だけでなく,遠方から京都にお越しの皆様にも御活用いただけるような,にぎわいのあるまちづくりをしていきたいと思っております。

 開設時期等につきましては,12月22日をプレオープンという形で予定をしております。グランドオープンは平成30年の2月1日を目途に計画をしております。グランドオープンにはすべてのお店が揃う形で運営してまいりたいと思っています。開設期間は,京都芸大の移転工事が始まるまでの平成32年度上半期までを予定しております。具体的な業務の内容については,事務局長の小久保からお話しさせていただきます。今回の運営に当たっては,京都芸大等の学生にも関わっていただいて,色々な形で参加していただく予定でございます。以上が今回のプロジェクトの概要でございます。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 小久保 寧

 はじめまして,この企画のプロデュースをさせていただいております,株式会社walksの小久保と申します。今回,事務局長を務めさせていただいております。

 今回の取組にあたりまして,学生の皆さんたちと一緒に企画コンセプトを練りました。コンセプトとして一番大事にしたのは,「新しいまち」を作るという事です。新しいまちとは何かといったときに,地域の方とテナントさんのコミュニティ,テナントさんとお客さんとのコミュニティ,地域の方たち,京都市全域,関西圏,日本全国,海外色んな人たちとのコミュニティをどうやって作っていくかを意識した空間設計を学生の皆さんと話し合いながら進めています。ではまず,商業スペースの説明をさせていただきます。

 基本的にはコンテナを8台連結させて,コンテナ1台につき2店舗,広さ約2.5坪のお店が16店舗集まる形になります。16店舗の内,12店舗が飲食を考えておりまして,4店舗が物販やワークショップとなります。敷地が扇型の形をしておりまして,開いているところが道路に面しております。奥に小さいですがステージも用意しておりまして,イベント時にアーティストの方が音楽の演奏をしたり,学生のアートを展示したりして使っていただけたらなと思っています。飲食エリアですが,今回コミュニティをどう作るかという事を考えたときに二つのコミュニティの作り方があると思いました。一つは深いコミュニティであり,2.5坪の中に5名席ほどの小さいカウンターを作っております。ここはお店の方や,隣のお客さんと肩を寄せ合いながら深い話をしてもらう場所として設計をしております。もう一つはウッドデッキになりまして,6平米ぐらいのところを共有スペースとして用意しております。こちらは横丁を意識しておりまして,カウンターで飲むだけでなく,お客さん同士の交流を目的として使っていただくスペースを想定しております。店内カウンターでは,コンテナの中でお店を移動できたり,いろんなお店に注文できるようにすることを考えています。アウトドアならではの体験ができるようしていきたいと考えています。コンテナの周りにあるのがマルシェブースで,芸大生がデザインをしております。金土日には朝市を展開し,それ以外の日は立ち飲みスペースとなります。全体的には,夜お酒を飲みながら,コミュニティが進む,特にあのエリアは外国人の方も多いと思いますので,そういったところの細かい対応もきちっとしたいと思っています。施設概要は以上となります。

 

門川市長挨拶

 皆さんありがとうございます。一人ひとりの人間が,お互いの尊厳を認め合い,平和に暮らしていく社会をつくろう。長年,崇仁の,また,周辺をはじめ多くの京都市民が力を合わせて努力を伝えてきた象徴的な地域であります。そしてそこにまた明治維新で事実上都の地位を失い,危機的な状況にあった京都,これを文化芸術で元気にしていこうということで,明治13年に日本で最初にできた公立の芸術大学が京都市立芸術大学であります。崇仁地域の方が創造的な人が育つまちにしていきたいという希望を持っておられ,そして京都芸大の建物が老朽化し,移転候補地を探している中で,京都駅から徒歩5分の所に広大な土地がある。ぜひ崇仁に移転したい,総意を持って要望され,これを崇仁はじめ下京区全体の方が歓迎し,あらゆる協力を惜しまない,こういう声をいただき,3年前に正式な移転計画を発表させていただきました。そして,文化芸術で人々の幸せと世界の平和のために貢献していく,その拠点が崇仁地域なんだと,多くの先人の方々が努力を続けていただいた,そんなことに敬意を表しながら感慨深く,この場に来ております。

 代表の池田さんには本当に大変なまちづくりに取り組んでいただいております。菱田さんにもお世話になっております。そして,寺川先生には,エリアマネジメントアドバイザーとしての役割を果たしていただき,そして加藤さん,小久保さんという新たな方が参画していただき,今御紹介があったような取組が進められます。京都芸大は,コンセプトとして,新たな文化芸術を燃やしていける「火床」になる,もう一つは,この素晴らしい場所を「テラス」にしようと京都芸大と銅駝美術工芸高校の移転整備工事の設計については,国内外から25社の申し込みがありましたが,このたび設計者も決まり,これから具体的な中身を固めていくことになります。そして,正式な移転,全面移転は平成35年度になります。この間を盛り上げていこうという取組が,こうしてスタートすること,うれしく思います。

 京都の玄関口であり,深い歴史のあるところ,そして文化の蓄積もあるこの地域で大いに多様性を重んじ,取り組んでいきたいなと。特に単なる大学の移転ではない,世界の文化首都を目指す京都で,また文化庁の全面的な移転が決まり,文化でもって日本中を元気にしよう,そうした京都中が燃えているときに,京都芸大が全面的に移転します。そうした意義深いものになる,先駆けとしてこういう取組が,地域の,また全国の皆さんの応援で出来ることをうれしく思います。外国の方などから,「世界の観光都市には朝市や夜市がある。京都にはありませんね。」と言われることがあります。都市の性格の違いもありますが,やはり特に欧米の方などは,夜9時ごろから食事に出られることが多いです。タクシードライバーの方から,「外国の方がコンビニで缶ビールとつまみを買って鴨川で飲んでおられる。」と言われることがあります。何とかしたいと思っていた時に,今回の取組は本当にうれしく思います。「創造・交流・にぎわい」こうしたコンセプトを基に我々もあらゆる協力をしていきたい,しかし,何よりも民間・市民主体に盛り上がっていきたいと思いますし,我々も頑張っていきたいと思います。

質疑

記者

 一般社団法人渉成楽市洛座について,名前の由来を教えていただけますか。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 池田 正治

 我々の学区の崇仁小学校,それと菊浜,稚松が統合された六条院小学校,それと植柳小学校,この3校が統合するにあたり,小学校の校名について皆山も含めた5学区が相談させていただいて,「下京渉成小学校」と命名されました。「渉成」というのは,小学校の北側に渉成園(枳殻邸)があり,また,成長して強く羽ばたいていくというような意味がございます。今回,エリアマネジメントの取組で,渉成5学区の皆様にお集まりいただいて,京都芸大を核とした地域のまちづくりをどうしていくかという大きな輪ができまして,渉成小学校の校区を対象としたエリアマネジメントでにぎわいを作るための部会を下部組織として作っていただいたのが,由来の第一です。また,崇仁学区では毎年,春と夏に祭りを行いますが,その祭りの名前を「楽市洛座」としており,昔の織田信長の時代と同様に人が集まってにぎわいを作るという意味です。それらを一緒にさせていただいて,一般社団法人渉成楽市洛座というように命名させていただきました。

 

記者

 京都芸大移転に関わるにぎわいという事で,どのように学生さんなり大学が関わるかという部分と,その後,大学移転と合わせてどう生かしていくか,将来的なイメージはどういう風にお考えでしょうか。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 池田 正治

  小学校もそうですが,中学校も,計画から考えますと15年ぐらい前から,郁文中学,成徳中学,尚徳中学,梅逕中学,それと我々の学区の皆山中学,この5つの中学校が統合されて,今,下京中学として運営されております。小学校も3校が統合しています。芸大がこちらに移転して来るにあたって,教育の部分で小学校から大学まで交流の輪を広げたいという事が我々の地域では大きな課題で,小学校や中学校にも投げかけて,京都芸大の方たちにも移転するにあたっていろいろお話をさせていただいてきた経過がありました。また,京都芸大の鷲田学長が,垣根を低くして地域と交流をしていくことがこれからの文化を醸成していくうえでは,非常に大切な課題であるという想いを持たれており,我々も大学に地域がもっと融合していけるというような形で関わっていきたいと考えていました。一番大きいのは,文化庁が京都に来るということで,教育と文化を醸成するような取組を進めていきたいという思いでした。そのときに今回のプロジェクトを立ち上げ,京都市にも御協力いただいてできる運びになりました。また,京都芸大の方たちにも賛同いただきたいということで,先ほど小久保の方から説明があったようにデザインなどで関わってもらいたいという事がございました。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 小久保 寧

 京都にある芸術系大学の横のつながりを生かして,イベント企画も芸大生に考えていただいています。また,都心に来ることによって芸大生同士のコミュニティをどんどん強くしていく,そういったイベントを定期的に展開していきたいなと考えています。

 

市長

 京都芸大が,毎年10年間女川町に被災地支援に行っています。女川町だけではないですが,芸術家ができることがあるという事で行って,色々な創作活動によって信頼関係ができ,被災地の方々が元気になる,こういうことを一番大事にする芸術大学でありたい,そういう人を育む芸術家でありたい,このように思います。芸術家を育てる「火床」になる,文化芸術を育てる火床になると同時に地域に開かれた,いや,世界に開かれた「テラス」になろう,大学が塀を作って外と遮断された環境で芸術家を育てるのではなく,地域と繋がり,世界と繋がる,こういうコンセプトで今度の移転計画を進めておられます。現に今,元崇仁小学校で京都芸大の先生と学生さん,留学生の方も含めていろんな取組を進めてこられています。そして,エリアマネジメントの取組もしていただいていますが,芸大が移転するまでにこうした地域とのつながり,そして学生の創造的な活動,情報発信の場でもあるということで非常にありがたい取組だなと思っています。

 

記者

 常設店というのはこれから募集されるのですか。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 小久保 寧

 そうです。もうすでに京都市内の方を中心に声をかけています。

 

記者

 小久保さんと加藤さんは民間から参加していらっしゃるという事ですが,どういう御縁でこの取組に参加されることになったのですか。

 

一般社団法人渉成楽市洛座代表理事 加藤 博敏

 最初は門川市長との縁でした。僕は福島の出身で,門川市長が福島の復興支援に非常に熱心で,私も福島の復興支援の活動を自分の会社とは別で社団法人を作ってやっており,門川市長に京都でも福島の復興支援のノウハウを活用して地域貢献をしたいと御相談しました。そうしたらそれは面白い,やってみようということで,それが崇仁地区という文脈に当たりまして,地元の方の熱意だとか,歴史だとかを知るにつれてその文脈に,福島の文脈を結び付けて,そしてこのプロジェクトに参加したという経緯であります。小久保は,私の会社の関連会社の立場で,彼は,空間プロデュースだとかそういったものを非常に得意としておりますので,今回のプロジェクトに参加してもらって,今ここに立っているという事でございます。本当にこの機会に感謝しております。

 

<終わりに>

崇仁自治連合会 会長代行 菱田 不二三

 私はオブザーバーとして崇仁自治連合会の代表としてここに参加していますが,この事業は崇仁自治連合会がバックアップしております。もともと崇仁自治連合会に話があって,加藤さんともお会いして,我々の想いと一致しました。池田理事は法人の理事ですが,自治連合会の理事でもあります。崇仁地区は旧同和地区と呼ばれていた地区です。門川市長の御英断で,ここに芸大がくる。もっと多くの方に崇仁に来てもらいたい,そういった気持ちを我々は持っています。

 

市長

 京都は千数百年の歴史を誇ります。輝かしい歴史があります。一方,その時代時代の制約のもとに様々な課題があったことも事実です。そのなかで様々な方が努力を組み重ねてこられた,そして今回,京都芸大関係者の方は,千年の歴史のまちの中心,京都駅から歩いて5分のところに,3万8千平米の土地が確保できて,芸術大学が移れるというのは奇跡であるという事をおっしゃっている。大学が移転する際には,日本中の大学でも異論,激論がありますが,一切の異論なしに,総意でもって崇仁へ,また崇仁はもとより下京区全域の人が,さらに周辺の人が京都芸大移転のためにあらゆる協力を惜しまないとおっしゃっている。さらに崇仁地域の南側にある東九条では,崇仁に芸術大学が移ると決定されたことで現代アート,若者,多文化共生の象徴的な場所として取り組んでいこうと地域を挙げた盛り上がりがある。そういうことで,やはり私は,京都の市民の皆さま信念,あるいは文化力や歴史力を感じており,しっかりと取り組んでいきたいなと思います。

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