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共同記者会見(2014年7月11日)

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2023年4月12日

京まふ 京都国際マンガ・アニメフェア2014

開催趣旨及び概要説明

門川大作京都市長

 ここにご同席の松谷孝征委員長,角川歴彦委員ほか,各実行委員の皆様,並びに関係各社のご協力により,西日本最大規模のマンガ・アニメの総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」の開催は,今年で3回目を迎えます。

 日本最古のマンガと言われる「鳥獣戯画絵巻」誕生の地である京都には,我が国初のマンガ文化の総合拠点である「京都国際マンガミュージアム」があります。また,「大学のまち」・「学生のまち」でもある本市には,マンガやアニメといったコンテンツに関する学問を学べる大学が数多くあり,さらに,世界遺産でもある多くの寺社仏閣や伝統文化,伝統産業から世界的にも有名な先端企業まで,コンテンツ産業の発展を促進する地域資源が豊富に存在しています。

 「失われた20年」と言われる経済の停滞等により,我が国の国際的な地位が低下し,影が薄くなってきたと言われていますが,一方で,京都に伝わる日本の文化,和の文化への評価が世界において高まった20年でした。

 「おもてなし」という日本の精神文化,類まれな景観,和食のユネスコ無形文化遺産登録,日本酒,クールジャパン,これはクール京都と言っても過言ではなく,日本のソフトパワー,日本の象徴としての京都の評価が非常に高まっています。

 これからはさらにそれを高め,日本の発展のために,京都が役割を果たさなければなりません。東京オリンピック・パラリンピック,ワールドマスターズゲームズ,これらは極めて大切な機会であり,京まふも,マンガやアニメといった,日本が誇るコンテンツを世界にPRできる,大切な機会です。

 京まふの開催趣旨は,マンガ・アニメ関連の企業と京都の事業者等とのビジネス取引の活性化,若手クリエイターの育成・支援,国内外からの観光客の掘り起こし,海外への京都の魅力発信です。

 先般お知らせしたとおり,北米の富裕層を中心に毎月100万部近い売上げがあり,世界で最も影響力を持つ旅行雑誌の一つ「トラベル・アンド・レジャー」の読者投票において,京都が世界の人気ナンバー1に選ばれました。

 「京都に伝わる日本の文化」が認められたものと嬉しい限りですが,京まふにも,国内外から多くの皆様にご来場いただき,京都ならではのコンテンツの催しを,ぜひ体感していただき,コンテンツの発信拠点としての京都の魅力を知っていただきたい。

 記者の皆様にも是非ご来場いただき,楽しんでいただくとともに,全国に向け,京まふの情報を発信いただくよう,ご協力をお願いします。

主催者挨拶

松谷実行委員長

 私は,NPO法人映像産業振興機構の理事長であり,また,手塚プロダクションの一員でもございますが,手塚治虫が生きていれば,マンガ・アニメがこのような注目を集めていることを非常に喜んだだろうと思っています。

 手塚は京都が大好きでしたが,素晴らしい歴史や文化があるまちで,新しいコンテンツであるマンガ・アニメーションを発信できることをありがたく感じています。

 手塚治虫が生きていたのはマンガが文化として認知されていなかった時代ですが,今は行政がこぞって認知,支援してくれている,ありがたい時代です。

 京都は1200年続いている都ですが,「今」行っていることが今後1000年残るのであり,日々のモノづくりが大切です。歴史にあぐらをかくのではなく,この京都国際マンガ・アニメフェアが「今」のコンテンツを生み出すための刺激になればと思っています。

質疑

記者

 みやこめっせ会場への来場者が,二日間で4万人ということですが,会場としては飽和状態だと思います。今回,第2会場を設定されるようですが,今後は期間の延長なども目指すのでしょうか。規模を目指すのか,内容を目指すのか教えてください。

門川大作京都市長

 今回,岡崎地域の他のイベントと連携することで,食事ができる場所なども御用意できることとなり,実質的にはみやこめっせのキャパシティを拡大しています。

 今年の状況を総括し,来年以降,2020年に向けてどうしていくか,委員の皆様と相談し,参加者の声を生かしてまいりたいと考えております。

 会場のキャパシティにつきましては難しい課題もございますが,出展企業,マンガ出張編集部の質も高まっています。規模,内容をどう深めていくかがこれからのテーマと考えています。

記者

 今年で3回目のフェアですが,1・2回目を振り返っての感触はどうでしたか。

齊藤委員

 1回目は,これほど来てもらえると思っておらず,長時間来場者を待たせてしまった。2回目は,それを踏まえて対応したものの,それ以上の来場者があった。3回目はこれまで以上に対応が必要であり,食事や物販の面で対策を行っていく予定です。

 今後,ロームシアター京都が開館すれば,そこを利用するなど,しっかりと対応したいと考えています。

 マンガ出張編集部など,内容は非常に充実しており,ここから大ヒット商品が生まれることを期待しています。

門川大作京都市長

 京都国際マンガ・アニメフェアを契機に,京都の伝統産業とのコラボレーション,新たなモノづくりを進めたいと思っています。また,平成のトキワ荘事業として人材育成にも努めるとともに,京都国際マンガミュージアムとも連携し,コンテンツ産業の振興に努めたいと考えております。

 その起爆剤としての役割を果たすのが,京都国際マンガ・アニメフェアであり,単なるイベントではなく本質を追及してまいりたいと思っています。

松谷実行委員長

 京都独自の伝統文化,芸能とキャラクターをうまく連携させることが重要です。京都国際マンガミュージアムでは,手塚治虫の火の鳥を仏像の技術を用いて制作することで,大人も喜んでいただけるものとなっています。そのようなことを目指していければと思います。

角川委員

 今度のKADOKAWAの目玉は,京都国際マンガミュージアムに出展する「艦隊これくしょん –艦これ-」です。「艦これ」は艦隊を擬人化した美少女を育成する大人気ゲームですが,関西では初めてのイベントとなります。京都国際マンガミュージアムに多くの人が訪れるものと考えています。

記者

 京都国際マンガミュージアムでのイベントはどのようなものになるのでしょうか。

上田委員

 詳細はKADOKAWA様と調整中ですが,ゲームに出てくるキャラクターのうち何人かのパネル展や関連イベントを行えればと考えています。

記者

 京都国際マンガミュージアムのキャパシティは大丈夫なのですか。

上田委員

 対応をしっかりと考えてまいります。

記者

 「艦隊これくしょん –艦これ」のイベントは初めてですか。

角川委員

 関西では初めてのイベントです。

 「艦これくしょん -艦これ-」は来年アニメ化される予定のため,その最新情報を並べるだけで相当な人気を集めるものになると思います。

 

委員からの一言

齊藤委員

 京都国際マンガ・アニメフェア公認ショップである「京とあまのね」では,経常的にグッズを販売しています。点と点を結ぶフォローもしていきたいと考えています。

角川委員

 京都国際マンガ・アニメフェアも3回目を迎えるに至り,ここまで充実したものになるとは想定外でした。京都の皆様に満足感を持っていただいているのだと思います。

 ぜひこのイベントをクールジャパンの代表的なイベントとしていきたいと思っており,引き続きKADOKAWAも支援したいと考えています。

吉田委員

 私は,日本動画協会の一員ですが,京都国際マンガ・アニメフェアは,西日本最大のマンガ・アニメの見本市であり,日本動画協会も支援を行っています。

 特に,マンガ出張編集部は東京のアニメフェアにはない特徴であり,若いクリエイターの発掘に大きな効果を上げるだろうと期待しています。

 マンガ・アニメの発信基地として3回目となる本フェアは,国際という面でも充実してきていると思うので,動画協会としてもさらにPRしていきたいと考えています。

齊藤委員

 私はKYOTO CMEXの実行委員長の立場で参加しています。CMEXは昨年5年目を迎え,約10万人にご参加いただきましたが,そのうち3分の1が京都国際マンガ・アニメフェアの来場者です。コスプレ,ゲームなど,他のイベントともコラボレーションしながら,どんどん相乗効果を生んでいきたいと思います。

長谷川委員

 クールジャパンと呼ばれる日本のポップカルチャーが世界を席巻していますが,その大きな原因はインターネットと言われています。

 私は,京都コンピュータ学院の一員ですが,マンガ・アニメの生産面におけるコンピュータグラフィック,読む媒体としてのタブレットの普及など,コンピュータは大きな影響を与えていることから,この委員会に参加しています。

 イベントというものは,1回目,2回目はよいが,3回目は大変と言われており,事業としての完成度を高めたいと思っています。

 昨年,ジャパンエキスポを視察しましたが,日本のポップカルチャーが世界の若い人々に愛されていることを感じました。より世界に向けた発信力を高めてまいりたいと考えています。

上田委員

 今回,京都国際マンガミュージアムを第2会場と位置付け,専用のシャトルバスも準備しております。多くの方を第1会場であるみやこめっせから呼び込むため,特に「艦隊これくしょん -艦これ-」を生かして,フェア全体の集客につなげたいと考えています。

記者会見資料

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