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臨時市長記者会見(2007年10月16日)

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2023年4月12日

平成19年10月16日桝本市長臨時記者会見

会見で発言する桝本市長

本日は,あと3ヶ月半程に迫りました京都市長選挙につきまして,ここにお集まりのマスメディアの皆さん,そして,147万人の京都市民の皆様に,私の進退を明らかにさせていただきたいと存じます。
 端的に結論から申し上げます。私,桝本頼兼は,来年1月または2月に予定されております京都市長選挙に立候補しないことと致しました。まだ任期の途中ではございますが,3期12年もの永きにわたって,私を力強く御支援,そして,御協力下さいました京都市民の皆様に心から感謝申し上げます。
 私は,1期目の当選をさせて頂いたその頃から,大きな権限を有する政令市の市長は3期12年が限度であり,それ以上の在任は,余程の自戒があっても組織運営や業務の遂行にマンネリ化を生み,市役所の内外にわたってもたれ合いが生じると考えておりました。
 もちろん,本日を迎えますまでには,本市を取り巻く四方の状況を充分に踏まえた上で,また,時には大所高所から,時には陰から私をお支え頂いて参りました市会与党の自民党,民主・都みらい,公明党の3会派の御意見も頂戴して,熟慮に熟慮を重ねて参りました。
 幸い,私が市長に就任して以来,京都市民の皆様の大変な御理解,御協力を得まして,我が国の伝統文化,精神文化の拠点都市である,この京都が,未来に向かって大きく前進し,私たちの子や孫の時代においても,いささかも色褪せることなく,光り輝き続けるための市政を整えることがかなったと自負いたしております。
 一例を申せば,3,400人を超える職員削減をはじめ,総額1,580億円にものぼる財政効果を生んだ市政改革や同和行政の終結を,凛とした姿勢で断行する一方で,「京都市地球温暖化対策条例」の施行やバイオディーゼル燃料化事業など我が国をリードする環境政策,福祉,教育,安心・安全,経済の活性化など,市政のあらゆる分野において,私が京都市民の皆様にお約束した政策・施策は,ほぼ全て実施に移せました。また,この9月1日からスタート致しました「新たな景観政策」や,一昨日,成功裡に交通社会実験を終えることのできました「歩いて楽しいまちなか戦略」など,京都の明るい未来を見据えたまちづくりの礎もしっかりと築くことができました。
 そして,なによりも私が大切にして参りました,市民の皆様とのパートナーシップによる市政運営につきましては,「京都市市民参加推進条例」の制定などにより,市民の皆様と一緒に汗を流しながら,京都のまちをより良くしていこうとする意識が,今,市役所の隅々にまでいきわたっていることを実感しております。そのため,私が京都市長に就任した折に心に決めたとおり,3期12年をもちまして,市長職を辞することと致しました。
 私たちの愛するまち京都は,これまで1度たりとも,いわゆる古の都,古都ではありませんでした。
 1200年を超える悠久の歴史に育まれた伝統や文化と調和,融合しながら,進取の気風と溢れる創造力により,常に新しい魅力を秘めた都市として,発展,飛躍を続けて参りました。
 今後,50年後,100年後においても,この日本人の心のふるさとである京都が,市民の皆様の叡智と勇気により,世界に誇る歴史都市として創生することと確信いたしております。
 残された任期は,あとわずかになりましたが,4年前に市民の皆様とお約束致しました「ますもとマニフェスト」111項目と,これを全て盛り込んだ「京都市基本計画第2次推進プラン」171項目の完遂に向け,また,市民の皆様に本当に大変な御迷惑をお掛け致しました職員の不祥事の根絶に向けまして,引き続き,全力で職責を全うして参りますので,京都市民の皆様のこのうえない御指導,御鞭撻の程,よろしくお願い致します。
 なお,今,お話致しました私の進退につきましては,つい先程,これまで私を力強くお支えいただいた市会与党3会派の代表者の皆様に,お伝えしたところでございます。

 私から皆様にお伝え申し上げたいことは,以上でございます。

 

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