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市長記者会見(2002年4月17日)

ページ番号13433

2023年4月12日

平成14年4月17日 桝本市長定例記者会見資料

はじめに

 

 本日は,今年度最初の記者会見でございますので,まず,年度当初にあたっての所感を簡潔に申し上げ,今月21日にオープンいたします「京(みやこ)エコロジーセンター」と京都の第一線でご活躍の女性によるユニークな取組を皆さんにお知らせいたします。

 

1 年度当初に当たって

 

 まず,年度当初に当たっての所感でございます。
 一昨年の2月,再び,京都市長という重責を担わせていただいてから,はやくも2期目を折り返し,新しい年度を迎えました。
 この間,147万人の京都市民の皆様の生活を守り,京都のまちが個性豊かに魅力的に発展を遂げるよう,京都を愛する方々のご意見を反映した基本構想・基本計画を策定し,現在,市民の皆様へのお約束を実現するために「安らぎ 華やぎ 京都21推進プラン」の着実な実行に全力投球しているところでございます。
 今年度は,その2年目であり,未曾有の財政危機ではありますが,何としてもやり遂げるという強い志を持って,実現への目鼻をつけなければなりません。
 さらには,パートナーシップのまちづくりを強力に推進するための「市民参加推進計画」を本格的に推進する初年度であり,平成14年度は京都市政にとりまして,重要な意味を持つ,まさに「立ち向かう年」と認識しております。
 そのため,高木副市長・河内副市長・松井副市長・不室収入役をはじめ,本格的な地方分権時代にふさわしい自治体運営と財政健全化を目指す新たな市政改革を強力に推進する,最強の執行体制を築きました。
 平成14年度の予算編成では,財政非常事態宣言の中で,「教育・福祉」,「環境」,「基幹産業の活性化と新産業創出」,「まちの基盤整備」を最重点政策に位置付け,推進プランを着実に実行するための予算を編成したところでございますが,特に,市役所の全組織と全職員が一体感を持って政策の実現に総合力を発揮して取り組むべき3つの重要課題を,3人の副市長に特命いたしました。
 一つは,高木副市長の担当といたしました「年間入洛観光客5000万人構想」でございます。観光は誠に裾野の広い産業で,京都の基幹産業となるだけに,戦略的・具体的な観光戦略を進め,何としても「5000万人観光都市・京都」を実現したいと考えております。
 今一つは,河内副市長の担当といたしました「南部創造のまちづくり」でございます。高速道路網などの基盤整備が大きく進むもとで,南部地域の魅力を高めることは,21世紀の京都の新たな活力を生み出す起爆剤となるものであり,企業立地の促進をはじめとする南部創造のまちづくりを積極的に進めてまいたいと考えております。
 3つ目は,松井副市長の担当といたしました「地球温暖化防止対策」でございます。「京都議定書」採択の地として,かけがえのない地球を次代に引き継ぐため,ごみの減量化をはじめ,市民・事業者と一体となり,京都市独自の目標であるCO2の10%削減を目指してまいります。
 さらに,こうした取組を強力に進めるため,4月1日付けで組織改正と人事異動を行いました。その概要につきましては,既に皆様にお知らせしているところでございますが,特に私が本年度,強調いたしたい点に絞って申し上げます。
 まず,組織改正につきましては,21世紀の新しい産業振興策であります「スーパーテクノシティ構想」の推進を初め,放置車両対策を強力に推進するための体制整備など,時代や市民のニーズに対応した組織づくりを行うとともに,特別施策としての同和対策事業が終結したことに伴い,同和対策事業を専ら担当する組織を廃止いたしました。
 そして,本年1月に策定いたしました「組織改革基本方針(案)」に基づき,局長の専決となっている経費支出の権限を庶務担当部長に大幅に委譲するといった庁内分権の推進やプロジェクトチームの制度化などを行いました。プロジェクトチームの制度化につきましては,行政評価制度プロジェクトチームを発足させましたが,これは,いわゆる縦割り組織の弊害の解消という意味から,その機能を大いに発揮してくれるものと考えております。また,市民の皆様に最も身近な総合行政機関であります区役所が,地域づくりの拠点として十分機能を発揮することができるよう,広報発表権限の付与など,区長の権限強化を図りました。人事異動では「人材活性化基本方針(案)」により,初めて実施いたしました庁内公募制度に多数の熱意溢れる職員の応募があったことに,誠に意を強くしているところでございます。
 また,思い切った人員とポストの削減を行いつつ,重要施策を着実に実施していくため,「選択」と「集中」による人材配置を行いました。
 とりわけ,女性の登用につきましては,昨年の初めての女性区長に続き,今年も新たな女性区長を誕生させました。また,先に申し上げましたプロジェクトチームのチームリーダーにも若手の女性を抜擢するなど,女性の活躍に大いに期待しているところでございます。
 今,京都市は未曾有の財政危機にありますが,私は,困難な状況,逆境になればなるほど,「プラス志向」で積極果敢に挑戦し,マイナス要素をプラスのエネルギーに転換させるチャンスであると考えております。
 市民の皆様からお預かりいたしました貴重な税金を有効に活用し,必要な事業に早期に着手し,厳しい時代の市民生活をしっかり守り切ってまいる覚悟でございます。
 この難局も,やればできるという「立ち向かう楽観主義」を行動原理として,市民の皆様とのパートナーシップを基本に,磯辺とし子議長をはじめ市会の先生方との連携,そして,山田啓二新知事との府市協調を大切にしながら,直面する課題を克服し,市民生活を守り切り,将来の京都発展に向けた取組を確実に進めてまいりたいと決意を新たにしているところでございます。

 

2 市民参加によるCOP3開催記念館「京(みやこ)エコロジーセンター」の運営

 

 それでは,お手元の市民参加によるCOP3開催記念館「京(みやこ)エコロジーセンター」の運営についてでございま す。
 京都市では,これまでから「地球温暖化防止京都会議」の開催都市として,市民,事業者の皆様と連携を密にし,「環境共生型都市・京都」の実現に向け,独自にCО2の排出削減目標を掲げるなど,積極的な取組を展開してまいりました。
 そして,このたび,身近なごみ問題から地球規模の環境問題まで,幅広い視点に立った環境意識の定着を図るとともに,家庭,地域,職場,学校などあらゆる場面で,環境にやさしい実践活動の輪をひろげる拠点施設として,「京(みやこ)エコロジーセンター」をこの4月21日にオープンいたします。
 本施設の運営に当たりましては,「市民の参加」及び「手作りの運営」を理念といたして,環境NGОや市民団体の皆様の参画を得ながら,来館者用の映像ビデオや環境情報システムの構築等の開設準備を進めてまいりました。
 オープニングイベントにつきましても,多くの環境NGО・市民団体の参画を得た実行委員会により,お手元のとおり多彩な記念事業を計画していただきました。
 また,具体的な運営に関しましては,多くの環境NGО・市民団体にご参画いただいております「京(みやこ)エコロジーセンター事業運営委員会」におきまして,具体化を図っていただくこととなっておりますし,館内の情報提供や案内,展示コーナーでの解説などの館内業務につきましても,10代から70代までの幅広い約100人の「環境ボランティア」の皆様方にお願いすることといたしております。
 ボランティアの皆様には,本施設でご活躍いただきますことはもちろんのことでございますが,ここで得られた経験やノウハウを今後地域でも生かされ,地域の環境リーダーとしてご活躍されますことを期待いたしているところでございます。
 そして,「京(みやこ)エコロジーセンター」が市民,環境NGО,市民団体など様々な市民の皆様の積極的な参加を得ながら,全国最大級の市民参加による環境活動の拠点施設のモデルとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 

3 元気な女性リーダーのつどい

 

 最後に,更なる男女共同参画社会の実現を目指して先進的な取組として開催されます「元気な女性リーダーのつどい」についてご紹介いたします。
 少子長寿化やライフスタイルの多様化,経済・産業の構造が大きく変革する文明史的な転換期にあって,女性の果たす役割と女性に対する社会の期待がこれまで以上に大きくなっており,私自身もその活躍振りを高く評価し,さらなる女性の活躍を大いに期待しているところでございます。
 皆様もご承知のとおり,京都のまちでは,市役所内部はもちろん,様々な領域で,女性の地位向上と男女共同参画の取組が進められており,実に多くの分野で「きら星」のごとく女性リーダーが活躍されております。
 市民の代表である市会におきましても,磯辺とし子議長,高嶋弘恵副議長と,正副議長がともに女性の自治体は政令指定都市では初めてのことでございます。また,区役所でも先ほども申しましたが今年から女性区長を2人としたところでございます。
 このような中,来る4月28日,京都ホテルオークラにおきまして,京都の各界でご活躍の女性が,京都の未来を熱く語られる集いが「元気な女性リーダーのつどい」として行われます。
 京都市地域女性連合会の西脇悦子(にしわきえつこ)会長をはじめ,京都市会の磯辺とし子(いそべとしこ)議長,京都市教育委員会の田中田鶴子(たなかたづこ)教育委員長,京都市PTA連絡協議会の鈴木千鶴子(すずきちづこ)会長,京都市小学校長会の松原尚子(まつばらひさこ)前会長など各界でご活躍の女性リーダーが一堂に会されまして,シンポジウムとティーパーティーの形式により,リーダーとしての心構えや,京都の未来について語っていただく運びとなっております。
 今年3月,「きょうと男女共同参画推進プラン~ひとが輝き,未来へのゆめを彩るまち・京都を目指して~」を策定し,その具体化を鋭意進めております京都市といたしましても,この「つどい」は,誠に意義深いものになることと確信するしだいでございます。
 今度とも,こうしたリーダーの皆様との連携を図りながら,「女性の時代」のさきがけ,男女共同参画の先進都市・京都の実現に全力を挙げて参りたいと存じております。

 

 私からは,以上でございます。

 

(市長記者会見資料)

 

平成14年4月17日
京都市
環境局環境企画部
地球環境政策課
222-4037

 

~市民参加による全国最大級の環境活動の拠点~
市民参加によるCOP3開催記念館「京(みやこ)エコロジーセンター」の運営

 

 京都市ではこれまで,「地球温暖化防止京都会議(COP3)」の開催都市として,市民,事業者の皆様と連携を密にし,「環境共生型都市・京都」の実現に向け,積極的な取組を展開しています。京都市ではこれまで,「地球温暖化防止京都会議(COP3)」の開催都市として,市民,事業者の皆様と連携を密にし,「環境共生型都市・京都」の実現に向け,積極的な取組を展開しています。
 このたび,COP3開催記念館である「京都市環境保全活動センター(愛称:京(みやこ)エコロジーセンター)」が本年4月21日にオープンする運びとなりました。本施設は,身近なごみ問題から地球規模の環境問題まで,幅広い視点に立った環境意識の定着を図り,家庭,地域,職場,学校などあらゆる場で,環境にやさしい実践活動の輪を広げるものです。
 本施設の運営に当たっては,当初から市民の皆様とのパートナーシップに基づき,学識経験者や環境NGO,更には市民団体の皆さんなど,環境問題に精通した幅広い分野の方々のご意見をいただいております。
 「環境ボランティア」や「環境NGO・市民団体」等に参画いただきながら市民の皆様とともに全国的にも最先端の取組を行う環境活動の拠点施設を下記のとおり運営してまいります。



○ 「京(みやこ)エコロジーセンター」の運営にあたっての市民参加

本施設については,当初から市民の皆様とのパートナーシップに基づき,学識経験者や環境NGO,更には市民団体など,環境問題に精通した幅広い分野の方々のご意見を集約するとともに,「環境ボランティア」の皆様に運営参画いただいております。

1 「環境ボランティア」

(1)目的 「京(みやこ)エコロジーセンター」での展示,体験学習,活動支援など,様々な事業を進めるに当たって,市民の皆様の環境活動や環境学習への熱意を運営に生かす。
(2)活動内容 ・館内の情報提供や案内活動
・展示コーナーでの解説

・イベントや子供を対象とした催しの運営支援活動等
(3)人 数 99名(一般公募による)

2 「環境NGO・市民団体」等
市民の皆様とのパートナーシップに基づき,「京(みやこ)エコロジーセンター・オープニングイベント実行委員会」や「京(みやこ)エコロジーセンター事業運営委員会」を設置し,環境NGOや市民
団体の皆様等の参画を得ています。

・京(みやこ)エコロジーセンター・オープニングイベント実行委員会 24人(全委員数37人) (平成14年3月~)
・京(みやこ)エコロジーセンター事業運営委員会 21人(全委員数25人) (平成14年4月~)
・「京都市環境学習・エコロジーセンター(仮称)」事業検討委員会 12人(全委員数14人) (平成12年10月~平成14年1月)
・エコロジーセンター企画委員会 25人(全委員数25人) (平成12年10月~平成14年2月)

○ 「環境ボランティア」と環境NGOが一体となって初めて取り組む事業例。

・ビオトープ復元プログラム事業について

1 オープニングイベントの一環 (平成14年4月21日実施)
「環境ボランティア」及び来館者によりエントランスホール内の植栽を行う。
2 近郊の里山をモデルに植え替え(4~5月中)
「環境ボランティア」や環境NGOが中心となり,環境専門員の指導のもと,近郊の里山をモデルに植え替える。実のある木を植栽し,野鳥の誘致を行う。

<参考>

活動拠点
名  称  京都市環境保全活動センター(愛称 京(みやこ)エコロジーセンター)
館  長  高月(たかつき) 紘(ひろし)氏(京都大学環境保全センター教授) 
設置場所 京都市伏見区深草池ノ内町13番地
京都市青少年科学センター敷地内
開所日   平成14年4月21日(日)
施設規模 延床面積 2,700㎡,建物構造 鉄筋コンクリート造地上3階
総事業費 約18億円
運営主体 財団法人京都市環境事業協会

主な施設内容

1階 エントランスホール,常設展示コーナー,視聴覚室
2階 企画展示・ワークショップコーナー,情報コーナー,事務室,活動支援室
3階 交流コーナー,実習室,会議室,資料印刷室,こどもひろば
屋上 屋上ひろば

 

(市長記者会見資料)

 

平成14年4月17日
京都市
教育委員会生涯学習部
社会教育課
222-3800

 

~女性が元気に活躍する京都の未来を~
「元気な女性リーダーのつどい」について


 社会情勢が大きな変革期を迎えている中で,家庭や地域をはじめ,社会全体における女性の役割はより一層大きくなっています。こうした中,京都市においては,幅広い分野で多くの女性リーダーが活躍されています。更なる男女共同参画社会の実現を目指した先駆的な取組として,このたび,京都を代表する女性リーダーたちが集い,こうした皆様のリーダーとしての心構えや,わがまち京都の未来に託する思いをお話しいただく「元気な女性リーダーのつどい」が初めて下記のとおり開催されます。社会情勢が大きな変革期を迎えている中で,家庭や地域をはじめ,社会全体における女性の役割はより一層大きくなっています。こうした中,京都市においては,幅広い分野で多くの女性リーダーが活躍されています。更なる男女共同参画社会の実現を目指した先駆的な取組として,このたび,京都を代表する女性リーダーたちが集い,こうした皆様のリーダーとしての心構えや,わがまち京都の未来に託する思いをお話しいただく「元気な女性リーダーのつどい」が初めて下記のとおり開催されます。

 

1 事業名  元気な女性リーダーのつどい

2 趣 旨  男女共同参画社会の実現を目指す京都市では,幅広い分野でたくさんの女性リーダーが活躍されています。女性の時代を迎えた今,京都市を代表する女性リーダーがつどい,女性が元気に活躍する京都の未来について話し合っていただくものです。

3 日 時  平成14年4月28日(日) 午後1時20分から午後4時15分まで

4 場 所  京都ホテルオークラ 「翠雲の間」(3階)(京都市中京区河原町御池 ℡075-211-2345)

5 次 第

(1)シンポジウム 午後1時20分から午後3時
テーマ:「女性と京都の未来」
パネリスト 

西脇 悦子 京都市地域女性連合会会長 

磯辺とし子 京都市会議長 

田中田鶴子 京都市教育委員会教育委員長 

鈴木千鶴子 京都市PTA連絡協議会会長 

松原 尚子(ひさこ) 前京都市小学校長会長

司会進行  菊川 文(あや) 京都市内博物館施設連絡協議会庶務

(2)ティーパーティー 午後3時15分から午後4時15分
参加者(約300人)による意見交換
※本事業の参加者についてはすでに決定しています。

6 主催等
主  催:元気な女性リーダーのつどい実行委員会
共  催:京都市生涯学習振興財団
運営協力:京都市・京都市教育委員会
<参考>
元気な女性リーダーのつどい実行委員会
実行委員はシンポジウムに出席する6名で構成されています。

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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