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『クドア・セプテンプンクタータ』食中毒に注意しよう!

ページ番号169448

2023年5月11日

クドア・セプテンプンクタータ

 平成21年6月から平成23年3月までの間に厚生労働省が実施した全国調査で、食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を示し、軽症で終わる原因不明の有症事例が198件報告され、135件で食事のメニューにヒラメが含まれていました。

 この事例に関連したヒラメからは、既に知られている食中毒菌や海洋生物毒等は見つからず、多くに共通してクドア・セプテンプンクタータという寄生虫が見つかりました。

 これを受け、厚生労働省の通知外部サイトへリンクしますに基づき、平成23年6月からクドア・セプテンプンクタータに起因する有症事例が報告された際には、食中毒事例として取り扱うようになりました。

クドア・セプテンプンクタータとは?

 「クドア・セプテンプンクタータ」は、クドア属の一種であり、クドア属は、魚の筋肉に寄生する寄生虫で、ゴカイ等の環形動物を介して魚に感染すると考えられています。ヒトなどのほ乳類には寄生しないと考えられています。

 クドア・セプテンプンクタータ(以下、「クドア」とする。)は、ヒラメに寄生することが知られています。

クドアの顕微鏡写真(×200)

クドア・セプテンプンクタータ食中毒について

1 症状

 これまでの事例から、クドアが寄生した食品を生で食べることにより、必ずしも発症するものではありません。

 発症した場合でも、食後数時間程度(4~8時間程度)で、一過性の嘔吐や下痢等を発症し、軽症で終わると言われています。

2 予防

(1)ヒラメの生産段階では、農林水産省によると、以下の対応が指摘されています。

  ・養殖段階においてのクドア属保有稚魚の排除

  ・飼育環境の洗浄化

  ・養殖場における出荷前のモニタリング検査

(2)流通段階では、以下の処理によりヒラメに寄生したクドアは病原性を示さなくなります。

  ・-20℃で4時間以上の冷凍

  ・中心温度75℃で5分間以上の加熱


←詳しくはこちらをクリックしてください。

食中毒発生状況

クドア・セプテンプクタータによる食中毒事件について(京都市)
平成27年 平成28年平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
事件数(件)11 200002
患者数(人)237 25000011
クドア・セプテンプクタータによる食中毒事件について(全国)
平成27年 平成28年平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
事件数(件)17221214179411
患者数(人)169259126155188881491

お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課(京都市保健所)
電話: 075-222-3429 ファックス: 075-222-4062

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