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ダニについて

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2021年9月6日

 ダニと聞けば,家の中にいたら大変と思い込みがちですが,実はどこの家にもたくさんのダニがいます。大半のダニは人間生活に影響を与えることはありません。しかし,ごく一部のダニが,人を刺したり吸血して被害を与えます。また,気管支ぜん息やアレルギー性疾患の原因にもなっています。

1 チリダニ

  •  室内に生息するダニの中で最も数が多いダニです。
  •  人や動物が落とすフケやアカ,食べ物のかす,カビ等をエサとしています。

チリダニ(体長約0.4mm)

被害

  •  チリダニの虫体,死骸,糞はアレルギーの原因物質になります。
  •  また,チリダニが大量に発生すると,このチリダニをエサとして,人を刺すツメダニが大量に発生する場合があります。

発生源

  •  チリダニのエサがたまりやすく,またチリダニが発生しても簡単に掃除機で吸い取りにくいじゅうたんや畳によく発生します。

チリダニが発生した場合は

  •  掃除機をこまめにしっかりとかけることで,チリダニのエサを取り除く効果とともに,表面に出てきているチリダニを直接取り除くことができます。

再発防止のために

  •  室内を高温多湿にしない(風通しをよくする)ようにします。
  •  清掃を心がけます。

2 コナダニ

  •  食品やカビなどをエサとしているダニです。

コナダニ(体長約0.3~0.5mm)

被害

  •  食品に発生し品質を落とします。
  •  また,コナダニが大量に発生すると,チリダニと同様に,このコナダニをエサとして,人を刺すツメダニが大量に発生する場合があります。

発生源

  •  多種の食品(特に,保存食品)や,畳によく発生します。

コナダニが発生したときは

  •  食品に発生した場合は,廃棄します。

再発防止のために

  •  食品の保管状況を点検し,高温多湿な場所に保管しないようにします。
  •  畳での発生を防ぐために,部屋の風通しをよくして乾燥させます。

3 ツメダニ

  •  コナダニやチリダニ等の他のダニを大きな爪で捕獲し,体液を吸って生きているダニです。

ツメダニ(体長約0.5~1mm)

被害

  •  人を刺し,強いかゆみを起こします。

発生源

  •  畳やじゅうたんによく発生します。

ツメダニが発生したときは

  •  畳やじゅうたんに発生した場合は,こまめにしっかりと掃除機をかけることで,表面に出てきているツメダニを直接的に取り除くことができるとともに,ツメダニのエサとなるコナダニやチリダニ等が減ることにより,間接的にツメダニが減るといわれています。また,よく晴れて気温が高い夏場に,天日干しにして,加熱乾燥させると,繁殖を抑えることができるといわれています。

再発防止のために

 エサになるチリダニやコナダニ等を発生させないために,

  •  室内を高温多湿にしない(風通しをよくする)
  •  清掃を心がける

 ことが必要です。

 また,近年普及している「建材畳床」を使用した畳にはダニが住みつきにくいといわれているので,このような畳を使用することも1つの方法です。

4 イエダニ

  •  通常はネズミを吸血して生きているダニです。
  •  異常に大発生したり,寄生するネズミがいなくなると,人に被害を与えるといわれています。

イエダニ(体長約1mm)

被害

  •  人の血を吸います。

発生源

  •  ネズミの巣に多数生息します。

イエダニが発生した場合は

  •  イエダニは,他のダニに比べ,くん煙剤が有効な場合があります。
  •  ネズミの巣がある場合は,清掃,除去後にその周りに家庭用殺虫剤を散布します。

再発防止のために

  •  ネズミが住み着かないようにします。

5 ダニが増える条件

(1)温度:20~30℃でよく繁殖します。

(2)湿度:60~80%でよく繁殖します。

※ 通常,ダニは梅雨時期から9月頃にかけて繁殖し,冬に減少しますが,最近の住宅は気密性,断熱性が高まり,暖房が普及しているため,年中繁殖が可能です。

(3)エサ:人や動物が落とすフケアカ食べ物のかすカビ等をエサとしています。他のダニの体液やネズミの血を吸うものもいます。

(4)産卵場所:家屋内のダニは暗いところを好みます。畳,じゅうたん,寝具,衣類,ぬいぐるみなどに潜って産卵します。

6 ダニの発生を防ぐ日常の心がけ

(1)掃除:掃除機で時間をかけて部屋の隅々まで丁寧に行います。

(2)乾燥:室内の風通しを良くします。

7 お問い合わせは医療衛生センター又は各区・支所の医療衛生コーナーまで

 本市では,医療衛生センター及び各区・支所の医療衛生コーナーにおいて,ダニをはじめ,住まいに起因する健康問題や不快感に関する情報提供を行っています。

 また,ダニによるアレルギー被害と考えられるときには,室内チリ中のダニアレルゲンの簡易測定を行い,必要に応じてダニ類の検査を行っています。

お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生センター(生活衛生担当)
(北東部)075-746-7211
(中部)075-746-7212
(南東部)075-746-7213
(西部)075-746-7214

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