京の下水道 その今日と明日
ページ番号8586
2024年7月2日
下水道の計画と建設
下水道は,都市環境の改善を図り,都市の健全な発展と公衆衛生の向上のため,また,公共用水域の水質保全のためにも必要不可欠な施設です。
そのため,京都市では下水道整備を重要施策として位置付け,急ピッチでその整備を進め,平安建都1,200年にあたる平成6年度には,市街化区域内に住む市民のほとんどが下水道を利用できるようになりました。
また,平成5年度から,市街化区域に隣接する市街化調整区域についても整備を進めています。
これにより,平成28年度末には,全市人口比で99.5パーセントの市民が下水道を利用できるようになりました。
市街化区域内の下水道整備がおおむね完了したため,現在では,これまでに整備した下水道施設の機能を維持・向上することに重点を置き,将来にわたって使い続けられる下水道,災害に強い下水道,環境負荷の少ない下水道を目指して,事業を進めています。
下水道施設の改築更新
京都市は,昭和5年から下水道事業を実施しており,老朽化した施設が増えてきています。
そこで,計画的な老朽管更新,設備更新等により,下水道の機能を維持します。
破損した下水道管の様子
浸水安全度の向上
すでに下水道整備が行われた地区などでも,都市化の進展に伴って雨水流出量が増加し,排水能力の不足から浸水被害が発生している地区があります。
これらの地区では,新たに雨水管・ポンプ場・貯留施設の建設を行い,より雨に強いまちづくりを進めていきます。(浸水対策の詳細について)
浸水被害の様子
災害に強い下水道
- 下水道施設は,水道などと並び都市の重要なライフラインであり,地震等の災害時においても,機能が損なわれないように安全性を向上させます。(防災・危機管理のページへ)
合流式下水道の改善
汚水と雨水をひとつの管で合わせて流す合流式では,大雨が降ったときなどに汚水と雨水が一緒に川に流れ出てしまうことがあります。
そこで,新たな管きょを建設して汚水の河川への流出を少なくするとともに,一時貯留した汚水を水環境保全センターで処理することで清らかな水環境をつくります。(合流式下水道の改善の詳細について)
改善前 改善後
降雨時の河川への放流の様子
高度処理
近年,市民の水環境に対する関心はますます高くなり,市内河川の親水環境の改善や水辺の回復など,快適で潤いあるまちづくりが求められています。
また,京都市は淀川水系の中流に位置し,本市の下流の淀川は阪神圏1,100万人の上水源になっていることから,より一層きれいな水を河川に放流することが求められています。
そこで,水環境保全センターの放流水質をさらに向上させるため,高度処理を順次導入し,河川水質の改善に努めます。(高度処理の詳細について)
高度処理した水(鳥羽水環境保全センター吉祥院支所)
汚泥などの有効利用
下水を処理すると汚泥が発生します。
この汚泥をメタン発酵することによりバイオガス(消化ガス)を取り出し,汚泥焼却炉の燃料等に使用しています。また,汚泥焼却灰や脱水汚泥をセメント原料として有効利用しています。
下水処理水については,雑用水・修景用水などへの利用も進めています。(下水汚泥有効利用の詳細について)
お問い合わせ先
京都市 上下水道局下水道部計画課
電話:075-672-7839
ファックス:075-682-2719