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つなぐ・つながるをキーワードにたけにょんが取材に行ってきた!~京藍染色工房編~

ページ番号330419

2024年8月6日

京藍染色工房の松﨑さんを訪ねて


 西京魅力MAPに寄せられた区民のおすすめスポットの中から、つなぐ・つながるをキーワードに、たけにょんが取材に行ってきました。

 今回取材させていただいたのは、京藍染色工房外部サイトへリンクします京藍染師として活動されている松﨑さん

 工房では、手ぶらで参加可能な京藍の染色体験ができるほか、洛西高校と連携した藍染について学ぶ授業や、修学旅行生・外国人観光客に向けたプログラムなどを実施されています。

 この取材では、京藍の歴史や活動への思いについて、熱くお話いただきました。


まずは京藍についての勉強から!

 早速取材へ!・・・といきたいところですが、京藍についてまだまだ知らないことばかり。
 まずは京藍について、松﨑さんの丁寧なご説明のもと、藍とは何か」や藍が染まる仕組み等について学びました。


天然か薬品か

 印象に残ったお話を少し。藍染は、天然染薬品染かの2種類に分けられるそうです。

 天然の藍染は、染料の発酵具合などに左右されるため、安定して生産することが難しく、ムラになりやすいという特徴があり、反対に薬品を用いた藍染は、大量生産に向いており、ムラになりにくいという特徴があります。

 こうした生産における難易度の差がもたらす影響は、使い手にも及びます。

 天然の藍染は生地が強く、抗菌作用や防臭、肌の弱い方にも推奨されています。反対に薬品を用いた藍染は生地が弱く色落ちや色移りがしてしまいます。

 作り手には負担しかない!?ように感じますが、この手間こそが松﨑さんのこだわりであり、京藍へのリスペクトなのではないかと思いました。

偶然で必然の出会い「ジャパン・ブルー」


京藍との出会いは?

 アメリカを訪れたときのこと。偶然入ったお店で「ジャパン・ブルー」と紹介された青いシャツを目にしたとき、それが藍との初めての出会いだったと語る松﨑さん。そのときはあまり気に留めていなかったそうで、帰国後再びジャパン・ブルーを目にし、興味を持ち始めたとのことです。そして2年にわたる住み込みでの勉強の後、尊敬する師匠の弟子として修業を重ねられました。

洛西で活動されているワケ

 藍の歴史にも興味をもった松﨑さんは、修行と並行し藍の研究にも勤しまれました。「和三才図会」という文献から、松﨑さんの故郷である洛西が、かつての藍の産地だったということを知ったそうです。そして、故郷の洛西で、もう一度京藍文化を盛り上げたいと、現在の活動を始められました。

発信し続けることの意味

 明治以降化学染料が日本に流通し始め、大正時代に京藍栽培が滅びたことを知った松﨑さん。松﨑さんが今も続けられている室町時代の染色技法は、数値化することができません。そのため、染めてみるまで染色具合を確かめる術はなく、予測することさえ難しいのだそう。継承者がどんどんと減少する中で、それでも「この技法が最も美しい色を出せる」との思いから、これまで京藍文化を発信し続けてこられました。

学生と連携した取り組みについて


 松﨑さんは洛西高校と連携した、1年間の長期プログラムの中で、染料の元となる苗植えから収穫、最後は藍染体験までを実施されています。その背景には、学生に対し、京藍に触れてもらう機会を提供したいという思いがあるそうです。また、その原動力として、大人の仕事を体験することは、子どもたちの将来の選択肢を増やすことにつながる、とお話されていたのが印象的でした。

松﨑さんが感じる西京区の魅力は何ですか?

 最後に、松﨑さんが感じる西京区の魅力について尋ねてみました。

 「西京区の魅力・・・(今はまだ)あまりないと思う。各々のプレイヤーは多いですが、観光客を巻き込めるほどの結束はまだできていません。交通の利便性等課題はありますが、その壁を越えて僕らが(西京区の魅力を)つくっていくのだと考えています。」

おわりに

 京藍の産地が故郷洛西だったこと、自身のルーツに京藍と結びつきがあったことなど、あらゆるつながりが松﨑さんと京藍を近いものにしました。

 洛西から世界へ!京藍の文化を発信し続ける松﨑さんを応援しています!

その他の西京魅力MAPのスポットはこちら

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京都市 西京区役所地域力推進室企画担当

電話:075-381-7158

ファックス:075-381-6135