平成29年度第1回「ふらっと・西京」開催報告について
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2017年8月29日
平成29年度第1回「ふらっと・西京」開催報告について
平成29年6月21日に開催しました,第1回「ふらっと・西京」におけるふらっと・トークで話されたテーマ及びトークの概要について,以下のとおり,報告します。
開催日時 平成29年6月21日 水曜日 18時から21時まで
開催場所 西京区役所2階会議室
参加人数 42名
【テーマ : 使いやすいバスに!】
○問題意識の共有
・同じ路線を回るバスが2分違いであったり。それに乗り遅れると,小一時間待たなくてはいけない。
○どうしたらいいか(アイデア)
・バス会社(市バス,ヤサカ,阪急等)と話し合って頂きたい。
○課題(難しさ)
・どこに話をもっていけば良いのか?
<今瀬先生からのコメント>
西京区内を走る各社バスのダイヤについて、日常的に利用する市民の実体験から利便性の問題を提起されて、建設的な改善策を模索する意見交換がなされました。公共交通機関であるバスのダイヤづくりでは、様々な利害調整や利便性における利用者の優先順位などを踏まえて行われるのが一般的です。そうしたダイヤづくりにおける背景の情報が利用者との間で共有されにくく、また一方で、利用者の日常的な実体験の情報がバス運営会社との間で共有されにくいこともあると思います。そうした双方が抱える情報を共有化する方策を模索することも問題解決の1つだと思います。
【テーマ : 子どもと「地域」のつながりをより太く!子ども食堂から始める地域活動。みんなで「楽しい」をつくりましょう!】
○問題意識の共有
・対象の子どもは?→場所によって様々。母子家庭対象,対象設定しない。
・貧困家庭を対象とするより「孤食」。貧困にアプローチするのは難しい。
・「貧困」「孤食」どちらが問題なのかはリサーチする必要がある。
・きっかけは川岡東児童館で働いていたので。
・児童館を窓口にするのはいい。
・子ども食堂=貧困家庭となっている。
○どうしたらいいか(アイデア)
・貧困家庭,孤食関係なく,清掃活動の後,カレーをふるまう取組を松尾の少年補導でやっている。
・高齢者のやりがいのためにも,高齢者とコラボするのはどうか。老人ホームともコラボできる。
・地域を巻き込んでいく。
○課題(難しさ)
・貧困家庭にどうアプローチするか。個別に声をかけにくい。児童館を窓口にするのはいい。
・運営資金の調達。
<今瀬先生からのコメント>
どのような「子ども食堂」をめざすべきか、貧困・孤食・地域連携等の中で何を主目的にすべきか、どう運営すべきか、どうしたら増やせるか、地域の人たちとどう連携すべきか等々、具体的な意見が様々に出て活発な意見交換がなされました。市民の地道なボランティア活動から生まれてきた「子ども食堂」ですが、最近では行政機関の間でもその支援施策がブームになってきています。「子ども食堂」は小さくとも地道な継続性やすそ野の広がりが求められるものですから、市民側と行政側の双方にそうした観点が求められます。「子ども」は地域にとっても宝であり、つながりの要でもあります。地域のあらゆる立場の人たちで協力して大事になされていかなければなりません。「子ども食堂」の有意義な広がりを期待します。
【テーマ : 子どもをはぐくむために地域でできること】
○問題意識の共有
・地域でできている活動以外,更に何をしたらよいのだろう。
・あちらこちらで子育てに関わる活動している仲間でつながるために,よい方法は・・・。
○どうしたらいいか(アイデア)
・情報を集めて,つながり合おう。
・自治連のつながりでも,お母さんたちの声をつなげてもらおう。
○課題(難しさ)
・地域で最も身近な児童館に悩みを応えてもらえる。
・人は欲しいが人材確保が難しい。
<今瀬先生からのコメント>
子どもをはぐくむために、地域における様々な「つながり」や子どもを支える「担い手」をどのようにしたら増やしていけるのか等々、といった意見交換がなされました。「つながり」や「担い手」を増やしていくためには、共有できる「目的」を広く明らかにしていくことが欠かせません。子育てに直接関わる機会の少ない人たちにも「担い手」となってもらい、「つながり」を生み出していくためには、子どもたちやその親たちなどが抱える問題の実情を広く伝えていくことも、やはり欠かせないと思います。
【テーマ : 洛西ニュータウンに若い人に住んでもらう魅力ある街に!!】
○問題意識の共有
・雇用があれば(近くに,周辺に)
・老人に優しい街
・ベッドタウン化
・観光等休日に来てもらう
・観光農園
<今瀬先生からのコメント>
洛西ニュータウンが抱える問題は何か、どのようにして解決していくべきか等々、洛西に住む住民の方を含めて様々な立場の人たちで具体的な意見交換がなされました。ニュータウン問題は、建設当時からの課題である「長期的計画、社会的側面、経済的側面」が背景にあります。そのため、今後の対策においても、様々な個別課題の解決方策の取組みとともに、そうした「長期的計画、社会的側面、経済的側面」の大きな側面の課題に対しても、じっくりと議論を行い、解決方策を模索することが重要になると思います。
【テーマ : 犬の飼い方問題】
○問題意識の共有
・犬の嫌いな方,好きな方,どちらの立場
・フンの放置,吠えが嫌
・セミナーもマナーの悪い方はそもそも参加しない。
・犬のフンの放置,飼い主の高齢化による?条例が守られていない。リードで自転車
・マナーを広めていくには?
○どうしたらいいか(アイデア)
・行政を含めて運動。防災訓練に犬を参加。その方達と協力
・犬の嫌いな方の意見を聞く。
・チラシを動物病院に置いてもらう。
○課題(難しさ)
・マナーの悪い人こそ,セミナーに参加してほしいけれど・・・。
○どうしたらいいか(アイデア)
・情報を集めて,つながり合おう。
・自治連のつながりでも,お母さんたちの声をつなげてもらおう。
○課題(難しさ)
・地域で最も身近な児童館に悩み応えてもらえる。
・人は欲しいが人材確保が難しい。
<今瀬先生からのコメント>
犬の飼い方の問題について、犬を好きな方、嫌いな方、犬を飼っている方、飼っていない方、といった様々な立場の方々がテーブルを挟んで一緒に意見交換がなされました。立場の異なる方々どうしで、本音で意見を出し合うことで、多くの気づきが生まれ、新しい発想も出てきて有意義であったと思います。地域の問題解決、地域づくりの出発点は、異なる立場の利害の実情などを知り合うことでもあります。犬の飼い方の問題についても、互いの理解を深めることで思いやりの心が生まれ、それが個々具体的で建設的な問題解決のアプローチになるのだと思います。
【テーマ : 芸大の跡地をどうするか】
○問題意識の共有
・西京区民は何をしたいかをはっきりさせる。
○どうしたらいいか(アイデア)
・時間がないので,あらゆる場面で話し合っていきたい。
○課題(難しさ)
・本当にどうするのかというチームが必要かと思う。
<今瀬先生からのコメント>
芸大の跡地に何を建設するか、西京区らしいものを作るべきでそれは何か等々、といった様々な意見、アイデアが出されて、意見交換が進みました。京都、西京区の市民自身が今後、自分たちの手で行政と連携しながら、どのようなまちづくりを行おうとするのかが、やはりまずは出発点となります。芸大の跡地に何かを建設したから西京区のまちが良くなるわけではなく、西京区のまちを良くしようとした時にはじめて建設した何かが生かされるのだ、という視点を大事に持ち続けて取り組まれることを期待します。
ふらっと・西京 かわら版 第14号
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お問い合わせ先
京都市 西京区役所地域力推進室まちづくり担当
電話:075-381-7197
ファックス:075-391-0583