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京都市交通局

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地下鉄烏丸線20系車両(第9編成)の営業運行の開始

ページ番号347886

2025年12月11日




【「おもいやりエリア」の伝統産業製品の展示は「京人形」、「京都の金属工芸品」です!】

 京都市交通局では、現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年間使用し老朽化した9編成について、安全確保のため、令和3年度から令和7年度にかけて20系車両に更新しています。現在、8編成が営業運行しており、この度、第9編成の営業運行開始日が決定しました。
 20系車両は、伝統産業を身近に感じてもらい、京都らしい地下鉄車両とするために伝統産業の活用を図っており、「2022年度グッドデザイン賞」、「2023年ローレル賞」をダブル受賞し、第9編成においても車内装備品である標記銘板及び釘隠しに新たなデザインを採用するとともに、2か所の「おもいやりエリア」の展示スペースにそれぞれ京都の伝統産業製品を飾り付けています。


1 第9編成の営業運行開始日時

令和8年1月9日(金曜日)午後5時1分 竹田駅発

※運行ダイヤの詳細は交通局のホームページの「新型車両☆特設情報館」(参考1)で12月下旬にお知らせします。
※当日の列車運行の状況によっては、運行時刻が変更となる場合がございます。

2 内装デザインの変更点

(1)標記銘板(事業者・車号)

 「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については、伝統文様である「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに、編成ごとにデザインを変更することにしています。第9編成では、「幸菱」の形状を活かして、高頻度かつ機敏に走行する地下鉄のイメージをシンプルに表現したデザインとしました。


(2)釘隠し(くぎかくし)

 「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」については、編成ごとにデザインを変更することにしています。第9編成では、「京の風物詩」をテーマとして、「蹴上インクラインの桜」<春>、「鴨川の納涼床」<夏>、「東福寺の紅葉狩り」<秋>、「三十三間堂の通し矢」<冬>をモチーフとしたデザインとしました。


(3)20系車両車内における京都の伝統産業製品の飾り付け

 編成ごとに伝統産業製品を変更することとしており、第9編成では「京人形」、「京都の金属工芸品」を飾り付けます。


ア 京人形の飾り付け(2139号車)

 平安時代、貴族の子らの間で「ひいな人形」を使うままごと遊びのようなものが流行したのが、京人形のはじまりと言われています。京人形は、頭(かしら)、髪付(かみつけ)、手足、小道具、金襴(きんらん)、着付、甲冑(かっちゅう)など、製作工程が非常に細かく分業化されており、それぞれの専門化した熟練の職人たちの手仕事によって人形が作られています。
 「おもいやりエリア」では、雛人形に使われる金襴、甲冑の一部、頭と手足の製作過程紹介、道具類や屏風、下鴨神社で行われる流し雛を実物展示し、「京人形」の魅力を紹介します。



御協力いただいた方々(敬称略)

  •  京人形商工業協同組合    電話:075-761-3460

※現在、組合ホームページは調整中のためご覧いただけません。
※素材については無償で御提供いただいております。


イ 京都の金属工芸品の飾り付け(2839号車)

 京都の金属工芸は、千年以上の歴史を誇る雅な伝統を受け継いでいます。銅・銀・鉄・錫(すず)をはじめとした多様な素材を用い、鍛金(たんきん)・彫金(ちょうきん)・鋳金(ちゅうきん)・象嵌(ぞうがん)・七宝(しっぽう)などの技術によって器物や装飾品を制作します。実用性と美術性を兼ね備えた作品は今日も人々の生活を彩り、歴史と美意識を映す文化遺産として今も進化を続けています。
 「おもいやりエリア」では、6人の若手職人によって「金属で遊ぶ」をテーマにし、それぞれの技法や素材を用いたオリジナル作品を制作しました。これらの「京都の金属工芸品」の魅力を紹介します。



御協力いただいた方々(敬称略)

※素材については無償で御提供いただいております。


(参考1)新型車両全般に関する情報及び新型車両に活用した伝統産業に関する情報は、交通局のホームページでお知らせしています。

新型車両全般、運行ダイヤなどに関する情報「新型車両☆特設情報館」


新型車両に活用した伝統産業に関する情報


(参考2)新型車両の導入に関する交通局の考え方について

Q1 なぜ、この時期に車両更新するの?
A1 現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年以上使用し老朽化した9編成について、安全確保のため、令和3年度から令和7年度にかけて新型車両(20系)に更新することにしています。

Q2 車両更新による主な改良点は?
A2

  • 車体構造の強化等により安全性が向上
  • 省エネ化による走行用消費電力削減(現行車両比約30%減)
  • 床面とホームとの段差を低くし、車椅子スペースを充実するなど、バリアフリー化を推進

Q3 伝統産業の活用に費用を掛けすぎていないか?
A3 伝統産業をより身近にし、業界全体の振興に繋げたいという伝統産業関係者と京都らしい地下鉄車両としたい交通局のお互いの思いが一致して実現した取組です。一部は、事業者の御厚意により無償提供いただき費用を軽減しています。また、車両全体についても、廃棄車両から一部の装置を再使用するなど、出来る限り費用を抑える工夫を行っています。

(参考3)20系車両導入までの経過・今後のスケジュール

20系車両導入までの経過・今後のスケジュール
 平成24年度 新型車両導入のため、他の鉄道事業者へのヒアリングを実施し、設計に着手 
 平成29~30年度 「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」開催(計5回)
 平成31年3月 市民、御利用者の皆様の投票にて外観・内装の最終デザイン決定
 令和元年8月 契約・設計開始(9編成分)
 令和2年4月 製造開始
 令和3年7月 1編成目搬入(竹田車両基地)
 ※以降、各機器の調整・機能検査、試験運転等実施
 令和4年3月26日 第1編成の営業運行を開始
 令和4年6月21日 第2編成の営業運行を開始
 令和4年10月7日 「2022年度グッドデザイン賞」受賞
 令和4年11月18日 第3編成の営業運行を開始
 令和5年5月25日 「2023年ローレル賞」受賞
 令和5年9月27日  第4編成の営業運行を開始
 令和6年1月30日 第5編成の営業運行を開始
 令和6年7月19日 第6編成の営業運行を開始
 令和7年3月21日 第7編成の営業運行を開始
 令和7年9月8日
 第8編成の営業運行を開始
 令和8年1月9日 最後の導入となる第9編成の営業運行を開始

(参考4)20系車両の車両番号(第9編成)


報道発表資料

発表日

令和7年12月11日

担当課

交通局高速鉄道部高速車両課(電話:075-863-5264)

産業観光局クリエイティブ産業振興室(電話:075-222-3337)

報道発表資料

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お問い合わせ先

京都市 交通局高速鉄道部高速車両課

電話:075-863-5263

ファックス:075-863-5269