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京都市交通局

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地下鉄烏丸線20系車両(第8編成)の営業運行の開始

ページ番号344503

2025年8月26日




【「おもいやりエリア」の伝統産業製品の展示は「京版画」、「京たたみ」です!】

 京都市交通局では、現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年間使用し老朽化した9編成について、安全確保のため、令和3年度から令和7年度にかけて20系車両に更新しており、現在、7編成が営業運行しています。
 この度、地下鉄烏丸線20系車両(第8編成)の営業運行開始日が決定しましたので、お知らせします。
 20系車両は、伝統産業を身近に感じてもらい、京都らしい地下鉄車両とするために伝統産業の活用を図っており、第8編成においても車内装備品である標記銘板及び釘隠しに新たなデザインを採用するとともに、2か所の「おもいやりエリア」の展示スペースにそれぞれ京都の伝統産業製品である「京版画」及び「京たたみ」を飾り付けています。

1 第8編成の営業運行開始日時

令和7年9月8日(月曜日)午後5時1分 竹田駅発

(補足)

  • 運行ダイヤの詳細は交通局のホームページの「新型車両☆特設情報館」(参考1)でお知らせします。
  • 当日の列車運行の状況によっては、運行時刻が変更となる場合がございます。

2 内装デザインの変更点

(1)標記銘板(事業者・車号)

 「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については、伝統文様である「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに、編成ごとにデザインを変更することにしています。第8編成では、「幸菱」を斜め方向(左肩上がり)に配置し、シンプルさを表現したデザインとしました。


(2)釘隠し(くぎかくし)

 「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」については、編成ごとにデザインを変更することにしています。第8編成では、「交通局車両の移り変わりと京の玄関口の発展」をテーマとして、「市電(Ⅰ型)と京の玄関口」<明治45年頃>、「市電(1000型)と京の玄関口」<昭和24年頃>、「地下鉄(10系)と京の玄関口」<昭和56年頃>、「地下鉄(20系)と京の玄関口」<現在>をモチーフとしたデザインとしました。


(3)20系車両車内における京都の伝統産業製品の飾り付け

 編成ごとに伝統産業製品を変更することとしており、第8編成では「京版画」、「京たたみ」を飾り付けます。


ア 京版画の飾り付け(2138号車)

 京版画は、飛鳥時代に仏教とともに伝来した文字木版を起源とし、京都で発展した木版画です。その木版摺(もくはんずり)で出版された多くの版本(はんぽん)は全国に普及し、後に江戸から「浮世絵木版画」が誕生し、多色摺印刷が一気に広まりました。「京版画」では浮世絵からさらに複製印刷技術が発展し、上品で繊細な表現や色使いが多用され、絵師や彫師、摺師など分業制で制作される京都独自の伝統工芸として今も受け継がれています。「おもいやりエリア」では、アートギャラリーのような実物の京版画作品と小物を展示し、「京版画」の魅力をご紹介します。



御協力いただいた方々(敬称略)

  •  京都版画出版協同組合    電話:075-231-3613

※素材については無償で御提供いただいております。


イ 京たたみの飾り付け(2838号車)

 伝統的手縫い技術で製作される「京たたみ」は、藁床(わらどこ)、藺草(いぐさ)等の天然素材を1針1針手縫いで仕立て、現在の機械縫いによる畳と比べると耐久性や仕上がりの綺麗さから、御茶室や社寺で重宝されています。
 「おもいやりエリア」では、畳の歴史や種類、よろず知識のほか、天然藺草や畳表の種類、さまざまな畳縁(たたみべり)の文様、普段見ることができない畳の側面や断面、畳表や畳縁を使ったコースターや名刺入れ、草履等のグッズを実物展示し、「京たたみ」の魅力をご紹介します。



御協力いただいた方々(敬称略)

※素材については無償で御提供いただいております。


(参考1)新型車両全般に関する情報及び新型車両に活用した伝統産業に関する情報は、交通局のホームページでお知らせしています。

新型車両全般、運行ダイヤなどに関する情報「新型車両☆特設情報館」


新型車両に活用した伝統産業に関する情報


(参考2)新型車両の導入に関する交通局の考え方について

Q1 なぜ、この時期に車両更新するの?
A1 現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年以上使用し老朽化した9編成について、安全確保のため、令和3年度から令和7年度にかけて新型車両(20系)に更新することにしています。

Q2 車両更新による主な改良点は?
A2

  • 車体構造の強化等により安全性が向上
  • 省エネ化による走行用消費電力削減(現行車両比約30%減)
  • 床面とホームとの段差を低くし、車椅子スペースを充実するなど、バリアフリー化を推進

Q3 伝統産業の活用に費用を掛けすぎていないか?
A3 伝統産業をより身近にし、業界全体の振興に繋げたいという伝統産業関係者と京都らしい地下鉄車両としたい交通局のお互いの思いが一致して実現した取組です。一部は、事業者の御厚意により無償提供いただき費用を軽減しています。また、車両全体についても、廃棄車両から一部の装置を再使用するなど、出来る限り費用を抑える工夫を行っています。

(参考3)20系車両導入までの経過・今後のスケジュール

20系車両導入までの経過・今後のスケジュール
 平成24年度 新型車両導入のため、他の鉄道事業者へのヒアリングを実施し、設計に着手
 平成29~30年度 「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」開催(計5回)
 平成31年3月 市民、御利用者の皆様の投票にて外観・内装の最終デザイン決定
 令和元年8月 契約・設計開始(9編成分)
 令和2年4月 製造開始
 令和3年7月 1編成目搬入(竹田車両基地)
 ※以降、各機器の調整・機能検査、試験運転等実施
 令和4年3月26日 第1編成の営業運行を開始
 令和4年6月21日 第2編成の営業運行を開始
 令和4年10月7日 「2022年度グッドデザイン賞」受賞
 令和4年11月18日 第3編成の営業運行を開始
 令和5年5月25日 「2023年ローレル賞」受賞
 令和5年9月27日  第4編成の営業運行を開始
 令和6年1月30日 第5編成の営業運行を開始
 令和6年7月19日 第6編成の営業運行を開始
 令和7年3月21日 第7編成の営業運行を開始
 令和7年9月8日
 第8編成の営業運行を開始
 令和7年度後半期 第9編成を導入予定

(参考4)20系車両の車両番号(第8編成)


報道発表資料

発表日

令和7年8月26日

担当課

交通局高速鉄道部高速車両課(電話:075-863-5264)

産業観光局クリエイティブ産業振興室(電話:075-222-3337)

報道発表資料

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お問い合わせ先

京都市 交通局高速鉄道部高速車両課

電話:075-863-5263

ファックス:075-863-5269