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京都市交通局

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京都市交通事業第2次アクションプログラム

ページ番号32159

2012年4月11日

 交通局では,「京都市交通事業ルネッサンスプラン」(以下「ルネッサンスプラン」という。)及びその年次行動計画である「京都市交通事業アクションプログラム」(以下「アクションプログラム」という。)を策定し,更なる経営健全化に取り組んでいます。

 ルネッサンスプランの後半3年間の行動計画については,「京都市交通事業第2次アクションプログラム」(以下「第2次アクションプログラム」という。)を下記のとおり策定しております。

策定趣旨

ルネッサンスプランの策定から3年間が経過し,順調に事業の進ちょくが図れたことから,

1 平成16年3月に策定した「地下鉄事業経営健全化計画」

2 平成17年4月の「京都のバス事業を考える会」からの答申

3 公営交通事業をとりまく経営環境の変化に伴う様々な課題

を踏まえて第2次アクションプログラムを策定し,交通事業の一層の経営健全化を推進しようとするものです。

計画期間

ルネッサンスプランの計画期間(平成15年度から平成20年度まで)の後半3年間の行動計画として位置付け,平成18年度から平成20年度までの3ヶ年を計画期間としますが,可能な限りルネッサンスプランの前倒しの目標達成を目指します。

第2次アクションプログラムの5本柱~すべてはお客様のために~

第2次アクションプログラムでは,お客様に愛され信頼される市バス・地下鉄を目指して,5本の柱を掲げ,24の事業項目を設定しました。

「すべてはお客様のために」を合言葉に,ルネッサンスプランの実現に向け,交通局の全職員が一丸となって全力で取り組みます。

5本の柱と主な取組内容

1 安全・安心・快適な市バス・地下鉄の運行~“安全第一” と“快適”をモットーに~

バス事業では,市バスの事故防止を徹底するため,管理の受委託事業者を含む「全市バス安全運行推進会議」の新設や,全営業所に「副所長」を配置するほか,「交通局安全対策委員会(バス部会)」において事故要因の分析など事故の発生状況をとりまとめ,的確な防止策を確立し着実に実施するなど,現場における事故防止と安全運行の取組を一層強化します。

地下鉄事業では,JR西日本の福知山線の脱線事故を教訓に,地下鉄の運行に関する責任者として「安全運行管理官」を設置し,定期教育訓練等の実施を徹底します。また,消防局と協力し設置した「京都市高速鉄道防火安全対策委員会」と「交通局安全対策委員会(地下鉄部会)」を中心に,災害やテロを想定した訓練の実施や対応マニュアルの整備,地下鉄各駅への防火戸の設置など,より安全な地下鉄を目指した取組を進めます。

また,市バス・地下鉄をお客様に快適にご利用いただけるように,「京都市交通事業審議会」の提言や「京都のバス事業を考える会」の答申を踏まえ,地下鉄東西線天神川駅開業とJR新駅開業への適切な対応をはじめとして,路線・ダイヤを改善するほか,バス待ち環境や案内表示の改善などに努めます。

2 乗客増,収入増のための積極的な営業推進~ますます便利で魅力的に~

地下鉄事業では,定期入れや財布からカードを出すことなく改札機にかざすだけで通過できる,大変便利なICカード乗車券を平成19年春から導入し,利便性を向上させます。また,既存の売店に比べ品揃えを強化する「ミニ・コンビニ」を烏丸線北大路駅へ新規に出店するとともに,他の乗降客の多い駅では,フレッシュジューススタンドや,新たな業態として女性向け雑貨店を出店するなど,快適で賑わいのある駅を目指した「駅ナカビジネス」の展開を進め,お客様サービスの向上と増収を図ります。さらに,駅周辺地域の観光・公共施設との連携により,地域の魅力を積極的に宣伝し乗客増を目指します。

バス事業では,観光系統の「洛バス」や定期観光バスの更なる利用促進策を展開し,関係機関と連携した積極的な観光客誘致事業を実施することにより乗客増を目指します。

広告事業では,「広告販売促進チーム」を新設し,既存広告の稼働率向上を図るとともに,地下鉄駅構内の柱に広告を巻くアドコラム広告をはじめ,魅力ある新たな広告を導入し,増収に積極的に取り組みます。

3 経営健全化へ向けた取組の推進~市民の足を守る強い決意をもって~

バス事業では,ルネッサンスプランの目標である平成21年度での経常収支の均衡及びその継続に向けて,取組の大きな柱である「管理の受委託」の市バス事業全体の2分の1までの拡大計画を1年前倒しし,平成19年度までに完了させます。

生活支援路線の効率性と利便性の向上を目指す「小型バス・ジャンボタクシー代替モデル実証実験」については,平成18年度も実験を継続し,平成19年4月以降の運行のあり方についての方向付けを行い,市民の足を守るための取組を推進します。

地下鉄事業では,「地下鉄事業経営健全化計画」の目標である平成23年度での現金収支(償却前損益)の黒字化に向けて着実に取組を推進するため,新たに地下鉄駅職員業務の一部を平成19年度以降,順次,民間委託化することにより,平成21年度には約60人の職員を削減するなど,引き続き総人件費の抑制や経費の削減に努め,交通局の経営健全化を一層推進します。

4 職員の育成と案内・相談の充実によるお客様第一のサービス提供~お客様満足度“日本一”を目指して~

地下鉄東西線の天神川延伸を契機に,新たな市バス・地下鉄案内所の設置と既存案内所の機能の充実を図るとともに, 「利用者アンケート」やホームページを活用して「お客様の声」を積極的に聴取し,お客様サービスの向上に努めます。

また,市バス・地下鉄職員の接遇状況を調査する「市バス・地下鉄サービスアップ優秀職員モニター制度」や各種研修を実施し,お客様への心配りや親切な応対ができる職員を育成するなど,更に高い志をもって,お客様サービス日本一を目指します。

5 人や環境にやさしい公共交通優先型の社会への貢献~「歩くまち・京都」の新しい価値観の創造へ~

地下鉄は,地球環境に大変やさしい公共交通機関(CO2排出量が自家用車の20分の1)です。現在,市西部地域と都心部間の広域的な鉄道ネットワークの形成を図るため,東西線(二条~天神川間)の建設を進めており,当初完成予定の平成20年3月を早め,早期開通を目指して建設工事を着実に推進します。

バス事業では,引き続きノンステップバス等の低床型車両の導入や,これに合わせたバス停留所施設の改善に取り組むほか,天然ガスバスやアイドリングストップバス等の低公害車両など,環境にやさしい車両の導入に努めます。

また,公共交通の利用促進に向けた交通社会実験等に果たす市バス,地下鉄の役割は大きいことから,「歩いて楽しいまちなか戦略推進協議会」等の各種協議会へ参画することにより,公共交通優先型の「歩くまち・京都」の実現に向けた取組に対し,交通事業者としての役割を積極的に担います。

 

◎京都市交通事業第2次アクションプログラムの詳細は下記ファイルをご覧下さい。

 

(参考)アクションプログラム3年間の実施状況

 平成15年8月の策定から3年近くが経過し,これまでにアクションプログラムに掲げた27の事業すべてに着手しています。

 この間,少子長寿化の進展や交通手段の多様化などの社会的要因のほか,バス事業の規制緩和に伴う新規参入や敬老乗車証の申告制及び一部自己負担化,職員乗車券の廃止など,お客様の減少につながる大変厳しい経営環境の下ではありましたが,各事業ともほぼ年次スケジュールどおりの進ちょくを図り,健全化に向けた取組を着実に進めました。

 この結果,市バス事業では,平成15年度及び平成16年度の2年連続で単年度黒字を達成することができ,地下鉄事業では,「地下鉄事業経営健全化計画」を平成16年3月に策定し,その着実な推進によって,収支改善への道筋を付けることができました。

●主な成果

【経営体質強化の取組】

1 自動車事業会計の2年連続黒字決算

・平成15年度決算で11年ぶりに8億円の黒字

・平成16年度決算においても9億円と2年連続の黒字決算

2 「管理の受委託」の事業規模拡大の1年前倒し実施

・委託車両数324両(平成17年度末)

・財政効果額 77億6100万円(平成12年度から平成18年度までの累積額)

3 職員数の削減などによる総人件費の抑制

・職員数の削減 △514人(平成14年度 1,807人 ⇒ 平成17年度 1,293人)

 

【財政構造強化の取組】

1 「地下鉄事業経営健全化計画」の策定

・一般会計から健全化のための出資(平成16年度 10億1500万円,平成17年度 10億5400万円)

・東西線線路使用料の見直し △11億円/年(66億円→55億円)

2 地下鉄運賃の改定

・地下鉄運賃改定の実施(平成18年1月) 改定率 10%(増収額 20億円)を7.4%(増収額 15億円)に圧縮

※収支の不足分については,新たな経営効率化の取組として,駅業務の一部の民間委託化の実施や新線の建設費を大幅に縮減するともに,一般会計から「地下鉄利用者負担軽減緩和支援」を確保することで賄う。

3 生活支援路線など市バスネットワークの堅持

・一般会計における「生活支援路線補助金」の創設(平成16年度 10億1500万円,平成17年度 10億5400万円)

・市バス6路線で「小型バス・ジャンボタクシー代替モデル実証実験」を開始(平成17年7月から)

 

【利用促進の取組】

1 お客様の利便性を向上させる新たな市バス定期券の発売

・各エリア内が乗り放題となる「市バス通勤フリー定期券」を新設(平成17年4月)

・大学生を対象に均一区間が乗り放題となる「大学・短大生用通学定期券」を発売(平成15年9月)

2 「トラフィカ京カード」による乗継割引の実施

・市バスと地下鉄の乗継(割引額 大人60円,小児30円)と市バス同士の乗継(割引額 大人90円,小児40円)を割引く新たなサービスの開始 (平成16年3月)

3 地下鉄の運賃改定にあたってお客様への負担軽減と新たなサービスを実施

・地下鉄が1日乗り放題となる「市営地下鉄1dayフリーチケット」発売(発売額600円)

・1,000円で1,100円分利用できる1割お得な「トラフィカ京カード1,000円カード」(小児券含む)を新発売

4 職員の接遇向上などお客様サービス向上の取組

各種研修や管理職員による接遇状況調査に積極的に取り組んだ結果,お客様への感謝表明をはじめ,お客様の立場に立った応対を心掛ける職員が増加し,接遇状況が良くなったという声も増えてきています。

また,春秋の観光シーズンを中心に,ターミナルや観光地において,交通局を挙げてボランティアによる旅客案内サービスに一丸となって取り組み,お客様から大変好評を得ました。

 

【地下鉄の延伸】

1 地下鉄東西線の延伸

・地下鉄東西線(六地蔵~醍醐)の開通(平成16年11月)により, JR奈良線,京阪宇治線と結節し,府下南部地域との交通ネットワークを拡充

・地下鉄東西線(二条~天神川)の平成20年3月を早め早期開通を目指して建設工事を着実に推進(平成17年度末の土木工事の進ちょく率 90.3%)

2 地下鉄建設費の削減

・六地蔵延伸:当初計画712億円から556億円へと156億円の削減

・天神川延伸:当初計画745億円から525億円へと220億円の削減

実施状況

お問い合わせ先

交通局 企画総務部 総務課
電話: 075-863-5031
FAX: 075-863-5039