大原上野町おこない・お弓
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2007年12月17日
月日:1月第2月曜日 場所:浄楽堂
大原上野町では,成人式の日に,古くから伝わる正月行事「おこない」と「お弓」が町の氏子の若者たちによって行われます。
「おこない」は,浄楽堂(じょうらくどう)において行う行事で,一和尚(いちばんじょ)が,お碗に盛られたサイコロ状の大根を転がし,この所作を全員が繰り返すという「サイコロ転がし」を行います。
その後,あらかじめ作りつけておいた篠竹(しのたけ)の的に向かって,一和尚,二和尚(にばんじょ)以下二人ずつが組になり,手作りの弓と矢で5本ずつ射る「お弓」が行われます。これは成人式の意味があったのではないかと考えられています。
元禄時代の記録にも既に記載されているこの行事は,近世以降の貴重な民間伝承として,地域を支える青年たちに受け継がれています。