一乗寺八大神社の剣鉾差し
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2007年12月17日
月日:5月5日 場所:一乗寺八大神社
一乗寺八大神社では,5月5日に勇壮な剣鉾(けんぼこ)を先駆けに,御輿(みこし)が街中を練り歩く神幸祭が行われます。
御輿の先を行く剣鉾は,神が渡る道筋を剣と鈴によって祓(はら)い清め,悪霊を鎮(しず)めるための祭具です。しなやかにしなる剣先は,神を招く意味で「まねき」と呼ばれ,鈴の音は霊魂を鎮める音といわれています。
剣鉾の巡行は「鉾差し」と呼ばれ,差し手が腰につけた差袋(さしぶくろ)に鉾を直立させ,長さ6~7メートル,重さ数十キロの剣鉾を前後や上下に揺らし,鈴を鳴らしながら歩きます。
京都には剣鉾が数多く残されていますが,差し手が少なく,技の継承は困難になりつつあります。八大神社には次代を担う若手も育ち,今や貴重な存在です。