市バス各系統の営業係数(令和6年度)
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2025年9月18日
京都市交通局では、市民の皆様に市バスの現状を知っていただき、より一層御利用いただくため、市バス各系統の営業成績を表す「営業係数」を毎年公表しています。
この度、令和6年度の営業係数について、下記のとおりお知らせします。
営業係数とは、100円の収入を得るために必要な費用を示す指標であり、当指標が100未満の系統なら黒字系統、100を超えれば赤字系統であることを示します。
1 令和6年度の状況
お客様数については、定期(通勤)利用や京都市を訪れる観光客が増えていることを背景に定期外利用が増加したことにより前年度を上回りましたが、コロナ禍前(令和元年度)には及びませんでした。運賃収入については、お客様数の回復に加え平均乗車単価の改善の効果もあり、令和元年度を上回りました。
一方で、担い手確保に向けた処遇改善のための人件費や物価の高騰による経費の増加もあり、令和6年度における市バスの営業係数は、全83系統のうち24系統が黒字、59系統が赤字となり、全体としては前年度の102から若干悪化し令和元年度並みの103となりました。
黒字系統数は増えたものの依然として全体の営業係数は100を超える赤字であること、約3割の黒字系統が約7割の赤字系統を支える構造であることや、人件費・燃料費高騰を考慮すると、依然として厳しい経営状況が続いています。
(補足)109 号系統は季節運行(GW、秋繁忙期)のため、また、25 号系統は令和7 年3 月のダイヤ改正における新設系統で対象期間が短いため除外しています。
2 各系統の状況
令和6年度は、コロナ禍後を見据えた御利用状況や市バスの混雑緩和、あるいはバス運転士等の担い手不足など様々な状況に対応するため、令和6年6月及び令和7年3月に2度のダイヤ改正を行いました。
御利用の増加とそれに伴う運賃収入の増加、一方で人件費や燃料費等の経費の増加、また、ダイヤ改正による輸送力の効率的な再配分などにより、系統ごとで見ると、全83系統のうち20系統で営業係数が改善し、令和5年度までに黒字であった18系統に加え、令和6年度に新たに運行を開始した観光特急を含む6系統が黒字となり、黒字の系統は24系統となりました。
観光特急については、日常生活を中心とした市民利用と観光利用を棲み分けることを目的に、並行する一般路線と異なる運賃設定(500円)で運行しており、営業係数は73となりました。
また、観光系統の再編として新設した「106号(楽洛 東山ライン)」系統については、基本の運行回数は少ないものの、混雑状況に応じて運行を増やす運用を行っており、営業係数は42となりました。
令和6年度に新設した系統のうち黒字のもの(4系統)
赤字から黒字に改善した系統(2系統)
令和5年度までに黒字に改善した系統(18系統)
(1) 市内中心部を運行する循環系統
全体として御利用が増加しているものの、人件費や燃料費等の経費も増加していることから、「207号」系統以外の営業係数は若干悪化しましたが、「208号」系統を除いて引き続き黒字を維持しています。
(2) 市内周辺部を運行する系統
御利用が減少傾向にあるものの、御利用状況に応じた運行の見直しによる経費縮減の効果もあり、営業係数については概ね横ばいの状況となりました。
ア 西系統
令和6年度は、民間バス事業者との運賃制度のシームレス化に合わせた運行回数の見直しを行った結果、令和5年度と比較すると御利用が減少していますが、経費も縮減されたことにより、「西1号」「西2号」「西3号」「西6号」系統の営業係数が改善しました。
ただし、全体としては依然として平均で200以上の営業係数であることは変わらず、厳しい状況が続いています。
イ 南系統
令和5年度と比べ「南1号」「南2号」「南3号」系統の営業係数が改善しました。
また、「南8号」系統については、御利用が増加したものの、運行回数とともに運行経路を見直したこと等により経費も増加したため、営業係数は悪化しました。
全体としては、令和5年度より営業係数が悪化しており、依然として厳しい状況が続いています。
3 全系統の営業係数
別紙一覧表のとおり
【別紙】市バス各系統の営業係数一覧表(令和6年度)
参考:市バス全体の営業係数の推移(10年間)
報道発表資料
発表日
令和7年9月18日
担当課
交通局企画総務部企画調査課(電話 :075-863-5094)
報道発表資料
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お問い合わせ先
交通局 企画総務部 企画調査課
(旅客動向分析係)
電話:075-863-5094
FAX:075-863-5167