10月2日（日曜日）「賀茂禰宜神主系図展観」にお伺いしました

　10月2日（日曜日）、上賀茂神社庁屋にて、重要文化財である「賀茂禰宜神主系図」を拝見させていただきました。

　この系図は、上賀茂神社の社家の方々の歴史が記された大変由緒あるもので、日頃は収蔵庫で厳重に保管されているのですが、年に一度の曝涼(虫干し)が行われるタイミングにお声掛けいただきました。全16巻に及ぶ文書は、鎌倉時代から江戸時代に掛けて書写されたものとは思えないほど保存状態が素晴らしく、賀茂の皆様が誇りと使命を胸に大切に受け継いでこられたことがひしひしと伝わってきます。また、現代に生きる私達でも何と書いてあるのかがよく分かるような丁寧な楷書で記されており、その一文字一文字に歴史の重みと文化を継承していくことの大切さを感じました。

　こんなにも間近で重要文化財を見せていただける機会は滅多になく、大変貴重な機会を頂戴できましたことに感謝申し上げます。一般財団法人賀茂県主同族会理事長の堀川潤様と奥様の三恵子様をはじめ関係者の皆様、本当にありがとうございました！

　実は、この日は、現在絶賛作品募集中の「京都キタ短編文学賞」において、最終選考委員、応援大使としてお世話になっている作家の望月麻衣先生、天花寺さやか先生、柏てん先生と一緒に寄せていただきました。お三方ともに、とても熱心に見学され、別室で堀川様への取材の際にも、とても専門性の高い御質問をなさっておられました。

　望月先生、天花寺先生、柏先生、近いうちに上賀茂神社を舞台にした作品を拝読できることを期待しております！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北区長　川妻聖枝