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平成28年度第3回「ふらっと・西京」開催報告について

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2016年12月15日

平成28年10月19日に開催しました,第3回「ふらっと・西京」におけるふらっと・トークで話されたテーマ及びトークの概要と,これに対するコメントを「ふらっと・西京」の企画運営に係る専門アドバイザーの京都経済短期大学准教授今瀬先生からいただきましたので以下のとおり,報告します。興味をお持ちの方におかれましては,平成28年12月15日開催の第4回「ふらっと・西京」に是非,足を運んでくださいますよう,お願いします。

開催日時 平成28年10月19日水曜日 19時から21時まで

開催場所 洛西支所2階会議室

参加人数 28名

 

【テーマ:家事援助を考える。ボランティア?有料?】

○問題意識の共有
・家事援助をどの様にしていくか?学生ボランティア,リタイヤボランティアをどの様にボランティアに関わってもらえるのかを話し合いました。
○どうしたらいいか(アイデア)
・学生に格安で住居を提供して地域活動をしてもらう。
・高齢者をどの様にボランティアに
・定年前にボランティア(地域活動)を勧める。退職後の???とする???
○課題(難しさ)
・大学へ出向き地域活動のプレゼンをする。
・企業へ出向き地域活動のプレゼンをする。
※学生は電話ができない。

 

<今瀬先生のコメント>

地域の人たちが抱える課題をお互いに,また域外の人からも見えやすくすることが大事だと思います。課題を一つ一つ明らかにして,地域内外の担い手として期待したいターゲットを明確にして,呼びかけ仲間集めをして,その上でアイデアを出し合って,具体にしていくことを図ることが大事だと思います。

 

【テーマ:朝かゆ会をしたい!】

○問題意識の共有

・開催場所と,開催人数,保健衛生

・“朝かゆ会”は名称で昼でもOK。→しがらみのないコミュニティーと独居の安否。

・日本人の昔を思い出す。(食材,人とのつきあい)(季節感,七草や小豆)etc

・おかゆにまつわる伝統を再確認。

○どうしたらいいか(アイデア)

・少人数で徐々に参加者を拡げる。

・男性も気がねなく出歩ける。

・おかゆに限らず,いろいろなもちより会。

・地域の物を使う(大原野の竹の器を使うなど・・・)

○課題(難しさ)

・雨でも決行出来る場所→区役所,支所が活用できたらうれしい。

・食材の調達方法→もちより方式?現地で?

・日時を決める。

・スタート時の対象を絞る。
☆朝かゆに限らず,お茶会でも。あくまで名称・・・。

 

<今瀬先生のコメント>

朝かゆを皆でしたいのか,コミュニティづくりをしたいのかなど,目的や具体の取組みを明確にしていくことが大事だと思います。ネーミングづくりから組織づくりや活動に入る方法もありますが,目的や取組みを具体的にしていった上で,そのイメージから自然に湧き起こる形でネーミングを付けて仲間を広げていく方法もあります。

 

【テーマ:「老化防止から健康へ」について】

○問題意識の共有

・老化防止について何をすれば健康につながるか

○どうしたらいいか(アイデア)

・老いを楽しむ。

・ボランティア,山登り,陽に当たる,体操

○課題(難しさ)

・親のことを心配するフラットさ(企画の考え方)で参加しやすいかしにくいか。

・男性は参加しにくい。今の自分を知ること。

 

<今瀬先生のコメント>

「自らのこととして老化防止をして健康でいたい人」,「家族や友人・知人が老化防止をして健康でいてくれることを願う人」,「地域の中で社会の中で,老化防止をして健康でいる人が増えてほしいと願う人」,といったように,趣旨に賛同して協力し合う仲間づくりでは,どういう人たちの集まりをイメージするのかも大事になってくると思います。

 

【テーマ:「地域のおたからたんぼう術」について】

○問題意識の共有

・身近なところの知られざるお宝が,案外,見過ごされているのでは?

・貴方のお宝は私のごみ!

・昨日のゴミは,今日のお宝。今日のお宝は明日のゴミ。(お宝は遷ろい易い!)

○どうしたらいいか(アイデア)

・お宝の選定基準を多様化する。

・お宝データベース化,公開

・お宝さがし・鑑賞グループの交流

○課題(難しさ)

・お宝所有者の財産権の保障,配慮

・人間国宝など個人的属性の高いお宝の発掘,伝承

 

<今瀬先生のコメント>

地域資源を活かしたまちづくりの方法として,全国で広がりつつある「地元学」によるまちづくりを参考にしてみるのも良いと思います。「地元学」は,熊本県水俣市で生まれたまちづくりで,「地元に学ぶ」「ないものねだりでなく,あるもの探し」のまちづくりです。学問としての“○○学”といった「地域学」ではありません。地元のお年寄りと若者が一緒になって,「土の人」が「風の人」の知恵と力を借りて,「地元学」によるまちづくりができると良いと思います。

 

【テーマ:「自然発生的集団作り(行政の小学校区制で情報コミュニケートが阻害されている)〈今は40年前と違う〉」について】

○行政区割は,小学校区割のみではなく,更に段階的に準備されている事が分かった。けど実際誰も知らない。

 

<今瀬先生のコメント>

まちづくりの仲間づくりでは,「自治会などのような地縁や行政区をベースとしたまちづくりの仲間作り」とともに,「NPOなどのような地域課題のテーマ・分野をベースとしたまちづくりの仲間作り」がありますが,どちらも大事だと思います。それらが一緒になった取組み方もあります。その地域が抱える課題や担い手の考え方や事情に応じて,臨機応変に仲間作りを行うことが大事だと思います。

 

【テーマ:「阪急高架下がこんな風になったらいいな」について】

・区内にはにぎわいのある場が少ないので,西京区の新しいスポットとなれば良い

・目的を持っていける場所

・細長い場所は,使いにくい反面,長さを利用したものも出来る

・地域の方も電車利用の方も集まれる場,

・1kmの長さを活かしたもの(ジョギング,ウォーキングコース,トリムコース)

・イオン,桂高校,自衛隊との連携も必要

・全天候型スポーツ施設,シャワー室,更衣室,トイレ

・他にはない差別化された店

・イベントスペース

・地元野菜や桂高校の野菜,花の販売

・特殊な遊具がある公園(親子で楽しめる公園)

・地元産野菜,果物のジューススタンド

・マルチスペース

・シェアカフェ

・場所を管理するNPOなどを作る

・日本一長いウンテイ

・コンビニエンスストア

・歩いていくには遠い場所もある

・採算性も必要

 

<今瀬先生のコメント>

鉄道の高架下の活用は,地域の未利用資源の一つであり,あるいは既に使われている場合でも新たな使い方への変更を模索することが求められる場合もあります。鉄道高架下の利活用の方法は様々で一長一短です。利活用したいと考える者が,その利活用したい方法のアイデア・素案を提案してみて,賛同者,協力者を募って一緒になって,その上で具体に計画を立て,実現化を図っていったり,またメリットとともに生じることが予想される問題・課題の解決策も模索しながら進めていくことが大事だと思います。

 

お問い合わせ先

京都市 西京区役所地域力推進室まちづくり推進担当

電話:075-381-7197

ファックス:075-391-0583