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京都市上京区

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思いっきり上京 地名・町名の由来

ページ番号53299

2013年5月21日

嘉楽学区 学区全町の由来

 嘉楽学区23町の名称の由来は大きく3つに分けられる。

○大きな屋敷に由来する町名

 室町時代に権勢を誇った一色氏邸宅があった一色町、天正年中に有馬玄蕃頭邸宅があった有馬町、聚楽第の盛時に伊勢兵部少輔某邸宅があった北伊勢殿構町。

○寺院に由来する町名

 貞観5年(863)創建の上善寺に隣接する上善寺町、東上善寺町。慶長4年(1599)伏見から移築された般舟院に隣接する般舟院前町。行願寺・革堂(後に移築)があったとされる革堂町。天正19年(1591)浄福寺三世泰堂が開基した大超寺(享保15年(1730)の大火に焼亡後,再建。その後左京区に移転。)に隣接した泰童片原町。

○通り名に由来する町名

 五辻通(五辻の名は、平安末期から鎌倉時代にかけ、後鳥羽上皇の院御所五辻殿や藤原成親(ふじわらのなりちか)の五辻第、鳥羽天皇皇女の五辻斎院などがあったことによる)をはさむ西五辻東町、南辻町。今出川通の本称である北小路通をはさむ西北小路町、北小路中之町。元今出川通をはさむ今出川町。

 堀川元誓願寺にあった誓願寺が移築された後改名された元誓願寺通をはさむ元中之町、元四丁目。笹屋町通(笹屋とは町が開かれた当初、付近に竹薮が多かったことによる)をはさむ笹屋町一丁目、笹屋町二丁目、笹屋町三丁目。

   他に、松屋町、菱屋町、竪亀屋町、西亀屋町、中宮町(亀屋町から改名)の由来は定かでない。松屋町、菱屋町、亀屋町は市中に数多くあり、亀屋町は鶴屋町と対になっていたようだ。

参考:日本歴史地名体系27・京都市の地名

(浅野啓子)

「五辻殿址」の石碑(千本通り五辻東入)

 

20年12月号