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第37回右京区民美術展・右京区内高等学校絵画展 奨励賞受賞作品をご覧ください

ページ番号325120

2024年4月12日

 出展作品数65点(美術展 49点、高等学校絵画展 16点)から、文化普及会委員に選考していただき、9点の奨励賞が選ばれました。
(ホームページ掲載に承諾いただいた方のみ掲載しております。)

 (参考)右京区民美術展開催案内

第37回右京区民美術展奨励賞受賞作品

日本画

作品名:わか 作者:松本 京一 様


(右京区民文化普及会委員 講評)
 鳥と木の色調のバランスが良いです。鳥の色調と緑のグラデーションが美しいと思います。もう少し鳥に動きがある方が良いでしょう。次回は8号~10号くらいの大きさで挑戦してみて下さい。

作品名:偃武修文 作者:橋本 勝己 様


(作者コメント)
 作品名は戦いを止め、文化を高めようという意味があります。引いては平和への祈りが込められています。
 彩色に関しては文字色を戦争で使われる銃火器や戦車などの鉄を、板面は黄銅の削り出しが経年変化するサビ(緑青)が出て、何年経っても経っても争いのない世の中が実現しないことを表現しています。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 古典に基づいた筆法でのびやかに書かれた書線をていねいに刻され、大変な時間をかけて陽刻を仕上げられたことを評価した。素材を選ぶ所から始まり、木と向き合い、木目の特性をさぐりながら作り上げる工程が刻字の醍醐味である。土台の色味も銅の質感が表れ重厚感が出た。

写真

作品名:祇󠄀園祭  作者:星野 豊泰 様


(作者コメント)
 京の祭りで伝統行事の葵祭、祇園祭、時代祭を毎年見に行っております。記憶に残すためにカメラで撮りに行っております。祇園祭で参加した出展写真は前回と今回です。祭りは展開が早いのでシャッタを切るのが大変でした。動きのある写真が出来たと思っております。葵祭、時代祭もカメラでおさめ、また出展したいと思っております。ありがとうございました。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 祇園祭、長刀鉾の稚児がしめ縄切りを行う瞬間を撮影したものである。
 稚児の真剣な表情とそれを見守る大人達の優しい眼差しの対比が上手く捉えられている。

陶芸・工芸・その他

作品名:鮎の塩焼き  作者:中田 喜代子 様


(作者コメント)
 この作品で他の会場ですが
見ていた人の言葉(この作品よー出来てますね。私お酒持ってきて鮎で一杯飲みますわ。あんたが帰らはる時には一匹もおりまへんで・・・)
 この作品売ってくれやはりますか7万円ではどうですか
私はびっくりしてイヤーと言いました。
それではたりませんかもう少したさんとだめですか?
私はビックリしてまだ手ばなす気持ちにならないのでと申し上げありがとうございましたと言いました。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 香ばしいかおりが漂ってくるかのような質感と迫ってくる画面構成が素晴らしいと思いました。
 塩を繊細に描いておられて柔らかい肉の部分、硬い骨の部分など丁寧な手仕事に感動いたします。
 何度拝見しても又、さらに見てみたい魅力があります。

右京区内高等学校絵画展

学校名、作品名、作者名、コメントについては、公表について了承いただいた方のみ、記載しております。学年は出展時の学年を記載しております。

学校:花園高等学校 学年:1年 

作品名:風船  作者:神戸 ちはる 様


(作者コメント)
 子供の頃の無邪気な思い出を描きました。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 「風船はなぜ空中に浮くのだろう?」…その不思議さを確かめるように風船を持つ手を空に向けて高く伸ばしている様子を透明感のある色彩で描いています。空中にはカラフルな三角・星・ハートなどの小さな形を無数に散りばめたファンタジーの要素で夢や好奇心を感じさせ、一方では風に揺れる風船とそれを握る手とをつなぐ細い糸が光る様子を白を巧みに使って繊細に表現し、余りの細さに糸が切れてどこかへ飛んで行ってしまうのではないかとわずかな不安も感じさせながら、その行為を無邪気に楽しんでいる子供の気持ちに想像が膨らむ素敵なイラストレーション作品です。

学校:京都府立聾学校 高等部 学年:1年

作品名:世界中の笑顔  作者:高倉 諒也 様


(作者コメント)
 SDGsの目標の中から1つ選びました。
平和と公正を世界中の人々を笑顔にできるようにと思い描きました。
 頑張ったところは、地球の細かいところを描くのを頑張りました。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 SDGsの掲げている目標16「平和と公正をすべての人に」(あらゆる争いごとをなくし、みんなが安心して参加できる平和な社会をつくること)を表現した心温まるポスター作品です。青い地球を背景に、バラエティー豊かな人物たちが愛嬌のあるトラと牛も仲間に加え、笑顔でこちらに呼び掛けています。人物の表情を素朴なペン描きで表現することで一人ひとりの笑顔をより印象づけ、手をあげたポーズと共に観る人に人の温かみを感じさせながら迫ってきます。また、「ひとがやさしいと地球が笑う」というセンテンスは明快で、それを単語に区切ってレイアウトすることで、人物が大きな声で群読しているかのような音声的効果をもたらしています。

学校:京都光華高等学校 学年:3年

作品名:騙し合い 作者:村山 歌酉 様


(作者コメント)
 世界の国々の関係を見ると,どこか騙し合いを感じることが多い。それを各国のカードゲームで表しました。

(右京区民文化普及会委員 講評)
 「世界の国々の関係を見ると、どこか騙し合いを感じることが多い」と考える作者が、国家間の政治的駆け引きを権力者と思しき人物がそれぞれのカードゲームに興じる姿に例え、対の縦長パネルで表現したアイロニカルなイラストレーション作品です。ゼンタングルというアメリカ発祥のパターンアート(簡単な模様を繰り返し描くことで抽象絵画を作成するペン画)を用いて権力や富を象徴するような豪奢に着飾った貴族を思わせる人物を描き、花札やトランプのカードに見られる洗練された様式美との対比も面白く、白黒に赤の効果的なアクセントとも相まって軽妙で洒脱な画面を構成しています。

学校:京都府立北桑田高等学校 学年:3年

作品名:逢魔が時 作者:中野 陽菜 様


(作者コメント)
 魔物に出会いそうな、夕方の雰囲気をイメージして制作しました。

(文化普及会委員 講評)
 「逢魔が時」とは、日が暮れて闇夜が訪れる時間帯を意味する言葉で、魔物に遭遇したり、大きな厄災を被ったりすると信じられていたことが由来だそうです。この作品を最初に見た時、「夕暮れ時のアンコールワットか何か、東南アジアの遺跡の風景」だと思いました。その後このタイトルを知り、納得しました。この絵はおそらく「モノタイプ」と呼ばれるもので、インクを直接版に描画し、その上に紙をのせて圧力をかけて転写する版画技法の一種です。作者はインクで何かを描いたわけではなく、刷り上がったこの美しくて深い色彩のグラデーションやその下に見え隠れする何か得体のしれない偶然の形象をながめながらイメージと言葉がピタッと結びついたのでしょう。とても素敵な抽象作品です。

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右京区役所 地域力推進室 企画担当
TEL:075-354-6466
FAX:075-872-5048