疏水分線「哲学の道」における桜並木保全の取組について
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2010年4月14日
~ 「関雪桜」を後世に残そう クローン技術で桜を復活 ~
京都の代表的な観光地の一つ「哲学の道」には数多くの桜が植えられ,一部は日本画家橋本関雪ゆかりの「関雪桜」(通称)として,市民の方をはじめ,多くの方に親しまれています。
京都市上下水道局では,「関雪桜」を含めた桜並木の維持管理を行い,害虫の駆除,根の養生等により可能な限り桜の延命措置を講じておりますが,老齢化が進行し桜が弱っていることから,倒木等の恐れがあるものは順次植え替えるなど,「哲学の道」の景観保全を図っています。
この度,この「関雪桜」を後世に残すことを目的に,小枝を採取し,クローン技術を使ってその小枝から苗木を増殖することとしましたので,お知らせします。
1 増殖対象樹木について
- 種類 ソメイヨシノ
- 樹齢 80年から90年(推定)
- 樹高 約8メートル
- 本数 2本

現在植えられている桜
2 増殖方法
桜の木の小枝を20本採取して,「独立行政法人 森林総合研究所 林木育種センター関西育種場」(岡山県勝央町)に全く同じ遺伝子を持つ後継クローン苗木を増殖(無償)していただきます。採取から2~3年後,育成された苗木を疏水分線「哲学の道」沿いへ補植する計画です。
3 参考
「関雪桜」は,大正時代に京都画壇で活躍した橋本関雪が,夫人とともに,大正10年,桜の苗木を300本京都市に寄贈し,植えられたのが始まりとされています。(「琵琶湖疏水の100年<叙述編>」から)
お問い合わせ先
京都市 上下水道局水道部疏水事務所
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