8月24日(土曜日)夏の伝統行事「雲ケ畑松上げ」に伺いました。
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2024年8月24日
8月24日(木曜日)、雲ケ畑地域(出谷町、中畑町)で開催された「雲ケ畑松上げ」に伺いました。
松上げは、火除けと五穀豊穣を祈願する献火行事として地域で受け継がれています。京都の他の地域で行われている松上げは、燈籠木に松明を投げ入れますが、雲ケ畑の松上げは、鉄の棒を寝かせた先に約4m四方の櫓を組み、櫓に松明を文字の形に括り付けた後に心棒を直立させることで、暗闇の中に漢字一文字が浮かび上がります。火文字は毎年異なり、何の文字かは当日までのお楽しみです。
はじめに、出谷町の松上げを鑑賞するため福蔵院へ。午後8時過ぎ、山の上で徐々に「生」の文字が浮かび上がると、点火を見守っていた地域の皆さんから大きな拍手が上がりました。
続いて、中畑町の松上げを鑑賞するために高雲寺へ移動。今年の文字は何だろうとわくわくしながら高雲寺に到着すると、ちょうど「山」の火文字が現れたところでした。
福蔵院でも高雲寺でも、若中の方が松明を持って山を駆け下りてこられるのを皆さんで待って、姿が見えると拍手で迎えられていました。その後、松明の焚火でスルメイカを炙りながら、楽しく歓談されていました。松上げの日に合わせて、雲ケ畑に帰省される方もいらっしゃるそうです。
準備や火文字の決定、当日の点火等を任される若中は、16歳から35歳までの若者で構成されますが、近年は担い手が減ってきているため、地域の方に加えて大学生も参加し、何とか継続されているとのこと。
雲ケ畑松上げ保勝会の皆様をはじめ、松上げに関わられた皆様、大変お疲れ様でした。
まちづくり推進・山間地域振興課長 山口 祐一
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