伏見区あれこれ : ふしみ昔紀行(平成21年1月)
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2009年1月15日
ふしみ昔紀行(64)
竹田街道の車石(御香宮門前町)
御香宮の境内に、かつて牛車が行き交う街道に敷かれていた「車石」が設置され、当時の様子を再現しています。
これは、竹田街道(竹田車道)の棒鼻付近に使用されていたもので、街道沿いの酒屋から寄贈されたものです。
車石は、東洞院通七条から伏見町内まで敷設され、単線のため午前中は上り、午後は下りと一方通行になっていました。
この区間は、市中の小河川が集まる低湿地帯のため、雨が降ると土道のぬかるみに牛車の車輪がとられました。そこで、車輪の通る箇所に板や石を敷くようになり、やがて規格化された敷石(車石)をレールのように二列に敷き並べるようになりました。
写真の車石は六甲花崗岩製で、車幅は約1.5メートルあります。今も残る深い轍(わだち)の跡は、往時の牛車の交通の激しさを物語っています。
(伏見区老人クラブ連合会)
平成21年1月15日号掲載
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