スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

第44回市民参加推進フォーラム

ページ番号176245

2014年9月3日

案件名

第44回市民参加推進フォーラム

開催日時

平成26年7月2日(水曜日)10時00分~12時00分

開催場所

京都市役所 寺町第4会議室
(京都市役所北側 寺町会議室棟 2階)

議題

(1)平成25年度市民参加推進フォーラムの取組報告
  ・「協働がおいしくなるKyoのレシピ帳」の公表について
(2)平成26年度市民参加推進フォーラムの取組について(案)
  ア 第2期京都市市民参加推進計画の中間見直し
  イ 「職員のための市民参加推進の手引き」(市民活動編)の作成
  ウ 「協働の日(仮称)」の取組
(3)市民公募委員サロンの開催について
(4)その他

公開・非公開の別

公開

議事内容

【出席者】 市民参加推進フォーラム委員12名(石井委員,川島委員,芝原委員,
      高田委員,竹内副座長,辻副座長,永橋座長,西村委員,野池委員,
      林委員,本城委員,村上委員)
【傍聴者】 3名
【特記事項】 動画共有サイトUstream(ユーストリーム)による会議のインターネット中継を実施

【内容】
1 開会
<事務局>
 資料5を御覧いただきたい。市民参加推進フォーラムは3つの会議,そして2つの事業がある。具体的な今年度からの取組についてはまた後ほど説明させていただく。
 本日の会議については,公開するとともに,インターネット上の動画配信サービスである「ユーストリーム」を利用した生中継を実施しているので,御了承いただきたい。
 まず,本日の委員の欠席について御報告させていただく。大室委員,小辻委員,そして新任の杉山委員におかれては,御都合により御欠席されている。
 またこのたび,委員の交代も行ったので御紹介させていただく。任期満了等に伴い,25年度まで委員を務めていただいた伊藤委員,大西委員,菅原委員,谷口委員,西野委員が御退任され,4月から新たに石井委員,川島委員,杉山委員,西村委員,林委員に御就任いただいた。よろしくお願いしたい。

2 委員自己紹介

3 座長選出・副座長指名
<事務局>
 前年度末で,谷口委員が御退任されたということを御報告させていただいたが,谷口委員にフォーラムの座長を務めていただいていたので,現在座長が空席である。資料3に市民参加推進条例と条例の施行規則を載せている。こちらにある通り,施行規則第9条2項に基づくと「座長は委員の互選で行う」ということになっている。従って皆様の中から座長を御選任いただきたいと思うがいかがか。立候補,推薦等あるか。

<辻委員>
 推薦させていただきたい。前谷口座長を陰に日向に支えた永橋さんにぜひ座長をお願いできればと思う。

<事務局>
 ただいま永橋委員の御推薦があったが,皆様いかがか。(拍手)ただいまの拍手でもって座長の御就任を確認したいと思う。
 それでは副座長の選出に移りたいと思う。市民参加推進条例の施行規則第9条2項に,「副座長は委員のうちから座長が指名する」ということになっているので,永橋座長から御指名の方,よろしくお願いする。

<永橋座長>
 座長になった永橋です。どうぞよろしくお願い致します。副座長を決めるのは座長の権限だということで,では昨年度,私と同じく副座長であった辻さんに,今年度もぜひ副座長として御尽力いただけたらと思う。それからもう一人は,昨年度「協働のレシピ作り」で御奮闘いただき,挿絵まで描いていただいた竹内さんに,ぜひ副座長として一緒に御尽力いただけたらなと思う。皆さんよろしいでしょうか。(拍手)。

<事務局>
 ただいま座長から辻委員,竹内委員を副座長に御指名いただいた。

4 座長挨拶
<事務局>
 それでは座長御就任にあたり,一言頂戴してもよろしいか。

<永橋座長>
 たぶん,今日が会議初参加の委員の方は,「いったい何が始まるのだろう」と思われるかと思うが,大丈夫です。最初はみんなどうすればいいか分からない。私も1年目の時は,何をするのか本当に分からなくて,2年目になってやっと分かってきたという状況だった。実はこの市民参加推進フォーラムは色んなことを各委員がやっている。本当にアクティブに,体も頭も動かすという,珍しい,たぶん唯一の審議会なんじゃないかと思う。座長については,「アクティブな委員の中でも一番汗をかかなくちゃいけない」ということが代々言い伝えられている。ただ,市民参加推進条例施行規則の中には,「副座長は,座長を補佐し,座長に事故があるときは,その職務を代理する」とある。私もちょっと色んな事情で今年度「事故」にあたる可能性が極めて高い状況なので,何とか副座長の皆様,あるいは皆様に御迷惑がかからないように無理なくお互い支え合って楽しく進めさせていただけたらなと思っている。「お互い無理なく,お互い支えあう」ということをモットーにして進めて参りたいと思う。どうぞよろしくお願い致します。

<事務局>
 では,以後の議事進行については,永橋座長にお願いする。

5 議題
(1)平成25年度市民参加推進フォーラムの取組報告
・「協働がおいしくなるKyoのレシピ帳」の公表について
<永橋座長>
 今日の議題は大きく3つある。4つめの「その他」というのは,市民参加推進フォーラムには他の審議会の市民公募委員の選任状況を検証するという役割があるので,そのことについて意見交換を行う。ではまず(1)の議題から。平成25年度市民参加推進フォーラムの取組報告ということで,先程ちょっとお話が出た「協働がおいしくなるKyoのレシピ帳」の公表について,事務局から説明をお願いする。

<事務局>
【市民参加推進フォーラム活動の概要】
 「議題(1)についてまずは全体概要について御報告させていただく。資料5を見ていただきたい。フォーラムの役割は,「市民参加の一層の推進を図るために京都市政への助言,提言を行うとともに,協働を推進する」ということだが,単に議論にとどまることなく,実際に手も動かしてきていただくというのが,皆様にこのフォーラムで発揮してきていただきたい役割である。
 年間4回の「全体会議」があり,その他,テーマに応じて議論を深めていただくための「部会」,それらの活動を補うための「自主勉強会」を行っていただいている。
 平成25年度の全体会議については,7月1日,11月7日,1月22日,3月24日の4回開催していただいた。議論の内容としては,部会設置や取組状況の確認,またフォーラム委員と市民の対話の場である「市民参加円卓会議」,京都市の附属機関等の市民公募委員の交流の場として実施していただいている「市民公募委員サロン」の企画などについてであった。
 第1回目の会議とその後8月に開催した自主勉強会を経て,市民参加推進フォーラムと我々事務局とで協働で取り組む事業のうち,平成25年度は重点的に「協働のルール」と「協働の日」という事業について取り組んでいただくこととし,それぞれの検討部会を設けていただいた。
【「協働の日」検討部会】
 「協働の日」の検討部会については3回開催し,この事業が目指す趣旨や目的からしっかり議論していただいた。「多くの人達が参加や協働につながる契機を作る」という事業本来の趣旨に沿うのであれば,何となく事業の名称からイメージされる「何か日を決めた単発もののイベント」というよりは,むしろ継続的な取組の方が望ましいのではないかという結論になった。
 その結果,一昨年度から京都市が「Let’s KYO Together!」と銘打って行っている市民参加や協働の取組を広くアピールするラジオ広報,あるいはそういった取組について協力をしていただく団体を募るといった,キャンペーン的な情報発信ならびに啓発事業が既にあった。この「Let’s KYO Together!」を「まだ市民参加に乗り出させていない人達に市民参加への実践を促したり,実はいま行っている活動が市民参加だという自覚を促したりする啓発活動」と広く位置づけ,その傘のもとで,「協働の日」の取組も進めていこうということで確認をいただいている。
 具体的な取組内容として,まず,まだまだ参加の機会も実際の行動も少ないという青少年の方々(主に中学高校大学生を想定)をターゲットに事業を展開していくということが確認され,青少年の参加促進に取り組んでおられる団体の方をゲストとしてお招きして,議論を深めたところである。
【「協働のルール」検討部会】
 「協働のルール」の検討部会では,他の都市や他のセクターで取り組まれている,協働を円滑に進めるための取組を知るところからスタートした。まず京都府で取り組まれた様々な立場の団体間の協働・連携の宣言書「京都ウェイ」について,京都府の府民力推進課長をお招きしてヒアリングを行った。議論の結果,いわゆる「市民と行政間の協働」に限定するものではなく,多様な主体間の協働に寄与できるようなものを何かしようということになった。また「京都ウェイ」のような協定書のようなものではなく,異なる立場の方々が協働していく現場で使えるヒント集のような冊子を作ろうということになった。
 ターゲットについては,これまで他の団体との協働の経験がある方々や,これから他の団体と何か連携を考えておられる方々にしようということが確認された。その後,フォーラム委員の皆様自ら,色々な団体にヒアリングに奔走していただき,現場の声を拾っていただいた。2月に実施した市民参加円卓会議もこの「協働のルール」をテーマに実施していただき,異なる立場や使命を持っておられる団体の方同士が協働していく上での様々な留意点,問題点等をまとめていただいた。
 3回の部会会議の他にも,自主勉強会も開催していただき,特に年度末にかけてバタバタと忙しく動いていただいたわけだが,その成果がようやく「協働のレシピ帳」という形で結実しそうだ。本日御確認をいただいたのち,7月4日から京都市のHP上で公開させていただこうと思っている。
 また,皆様のお手元にチラシを置かせていただいているが,7月6日に「京都地域力アップ応援シンポジウム」という,地域団体とNPO等の連携をメインテーマにしたシンポジウムが開かれるので,ここでもぜひPRしていただきたいなと思っている。このルール部会の取組については,前回かなりつめたお話をしていただいたので,詳しい点は資料4の第43回議事録で後ほど御確認いただければと思う。「協働のルール」検討部会の芝原部会長の方からも補足,これまでの御苦労なども御発言いただければと思うがいかがか。

<芝原委員>
 昨年度で締めるはずだったのだがちょっと引っ張ってしまい,今日皆さんに御報告させていただけるようになった。最後の3月のフォーラムでも,「もうちょっと事例をたくさん載せた方がいいのではないか」という御意見や,「これを読んで次のアクションにつながるような,問合せ先のようなものをもう少し充実させたらいいのではないか」,「誰に使ってほしいのか,ターゲットをしっかりと明記したらどうか」等の御意見をいただいたが,できるだけその意見を踏まえて4~6月に最終版を仕上げた。イラストについては竹内さんにすごく頑張っていただいて,イラストを見てそこから詳しく知りたいと思って読んでいただけるようなものにできたかなと思う。今後はこれを活かしていくことが大事なので,WEBサイトで公開にはなるが,さらに多くの方々にアクセスしていただけるような工夫をこれからも考えていければいいのではないかと思う。

<永橋座長>
 ありがとうございました。昨年度のルール部会の皆様,本当にお疲れ様でした。他のルール部会の方々から何か御意見は。本城さんは「協働の日」「協働のルール」の2つの部会を掛け持ちだったが,「協働のルール」部会に参加していただいて,今出来上がったお気持ちみたいなものを何かお聞かせいただけたら。

<本城委員>
 私は「協働のルール」部会の方は一度だけ参加させていただいて,それだけで名前を出していただいて申し訳ないのだが,今拝見して,すごく分かりやすいし,おっしゃったように絵から入っていけるというところで,ものすごく立派なものを作られたなと思う。お疲れ様でした。

<永橋座長>
 芝原さん,本当にどうもありがとうございました,お疲れ様でした。これを使っていくということがすごく大事なので,ぜひ宣伝もして,私達自身が活用して参りましょう。

(2)平成26年度市民参加推進フォーラムの取組について(案)
<永橋座長>
 では次に行く。いよいよ(2)今年度の取組というところで,まずは事務局から説明をしていただきたいと思う。

<事務局>
 前回43回の会議でも少し御議論いただいたが,前回の議論を踏まえて,今年度どういった取組を進めていくべきかということを資料6にまとめさせていただいた。平成26年度市民参加推進フォーラムの取組についての案ということで,事務局から提案をさせていただきたい。
【会議の運営】
 まずフォーラムの開催については,例年通り年4回開催ということで,残りは9月,12月,3月と季節の節目で実施していく形でどうか。
【今年度フォーラムが取り組むテーマについて】
 2点目,今年度フォーラムで取り組むテーマについて,前回43回の会議ではイ「職員のための市民参加推進の手引き」(市民活動編)の作成,それからウ「協働の日(仮称)」の取組というところが継続した取組でいいのではないかという議論もあったところではあるが,事務局の方からぜひ御提案をさせていただきたいのが,ア「第2期京都市市民参加推進計画の中間見直し」で,実は平成28年度には実施しなくてはならないというのがある。5年ごとを超えない範囲で計画の見直しをしなければならず,今年度からこの取組に着手していただいてはどうかということで挙げさせていただいている。
 (イ)については後ほど詳しく説明させていただきたいと思うが,平成23年度に「職員のための市民参加推進の手引き」の作成について取り組んでいただいているが,その際,「市民参加の考え方」「市政参加」,それから「市民活動支援」という3部作にしようということを皆様に御確認いただいていた。「市民参加の考え方編」と「市政参加編」は既に完成していてリリースもされているが,「市民活動支援」という部分についてはまだ未完成となっているので,これに着手していただいてはどうかということである。
 最後に,先程25年度の取組の報告でもさせていただいた「協働の日」を具体的にはどう展開させていくかというところだ。
 その他にもフォーラムで取り組むべきテーマということで,例えば「補助金の人件費の扱い」とかいうことも前回の会議では出たが,1年間で取り組めるボリュームを考えるとこのぐらいではないかなと考えている。
【自主勉強会について】
 これらのテーマを御提案させていただきたいと思うが,取組テーマに応じて自主勉強会も適宜設定していただければと考えているし,部会を設けるかについても御検討いただきたいと思う。
【会議以外の取組】
 また市民参加円卓会議も取組テーマの中で御活用いただく方向で御検討いただければと思うが,事務局としては,計画の見直しには結構手間暇がかかると思っているので,市民参加円卓会議等もそういった機会として活用していただくというのが良いのではないかと考えている。
 最後になるが,市民公募委員サロンについては先ほどの25年度の報告では割愛させていただいたが,昨年度は8月と3月の2回開催している。今年度も8月と3月の2回開催いただければいかがかと提案させていただく。以上,御審議をお願いする。

<永橋座長>
 まずア「第2期京都市市民参加推進計画の中間見直し」だが,これは別紙の6~8がこの資料にあたるのかなと思う。
 お手元に「市民参加推進計画」の冊子があると思う。まずは「推進計画」とは何か,というところから見ていかないといけないのかなと思っている。市民参加を考えるときの「市民」だが,市民自身は,社会的な主体としての立場,京都市のオーナーという立場,それから色んな行政サービスを受けるユーザーという立場の,3つを同時に持っていると考える。京都市そのものを暮らしやすくしていくためにそれぞれの立場での参加をどう推進していくかについて色んな政策,それから施策等々をまとめたものを10年計画として,2011年に作ったのが「市民参加推進計画」である。ただ,10年の計画は長いので,中間見直しをして,世の中の動きによりフィットするような形で改定していこうという作業が欠かせない。その役割が実はこの市民参加推進フォーラムにあるので,案1として挙がっている。
 案2つ目のイ「「職員のための市民参加推進の手引き(市民活動編)の作成」だが,平成24年度に発行した「職員のための市民参加推進の手引き(第1部市民参加の考え方 第2部市政参加編)」というものがある。市民参加推進フォーラムは1~2年に1回はこういう分厚いものをどんどん作っていく。
 お手元にある「職員のための市民参加推進の手引き(第1部,第2部)」の19,20ページと,こちらの「市民参加推進計画」の冊子の59,60ページを開けていただきたい。19ページのところに,先ほども申したように「社会の主体(メンバー)としての市民」,それから「主権者(オーナー)としての市民」,それから「利用者(ユーザー)としての市民」というのがあるが,市民参加とは3つの領域に分かれるということで,「市民活動の自由な領域」,「協働の領域」,それから「市政の領域」に分かれている。「市政の領域」である3「行政の責任と主体性によって独自に行う領域」については,社会的主体,市政のオーナー,そしてユーザーである市民に対して,どういうふうに市の職員さん方が「市民自身が市政の主人公なのだ」ということを念頭に自らの職能を果たしていくのかを問い返している。例えば窓口業務,これは実はものすごい市政参加の最先端であり,市民が市政についてどう感じているのかということをキャッチする最前線であると位置づけ直している。市民が窓口で京都市政を身近に感じる事ができ,市政を自分事として考えられる様になるために,職員としてどのような振る舞い方が必要になるかについて,色んな職員さん達に参加してもらいながら作り上げた「手引書」となっている。
 今回は1「市民活動の自由な領域」について,そこに京都市職員がどのように関わっていけるのか,そして,関わる際の作法を考えていきたい。例えば林さんが先ほどご紹介下さったように素敵な活動を市民が自主的に展開されている。あるいはNPOの方々もそれぞれに活動を展開されている。そういった中で,京都市も色んな形で関わっていくことができると思うが,ただそのときに,上から目線であったりとか,押し付けがましくなったりとか,非常に杓子定規になってしまったりとか,ややもするとそのようなことが起こりかねない。行政職員本人にはそのような気はなくても,市民やNPOにそのように受け止められてしまったら,本人にとっても本意ではないだろう。
 今回,事務局から説明があった「職員のための市民参加推進の手引き(市民活動編)」作成というのは,京都市の職員さん達がテーマ(志縁)コミュニティ,地縁コミュニティの活動にどう関わっていくのか,どう市民や諸団体の人達と一緒に作業していくのか,その作法をまとめようということである。本当にそんなことができるのかという御指摘があるかもしれない。それができるとすれば,委員の皆さん,事務局の熱意,そして作成プロセスに事務局以外の京都市役所ならびに区役所職員が参加してもらうことではじめて可能になると考えている。私が2年前に部会長を務めた際,「手引書(市民参加の考え方,市政参加編)」の作成に漕ぎ着けたのも,そうようなプロセスの賜物だった。
 ということで,このアとイについては,かなり非常に作業量が多く,工程もたくさんある。今の説明でもまだ何となくよく分からないという方が多いと思うが,そうであっても全然構わない。ただ,もし今後進めて行く中で,何か疑問点や気づいたこと,アイディアなどがあれば,ぜひ質問や意見をいただけたらと思う。分からないということを忌憚なく言い合える場というのはとても大事だと思うので,今の段階でも「ちょっとここ分からないのだが」と言っていただけたら非常にうれしく思うが,いかがか。

<辻副座長>
 今日の目的としては,いきなり「ではどこをどう見直そうか」とかいうのではないと思うのだが,今日はどこら辺までやるのか。

<永橋座長>
 今日は「そういうことをしなくてはいけないのか」「大変だな」と思っていただいて,「大変だがとにかくやってみようかな」と思っていただければとても嬉しい。いや,今後の大まかなスケジュールくらいまで決めるべきだろうか。

<竹内副座長>
 やるということが決まるというところまでいくのか。やらなくていいということはないのか。

<永橋座長>
 このフォーラムも審議会という位置づけと役割を有しており,計画の見直しという作業を市長から諮問されているという状況があるので,計画見直し作業そのものは着手しないといけない。しかし,「私やりたくない」「気が進まない」という方いらっしゃったら忌憚なく伺いたいと思う。この市民参加推進フォーラムは歴代の委員の方々や事務局が本当に活発にやってこられていて,フォーラムそのものが「ボトムアップ型参加型プロセス」のあり方を豊かに体現している。その成果の一つとしてこの「京都市市民参加推進計画」が,非常に豊かなものになっている。この計画を実際に推進していくことは,京都市政あるいは京都市職員さんにとってもかなりハードな面もあると思う。しかし,この計画が,それでも京都市政の中で大事なものとして位置付けられておられるというのは,この市民参加推進フォーラムでの委員一人一人がアクティブに動いたことの賜物なのかなと,歴代の動きを見ていて私自身思っている。辻さんはどう思っておられるか。

<辻副座長>
 私も今3年目で,2年前に初めて入ったのだが,「京都市市民参加推進計画」の冊子をぽんと渡されて,「これはどう見ればいいのか」と分からなかったのだが,やっと今になって分かってきたというところ。これから大体2年間かけて見直しをして,2年目の3月までに,「こういうふうに次の5年間進めていこう」という冊子みたいなのを作れたらと思う。もちろんこの10年計画が元にはあるのだが,「この項目はこの5年間でもうだいぶ進んだから,あまり重点的に次の5年間で考えなくてもいい」とか,あるいは「これはあまり時代に合わないのでもう削ってもいい」とか,「新たに課題みたいなものが見えてきたところは付け加えよう」とか,そういうふうな取捨選択と,「今あまり上手く行っていないようなところを,もうちょっと上手く進められるような体制づくり」みたいなのを,今年と来年にかけてやっていかないといけない。その見直しをどうやっていくかということを,多分今年は,色々な方法で,ここで会議するだけではなく色々情報を集めたりして,進めていくのではないかなと思う。
 この計画の中身,この構造が分かりにくいということを事務局に言っていたところ,今回資料7を付けてくださった。この「市民参加推進計画」という大きなものの中には,「推進施策1~3」と「体制」というのがあって,その下に「施策」というのが細かくあって,更にその下にこれだけのたくさんの「事業」があるというふうに,ツリー構造になっている。

<永橋座長>
 「市民参加推進計画」の冊子でいうと,47・48ページを開いていただきたい。

<辻副座長>
 この第6章「実施事業」というところの,一番左の方に1,2,3と書いてあるのが「施策」で,例えば1「施策・事業ごとの参加手法及び市民の声を市政に届ける制度の流れの公表」と書いてあるのが「施策」にあたり,「推進施策1」の中に19施策ある。そしてこの1の中の番号がないのが「事業」。ざっと見ていただいたら分かるように,事業レベルでいくと本当にすごくたくさんある。なので,その全てを今どうなっているかというのを把握したりしながら,それをどうやっていくのかということを具体的に考えていく必要がある。細かく一個一個見ていくだけでは多分良くないので,全体像というか,これからの5年後のビジョンみたいな,そういう大きな話が必要になるかと思う。

<永橋座長>
 今竹内さんにイメージ図を描いていただいているが,御説明の方を。

<竹内副座長>
 私達がこれから京都市でやっていこうという市民参加を,大きな1本の木を育てるようなイメージを持ってもらうとするとこの図のようになる。大きくは「市民の市政への参加の推進」という太い幹に「施策」になる19の枝があって,その先にたくさんの「事業」の葉っぱがついている。それを,どの葉っぱが今元気になっていて,どの葉っぱが少ないのかとか,虫に食われているのかというのを調べていこうというのが今の辻さんのお話。同じように,「市民のまちづくり活動の活性化」というところにも12の枝があり,その先に「事業」の葉っぱがある。「情報提供・公開と共有」というところにも10の枝があり葉っぱがある。その元になっている,どこからこの木は栄養を吸い上げているというと,「市民活動の自由な領域」「市政の領域」とそれらの「協働の領域」というような活動の中から市民参加の木が豊かに育っていく,というようなイメージを持ってもらいたい。また「推進体制」というのは,それを傍から見ていて,「どこを伸ばそう」とか「どこをちょっとやっていこう」とかいうようなことだというものになるのかなと思う。だからこの木が今,どこが元気でどこが元気がないのかとか,どの辺が栄養足りていないのかとかということをまず調べるところから始めようというのが,先ほどの計画見直しの第一歩目かなという話。

<永橋座長>
 ありがとうございます。今のビジュアルな説明,あるいは辻さんの丁寧な御説明があったが何か,もうちょっとここを説明してとかいうことがあったらぜひ伺いたいと思う。

<石井委員>
 すごく分かりやすく,「市民参加推進計画」のだいたいのイメージが今分かった。それで,僕達はどこにいるのか?

<辻副座長>
 なるほど。

<永橋座長>
 石井さんはどこだと思われるか。

<石井委員>
 いや,それがちょっと,まだ分からない。

<永橋座長>
 「我々はこういう役割だ。いまここにいる」ということがもし,あてずっぽうでも言っていただけると非常にうれしいが,どうか。

<竹内副座長>
 別に「ひとつの正解」があるわけじゃないと思うので,こうだったら良いのでは,みたいなところでご発言いただけたら。

<永橋座長>
 西村さん,竹内副座長が描かれた絵を眺めていらっしゃるが,「私達の役割はどうだったらいい」とかいう何かイメージがあったら。

<西村委員>
 計画を地道にやっていく役割もあるし,推進体制を外から見る役割も必要だと思うし,中から推進していく役割にも必要だと思う,両方の役割が必要だと。でも具体的にはまだ私も分からない。

<永橋座長>
 いや,とてもすばらしい。外から推進のあり方や体制を検証する立場でもあり,推進をサポートする側,そして中からプレーヤーとして推進していく役割もあるというご提起をいただいた。

<川島委員>
 その見直しのレベルなのだが,「事業」になったらものすごくたくさん,204の「事業」があるが,「事業」レベルで,それこそ枝の先端の葉の部分まで細かく見直しまでやるのか,それとも「施策」というところだけ,枝振りがちょっと違うかなというぐらいの,「施策」レベルでの見直しをするのか,どこまで見直せばいいのか。

<永橋座長>
 厳密にはまだ決まっていない。私達の役割は,今まさに今川島さんがおっしゃられたように,「この枝をどうする?」「必要?もっと伸ばす?切る?」というような「見立て」を,植木職人もしくは樹木医が最初に行う役割を有しているということかと思う。

<辻副座長>
 事業の現状把握ということで言うと,北川さんや事務局で集めていただける情報もあるだろうと思うし,でも一方で,あまり数値化できないような情報も結構重要だということもあるので,そこはお任せするのではなく例えば私達で何か工夫をしてできたら。たぶんあまり事業レベルだけじゃなく,もうちょっと上のレベルで把握できるような工夫をしていったりしないといけないかなという。今はそういうイメージがあるのだが。

<川島委員>
 この計画を作ったときに,そもそもこれをどう見ていこうというような,評価をどうしようというような話も入れて作られているのか。

<永橋座長>
 評価手法については,毎年事務局の方で,「この進捗はどういうことなのか」ということを各課に照会して全部集めて議会報告に出されているというのはある。私は委員5年目になるのだが,少なくともこれまで私達の方で全てチェックするというようなことはやっていなかったと思う。
 ただ重点項目というのがあって,冊子の47,48ページに★印が書いてあるのが重点項目なのだが,やはりこれは行政だけではできなくて,色んなステークホルダー,色んな立場,市民だったりあるいは事業者さんだったりNPOだったりが関わる取組である。もちろんそういう多様な立場の人達が実はこの市民参加推進フォーラムに今集まっているのだが,ここが全てではない。今日事務局の提案としても3つミッションをいただいているが,毎年毎年この重点取組の中で,市民参加推進フォーラムで取り組むものをまずは事務局の方で提案していただいて,それを協議して進めている。それらの進捗状況についてどうなのかというようなチェックはしてきた。ただ全体としてどうなのかというのは,事務局の皆さんが毎年苦労されているということがある。北川さん,今の感じでよろしいか。

<事務局>
 はい,ありがとうございます。先ほど竹内さんに分かりやすく計画の全体像を描いていただいたが,まずそもそものところで,この計画は何を目指しているのか,というところを皆さんにぜひ共有していただければと思う。冊子の5ページを御覧いただきたい。計画を作るということの根拠になっているのは,私どもが平成15年8月から施行している「京都市市民参加推進条例」であり,これに基づいて,10年間の計画を作るということが定められている。「市民参加推進条例」には何が書いてあるかと言うと,市政への参加,及び市民のまちづくりの推進を市民参加の定義として,これを推進していくために市民の役割,市民活動団体の役割,行政の役割などが書かれている。そしてこの条例の趣旨を実現していくための10年間のプランというのがこの計画ということになる。そしてまた京都市の総合計画として,「京都市基本計画」があるが,その中で参加と協働を進めていくための分野別の計画とも位置付けされている。冊子14ページを御覧いただきたい。ではこの計画が10年間で何を目指していくのかというところがここに書かれている。「参加と協働により,豊かで活力のある地域社会を実現する」というのが,10年後の大きなこの計画の達成目標である。そのために,これまで色々な市民参加の制度や取組を進めてきているので,これを確実に進めるとともに,その成果をしっかりと市民の方々にフィードバックしていく,そしてとりわけ,市民と行政同士にとどまらない多様な方々同士が連携,協働してまちづくりを進めていこうという方向性が示されている。しかしながら,もう既に皆さんお感じになっておられると思うが,この10年後の未来像というのが非常に抽象的である。目標が抽象的なだけにかなり難しいとは思うが,この未来像を実現するための色々な方向というのが先ほど申し上げたように「施策」とか「事業」という形で表現されており,では,それによってどう近づいたかというところを皆さんに見ていただきたいと思っている。またそれを踏まえて,私どもに御提言をいただくということが,皆さんの大きな役割ではないかと私は理解をしている。

<永橋座長>
 ありがとうございます。今開いていただいたビジョン,目標に向かってというのは,図で言うと,この大きな木が「参加と協働により,豊かで活力のある地域社会を実現」するように伸びていくようなイメージだと思う。そのための具体的な作業としては,枝振りを見て,こちらの葉っぱがもっと茂った方がいいなぁ,そちらの方が,より「豊かで活力のある地域社会」が形成されていくのではないか,というようなことをやり取りしながら,剪定や接ぎ木,肥料をあげるというようなことではないか。13ページには「市民参加推進計画」本体を策定する提言,つまり,どう幹をどう太くするか,どういう木を育てるのかというそのものをまとめたときの模様が写真入りで出ているが,こういう会議だけではなく事務局あるいは京都市の他の部局の職員さんと一緒に,枝振りあるいは葉っぱの状況を確認して,どう育てていくかということを確認しあうようなワークも今後展開していきたい。概ねのイメージは持ってもらえたかと思う。

<辻副座長>
 今日の時点では,進め方の手順などの詳細まで決めることはできないと思うのだが,今の時点で「こんなふうにやってみたら」とか,「ここから取り掛かってみたら」とか,実現可能かどうか度外視していただいていいので,アイディアレベルでもあればいくつか挙げておいていただければ,それも含めて検討していければと思う。

<永橋座長>
 せっかく御縁があって集まったメンバーなので,何か御提起いただけると非常にうれしいので,よろしくお願いする。

<林委員>
 多様な事業をされているようだが,例えば,昨年度で,どのくらいの人が参加されているのか。

<永橋座長>
 市民参加推進フォーラムで冊子を作ったりした時のことだろうか。とても良い質問,ありがとうございます。先ほど事務局から説明があったが,年に4回の定例会でこんなことができるわけがない。例えば「協働のレシピ」作成にあたって会議や作業は何回やったか。

<事務局>
 「協働のルール」「協働の日」部会が各々3回だが,それ以外でいわゆる勉強会という形で皆さんに集まっていただき作業したのが「協働のレシピ」の場合2回あったと思う。また部会長や中心になって動いていただいたメンバーとのミーティングを含めると,相当の回数になる。

<永橋座長>
 それはそのときの状況なので。必ず今年度もそうなるというものではないと思うが。勉強会という会議は実態として,何か講師を呼んできて勉強するというものよりは,自分達である課題をつきつめて議論するような場というイメージを持っていただけたらいい。

<林委員>
 一般の市民の方とも一緒になって行うとか,そうした取組もあるのか。

<永橋座長>
 事務局が資料8で一応スケジュールの叩き台を用意してくれている。おそらく林さんが言われたいのは,「このメンバーだけでそんなことできるわけがない」ということではないか。「もっと色んな人達が活動しているわけだから,そういう人達も交えて,色々と学び合いながらやっていくことが必要ではないか」という御提起かなと思うがよろしいか。
 スケジュール案そのものについては後々事務局の方から説明してもらおうと思うが,資料8を見てほしい。まず平成27年2月上旬にある「市民参加円卓会議」,ここは「多様な市民から意見を聞く」という機会である。このスケジュール案に沿うならば,今年中には概ねどういう枝ぶりにしようか我々としての議論を整理し,「これについては市民の人にもっと広く聞かなくちゃいけない」とか,あるいはこれは京都市の実際活動されている職員の皆さんにも話を聞こうとか,そういうイメージを固めておく必要がある。この「市民参加円卓会議」であるが,市民参加推進フォーラムでは何かするとき必ずこういうふうに広く市民の方に寄っていただいて,多いときには100人規模だったと思うが,ワークショップ形式でわいわい言う,そしてそこで出された意見を基に内容を固めたり,ブラッシュアップしたりする活動を行ってきた。もっとも,色んな人達の意見を聞くためには,私達の中である程度のイメージ,つまり具体的な市民への投げかけ方についての案を持っておく必要があるかと思う。

<辻副座長>
 林さんの御質問は,例えば昨年度の場合は,ということだったので少し補足を。レシピ帳を作ったときは,まず委員が2~3人で現場の人に話を聞きに行くというのを分担して行った。企業さんとかNPOさんとか地域の方々とか10数件に対するヒアリング結果を,会議で情報共有した。原案を作った時点で見出しにある円卓会議というちょっと大きめの会議で,一般の市民の方々から,2月の円卓会議は23名の方に来てもらったのだが,色々意見を言ってもらい揉んでもらった。そういうことを繰り返しながらこれを作った。計画見直しはもうちょっと大掛りで長丁場になるとは思うのだが。

<永橋座長>
 では,意見が欲しい時に,どういう市民の方々に呼び掛けるかということがある。昨年度の円卓会議に集まってもらった23名というのは,本当の一般の人ではなく,実際に協働事業をされていらっしゃる団体の方々,NPOの方々といった当事者の方々に来ていただいた。そして,どのような冊子を作ればどう役に立つのか意見をもらったし,具体的にどんな悩みを持っていらっしゃるかということも聞いた。だからこの計画見直しの時も,どういう人達にどこまで声をかけるのかと,その参加のデザインについても,市民参加推進フォーラムの中で考えておく必要があるのかなと思っている。

<本城委員>
 第2期市民参加推進計画は平成28年度までに見直しということだが,第1期計画についても,平成18年度に見直しをされている。このときはどういう見直しのやり方をされたのか。もしそのときに何か課題があったのなら教えてほしい。

<永橋座長>
 なるほど。第1期のときの見直しのときに何があったか分かれば,今後のイメージもつくということだと思う。しかし,そのときいたメンバーは誰もいないと思うが…。

<事務局>
 申し訳ないが事務局にも直接事務に従事した者はもういない。基本的に計画の見直しのときにどういうことに取り組んでいただいているかをお話しさせていただければ全体のイメージを持っていただけるかと思う。
 まず先ほどもお話があったが,枝葉の中で今起こっていること,すなわちこういう方法でやろうと進めてきたのが今こんな形で結実しているという状況をまず皆さんに把握をしていただこうと思っている。その上で,具体的な「事業」で実現しようとしてきた目標そのものがどのように変わってきたのかということを,例えば市民向けのアンケート等で状況を把握すると。そういったものを合わせながら,計画のスタートから5年間で何がどう変わったのか,また新たに何が重要になってきたのか,ということを皆さんに御議論いただき,具体的な事業のアイディアとか,そういったものも盛り込んでいただいて,提案をいただく。それをもとに京都市の方で見直し計画案を作成するというのが概ねの流れである。
 繰り返しになるが最初の作業は,「この計画の目的に合わせて色んな取組が今行われているが,ではその目標に照らし合わせたとき今どこまで来ているのか」を皆さんに評価していただくことである。したがってどういう視点で見ていくのか,これをやりますと書いていた事業が,やったかやっていないか,あるいはもう少し深いところまで見ていくのか,その辺りもぜひ御議論いただきたいと思う。
 そのうえで,では次に何が必要なのかを検討いただきたいと思う。「ここまではできているが,こういったところはまだ足りない,こういうところをもっと補っていったらどうか」,あるいは「この辺りは進めてきたが,実際にこういう取組をやったが,あまり効果がなかったのではないか,ではもっと効果的な方法はこんな方法があるのではないか」とか,いうようなことを皆さんにお話し合いいただいて提案書という形にまとめていただくというイメージである。

<淀野局長>
 フォーラムでの具体的な議論の仕方についてはもう少し補足がいるのでは?

<事務局>
 第1期計画の見直しの際も市政参加・情報提供と市民活動の2つの部会を設けてそれぞれのテーマについて御議論いただいて,それをまた全体でまとめるというような作業をしていただいた。提言書をすべて書くということではなく,御議論いただいた内容を整理して事務局の方である程度書き込んだ叩き台のようなものを出して叩いていただくというようなやり取りもさせていただいている。

<永橋座長>
 今日だけで全部飲み込めなくても,これまでの経験から皆さんの理解は徐々に深まると思う。安心していただきたい。

<林委員>
 私は社会福祉協議会に入っているが,色んな課題があるわけだ。例えば今京都市さん,空き家を改修しているということで来られていて,私のところはもう3年前から空き家対策に取り組んでいる。京都市さんにも入ってもらって,どれだけ空き家があったとか調査するなど一緒にまさに協働でやっているのだが,一つも動かない。空き家というのは非常に難しい問題だ。今度また条例を作ってもらったり,補助金が出るとか色んな制度を導入してもらっている。地域の人にすれば,京都市さんが一緒に入ってもらっていることでの安心感はあるのかもしれない。色んなチラシを配るときも,必ず京都市さんの名前と,うちの社会福祉協議会の私の名前とで載せてもらって,何とか空き家を,防災防犯上,非常に問題だからこれを動かそうと言って,やっている。
 私の学区も含めて今7学区が京都市の指定を受けてやっておられるのだが,その7学区で話をするとどこも困っておられる,動かない。なかなかこう,貸し手と借り手の思いが上手く合わない。背景には,相続問題がやっぱりあるのだろうか,所有者にもなかなか前向きになってもらえない。うちの紫野学区はもともと西陣織の職人が多く住んでいたところで,長屋が多い。京町家の良い物件だと京都市さんからも再生に向けてだいぶ補助金が出るので,そういう条件の良いとこはわりと動いているようだが,動かないのは我々の長屋だ。長屋で一軒だけ空き家になっていて両隣はまだ住んでおられる場合など,全部壊して立て替えるわけにもいかない。やっぱり,一軒家なら壊して処分ということも進めやすいと思うのだが,そこに細い間口の3階建ての建売の家が入り込むというのもそれはそれで景観が非常に悪くなるというような思いもある。
 そのうえ,うちの学区には京都市のワースト3に入っている住宅密集地がある。この間から京都市さんに入ってもらって調査して,今マップ作りをやっている,ここを行ったら行き止まりだとかが分かるようになる。震災のときはまず,火事の危険性が一番あるところ。どうやって逃げるのだということもやっぱり地域の人には知らせていかなければならない。非常に地域と密着した,そういう色んなことをやらなければいけないというのが社協の役目。だから京都市の全体的なことを,京都市さんのこういう(市民参加推進フォーラムのような)ところへ入って色んなことを教えてきてもらったからといってもすぐに何かが変えられるわけではない。
 今北区も100人委員会のような組織を作って,同じようなことをやっている,そこに出てきてくれと言われて出ていって,空き家問題などもやらせてもらっているとか話すのだが,そのときにやっぱり,何をするにしても,どうやって人を集めるかという話になる。やっぱりたくさん人が来てくれないと。
 今ひきこもりの人がかなりいる。今警察とも協働で,そういうひきこもりでいる人を,こちらから訪問隊を作って訪問しようということで取り組んでいる。お年寄りを交通事故に合わせないようにしようということや,今の振り込め詐欺に合わないようにというのが主な目的だが,チラシを持って行って,お年寄りの家を一軒一軒訪問している。そのときまた個人情報でどうとか色んな問題が出てきて,それを皆なんとかクリアしながら今活動しているというのが実態である。地域に帰ると,もっともっと細かいところまで目が届くような施策が必要なのだと実感する。
 北区は大学の街で学生がたくさんいるから,地域に学生を入れる取組をしている。立命館では今20人前後の学生が入ってくれて,まちづくりを手伝ってくれている。しかし,これも学校へ頼みに行ってもなかなか来ない。私のいろんなつながりがあって,そういうコネで先生の子供入れてくれないとかいうことで入ってもらっているような関係。学生が入るともう全然違う。だから,ここにも書いてあるが,非常に若者のアイディアというのは大事なことだと思うので,大学生と取り組んでいくまちづくりとか,そういうことも考えて色んなことを出さなければならないのかなと思っている。

<永橋座長>
 林さんにはもっと色々具体的な話を聞きたいのだが,一旦話をこちらに引き取らせていただく。今伺って2点思ったことがある。一つは「計画の見直し」といっても,多分林さんにとっては,その作業が,どう実際に自分の地域の今抱えている課題にリンクして地域が良くなっているのか,あるいはそれを相対化して京都市全体として「豊かで活力のある地域社会」になっているのかということがまだ見えないと。ただしかし,そうした点もちゃんとリンクさせながらこの見直しをしていかないと,本当に絵に描いた餅になってしまうのではないかと,そういうお気持ちがあるのかなということ。そういった意味で言うと実はこれを作ったときは,京都市の本庁の方がグワッと「市民参加」を政策レベルや施策レベルで引っ張っていくということだったのだが,この5年間くらいで区レベル,先ほど北区さんの方で100人委員会のような取組があると伺ったが,区レベルでのまちづくりや市民参加の活動というのはかなり充実してきている。独自の予算もついた。
 あるいは先ほどの「市民参加推進計画」冊子60ページのところで,今まで「市民参加」というと,いわゆる行政と市民という二者しか想定していなかったのが,今まさに林さんが仰っていただいたように,大学だとか,あるいは石井さんのような事業者が,地域の福祉に関わったりとかしている。神社仏閣も含めて,地域には色んな主体があって,その人達に地域を良くしていくのだという,そういうミクロなことをちゃんと把握しなければいけないということだと思う。
 その2点があるので,今回の見直しについても,本庁各局も色々な取組をやっているが,実は今まちづくりの現場は区の方なので,区の方で具体的に,区の地域力推進室などの職員に,見直しに参加してもらったりとか,あるいはもしかしたら各区で円卓会議のようなものが,北区さんにもあるし,右京区でもまちづくり区民会議というような場が取り組まれているのだが,そういったところで見直し作業をしていただくことも必要になってくるかと思う。色んな目で見直していただくと。ただ市民参加推進フォーラムはそういうものを集めて,全体的な方向性を出していくことが役割だと思う。

<竹内副座長>
 先ほど林さんが出された北区紫野学区の課題をここでみんなで話すのではなくて,そういうものが紫野で行われている,他の学区でも行われている,京都市でだいたい何ヶ所くらいでこういうことは行われている,さらにどこまでできているかということを私達は今後時間をかけて聞き取っていく役割かな,と思う。そのときに,何がよくて何が足りてないのか,さっき仰ったことでいえば,京都市が入って,チラシに「京都市」の文字が入ると少し地域住民の人も安心して,その活動は不安ではないと思ってくれるから,活動が進みやすくなったというなら,京都市のより良い関わり方とかがちょっと明らかになってくると思う。
 そういうことを進めるためにこの計画を,どこまで進んで,何が課題で,どういうふうに,この計画のこの部分を変えるかというのを2年間かけてやっていこうということと,今年度中には,これを応援する,京都市の職員のための市民活動編の手引きを完成させようという,2本立てなので,計画全体の見直しと一緒に,この手引きもやるのかどうかということを決めないといけない。

<永橋座長>
 やらないといけないと思うが,いかがだろう。

<高田委員>
 今事務局の方から挙げられたテーマというのが,計画の見直しと,それから手引き作成,「協働の日」の取組と3つで,イメージとしては3つ部会を作るというのが考えられるが,そうすると去年は2つの部会をされてきて,かなり大変だったと思うのだが,この計画見直し一つにしても,事業を把握して見直すのは,中身を掴むということ自体かなり大変で,そこから始めないといけない。1年半かけてやるということだが,計画を見直して更に手引きを作って,「協働の日」の取組もやろうというのは,ちょっと手に余るような気がするのだが。力を分散して中途半端に終わるというのも良くないと思うので,ちょっと3つテーマがあるというのは。初期の計画の見直しのときは,他に並行して違うこともされていたのかなとも思うのだが,計画の見直しだけでもかなり大変ではないか。

<永橋座長>
 ありがとうございます。私も昨年度から,「来年度どうしようか」という話し合いを実は先代の座長ともちょっと相談していて,なかなかハードワークになりそうだと思っていた。
 中間見直しというのは,これはもう行政計画としてやる,それもちゃんと市民の参加でもってやるということで,大事なことだ。「手引書」の作成も,「協働の日」について考えることも大事なことで,だから高田さんからは,どれも大事なことなのだが,どれも全部全力を傾けていたらもう耐えられなくなるという御心配をいただいた。
 私からの提案なのだが,この「協働の日」,実は私が昨年度部会長をさせていただいた。「協働の日」ということも実はその名称を巡って様々な議論があった。何か特別な日を作るというのも変な感じがするという素朴な疑問から,議論の中で,そうではなくて,毎日が協働の日というか,どういうふうにまだ「市民参加」とか「協働」ということが届いていない層に伝えていけるのか,それを大事にしたいという話になった。さっき事務局の方からあったLet’s KYO Together!というキャンペーン,これは単なるラジオ放送というだけではなくて,一緒に主体として参画できるのだという,そのメッセージを前面に押し出し,その中に「協働の日」も位置づけると整理させていただいたと思う。
 昨年度は,その中でも特に,先代の谷口座長からの「西京区の方で色んな若者達の新しい活動がはじまり,頑張っていて,それを知らしめたいし,知らしめることで後押ししたい」という話になった。ただ市民参加推進フォーラムが,個別のことを何かサポートするというよりも,そういう若者支援をしている団体,例えば芝原さんの団体だったり野池さんだったり竹内さんだったりあるいは西村さんだったり,そうした色んな活動をしている団体を支えるような,あるいは団体間でやりとりができるような場を作るのがこの「市民参加推進フォーラム」の役割なのではないかと言って整理をさせていただいた。
 そう言ってみるとまだまだ道半ばなのだが,どういうふうにつめていくかは決まっていない。取組を進めるには,教育委員会など色んなところに実情を聞かなくてはいけない,ということにもなった。同じ「市民参加推進フォーラム」にいながらも,実は芝原さんとか竹内さんとかにはヒアリングができていない。
 この「協働の日」についてはいったん座長,そして副座長,それから事務局の方で,前回までの部会の議論の取り扱いをどうするのか含めて,相談させてほしい。そしてまた改めて提起させていただきたいと思う。これから例えば教育委員会にヒアリングをしてとか,あるいはそれぞれの若者支援のグループにヒアリングをしてとかいう作業を予定していたのだが,今年度の状況を考えると,もう少し広い視点,つまり市民参加推進計画の見直しの中で,協働のあり方とか,あるいは支援のあり方ということをまず固めてから,この事業については再検討したいなと,私自身は思っている。本城さんは,昨年度は部会のメンバーとして御参加いただいたが,昨年度のこと,今年度のことをどう思われているか聞かせていただいてよろしいか。

<本城委員>
 「協働の日」の部会では,結構「誰をターゲットにするのか」とか,「どういう意味合いを持たせるのか」という議論に終始してしまって,そこから先にあまり進めていなかったと思う。部会とは別途のところで,座長さんと事務局さんが話し合っていただいて,Let’s KYO Together!の中に位置づけて広報したり情報発信していこうということは決めていただいて,そこで終わったと思う。せっかくこのラジオの取組をされているので,有効活用していこうというようなところまでは皆さん合意されたと思うのだが,ラジオの時間は短いので,更に対象とか,その取組をやった人に対してどういう変化が起こるかを検証するとか,もう少し具体的なところを決めたいなとか知りたいなと思っていた。

<永橋座長>
 ありがとうございます。そういう対象や方法論とかのことも含めて,本当に詰めて今年度やっていくのか,もう一度座長と副座長と事務局で検討して,アとイの作業とどうマッチングさせていけるのかということも含めて,あるいはもう少し後回しにせざるを得ないという,そういう厳しい判断も含めて,検討させていただけたらと思う。本城さんがおっしゃられたことはなるほどその通りだと思う。だからこれでもう終わりということではなくて,昨年度までの動きの延長としてどう参画とか協働というものを身近なものに感じてもらうか,そしてその成果をどう検証するか,このテーマはずっと今後もキープしていきたいと思う。アとイの作業を中心に組み立てる中で,昨年度までの成果というものを何か繋げていけないかという視点で事務局と座長と副座長の方で考えさせていただきたいなと思うのだが,よろしいか。(特に異議なし)
 ありがとうございます。ということで高田さん,ウに関しては一定の整理をさせていただいて,アとイ,2つに減っても大変なのではという感じがするのだが,アとイの作業で,実は共通する作業というのがある。先ほど申し上げた通り,市民参加という状況に関しては,区役所が「区民主体のまちづくり」等の最先端の現場になっている。区役所は従来,「市民の自由な活動」への関わりも深い。市役所あるいは区役所の職員が,どう市民参加というものをとらえているのか。あるいは市民と活動を共に展開する中でどんな可能性や問題を感じているか。実はそうした市民参加の動きを包括しているのが,この「市民参加推進計画」なので,この計画の見直し作業と,今現在,市民活動の中で何がどう行われて,そこにどういう気持ちで職員は関わっているのか,その状況を把握するという作業はアとイの作業どちらにも共通のものとしてあり得るのではないかと思う。自主勉強会というのがこのフォーラムの伝統技なのだが,資料5に「フォーラムや部会の議論を補完したり,委員の自主的な学習機会を創出したりするため,適宜開催」とある。だからここでまず,区で実際に市民活動に接している,あるいは市民参加というものを担当していらっしゃる職員の方々,あるいは区から本庁に来られた職員の方々何人かをお呼びして話を聞いてはどうかと思うが,どうだろうか。市民参加の活動の手引きや「市民参加推進計画」は,これは職員さんであれば本当は全員知っているはずである。だから,実際の現場の活動の最先端の人間として,どういうところに力を入れていかなくてはいけないのかとか,あるいはどういうところが弱いのかとか,あるいはもうこれは十全にやっているとか,そういうことをある程度教えてもらって私達の見通しをつけたい。それを自主勉強会の方でさせていただけたらなと思っているが,いかがか。一石二鳥,あるいは三鳥の作業の進め方というものを大事にしながら進めていくことで過剰な負担を上手く下げたいなということを考えている。いかがだろうか。(特に異議なし)
 今日の獲得目標は,全体像の把握だ。どのような役割をこの「市民参加推進フォーラム」が担わなくてはいけないのか,具体的には,計画の見直し,あるいは手引き作りを今年度で行い,「協働の日」についてはちょっといったん整理させていただくというような流れを今まで共有してきた。今日何かを決めるということではなく,まあ方向性や,作業の進め方について,具体的には一石二鳥三鳥を狙っていく自主勉強会をやろうということだが,そんな形でイメージいただけたら今日は御の字かなと思う。

<辻副座長>
 自主勉強会,できれば次の全体会議の前に。

<永橋座長>
 次の全体会議は9月。では自主勉強会は8月くらいか。8月はお盆があるので,あるいは活動されている方は夏祭りとか色々なことがおありになってなかなかお忙しいかと思うが,9月の全体会議の前までには一回勉強会開きたいなと思う。

<本城委員>
 資料8のスケジュールについてお伺いしたいのだが,今言われている9月のフォーラムとかその前の勉強会というのは分かったのだが,あんまりフォーラムの会議の回数というのはなくて,9月のときに「現計画の進捗と成果について意見交換を行い」というところでは,その前に状況を把握しないと,皆さんでお話し合いをできないと思う。もともと見直しというのが平成28年度までに予定というのが決まっていたと思うが,この見直しのために施策か,その下のところまで見るのかという議論は先ほどやったと思うのだが,少なくとも施策を担当されている局のところで,この見直しのために何らかの報告書とかこういった準備とか,されているのか。それを,お願いしたらすぐ出していただけるのか。

<事務局>
 まず個別の事業の進捗状況については各局の方から毎年一応報告はもらっている。ただそれは,やったというところでとどまっているので,それの効果がどうだったとか,どんな成果があったのかということも含めて,もう少し情報が必要になってくると思っている。皆さんに御議論していただくための材料としては,それは絶対必要だと我々も思っているので,少なくとも市役所の取組としてやらせていただいているものについては,我々が頑張って集めて,皆さんにそれをベースに御議論いただけるというところはやろうとは思っている。

<本城委員>
 見直しに取り掛かるための報告みたいなものがいただければなと思う。

<永橋座長>
 ありがとうございます。個別の事業の進捗状況についての集約は事務局の方で。今までもやっていただいたし,本当に二人三脚で,事務局しかできないことはしていただかないといけないし,ぜひお願いしたいと思う。

<竹内副座長>
 市の事業の中でやられたものについては市で毎年報告もあるし,見直しもしていけると思うが,「市民参加」なので,市民がやっている活動とか,市民と行政とが協働でやっている活動とかも含めて私達は引き取っていかないといけないから,そういう意味で,まず区のレベルで市民参加の部署で事業を扱ったような職員の方に話を聞く勉強会を招集しようというのがさっきの勉強会になる。だからダブルで情報をとるということになると思う。

<永橋座長>
 ありがとうございます。その通りだ。

<芝原委員>
 私も部会活動の合流のことが気になっているのだが,先ほど座長が一石二鳥三鳥というお話があったが,資料8の方は見直しのスケジュールだけなので,できれば早めに手引きの方の作成のスケジュールもないと,一緒に考えにくいと思うのだが。

<永橋座長>
ありがとうございます。芝原さんに手引き作成に対してそこまで意欲を持っていただいて嬉しい。今まさに鋭い指摘があった。自主勉強会の中で実際の現場の職員さん達の感想も踏まえて,どれくらいの程度の手引きが必要なのか,見立てつつスケジュールを立てたい。レシピ帳の成果もぜひ引用する形で,これの職員版みたいな感じになるように,できたらなと思っているので,スケジュールについては,自主勉強会する前に座長・副座長・事務局の方で相談して提起させていただきたいと思うがよろしいだろうか。
(芝原委員了承)
 ありがとうございます。

<川島委員>
 確認させていただきたいのだが,部会という言葉が聞こえるのだが,私はいったいどこに入るのか。

<永橋座長>
 今日はどの部会に入るかの決定までしない。ただ今のお気持ちで,どちらに行きたいかということだけちょっと伺いたい。今皆さんの御関心がどちらにおありなのか。

<竹内委員>
 去年で言うと,一つの部会に所属していても,本人の意欲でどちらにも出てきたりとかいうことがあったが,それは可能か。

<永橋座長>
 御自身の体調とお気持ち次第で参加していただいていいと思う。
では挙手で伺いたい。私は今「市民参加推進計画の見直し」の方に興味があるという方,どうぞ挙手をお願いする。
   (辻委員,高田委員,芝原委員,石井委員,本城委員,野池委員,川島委員)
 では職員さんの手引き作りの方に興味があるという方。
   (西村委員,野池委員,林委員,村上委員)
 良い感じに分かれた。ちなみに座長はどちらも出なくちゃいけない。ということでいざとなったら副座長の皆さん,よろしくお願いする。今7:4くらいで関心がある人が分かれたが,これについてはまた自主勉強会も含めて,最終決定は9月の市民参加推進フォーラムで決定するが,その前にメールでもう一度希望を聞かせていただくなど,前倒しでの意思確認をさせていただくこともあるかもしれない。また皆さんにお諮りしたいと思うので,どうぞよろしくお願いする。

(3)市民公募委員サロン開催について
<永橋座長>
 次の議題に移る。「市民公募委員サロンの開催」についてだが,これは毎年のレギュラーな行事だ。市民参加推進を図っていくために,特に審議会などをちゃんと市民に開かれた場にしようということで行っている。専門家とか先生と呼ばれる人達だけでシャンシャンの議論をするのではなくて,やっぱり市民がオーナーとして発言し,行政がちゃんと意見を聞く,そうした場を大事にしようということ。この市民参加推進フォーラムにとってとても大事なことで,審議会運営のガイドブックもここから生まれた。この「市民公募委員サロン」というのは,例えば本城さんは昨年度から,今年度からは西村さん,石井さんが公募委員で,すごくドキドキしておられると思うが,審議会によっては,発言しようという気持ちになかなかなれないというような現状もあると仄聞している。公募委員の方々,特に新人の公募委員の方々に来ていただいて,どうして公募委員になりたいと思ったのか,あるいは実際委員になって,審議会はどういう状況なのか,あるいはもっとこうなれば良いのにとか,あるいはこんなふうにしたら意見活発に出るようになるようになったとか,そういうお互いのピアラーニングというか,情報共有や相互学習をし合うというような場を,年に2回ほど設けている。今年度はいつ予定をしているのか?

<事務局>
 では事務局から提案させていただく。
 資料10を御覧いただきたい。開催の趣旨については,永橋座長が仰った通りだ。条例でもどんどん市民公募委員を附属機関の中に入れていこうということを書いているわけなのだが,せっかく来ていただいた市民公募委員の方にしっかりと満足感を持ってその場で活躍していただけるという状況を作っていきたい。皆さんのモチベーションを高めて附属機関の会議の活性化に資していこうということである。また公募委員さん同士で色々横の繋がりを作っていただくというところを目指して,これまで開催してきた。
 今年度についてだが,まず第1回目を8月に開催したい。例年だいたい8月と,2月ないしは3月というような形で実施してきている。なぜその時期かというと,だいたいその年度の附属機関の会議がスタートするのが夏頃だからである。このフォーラムもそうだが,そういった理由で8月に1回目を,そして年度の活動を終える3月頃,という形で設けてきている。会場等についてはまだ未定だが,対象としては全ての附属機関等の公募委員の方を対象としてやってはどうかと考えている。これまで,公募委員の方がただ横の連携づくりということだけで本当に集まって来られるだろうかという問題意識を皆さんの方から出していただいた。現に,参加者が少ないという状況が続いたりしていたので,昨年度は,公募委員の方にその場に来ていただけるもう少し明確な理由を作ってはどうかということで検討いただいた。何かためになるお話みたいなものを聞けて,プラスそうした横の意見交換などもできるというような場にしようということで,去年も実施してきている。今回も,外部講師の方の講演と,委員の皆さん同士の交流の場づくりという形で実施してはどうかと考えている。資料10を一応叩き台として提案をさせていただくが,8月ということであまり時間もないので,大枠のところはぜひこれで御確認いただければと希望する。

<永橋座長>
 わかった。日程調整の方はまた別途行うのか。

<事務局>
 はい,講師の方をお招きしてということになるとその調整も必要になるので,大枠だけでも皆さんに御確認いただければ。

<永橋座長>
 外部講師の方に来ていただくというのは,大事かなと思う。その後グループに分かれてのセッションというかワークショップをやっていこうというもの。皆さんには,どういう外部講師の方に来ていただけたら良いとか,アイディアなどあったらいただけたらと思う。事務局の方で折衝していただけると思うので。
 私自身,実はこの方を呼びたいなという人がいるのだが,よろしいか。先々代の座長で,龍谷大学准教授の土山さん。御存知の方も多くいらっしゃると思うが,実はこの土山さんが審議会をちゃんと市民に開かれた場にしたいということで審議会のガイドブック,あるいはこの後議論するが審議会のチェックというものをすごく大事にされた方。その土山さんのお話を聞くことで公募委員の方々が,自分達は実はこういったことが本当はできるのだと理解し,励まし合えるのではないかと期待している。もう一つの理由としては,実は今回市民参加推進計画の見直しと,手引きの作成ということがあって,さっきの一石二鳥三鳥でいうと,この第2期計画を作った時の座長が土山さんであり,もう一度市民参加というものが京都市にとって何なのか,土山さん御自身がどうしてそこまで熱意をもって市民参加に関わるようになったのか,ということをぜひ私自身,伺いたいなと。土山さんもお忙しい方なので,日程調整,事務局には苦労かけるが,そういう2点の理由から,お招きしてはどうかと思うのだが,皆さんいかがだろうか。よろしいか。
(特に異議なし)
 ありがとうございます。それでは北川さん,土山さんへの打診をお願いする。当日委員の皆さんの役割分担のようなものはまた追ってメールでのやり取りでさせていただこうと思う。

<事務局>
 公募委員の方とお話しいただく,という機会として,できるだけ皆さんに御活用いただければと思う。

(4)その他
<永橋座長>
 では「その他」のところを,事務局お願いする。

<事務局>
 それでは議事の「その他」についてだが,新たに設置された附属機関等に関する「附属機関等の設置・開催等に関する協議書」について,御説明したいと思う。資料11を御覧いただきたい。私ども市民協働政策推進室では,新たに各分野で附属機関等を設置する際に,事前に相談をいただくという形をとらせていただいている。例えば,「委員の公募」を行っているか,あるいは「特定の委員の方がいくつもの附属機関等を兼任しておられないか」,あるいは「公開がしっかり行われているか」,などのことを事前に確認させていただく事務をさせていただいている。
 前回3月にあった第43回会議以降に新たに設置された附属機関等が,資料11にある一覧の通りである。実際の協議の様式は2枚目以降に付けさせていただいているが,概要を述べると,会議の公開状況が,○になっているものが全面公開,それから△になっているものが一部非公開,それから非公開で実施しているものが×という形で書かせていただいている。それから公募委員が在籍するしないというところで言うと,1人以上の委員数が書かれているところは公募委員が在籍,在籍しないところは0という形で書かれている。全部一つ一つ説明していると非常に時間がかかるので,まずは1つ目の「国際交流会館指定管理者選定委員会」というところを見ていただきたいが,一番最後のところに「協議結果」という四角い欄がついている。今までの事前協議の詳細の内容についてはこちらでは報告をさせていただいていなかった。というのは,口頭で各所管課とやりとりはしていたものの,書面で残すということまでしていなかったからである。しかし今年度から,こうしたものもしっかりと記録していこう,それによって我々市民協働政策推進室としての見解というものもしっかり伝えていこうと,協議書に具体的内容を記録する欄を設けた。ものによっては,確かに内容的に非公開はやむを得ないのかなという判断をさせていただいたものもあるし,もう少し余地があるのではないかというようなものについては私共の意見も添えさせていただいているし,次回の委員の選定等,あるいは附属機関等を新たに設置される場合についての検討の依頼を付すことにした。以上だ。

<永橋座長>
 ありがとうございます。先ほど申し上げたように審議会を市民に開かれた場にしていくということで,そのことを事務局,それから市民参加推進フォーラムからも提起していくというのは大事なミッションなので,お気付きの点があったら,あるいは疑問に思った点があったらぜひ御提起いただきたいと思うがいかがか。
 この6月1,2,8日付協議書に,会議の公開状況も×で,公募委員も0というのが,3つあるのだが,これはどういう状況なのか,ちょっと口頭で御説明をお願いしたい。これらについては,どういう提起を事務局の方からなされたのか,それもうかがいたい。

<事務局>
 まず「木質バイオマス供給者会議」だが,こちらはいわゆるバイオマス供給の事業の当事者の方々の連絡会議という位置付けになっており,ちょっと公開というのにはなじまないのではないか,というような判断がされている。それから「京北地域「誇りの木」等の選考に資する懇談会」については,選考審査を行うという趣旨から非公開で,また当事者の審査によって行っていこうという趣旨だ。ただこれについては,公募の余地もあるのではないかと,私共としては公募を検討してほしいという意見をつけさせていただいている。その次の「京都教師塾検証会議」,こちらも「教師塾」という形のいわゆる教員の研修プログラムの検討を目的とするものである。扱う情報が非公開情報にあたるものがあるということと,カリキュラムそのもの等を専門的見地から具体的に検討するというところから公募委員という形を入れるということは困難なのかなというところだ。

<永橋座長>
 わかりました。今の御説明に対して何かあるか。

<石井委員>
 「木質バイオマス供給者会議」で供給の事業者間の連絡会議という説明があったが,僕の知っている中ではまだ一社だけだったと思うのだが,会議ができるということは生産者が増えているということなのだろうか。

<事務局>
 いわゆる木質バイオマス供給者ということだけではなく,林業・木材関連の各団体も含めて,という形で会議を行っている。

<石井委員>
 非常に市民に対し開かれていない会議だと思った。

(本城委員退席)

<永橋座長>
 今の石井さんの御提起,さっき野池さんから(自己紹介の際に)太陽光発電を活かしたまちづくりに取り組まれているという話もあったが,木質バイオマスも,市民レベルでのエネルギー供給を考えていく,非常に重要な取組だ。そういうのをもっと広く市民に開かれた形でやっていくことがプロジェクトそのものを充実させるのに必要ではないかという,そういうお気持ちからのご発言ということでよいか。

<石井委員>
 京都はまだ発電まではいっていない。岡山でやっておられて,今熊本の方が一気に行政主導で3基ぐらい作られて,今度は木がなくなって森林伐採が始まってしまっているという状況が起こっているので,一方で監視していくことも重要かなと思う。

<永橋座長>
 なるほど。そういう意味で色んな人の目を通して,そういう重大なプロジェクトには取り組んでいくことが大事ではないかということか。今の御意見はとても大事な御指摘かと思う。いわゆる自然エネルギーの活用について,京都市としても,市民の参加,市民との協働ということを重要視しているところなので,そういう御意見があったということは事務局からお伝え願えるか。

<事務局>
 わかった。

<永橋座長>
 ありがとうございます。そういう意見をどんどん言っていくということが実は大事だし,「これはないだろう」という厳しい意見もあってよい。他はいかがだろうか。
 それでは一応全部の議題については議論したと思うが,何かまだ積み残しがあったら。

<事務局>
 私どもの方からは以上だが,今後のフォーラムの開催日程について,先ほど9月,12月,3月と申し上げたが,できればだいたいどの時期かということを皆さんに御確認いただけると我々も色々な予定も立てやすいので聞きたい。いかがか。

(各委員の日程調整)

<永橋座長>
 ということで,直近でまた集まる機会があるとすれば8月の勉強会と,それから公募委員サロンということになる。よろしくお願いしたい。
 傍聴の方と,ユーストリームの方で何か御意見いただいていたら。

<事務局>
 今日は意見は来ていない。10名ほどの方に御覧いただいている。

<永橋座長>
 10名も見ていただいているのか,ありがとうございます。
 御発言がなかった村上さん,野池さん。何かお一言ずついただけたらと思うがいかがだろうか。

<野池委員>
 一言だけ,非常に熱心な会議なので僕もどこまで関われるかということが一番心配していたのだが,スケジュールが見えていないものがたくさんあるので,それが早く決まってみんなでできればなと思った。

<永橋座長>
 嬉しい言葉をありがとうございます。よろしくお願いします。村上さん,いかがか。

<村上委員>
 まだ十分ではないが,なんとなくここがどういう場か分かった。今後ともよろしくお願いしたい。

<永橋座長>
 ありがとうございます。傍聴の方からの発言ご希望はないか。
(特になし)
 今日はお忙しい中,来ていただいてどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。では事務局にマイクをお返しする。

<事務局>
 それでは本日の議事,これで全て終了である。
 これをもって第44回会議を終了させていただく。

4 閉会

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

フッターナビゲーション