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京都市市民参加推進フォーラム 「第3回 協働の日(仮称)検討部会」

ページ番号159863

2013年12月6日

案件名

京都市市民参加推進フォーラム 「第3回 協働の日(仮称)検討部会」

開催日時

平成25年10月23日(水曜日)10時00分~12時00分

開催場所

職員会館かもがわ 2階 第5会議室

議題

「協働の日(仮称)」の取組内容の検討について

公開・非公開の別

公開

議事内容

【出席者】 市民参加推進フォーラム委員7名(伊藤委員,大西委員,小辻委員,菅原委員,
      谷口座長,永橋副座長,本城委員)
      公益財団法人ユースサービス協会 村井繁光氏
      京都府立大学地域連携センター学生部会かごら 清水美優氏,中野綾氏
      事務局4名(髙溝室長,北川課長,宮原係長,堀)
【傍聴者】 なし
【特記事項】動画共有サイトUstreamによる会議のインターネット中継を実施
【内容】
○ 北村委員の退任に伴い,当部会の部会長に永橋委員を指名することとした。本日はこれまでの流れもあるので,私が進行を務めさせていただく。また,「協働の日(仮称)」の取り組みの対象とする青少年向けに活動をされている団体の方に議論に参加してもらうので,各団体の紹介と合わせて自己紹介をお願いしたい。(谷口)
○ 京都府立大学地域連携センター学生部会かごらは,府立大学生と地域をつなぐことを目的に活動をしている。通年事業としてカフェ事業と学級事業に取り組んでいる。カフェ事業は単に学校の行き帰りだけになっている中高生が悩んだときの逃げ場を作ることを目的としており,大学生が相談に乗ってあげたり,中高生に大学を身近に感じてもらおうというものである。学級事業はまだ取り組めていないが,何らかの事情で学校に行けなくなった人に野外活動に参加してもらい外にでるきっかけを作ろうとするものである。他には,生協と協働して大学グッズを作成しようとしたり,大学周辺の洛北地域のマップの作成に取り組もうとしたりしている。部員は14~15名でほぼ女性である。(清水)
○ 京都市ユースサービス協会は,市内7箇所ある青少年活動センターの指定管理者として運営をしている。ひきこもりの子どもへの対応を青少年活動センターに併設している「子ども支援室」で対応しているほか,就労の問題を「若者サポートステーション」で対応している。また,「LIVEKIDS」という青少年が音楽やダンスを発表するイベントにも取り組んでいる。最近の取組としては,生活保護世帯の若者の学習支援を花園大学と連携して取り組もうとしている等,若者の総合的な支援に取り組んでいる。(村井)
○ 本日は「協働の日」の目的やイメージを共有したい。子どもや若者に市民参加はどのように受け止められているのか,生活の実態はどうなのか等をゲストも交えて議論したい。次回は次年度の取組の事業企画をしたい。まず事務局からこれまでの議論を整理していただきたい。(谷口)
○ 既に様々な形で参加している人をクローズアップするというよりも,まだ関心を持てていない人にどのようにして関心を持ってもらうのか。または,関心はあるけれど,まだ参加できていない人にどう働き掛けることで参加してもらえるのか。「協働の日」という象徴的なものを設けることで,こうした課題に対応できないかというものである。「協働の日」と言っているが,特定の日を決めることにはこだわらず目的を達成するには何が必要かについて議論してきた。(北川)
○ 「協働の日」についてのイメージについて共有したい。(谷口)
○ 若者だけを対象にするのではなく,サイレントマジョリティにも働き掛けることが必要ではないかと思う。(伊藤)
○ 「Let‘s“KYO”Together !キャンペーン事業」は既に市民活動に取り組んでいる団体を紹介することで関心を持ってもらおうとするものという理解で良いか。(永橋)
○ 関心を持ってもらうために,クローズアップすることはある。積極層よりも無関心層に呼び掛けようとするものである。(谷口)
○ せっかくゲストに来ていただいたので,ゲストにいくつか質問させていただきたい。かごらを始めたきっかけを教えて欲しい。(永橋)
○ 「福祉社会論」で講義をされた杉岡先生に部長が相談したことがきっかけである。府民の税金で学ばせてもらっているので何か府民にお返しできることをしたい。(清水)
○ メンバーは部長の友達つながりで広がっていった。(中野)
○ 私はTwitterで取り組みを知って,自分からアプローチをした。(清水)
○ 活動をする中で苦労されていることはあるか。(永橋)
○ 部員が少なく学年,学部,性別に偏りがあるので,もっと様々な学部から部員を増やしたいと思っている。「福祉社会論」にお邪魔して受講生にアンケートを取ったところ,入部したいという人が10人くらいいたので,これから声を掛けていこうと思っている。(清水)
○ どのくらいの中高生に働き掛けをしているのか。(永橋)
○ 中高の先生にアポイントをとって学校訪問をしている。先生からは生徒に地域に出ないような指導をしていることや行き帰りの安全を保障できないものには参加させられないと言われた。先生によっては生徒が自由意思で行くのは構わないということで,チラシを置かせてもらえたところはある。いまは知り合いの中高生との交流だけである。(清水)
○ かごらの活動は,ユースサービス協会の原型のような取組だと感じたが,村井さんはどのように受け止められているか。(永橋)
○ 活動の始まりは仲間同士というのがほとんどである。構成員を10人から100人にするのには大きな壁がある。10人程度の規模のままで停滞するところが多い。そこの壁はなんだろうと思っている。しかし,最近では,SNSを使って広がり簡単に壁を超えるグループも出てきている。関係性はゆるやかだが,何かに取り組むときには集まるパワーはある。40~50人のグループが増えてきている。(村井)
○ 中高生はSNSを禁じられており,SNSを使った広報は大学生以上にしかできないため,チラシを手で配る等しかない状況である。(清水)
○ 学校と連携することができれば,中学生にも関わってもらいやすい。人づくり21世紀委員会が「未来トーク」で中学生と話し合う機会を作っている。学校が動けば中学生も地域に関わることもある。ただそれでも動く中学生はそう多くない。(村井)
○ 学生人間力大賞で受賞している高校生の取組は学校内の取組が多かった。教育委員会は地域との連携を進めたいと思っているが,実際の現場を預かる校長は責任が発生するリスクを少なくするために極力学校内に取組を留めているように感じた。(小辻)
○ これまでの話を聞いていて,若い人が参加してもらうことと,若い人がやってもらうことの2側面があると思った。子どもを通じて家族が参加することで広がることや子どもがしてもらったので参加するといった両面からの広がりがあるように思った。
参加する方とされる方のどちらも掘起こしが必要だと思う。学校の連携は一つの提案だと思う。ボランティアをする人の掘起こしとしてどのような提案があるか。
学校は保守的なイメージがあり,子どもの安全面をとても気にされる。学習支援が必要な世帯等は地域に住んでいる人じゃないと課題は見えてこないのではないかと思う。地縁組織の情報発信力を強めていくことが解決手法の一つだと思った。(本城)
○ 子どもに関わる人を増やすことと,子どもに関わってもらう人を増やすことの重要性を話されたと思う。学校と関わってきた取組はいくつかあると思う。
  京都独自の環境マネジメントシステムとしてKESがある。ただKESの取組も限界があるので,地域貢献の意味としてコミュニティを加えてKESCに取り組まれている。現在4グループが風力,森林,交通,水をテーマに小学5年生の授業に取り組んでいる。事務局をアジェンダ21フォーラムが担い,環境政策局と教育委員会を連携させている。子どもに関わる企業人を増やし,そこに参加した母親が参加する相乗効果が生まれている。
既に取り組んでいるが苦労している人が多くいるので,参考になる事例を「Let's"KYO"Together !」で取り上げると良いと思う。(永橋)
○ KESは環境分野の取組だが,市民参加という概念はない。フォーラムでは社会をより良くするには何ができるかを考えようといっているので,無駄な電灯は消すことも市民参加の一つである。既に取り組まれている様々な分野の取組に市民参加の認証をつけるだけでも,裾野は広がるのではないかと感じた。(谷口)
○ センター試験が廃止されることで,大学試験にも社会貢献等の評価点も求められる可能性がある。高校生に社会貢献に関心を持ってもらえる良いタイミングなのではないかと思った。(小辻)
○ 若い人に参加を呼び掛けるに当たって,具体的にどういったことをしてもらえるのか,どういったことに関心を持っているのかを知りたい。(本城)
○ 青少年活動に関する募集を普通に広報するだけでは10人くらいしか集まらない。一方で,アニメのイベントには多くの若者が集まっている。若者の文化に寄り添うと人は集められるが,そこに公費を投入することにはジレンマがある。若者は動かないわけではなく,興味のあるところならどんどん動く。(村井)
○ 高校生は才能を見せびらかせるとイジメられるような環境にいる。アニメのイベントに行くのは日常から解放されたいからである。ただ若者文化に寄り添うよりもイベント等に協力してもらうというスタンスが大事だと思う。単発で参加してもらうゆるい取組が良いのではないか。ユースサービス協会等が連携して,若者と地縁組織をつなげることに取り組んでほしい。(菅原)
○ 前回の議論の中で震災ボランティアを経験したことで,その後の社会活動につながったという話があったが,これまでに意識を高めてもらった実例はあるか。(本城)
○ 震災ボランティアに行った人は他の人の意識も高めようと働き掛けるなど,意識や行動が変わってくる。しかし,東北に行くボランティアバスをチャーターして同世代に参加を呼び掛けても,定員を埋めることができないでおり,若者層でも意識の格差が生まれている。良かったと思わせられる体験をすると次の行動につながる。「協働の日」の取組にも工夫が必要だと思う。(村井)
○ 学校運営協議会には様々な地域の団体が関わっているので,ここに入ることで学校も含めて一緒に取り組むことができるのではないか。私の住む地域では,女性が中心となったグループが,子どもが活躍する場を設けたことで,若い親が関わるような仕組みを作っていた。こうした機会を作ることで継続的に参加してもらうきっかけづくりになる。(大西)
○ 高齢者と若者のギャップを埋め,一緒に取り組めるようなことができると良い。(伊藤)
○ かごらは他団体や他大学との連携はしているのか。障害者団体では相互の連携が進んでおり,一緒に活動することもあり,大きな力になることがある。(菅原)
○ 私たちの組織の活動内容がまだ固まっていないので,他団体や他大学との連携はできていないが,NPOと協議して連携を進めようとはしている。(清水)
○ 具体的な連携が始まる前の段階として,京都の大学生がお互いに知り合い,学び合う場として大ワークショップがあると面白い。(谷口)
○ 出会いの場を作るのは,京都市がすれば良いと思う。民側の団体が連携して取り組もうとするとパワー・バランスの問題が生じてしまう。(小辻)
○ ここまでの話を聞いていて,実は地元のお祭りも市民参加だったことに気付いた。私は少し年上の知り合いから声掛けがあって,サービスを受ける側からサービスを提供する側に自然に移行していった。足りないのは,サービスを受ける側からサービスを提供する側に移行するためのコーディネートではないか。
  地元ニーズは地元人でないと理解できないし,解決するのも地元人になるので,地元の課題を外に発信する必要はないのではないか(清水)
○ 私も以前住んでいた地域の地蔵盆に参加していたが,いずれサービスを提供する側にまわるだろうと思っていた。住んでいる地域単位なら自然とされる側からする側に移行するのは比較的スムーズだと感じる。カフェ事業は地縁組織では作れないと思うので,地縁組織の人に情報発信の協力をしてもらえば,ニーズのあるところに情報が届くのではないかと思った。カフェ事業への参加呼び掛けはどうしているのか。(本城)
○ 中高生向けには学校から呼び掛けをしてもらっている。左京区役所から助成金をもらって取組を始めたことで,区役所にチラシを置かせてもらえている。PTAにつなげられると子どもが参加してくれないかと思っている。(清水)
○ 中学生だと中学校区になるが,高校生はもっと広い地域になり,大学になると全市的になる。どこをターゲットにするか整理が必要だと思う。(村井)
○ 小学校区は世帯単位の参加であるが,中学校区になると個人単位の参加となるので,中学生を巻き込めると面白いと思う。(小辻)
○ 中学生になると他の小学校区の生徒とも一緒になり,他世帯の状況も分かりにくくなり,地域から少し離れた立ち位置になる。中学生は宙ぶらりんになっているので,なにかしら手を差し伸べられると良い。(菅原)
○ 震災ボランティアはハードルが高いので,自分でも役割を果たせることを実感してもらえる何かができないかと思った。シチズンシップ教育について村井さんから紹介してもらえないか。(北川)
○ シチズンシップ教育企画と花園中学校と連携して,小学生で実施している「チャレンジ体験」のようなものをする。「チャレンジ体験」は企業・事業者の仕事体験であるが,仕事も体験しながら地域の活性化も考えられるような体験モデルを作ろうとしている。フォーラムは既に取り組まれている事業に対して,市民参加の観点から提案をしても良いのかなと思う。(村井)
○ サービスを受ける側からサービスをする側に移行するには,サービスが地域で大事にされ,楽しいことが必要だと思う。若者が安心できる場や楽しい経験できる場を提供することが将来の参加の礎になるのではないか。(永橋)
○ 子どもが安心できる場を作っていく。サービスを受ける側からサービスをする側になる体験があると次につながる。(谷口)
○ 私の地域のお祭りでは,子どもが手伝いをしたがるときには,責任を持って手伝わせるようにしている。子どもにも体験する機会を提供して,責任を持たせてさせることが成功体験につながる。子どもを同じ地域に住む生活者として見る視点が大事だと思う。(清水)
○ 参加者を一人の大人として扱い,至れり尽くせりのプログラムでは駄目だと思った。(伊藤)
○ 地域で社会に関わる機会を提供するプログラムが自然にできているところはあるが,できていない地域が多いので体験する機会を作っている。(谷口)
○ 学童保育の祭りのときに,親子で店を出店していたが,これも市民参加だと思った。そう考えると市民参加は大層なものではないと思った。(菅原)
○ 若者支援をする人は「若者は排除されている」から主張を始める。例えば,自治会費を支払っていないので,地域の運動会に参加できない,手伝いをさせない等,地域には若者が排除される仕組みが多くある。若者にもしてもらう仕組みをどう作っていくかが重要だと思った。(村井)
○ 協働の日の取り組みのアイディアをもらえないか。(小辻)
○ イベントを行うことも一つの選択肢だと思う。目的としては,若者にも手伝ってもらうように意識を変えることだと思う。若者がやりたいことを取り上げていく作業の連続の中に協働が生まれてくる。若者が排除されていることを認識する必要がある。(村井)
○ きっかけとしてイベントのような一過性のものから始めるのが良いと思う。それから継続性を持たせるため,メンバーを作っていくことが大事だと思う。具体的に取り組むことを絞り込ないといけない。(大西)
○ 「無関心層」と「関心あるけど参加していない層」では,対策方法が違うので,同時に働き掛けをすることは難しいと思う。「無関心層」はなぜそこで生きていられるのかを理解していないのではないかと感じる。「関心あるけど参加していない層」は機会や情報を提供すれば参加につながる可能性がある。大人が大人と子どもを分けて役割分担していることが間違い。分け隔てなく同じように責任を持たせて役割を担わせることが大事ではないか。(清水)
○ 若者の文化に寄り添い過ぎると本来の趣旨から離れてしまう可能性があるのではないか。(中野)
○ 本日の議論を聞いていて3点思った。1つ目は,若者発の活動を広げていくこと。2つ目は,若者向けの活動を芽生えさせること。3つ目は,自分がしていたことも市民参加と気付かせることである。
  私の中でイメージしている「協働の日」は,既に活動している団体が集まり,お互いの活動の強みや弱みを語り合うことで,場合によって連携が生まれるような出会いの日になると良いなと思った。若者向けの活動している人からヒアリングをすることでもう少し具体的なイメージを作られそうである。(永橋)
○ フォーラムとしては,次年度度以降に具体的に活動していきたいと思うので,引き続きお付き合いいただきたい。事業をされる場合の広報協力等,様々な連携も考えられると思う。(谷口)

Twitterでの発言
○ 地域にしても様々な業界にしてもコーディネーター役をする人や場が必要だと感じる。リアルでもネットでも集まる場が必要だと感じる。人であればその人材を育成すること,場であれば作ることから運営すること等,京都だけでなく様々な地域情報交換や連携・連動ができると良い。

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働・公民連携担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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