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京都市市民参加推進フォーラム第28回会議

ページ番号138137

2010年6月22日

案件名

京都市市民参加推進フォーラム第28回会議

開催日時

平成22年6月28日(月曜日)13時00分~15時00分

開催場所

ウィングス京都 セミナー室B

住所 京都市中京区東洞院通六角下ル御射山町262
電話 212-7490
最寄りの交通機関 地下鉄「四条駅」又は「烏丸御池駅」から徒歩10分
会場ホームページ http://wings-kyoto.jp/01wings/03access.html

議題

1 新たな市民参加推進計画の策定について
2 その他

公開・非公開の別

公開

議事内容

【傍聴者数】 9名

【会議次第】
1 開会
<事務局>
会議は公開しており,たくさんの市民の方に傍聴に来ていただいている。大変ありがたく思う。
本日は大室委員,鈴木委員,添田委員,西野委員,森本委員が御都合により欠席である。また,大角委員は御都合により1時間程遅参される旨をお伺いしている。
では,市民参加推進フォーラムの事務局として,企画監の明石から一言ごあいさつを申し上げる。

2 京都市あいさつ
<明石企画監>
 本日は,五月晴れの暑い中,たくさんの市民の方にお集まりいただきありがたく思う。
京都市では多くの施策の中で市民参加は進んでいる分野と言われている。平成13年度に市民参加推進計画が策定され,平成14年度に市民参加推進計画を着実に進め,行政に助言や提言する審議会として市民参加推進フォーラムが設置された。平成15年度には,市民参加推進条例が制定され,審議会の公開やパブリック・コメントを制度化している。
最近は,地域主権について,様々な角度から議論されている。参議院選挙が公示され,各政党が様々な主義主張をしているが,地域主権についてはどの政党も異論のないところだと思う。これまでのような行政運営ではいけない。市民の方が地域で色んな立場,考え方で行動している。一番地域のことを知っているのは,地域で行動している市民や様々な団体の方々である。こういった方々の声に行政がきっちり応えて政策に反映させていくことなしには市民のための市政はありえないと思う。
京都市は市民参加の手法は他の自治体に比べて進んでいると思う。昔は,このように学識経験者や市民の方が入って議論するようなことはなかった。数十年で大きく市政は変わった。こういった中で,ますます市民参加推進フォーラムの果たす役割は大きくなっていくと思う。
今年度は,現計画の最終年度に当たっている。委員の皆様には,これまでの御経験や御見識に基づいて議論していただき,心に残るような計画の策定をしたいと思う。本日の会議までに,既に委員発意による勉強会を開催してアンケートについて真剣に議論していただいており,大変心強く思っているところである。
京都市には多くの審議会があるが,こんなに傍聴者が多い審議会はない。まさに市民参加を体言している審議会だと思う。これまでの経過を踏まえ,京都市の将来を見据えて,真の市民参加の在り方についての素晴らしい成果物を作っていただくことを期待して,あいあつとさせていただく。

3 委員挨拶
<井上委員>
 京都市新聞社の論説委員の井上です。

<大西委員>
 右京区梅津学区の自治連合会長の大西です。

<小林委員>
 アートテックまちなみ協議会副理事長の小林です。我々のNPO団体では,祗園町南側地区や堀川水辺再生事業等に取り組む等,市民と行政の橋渡し役のようなことをやっている。市民参加推進フォーラムには第1期から参加させていただいている。市民参加については,まだまだ勉強中なので,一緒に勉強させていただきたい。

<椹木委員>
 市民公募委員の椹木です。資料館や博物館の公共施設の展示計画やそれに伴うグラフィックなどを仕事としてきた。また,地域活性化基本計画や村興しのお手伝いをしている。そういったことを進めていく中で市民参加ということが勉強になればと思い参加している。

<谷口委員>
 同志社大学の谷口です。大学では地域まちづくりを専門としており,学生と一緒に上京区の京極学区,嵯峨・嵐山学区,中京区などで活動している。最近は,研究者としての立場ではなく,親父の立場で地元の「おやじの会」に入って,夏祭りや清掃活動に参加したりしている。研究者としてだけでなく,地域住民の視点でも考えていけたらと思っている。

<土山委員>
 龍谷大学の土山です。大学では公共政策論を担当している。市民参加推進フォーラムの第1期でも委員をしており,間をあけて第4期から再び委員として参加している。市民参加推進フォーラムでは,京都市の市民参加に実際に関わっている人に話を聞かせていただきながら,自分自身も学ばせていただいている。

<永橋委員>
 立命館大学の永橋です。京都市との関わりは,京都市が平成10年度に実施した「ちびっこ広場整備モデル事業」にコーディネーターとして参加したことが始まりである。それまで,行政とは戦う相手だと思っていたのだが,「ちびっこ広場整備モデル事業」を行政の方と一緒に推進した中で,たくさんのことを学び,いまでもそのときのスタッフとの交流が続いている。協力をすることで,1+1は2ではなく,3にも4にもなることを感じている。

<西田委員>
きょうとNPOセンターの西田です。今から10年前くらいにNPO団体や市民活動団体を応援する組織として設立されたきょうとNPOセンターの副事務局長を務めている。さらに,京都市市民活動総合センターのセンター長を務めている。センターでは,本日手元に配付させていただいた「hotpot(ほっとポット)」といった機関紙を作成して,広報することで,広く色んな市民の方に参加していただくための取組を行っている。また,市民活動団体と地域活動団体が一緒に課題に取り組むための通訳をしたり,コーディネーターをしたりしている。どうやって参加していくかを一緒に考えさせていただいて,何かいい形ができたらとの思いで参加している。

<松本委員>
市民公募委員の松本です。一般的な市民として,勉強しながら進めていきたい。仕事は出版,企画等何でもやっている。微力ではあるけれど,皆さんと一緒に歩んでいきたいと思う。

4 座長・副座長選出
<事務局>
 市民参加推進フォーラムでは,設置要綱にて座長を委員の互選により定めることとしている。委員から推薦をお願いしたい。

<小林委員>
 第1期から市民参加推進フォーラムに関わっていただいている土山委員が適任ではないかと思う。

<事務局>
 その他に意見がないようであれば,拍手で確認させていただく。
 (満場一致)
 では,土山委員に座長をお願いする。
 副座長は,設置要綱において座長の指名としているため,土山座長から副座長を指名していただく。

<土山座長>
 谷口委員に支えていただけたらと思う。

<事務局>
 谷口委員の推薦について,拍手で確認させていただく。
 (満場一致)
 では,谷口委員に副座長をお願いする。

5 座長・副座長あいさつ
<土山座長>
 若輩者なので,不十分な点もあるとは思うが,谷口副座長や委員の皆様に支えていただくタイプの座長ということで引き受けさせていただきたい。選任させていただいたからには,自分の力の及ぶ範囲で頑張らせていただきたいと思う。
先ほど,明石企画監から話があったが,制度として市民参加が整ってくる一方で,アリバイ参加や動員に「参加」が陥る危険性がある。地方分権が進む中で,市役所は住民に一番近い地域の政府として重要になってきた。市民と自治体の関係をどう構築していくか。特に市役所が市民から何を信託されて,それをどう実行していくかという「参加」は重要な意味を持っていると思う。これまでの意見の表明よりも,議論して意見を集約することが市民にも求められる。市民から見たときには意見の言いっぱなしではなく,どう集約されていくか。また市役所を見たときには,アリバイ参加や動員参加になっていないか。あえて踏み込んで申し上げるなら,首長の意見をしゃんしゃんで認めるようなものになっていないかどうか。そういう運用の可否を問われているのではないかと思う。
言うべきことを言い,時には喧嘩しながら,京都市の市民参加を進めていくことが市民参加推進フォーラムの位置付けになると思う。そういった意味でも委員の皆さんや事務局からの積極的な発言をお願いしたい。勉強会では,市民と行政とその間の市民参加推進フォーラムという位置付けを考えていくことができればと思っている。いずれにしても皆さんに議論していただくことが形式だけでなく,実質的にも必要だと思う。

<谷口副座長>
 私は,10数年前に市民参加を検討する審議会である「京都市市民参加推進懇話会」の委員を務めさせていただいていた。その頃は,京都の従来の住民自治活動よりもテーマ型を主とした市民参加だったように記憶している。行政の活動に市民がどう参加するかというところに主眼があった。
それから10数年経って,「協働」という言葉が使われるようになって,お互い対等な立場で一緒に課題を解決するにはどうすればいいのかを考えなくてはいけなくなった。もう一つは,地域の学区の活動に関わっていて思うが,やはり京都の学区の伝統は素晴らしいと思う。組織的に課題もあるが,活動している内容は素晴らしい。それと行政の活動をどうつなげていけばいいのか。それも市民参加推進フォーラムが考えていくべき課題の一つになると思う。
 座長はこれまでの座長から大幅に若返った。若い力が委員の中にあるだけでなく,座長が若いことは未来を想定したときにいいことだと思う。私の方が年代も上なので,座長を支えていきたい。

<事務局>
 それでは,事務局職員を紹介させていただく。

<奥薗室長>
 総合企画局市民協働政策推進室市民協働政策推進室長の奥薗です。市民参加推進フォーラムの皆様には,新たな市民参加推進計画の策定作業という非常に大きな課題をお願いしている。昨年度は,審議会ガイドブックを作成していただいた。熱心なだけでなく,大きな成果も挙げていただいている。今年度は時間のない中での議論にはなるが,よろしくお願いしたい。

6 議題
(1)平成22年度市民参加推進フォーラムの取組について
(2)新たな市民参加推進計画の策定について
<土山座長>
 では,まず市民参加推進フォーラムの取組と併せて計画策定について事務局から説明をお願いする。

<事務局>
 (資料4「市民参加推進フォーラムの取組について」,資料5「新たな市民参加推進計画の策定」について説明。)
今年度は,「新たな市民参加推進計画」の策定に向けて,市民参加推進フォーラムから京都市に対して提言を提出することを中心に取り組むこととしたい。
市民参加推進フォーラムは,年4回程度開催し,提言までの作業部会として「市民参加・情報提供部会」と「市民活動部会」の2つの部会を設けることとしたい。部会には,各委員にいずれかの部会に所属していただくが,所属していない部会の議論に入っていただくことも自由とする。なお,本日欠席された委員については,後日事務局から希望を確認する。
また,会議以外に市民参加円卓会議,市民公募委員サロン,庁内事例発表会に取り組んでいただきたい。
 今年度秋頃を目途に,市民参加推進フォーラムから京都市に対して提言書を提出していただきたい。これを受け,京都市が素案を作成し,年内のパブリック・コメントを経て,年度内に新たな市民参加推進計画を策定したい。
 市民参加推進フォーラムでは,提言までに,3回程度の本会議を開催するほか,2つの部会を月に1回から2回程度開催して作業を行うほか,庁内事例発表会で市職員の思いや悩みを吸い上げるとともに,市民公募委員サロンの第1回を7月下旬に開催して,市民公募委員の意見も生かしていきたい。
 また,提言書の提出に併せて,市民参加円卓会議を開催して広く市民を集め,提言書の説明とワークショップ等を行い,市民の意見を聴くシンポジウムのようなものを行いたい。

<土山座長>
 いくつか補足をさせていただきたい。
市民参加推進フォーラムの会議開催以外に自主勉強会は以前から取り組まれてきたもので,市民参加円卓会議や公募委員サロンについては,これまでに交流会といった大規模な形で何度か実施してきたものである。
部会は集中的に議論するため集団を分けて行うものである。今年度は計画の策定にあたり,2つの部会を提案していただいている。この部会の設定については,先日の勉強会の議論の中で,確認されたもので,この会議で正式に提案していただいたものである。
市民公募委員サロンについては,審議会で参加が形骸化しないように審議会を所管する担当課に向けて心掛けていただくコツをまとめた「市民参加を進めるための審議会等運営ガイドブック」策定の過程において,市民公募委員の方が積極的に発言できるようにするため,市民公募委員を横につなぐ交流の場を設けたものである。昨年度の終わりに小林委員と前期の公募委員である新妻委員が中心となって開催している。
 では,早速部会の委員分けをしたい。市民参加は,大きく分けて「市政参加」・「参加に必要な情報提供」と「市民活動」になる。どちらかの部会に属して,属した部会での取組について責任を持つためのもので,どちらか一つしか参加できないものではない。どなたからでもいいので,積極的に参加したい部会を名乗り出ていただきたい。

(各委員から参加したい部会を選択。
「市政参加・情報提供部会」は小林委員,永橋委員,井上委員,椹木委員,松本委員。
「市民活動部会」は谷口委員,大西委員,西田委員,大角委員。
土山座長は両部会を兼任し,小林委員,谷口委員にはそれぞれの部会の長を務めていただくこととなった。)

 ここで,大角委員が来られたので,一言挨拶をいただきたい。

<大角委員>
 青年会議所で副理事長をしている大角です。まだまだ勉強不足であるが,頑張っていきたい。

<谷口副座長>
 企業市民としてどうまちづくりに関わっていくかということは重要なテーマになるので,大角委員には是非とも「市民活動部会」に参加していただきたい。

(大角委員了承)

<土山座長>
 それでは,今年度の取組として特に意見がないようであれば,これで承認していただいたものとする。市民参加推進フォーラムは,委員が動くという特徴がある。市民公募委員サロンのように,皆さんに主体的に動いていただきながら,秋口まで濃密な議論をしていくこととしたい。

(3)市政総合アンケートの検討について
<事務局>
 (資料6「市政総合アンケートについて」に基づき概要を説明。)
資料7「市政総合アンケート(案)」は,これまでに市民参加関連で実施した,参考2「平成11年度第2回市政総合アンケート報告書(市政への市民参加)」,参考3「平成16年度第3回市政総合アンケート報告書(市民活動)」のアンケート項目を左側にまとめ,右側に今回の案を記載したものである。
平成11年度からの市民参加の経年変化を確認するため,基本的には平成11年度のアンケート内容を踏襲している。

(変更点の説明)
・旧問1と旧問3を問1に集約。
・問2には新たに「2 京都市のホームページ(京都市情報館)」を追加。
・問6(ウ)に「6 審議会・懇話会の傍聴」を追加。
・問11では,旧問9「「市民活動総合センター」の事業などの京都市の取組」の文言を削除。
 また,参考4「市民参加に関するアンケート調査」に,これまでの京都市や国において市民参加に関するアンケートの結果をつけさせていただいたので,こちらも参考としてご活用いただけたらと思う。

<土山座長>
 アンケートを行うに当たって,皆さんと確認できていることは,現状と課題の方向性を知ること,平成11年度,平成16年度にとったアンケート内容を踏襲することである。
問1は市政への参加について,認知の程度や経験を問う設問となっている。問2の選択肢は京都市からの発信しかない。京都市以外から情報を得るというものもある。それを「9その他」にまとめてしまうにはもったいないと思う。「京都市以外の人や場所から情報を得た」という趣旨の選択肢を作ったほうがいい。人や場所とインターネットとを区分したほうがいいのかは現時点では明確な答えは出せていない。

<松本委員>
 問2の設問は,なぜ「2つまで選択」なのか。

<土山座長>
 2つまでとしているのは,主な認知を把握したいからだと思う。前回のアンケートとの比較することを考えると,「2つまで選択」を「3つ」,「4つ」とすれば,比較しにくくなる。
  質問の仕方は3通り考えられる。
  ・2つまでとする。
  ・3つまでとする。
  ・3つまでとして優先順位を決めてもらう(上位2つを過去のアンケートと比較すればいい。)
  どれが適当だと思われるか。

<松本委員>
 優先順位を選択する方法だと回答する人の負担が増えると思う。

<小林委員>
 私自身は,アンケートをあまり信用していない。年齢による誤差や受け取る環境によって変わってくると思う。ただ,やるからには回収率をあげるため,記載してもらいやすいインセンティブを設けることが大事だと思う。

<松本委員>
 私は,市政総合アンケートに回答したことあるが,趣旨を理解するのに時間を要した。設問数や選択肢はある程度どのような組み方とするか考えたほうがいいと思う。

<土山座長>
 回収率を高める取組として,アンケート送付文の裏面にアンケートがどう活用されるかということを案内する内容を記載しようと考えている。

<西田委員>
 話を少し戻すが,問2について,京都市からの情報と口コミを区別したほうがいい。ツイッターやインターネットによる動画の無料放映(ユーストリーム,ニコニコ動画等)といった新たな情報ツールも出てきている。こういった京都市以外の情報ツールで情報を得ている人がどの程度いるかを把握することで,審議会を公開する手法として検討できるのではないか。選択肢についても「ラジオ」,「テレビ」にしても,京都市か民間のものかを区別できるような記載方法が必要であろう。
前回との比較という観点では弱いが,今後を考えれば,口コミをどう捉えるかという視点も大事だと思った。

<大西委員>
地域でやっていることを聞く設問を作れないかと思う。アンケートに答えた人がどのような地域活動をしているか,またどういったことに興味があるかを聞いてほしい。

<土山座長>
 大西委員の発言は,おそらく市民に地域や仲間で何か参加したことがあるか。また参加してみたいかということを確認したいという趣旨だと思う。

<谷口副座長>
 回答者の属性はわかるか。

<事務局>
 居住区,性別,年代,職業について設問を設けている。

<西田委員>
 属性を入れるのであれば,問9の前に活動経験を入れてもいいと思う。

<谷口副座長>
 設問を増やしていいのであれば,平成16年度の市民活動に関するアンケートの問1をそのまま活用してもいいのかもしれない。

<永橋委員>
 市民活動の参加の有無は聞いていないので,これを聞く設問を入れた方がいい。

<井上委員>
 前回から市民活動に関する設問が少なくなっているので,今回は「市民活動」がどういうものかといった説明したところがない。初めに「市民活動」とはどういうものかを説明することが必要だと思う。

<土山座長>
 市民活動に対する参加の度合いや属性が欠けている。そのため,「市民活動」に対する説明が必要になると思う。

<事務局>
 市政参加の部分をどれか落として,新たに追加する方法があると思う。

<西田委員>
 問9を削除してはどうか。

<土山座長>
問9に選択肢を一つ追加しているので,補足説明をさせていただく。市政参加は,全方位的なものではなく,自分が課題だと思ったときに,参加するものだという意味で,「3 自分にとっての課題があるときには,何らかのかたちで参加する」という選択肢を追加している。
 問9については,これまでの勉強会において,行政の目線から市民のあるべき姿を問うているのではないかという指摘があったと思うが,問9を削除することについて意見があるか。

<永橋委員>
 平成11年度の回答を参考にすると,問9は「1市政に関心を持つ」の回答が最も多い。このことが分かっても,新たな計画を策定するときに,市民に市政に関心を持つように市民に働きかけるのは筋違いだと思う。行政計画を策定するのだから,行政が積極的に市民の意見を聞いて,やりとりをしていくという制度設計になる。
 土山座長が追加した「3 自分にとっての課題があるときには,何らかのかたちで参加する」の選択肢は,問8の7にも「7 市民にとっての課題を積極的に提起する」といった同趣旨の選択肢がある。これは,そういった場の充実という趣旨だと理解した。私もこれは非常に大事だと思っている。問8の7でそのことが聞けているので,問9を削除してもいいのではないか。

<土山座長>
 では,問9を削除し,新たに大西委員から提案いただいた「市民参加に対してどういうスタンスを持っているか」を聞く設問を追加する。内容については,私と事務局で詳細を詰めさせていただく。
 回答する市民と市民活動の関係を問う方がいいと思う。また,井上委員から指摘のあった市民活動がどういうものかという説明も必要だと思う。
 問2については,京都市とそれ以外から得た情報が区別できるように表に入れるようにしたら市民の方にも分かりやすくなると思う。実際に市政総合アンケートに回答した経験のある松本委員は意見あるか。

<松本委員>
 明瞭にすることは大事だと思う。アンケートの設問の設定の仕方として,初めは簡単な設問からはじまり,最後に難しくするのも一つだと思う。
 また,字の大きさ,字体,デザインも重要な要素だと思う。高齢者の方にも見易くしていただきたい。

<土山座長>
 字体はゴシック体を使用して,柔らかい表現を心掛けて,可能ならデザインも考慮したい。

<西田委員>
 問10,11の選択肢を増やすことはできないか。
 「参加」の次の形は「協働」になると思う。問10の設定ではNPOや市民活動団体と地縁組織の協働についての設問である。双方から「お互いの言葉が分からない。」という声を聞いているので,お互いを知って学ぶ場が必要だ。また,「コーディネート機能がないと大変だ。」という声や区役所職員も入って話せる場があればいいという声もある。
行政が支援するのではなく,回答する市民が自分達でなにか活動するときにどういう支援や場あればいいという質問事項があってもいい。
 問11の市民活動の支援も重要だが,NPOや市民活動団体は色んなフィールドを持って活動しているところが多く,支援から次の展開に移っている。NPOや市民活動団体が地域になじんで一緒に事業を作っていくことが重要だと思っている。選択肢8に行政との連携に加えて「協働」を入れると次の展開が見えやすいのではないかと思う。
<土山座長>
 問10の選択肢「3 NPO・市民活動団体と交流する機会」とは,趣旨が少し違うか。
 
<西田委員>
 「交流」という文言だとお互いの顔を知るための場というイメージがある。このアンケートは,年配の方からの回答が多いようなので,少し細かく聞いてみたいと思う。

<谷口委員>
 問10は町内会・自治会活動を実際にやっている人への設問のように思う。対象の3,000人の中で何人の人が地元で活動しているだろうか。自治会の加入率が低いところも増えている中で,聞いても参考にならない数値が出てくるかもしれない。西田委員から提案のあった設問は今回の無作為抽出のアンケートではなく,西田委員がNPO団体のリーダーから直接聞き取るとか,大西委員が学区毎のリーダーの人に直接聞きとりするほうが正確な現状を掴めるのではないかと思う。

<土山座長>
 問10を削除することも考えられると思う。

<谷口副座長>
 問10を削除して,新たに詳しい設問を設定することも考えられる。

<土山座長>
 この設問の前に,市民活動にについてどういうスタンスを持っているかを問う設問がある。どういう活動をしているか,どういう活動をしたいと思うかという設問でいいのかもしれない。
 この件については,後日でもいいので西田委員から提案を頂きたいと思う。

<西田委員>
 わかりました。

<谷口副座長>
 問1については,例がないと市政に関わっていない人には分かりにくいのではないか。説明を増やしすぎると,回答する人にも負担が掛かるので,難しい面はある。

<土山座長>
 知らない人にとっては,「モニター制度」,「市民参加型フォーラム」については,何がそれに該当するか分かりにくいと思う。最小限の説明が必要だ。

<西田委員>
 「懇談会」は計画について,行政が説明するイメージがある。

<土山座長>
 「地域や学区で開催される説明会や懇談会」ではどうか。

<大西委員>
 地域で交流会というのはあるが,懇談会というのはない。

<土山座長>
 「市が地域で行う説明会」ではどうか。

<大西委員>
 まちづくりについては,行政が地域と懇談会をやろうとするが,説明で終わってしまうことが多い。

<土山座長>
 「市が地域に対して行う説明会」をイメージしてもらう。ここの選択肢では,地域の方が独自に開催する集会をイメージするものではないので,市が行うものであることを明確にしたほうがいい。

<西田委員>
 「市が行う地元への説明会」でいいと思う。

<土山座長>
 それでは,他に「モニター制度」については,説明も付け加えたいと思う。
 その他に意見がなければ,後は事務局と私で作業を引き受けさせていただきたいと思う。
 残りの議題について,事務局から説明を願いたい。

7 その他
<事務局>
 資料8「新たに設置(予定)された審議会に係る「審議会情報シート」について」は,昨年度作成した「市民参加を進めるための審議会等運営ガイドブック」において,新たに審議会を設置する所属から市民協働政策推進室に対して,審議会において市民参加をどのように取り組むかをチェックするシートの提出を義務付けたものである。資料では,新たに設置された4つの審議会すべてにおいて会議を公開しており,2つの審議会で公募委員を募集している状況である。

<土山座長>
 公募委員を募集しない理由について,皆さんで確認しておいてください。「市民参加を進めるための審議会等運営ガイドブック」は,できるだけ市民の参加が生かされるために作ったものである。この審議会情報シートは,それを担保するためのものである。それがうまく機能しているのか,あるいは所属の担当者がどのように受け止めているのかを今後検証する必要があると思う。これからも報告していただいて,検討の際にも利用したいと思う。
 その他に報告があれば,発言をいただきたい。
 ないようであれば,最後に傍聴者の方から御意見を頂きたいと思う。

<傍聴者>
 NPOという言葉は,回答する人にとって負担になるのではないか。まるっきり関心のない人には,分かりにくいと思う。
私は,市民活動をやっているが,NPOとはあまり関わらないようにしている。市民参加は,地域の市民が中心となってやるものが原則だと思う。
アンケートをもらう人の中には,100歳に近い方もいる。アンケートは簡単な質問から順に難くなるものだと思う。案では選択肢が10個近くあるものもある。集約して答えやすい形にしていただきたい。

<土山座長>
 市民が課題だと思うことに自発的に活動していくことが,市民参加の原型だと思うので,どれかに片寄るのはよくないと思う。
 市税を使用してアンケートを実施するのだから,今後の市民参加に活用できるよう,あれもこれも聞いてみたくなるが,精査は必要だと思う。できるだけ言葉や見た目で分かりやすくしたいと思う。
<傍聴者>
 言葉の問題であるが,「市民参加」という言葉よりも「住民参加」というほうが,なじみやすいと思う。
 町内に配布物が年間60回くらい来ている。あまりにも情報が多いので,かえって情報を見ない人が出ている。発信は大事だが,受信者の気持ちも考えていただきたい。
 私の地域は防災に関してアンケートを作った。受け手のことを意識して,字を大きくして,イラストも利用して柔らかい雰囲気を出すことも工夫した。

<土山座長>
 受信側のことを考えて発信することは,広報の大事な視点だと思う。工夫することで受け止めていただくことができるのであれば努力すべきだと思う。

<傍聴者>
 市民参加推進フォーラムの運営が頼もしく,座長のさばきも良いと思った。アンケート調査について,各委員から積極的に意見が出されたことに敬意を表したい。

<土山座長>
 椹木委員から発言をいただいていなかったが,意見はないか。

<椹木委員>
 前回調査との比較するのであれば,あまり変更を加えるべきではないと思っている。次のアンケートへのステップと捉えるのであれば,それでもいいと思う。どのようなコンセプトでアンケート調査を行うかを十分に考慮したほうがいいと思う。

8 閉会
<土山座長>
 アンケートについては,必要な部分を追加しようというところで変更を加えたが,基本的には大きな変更はなかったと思う。あとは,事務局と私で作業を引き受けさせていただく。
 では,本日はこれにて終了させていただく。

資料

資料

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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