スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

第37回市民参加推進フォーラム

ページ番号138102

2012年7月24日

案件名

第37回市民参加推進フォーラム

開催日時

平成24年7月27日(金曜日)15時00分~17時00分

開催場所

京都市役所 寺町第4会議室
(京都市役所北側 寺町会議室棟 2階)

議題

ア 平成24年度の市民参加推進フォーラムの取組について
イ その他

公開・非公開の別

公開

議事内容

【出席者】市民参加推進フォーラム委員 12名(伊藤委員,大西委員,芝原委員,菅原委員,添田委員,竹内委員,谷口座長,辻委員,永橋副座長,西田副座長,西野委員,松本委員)
     事務局 4名(奥薗室長,北川課長,長谷川係長,宮原)
【傍聴者】9名
【特記事項】動画共有サイトUstream(ユーストリーム)による会議のインターネット中継を実施
【内容】
1 開会

2 座長挨拶
<谷口座長>
 今年度2回目の会議となる。本日は,フォーラムの今年度の具体的な取組を決定して,市民参加の取組の現場に飛び込んでいきたいと思う。
 開会に当たって,2つの市民参加の取組を紹介したい。1つ目は,西京区役所が京都市立芸術大学と連携して取り組んでいる環境啓発事業「DO YOU KYOTO?西京デー」である。これは,京都市立芸術大学の学生が街頭での啓発や,学生自らデザインしたうちわの配布を行うという大学と行政の取組である。2つ目は,「お風呂屋さんサポーター会議」である。これは,お風呂屋さん(公衆浴場)の活性化について協働で企画,実施する市民ボランティア「お風呂屋さんサポーター」が,お風呂屋さんを経営しておられる方とともに,お風呂屋さんの魅力を発信する事業である。市民と現場の事業者が一緒に議論する場を行政が設けた事例である。
 フォーラムとしても,このような現場を見ながら具体的な議論をできるといいと思う。今回は,前回の議論も踏まえながら,忌憚のない意見をいただきたい。

<事務局>
 議題に入る前に連絡がある。平成24年6月7日に開催した第36回会議の摘録案と平成24年6月27日に開催した第34回勉強会の摘録案を,資料4及び資料5として配布させていただいている。既に,メールで送付し,確認をお願いしているが,修正意見等はないか。修正意見等がなければこのままでホームページに掲載させていただくので,よろしくお願いしたい。
(委員同意)
 それでは,当内容でホームページへ掲載させていただく。
 では,以後の進行は谷口座長にお願いする。

3 議題
<谷口座長>
 本日は大きく2つの議題がある。特に1つ目の「平成24年度の市民参加推進フォーラムの取組について」は,時間をとって議論したいと思う。2つ目のサロンについては,後半の30分程度でしっかり議論したい。

(1)平成24年度の市民参加推進フォーラムの取組について
<谷口座長>
 まずは,平成24年度の市民参加推進フォーラムの取組について,事務局から説明をお願いする。

<事務局>
 資料6の「平成24年度の京都市市民参加推進フォーラムの取組について(案)」を御覧いただきたい。
 はじめに,資料の右側の「京都市の主な取組」を御覧いただきたい。本市の今年度の主な取組を掲載している。これらの事業は,第2期京都市市民参加推進計画に掲げる3つの推進施策,すなわち,「市民の市政への参加の推進」,「市民のまちづくり活動の活性化」,「情報の提供・公開と共有」のうちの2つ目,「市民のまちづくり活動の活性化」を目指したものである。
 計画では,「市民のまちづくり活動の活性化」を目指す,より具体的な取組として,次のような3本柱を立てており,今年度の事業についても,この3本柱に対応した取組として捉えることができると考えている。
Ⅰ 地域における多様な活動主体の交流・連携の促進
Ⅱ 自主的な活動を始めるための環境づくり
Ⅲ 市民力・地域力を高める取組への支援
 資料には掲載していないが,各区役所においても,様々な主体が参加し,各区基本計画の実現や地域課題の解決に取り組む「区民まちづくり会議」が設置され,区と区民による協働型のまちづくりが進められているところである。
 このような状況の中で,フォーラムが,今年度,何に取り組むかについては,前回のフォーラムと自主勉強会で議論していただいた。資料5に,勉強会で出された意見が掲載されているが,これらをまとめると,大きな方向性として,資料6の標題の下に記載している2点が,確認されたのではないかと理解している。
 一点目は,今年度は,昨年度の手引き作成のように,フォーラムが必ず作り出さなければならないものはないため,じっくりと腰を据えて,京都市の市民参加に関する制度や事業を観察し,関係する市民や職員の思いも聞きながら,それらの可能性や課題を市民目線で議論していくということ。
 二点目は,京都市が今年度取り組む事業の中で,企画がまだ固まっておらず,かつ,フォーラムの提案が求められる部分について,アイディア出しを行っていくということ。
 そして,これらの取組を,来年度,行政と市民・市民と市民の協働のあり方はどうあるべきかというテーマの議論や,「市民活動編の手引き」の作成につなげていければというお話であったかと思う。
 勉強会に欠席されていた方もおられるので,再度,この方向性で進めていくことについて,委員の皆さんの御確認をいただければと思う。一旦,ここで,谷口座長にお返ししますので,意見交換をお願いしたい。

<谷口座長>
 議論に入る前に,ファシリテーション・グラフィックを竹内委員にお願いしたい。

<竹内委員>
 西田さんと一緒に努めさせていただきたい。

<谷口座長>
 事務局から説明があったように,フォーラムは大きく2つのことに取り組んでいこうということであった。1つは,資料6の右側にある京都市の市民参加の取組を現場でしっかり見て議論していこうというものである。もう1つは,具体的な施策について,フォーラムから意見を出していこうというものである。質問も含めて意見をいただきたい。

<辻委員>
 表の見方を確認したい。具体的なアイディア出しをする取組は,「未来まちづくり100人委員会」,「きょうかんスピリットキャンペーン(仮称)」,「青少年モニター」になるのか。

<谷口座長>
 企画のアイディアを出すのが,「きょうかんスピリットキャンペーン(仮称)」,「青少年モニター」の2つになる。「未来まちづくり100人委員会」や区と区民による協働型のまちづくりを観察して,議論にいかしていくものになる。
 では,個別の取組について議論していきたいので,事務局から具体的な取組についての提案をいただきたい。

<事務局>
 では,資料6の左側の「フォーラムの取組」を御覧いただきたい。
 「会議ごとの議題」と「その他の取組」に分けて,今月以降の取組をスケジューリングしている。会議については,フォーラム,部会,市民参加円卓会議,市民公募委員サロンなどを掲載している。その他の取組には,御都合のつく委員の方に,市が取り組んでいる事業の現場に足を運んで実際に見ていただく機会をいくつか掲載している。
 以下,年間スケジュールをつかんでいただけるよう,月ごとの取組について御説明させていただく。

■7月
 本日のフォーラムでは,今年度の取組を決定するとともに,9月に予定している公募委員サロンの検討をしていただいている。

■8月
 次回のフォーラムは12月下旬を予定しており,それまでの間に,3回の部会を開いてはどうかと考えている。
 部会の1回目は,8月下旬に設定している。議題としては,2つ,「青少年モニターアンケート項目の検討」と「協働連続講座やきょうかんスピリットキャンペーンに対する意見交換」を想定している。
 青少年モニターアンケートについては,資料右側の「京都市の主な取組」の左から4つ目に掲載しているが,10月頃に,モニターへのアンケートを実施したい。市政や市民活動に参加する青少年を増やすための仕組みや支援のあり方をモニターに聞くに当たって,8~9月に,どのようなアンケート項目とするかの検討が必要になる。事務局で作成した「たたき台」を基に,御意見や御提案をいただきたい。青少年モニター制度の概要については,資料6の参考資料9ページから10ページまでを御覧いただきたい。
 きょうかんスピリットキャンペーンや協働連続講座については,「京都市の主な取組」の2つ目・3つ目に掲載しているが,8月下旬には,その内容の骨格が固まってくると思う。それらを事務局から御報告したいと考えているので,御意見をいただければと思っている。キャンペーンの名称募集や連続講座については,資料6の参考資料5ページから8ページまでを御覧いただきたい。
 その他の取組として,「未来まちづくりミーティングの傍聴」を挙げている。このミーティングは,「京都市の主な取組」の1つ目に掲載している「未来まちづくり100人委員会」の取組の一環として開催する,無作為で選出した市民による会議で,住民基本台帳から無作為で選出し招待状を送付した市民7,000名のうち参加を希望した市民が出席するものである(各回100名)。「京都市民の縮図」として集まった市民の議論により,市民の一般的な意見・課題を抽出するために実施するものであり,このような会議は,京都市初である。市民参加の新しい取組であり,御都合のつく方は,8/19・25・27のうちのいずれかの日に,見に来て雰囲気を体感していただきたい。未来まちづくりミーティングについては,資料6の参考資料の1ページから4ページまでを御覧いただきたい。

■9月
 9月は,上旬~中旬に,今年度第1回目の公募委員サロンを開催し,中~下旬に,2回目の部会を開催してはどうかと考えている。議題としては,「各区役所における協働型まちづくりの報告」と1回目の部会に引き続き,「青少年モニターアンケート項目のさらなる検討」を想定している。
 各区役所における協働型まちづくりについては,市民参加に関する各区役所の新たな取組を知っていただくため,事務局から御報告をさせていただく。
 その他の取組の1つ目に挙げている「各区役所における協働型まちづくりへの参加・傍聴」は,1月下旬から2月中旬に予定している「庁内事例発表会」につなげるためにも,現場を体感していただこうというものである。具体的な現場については,参考資料の11ページ以降のチラシを御覧いただきたい。
 その他の取組の2つ目に挙げている「100人委員会第4回定例会議の傍聴」については,この会議で,8月の未来まちづくりミーティングで出された意見・課題を集約して100人委員会が今後取り組む重点テーマを決定する予定であるため,御都合のつく方は,傍聴にお越しいただきたい。

■10-11月
 そして,3回目の部会を,10月下旬から11月中旬に開いてはどうかと考えている。議題としては,9月の部会に引き続く「各区役所における協働型まちづくりの報告」と,「青少年モニターアンケート結果を踏まえた議論」「きょうかんスピリットキャンペーンを踏まえた検討」の3点を想定している。
 キャンペーンを踏まえた検討については,協働のあり方や「協働の日」に関する検討も含まれると考えている。
 その他の取組としては,新規のものとして,秋以降に実施する予定のスピリットキャンペーンのチャリティイベントや協働連続講座への参加・傍聴を掲載している。詳細は未定だが,市民の自主的なまちづくり活動に対する機運の醸成や協働の推進を目的に実施するものなので,御都合のつく方は,是非お越しいただきたい。

■12月
今年度3回目のフォーラム全体会議を12月下旬に開催したいと考えている。議題としては,それまでに開催した3回の部会の内容を総括するとともに,1月下旬から2月中旬に予定している市民参加円卓会議と庁内事例発表会の検討の2点を想定している。

■1-2月
1月下旬から2月中旬にかけて,それまでの部会での取組を踏まえ,青少年の市民参加をテーマとし,関心のある市民にも参加を呼び掛ける市民参加円卓会議と各区役所の新たなまちづくりに関わる職員の思いや悩みを語ってもらう庁内事例発表会を開催してはどうかと考えている。
 
■3月
3月下旬に,今年度最後(4回目)のフォーラムと今年度2回目の公募委員サロンを開催したいと考えている。フォーラムでは,1年間の活動の総括と公募委員サロンの検討ができればと考えている。
  
1年間の活動スケジュールの説明は以上のとおりである。この取組を来年度につなげていっていただきたいと思う。活発な御議論をよろしくお願いしたい。

<谷口座長>
 事務局から提案があったがあくまで案なので,この場で委員同士が意見交換してフォーラムの取組方針を決定していきたい。
 委員の議論に入る前に,資料6の参考資料についても具体的に事務局から説明をお願いしたい。

<事務局>
 (資料6の参考資料について,概略を説明)

<谷口座長>
 私は「中京マチビトcafe」の座長も務めているので,皆さんに来ていただけると嬉しい。では,皆さんから意見をいただきたい。個別の事業に対する意見や全体の進行に関する質問でも結構である。

<伊藤委員>
 参加と傍聴の違いがよく分からないので,もう少し説明をお願いする。

<事務局>
 例えば,「中京マチビトcafe」のような取組の場合は,実際に議論の輪に加わってもらい,体感してもらうことが肝要であると思う。
一方で,「未来まちづくりミーティング」については,選ばれた市民の方しか議論することはできないので,傍聴として見ていただくことになる。この場合は,どのようなことが行われているのか傍聴として観察いただきたい。このようなケースを想定して,「参加」と「傍聴」という言葉を使わせてもらった。
 市民参加推進計画の推進の観点から,観察した事業の良いところを発見して,今後の市民参加の推進にどういかせるのかという視点で見ていただきたいと思う。

<伊藤委員>
 参加するというだけでなく,フォーラムとして,もう一歩踏み込んだ形で関わるのかと思ったので質問させてもらった。

<谷口座長>
 とても大事な視点だと思う。
 区役所では,昨年度から参加型の取組をより積極的に実施しているので,フォーラムがそのような取組の応援団として活動できたらいい。評価者の目線というより,応援団のような当事者のスタンスを持てたらいいと個人的に思っている。

<松本委員>
 傍聴の場合は,意見を書き留めてフォーラムの場で発言することで,反映してもらえるようになるのかどうか知りたい。また,フォーマットのようなものがあれば,何を聴きとれば良いのかも明確になる。

<谷口座長>
 未来まちづくり100人委員会にしろ,区民まちづくり会議にしろ,それぞれの運営事務局側でルールが定められているので,そのルールに則って傍聴したり,参加したりすることになる。
 フォーラムだから特別に何かできるわけではない。どのような視点で見るのか,議論するのかは今後考えていかなくてはいけない。具体的な議論は部会の場でしていきたい。

<辻委員>
 誰がどこに行くのかは決めておく必要がある。

<谷口座長>
 誰かが必ず参加している状態にしたい。

<伊藤委員>
 今後の予定を把握したうえで,だれがどこに行くのかを共有したら良いと思う。

<谷口座長>
 区の取組については,事務局で開催予定状況をまとめていただきたい。100人委員会については,既に開催予定が分かっているので,この場で誰がどこにいくのかを決定したい。

(ホワイトボードに出席可能日をとりまとめ)

<谷口座長>
 議事を進行する。

<菅原委員>
 自分の住んでいる区以外の取組に参加しても話が合わないのではないか。

<谷口座長>
 住んでいない区の取組でも参加しても問題はない。区固有の問題もあるが,どこの区でも共通の話題はある。どこの区でも参加者を区民だけに限定していないので,参加することは可能だと思う。

<西野委員>
 無作為で参加を呼び掛ける人の参加者の想定人数を5%程度になると聞いたのだが,どのような根拠があるのか教えてもらいたい。

<事務局>
他都市でも類似した取組があり,概ね5%程度の参加者が実績数値として残っているので,その数値に準拠して想定人数を350人(7000人×5%)としている。ただ,条件が必ずしも同じではないので,どうなるか分からない。

<西野委員>
 想定人数よりも多い場合はどうするのか。

<事務局>
 案内状に想定人数は300人だが,応募者多数の場合は抽選とさせていただく旨を記載している。

<辻委員>
 何を見るのかは自由になるのか。

<谷口座長>
 資料6の右上に記載している市民参加推進計画の3つの柱が見る視点になると思う。
 もう少し具体的な視点があるようであれば,提案をいただきたい。

<松本委員>
 未来まちづくりミーティングで議論される課題は,回ごとに違うのか。

<事務局>
 実際のプログラムについては,詰めているところである。日常的に考えているつぶやきを出してもらおうとする場にするのが趣旨である。

<松本委員>
 無作為で選出するためのベースとなる住民基本台帳では,京都に住んでいながら住民票を京都市に移していない多くの学生を拾えない。そういった問題を補うために,「青少年モニター制度」が取り組まれていると思った。
 
<事務局>
 無作為といっても,居住区,年齢階層や性別といった一定の条件を付けたうえで,選び出しているものである。住民登録をされていない学生には案内状は届かないが,同じ年代の住民登録している方には他の年代の方と同じように案内状が送付される仕組みになっている。

<竹内委員>
 議論するための材料を見に行くのであれば,その事業を実施している職員の思いが実現しているのかという視点で見るのではないかと思う。
 参加した市民のつぶやきがきちんと出されているのか,つぶやきが拾われているのかという視点がいるのではないかと思う。つぶやきが出やすい環境になっているのかを見てくるのが大事だと思う。

<谷口座長>
 具体的で分かりやすい視点だと思う。関係する市民や職員の思いについても議論をしたいと思うが,それは事後になる。昨年度,職員ワークショップを実施したように,参加した職員や市民の声を聴く場を持つことは大事だと思う。
 例えば,市民参加円卓会議を活用して議論の場を設けることはできると思う。


<事務局>
 資料6の1月に記載している「庁内事例発表会」では,各区のまちづくりに取り組んでいる職員や地域の市民にも参加してもらい悩みや思いを出してもらい,フォーラムの皆さんと議論していけたらいいと思っている。

<永橋副座長>
 未来まちづくりミーティングで参加者から出される意見は様々ないかし方ができると思う。例えば若い世代の参加者から出された意見を「青少年モニター」のアンケート項目にいかしていったり,市民の悩みを材料にした職員研修を実施したりすることが考えられる。
 また,この仕組みだと,参加者から出された課題も,その課題に取り組みたい人がいるかどうかにかかっている。そういった課題をフォーラムが拾い上げて,次につなげていくことを検討できるかもしれない。例えば,各区の区民主体の会議で既に取り組まれている課題の場合は,フォーラムがその区につなげることができるかもしれない。
 100人委員会が出された意見のすべてに対応する必要はないと思う。京都市全体で取り組むべき課題をフォーラムが再セッティングして,どのように取り組むのかをフォーラムで戦略を立ててつなげることができるように思う。

<谷口座長>
 永橋委員からミーティングを観察する視点について良いアイデアをいただいた。ミーティングに集まった人の声をしっかりと聴いて,これから実施しようとする取組にいかしていこうという意見であった。
 すべての課題に100人委員会が取り組む必要はないので,100人委員会が取り組まない課題にフォーラムがどのように関わるのかを議論していきたい。
 また,市民に近い区役所で取り組まれている協働のまちづくりにフォーラムがつなげていく役割があるのかもしれない。

<添田委員>
9月1日の全体会議でどのような取りまとめがされるのか楽しみにしたい。

<菅原委員>
 市民の素朴な意見を9月1日にどのようにまとめて,切り捨てられた意見の中にもいい意見があるのかもしれないので,そういった意見を拾い上げるのもフォーラムの役割だと思う。
 各区でも協働まちづくりの取組が進んでいるようだが,ワークショップはやりっ放しになることもあるので,フォーラムがそのあたりをフォローできるといい。

<谷口座長>
 各区の担当者が情報交換して連携できる場づくりを設定することはできるかもしれない。

<菅原委員>
 やる気を喚起させるような場を作れるといい。また,参加したくてもできない市民が参加できる仕組みができるといいと思う。

<谷口座長>
 今回の案件からははずれるが,参加できない市民の声をどのように拾っていくのかは検討する必要があると思う。

<大西委員>
 右京区では今年度から区長との懇談会をワークショップ形式で行うことになった。懇談会開催に当たって,各自治連合会のデータを提出したのだが,どの地域コミュニティ組織も組織的にも財政的にもひっ迫している状況にある。100人委員会や区役所でも地域コミュニティの活性化の方策について一緒に考えてもらえるとありがたい。

<谷口座長>
 区長懇談会をワークショップでするということは画期的。区での参加型のまちづくり会議の取組を実施している流れで,区長懇談会もワークショップで実施することになったようである。
 委員の皆さん自身が現場で見られたことをフォーラムで発言してもらいたい。

<伊藤委員>
 どのようにフィードバックするのかが重要。第三者として間をつなぐ役割が必要だと思う。フォーラムが潤滑油の役割をはたしていくとよい。

<芝原委員>
 私なりの解釈になるが,今年度の取組は,これまで市政に声を出せなかった人を対象に広げたイメージがある。このような取組をフォーラムが観察していくことが今年度のミッションだと思う。
 ただ次年度以降に作成を予定している「協働の手引き」と今年度の取組につながりが見えにくい。次年度のことを見通して,今年度は例えば「100人委員会」,「青少年モニター」のような事業において,委託事業者と行政との協働の方法や役割分担等を把握することが検討する際のサンプルになるのではないかと思う。
 現時点では,フォーラムがどこで何を評価していくのか頭の整理ができていない。区の取組を応援していくことは賛成だが,では区は何を望んでいるのかについては,当事者からヒアリングしないと分からない。今年度に様々なことにチャレンジして年度末に立ち位置を決められたら良い。

<谷口座長>
 今年度の取組は,第2期計画の「市民のまちづくり活動の活性化」を中心に取り組むことになっている。次年度は,市民がどう参加していくのかを作っていく必要がある。
 今年度の取組は,市民版の手引書に多少つながるものだと思っている。
 協働といいながらも,委託契約しかできていない。協働の契約をどうしていくのかは,今後の議論になっていく。委託先の民間と行政がどのように運営されているのかを確認していけたらいい。

<芝原委員>
 市民の方も100人委員会の委託先がきょうとNPOセンターということを知っているのか。そのような状況も市民の方に伝わっていくといいと思っている。

<辻委員>
 様々な取組を観察させてもらえるのはありがたい。未来まちづくりミーティングに参加される方の属性が分かれば後日でもいいので教えていただきたい。

<西野委員>
 フィードバックが重要だと思った。どのような観察視点があるのかをまとめてもらえると助かる。

<谷口座長>
 事務局で観察視点をまとめたものを作成いただきたい。
 フォーラム委員同士が顔を合わせて議論する機会は限られているので,メーリングリストを活用して参加・傍聴した感想を共有できたら良い。

<松本委員>
 100人委員会を傍聴できることはありがたい。これまで参加者であったが,傍聴者となることで視点を変えられる。
 先日,西京区に電話して数年前に作成された「地域マップ」の取り寄せを依頼したところ,自治会の役員を通じて自宅まで届けてもらえて,とてもありがたかった。区役所も頑張っていると思う。

<竹内委員>
 未来まちづくりミーティングでは,ほっとけない人の声が出てくる。具体的に実行に移すときに漏れていく,意見を拾うことができると良い。アクションになりにくいところをつないでいけたらいいと思っている。

<谷口座長>
 計画に掲げられており,これから実現に取り組む「協働井戸端会議」等もどのようにアクションに移していくのかが重要である。そのあたりの議論をして施策に反映させていけるとよい。計画を見直してもらい実現に向けた提案をいただきたい。

<添田委員>
 「未来まちづくりミーティング」に行きたくても行けない方へのフォローはどうするのか。

<事務局>
 参加できなくても情報提供を希望されるかどうかを返信時に記載できるようにしており,希望する方には情報を提供していくことになる。

<西田副座長>
 第2期計画では,民・民の協働をどのように促していくのかを目的としている。
 100人委員会や区の取組について,可能性を見出している方とどうせ変わらないというあきらめの感覚を持っている方がおられる。あきらめるようになった原因は何なのかが観察を通じて分かると良い。市政への参加や民・民同士の協働で解決していけることをフォーラムで見せていくことで,可能性を感じる方を増やし,あきらめの感覚を持つ方を減らしていけないかと思っている。
 芝原委員からも意見があったが,受託している事業を実施していく中で楽しんでいる部分と悩んでいる部分がある。委託契約はパートナーであり,受託業者でもある。公金を使って事業をするので果たすべき責任の部分と単なる請負業者ではないという思いもある。協働の形について観察していく中で,次年度以降の取組につなげていけるようにしたい。

<谷口座長>
 協力・連携の在り方検討部会の部会長を務めていただいた。今年度も引き続きお願いしたいと思う。
 今年度の取組についてだいたい決めることができたと思う。疑問や意見があれば,メーリングリストに投稿してもらえば,適宜修正をしながら進めていきたいと思う。
 では,次の議題に移る。


(2)市民公募委員サロンの開催について
<事務局>
 「市民公募委員サロン」は,本市の各審議会に在籍する市民公募委員の交流を深めるとともに,今後の審議会における充実した活動につなげていくために開催するもので,今年度は9月と3月の2回,開催を予定している。
 日時については,9月の平日午後2時から4時半までの2時間半を予定している。平成21年度からこの間,夜に2時間程度のサロンを開催してきたが,昨年度末に開催したサロンの参加者アンケートで,「夜は出にくいので昼の開催があれば嬉しい」「2時間では時間が短かった」といった御意見があったことを踏まえ,今年度第1回目のサロンは昼に,第2回目のサロンは夜に開催し,様々な方が参加できるようにしたうえで,時間も30分程度延長したいと考えている。
具体的な日時については,皆さんの御都合を聞いて決定したいと考えているが,事務局としては,準備等の時間を踏まえ,9月の上旬から中旬当たりで開催できればと考えている。
対象者は,平成24年4月1日以降に審議会に在籍する市民公募委員としてはどうかと思う。つまり,現在公募委員として在籍されている方のほか,今年度に入ってから任期を終えた方にも御参加いただく。
 これまでは,既に任期を終えた方すべてに御参加いただくようにしていたが,今回は,現役の公募委員の方を中心に御参加いただけるようにしたいため,少し,範囲を限定している。
今回は,最初に,話題提供として,平成22年3月にフォーラムと当室で作成した「市民参加を進めるための審議会等運営ガイドブック」冒頭の「考え方編」を用いて,審議会における市民参加をすすめるために,職員向けに発信している内容を説明し,その後,「市民公募委員に応募した動機や委員になって感じること・疑問に思うこと」をテーマに,ワールドカフェ方式で意見交換を行いたいと考えている。
 意見交換は,休憩をはさんで2ラウンド行うが,フォーラム委員の皆さんに各テーブルのテーブルマスター(ファシリテーター)を担っていただければと考えている。意見交換が終了したら,内容を紹介して参加者で共有した後,谷口座長にまとめをしていただく予定である。最後に,公募委員同士の交流を深めるために,名刺交換等をしてもらえる時間を確保している。
なお,気軽な場をつくるため,昨年度に引き続き,意見交換の途中で休憩をはさみ,参加者に自己負担していただき,軽食を提供しようと考えている。
 今回は,3時のおやつにぴったりのクッキーなどを,障害者授産施設の商品を扱う「はーと・フレンズストア」から提供いただいてお出ししてはどうかと思っている。
 また,よりよい審議会運営を行っていくために,各審議会の事務局を担う担当課の市職員にも参加を呼びかけ,議論に加わってもらうようにしようと考えている。もちろん,ワールドカフェの際には,同じ審議会の委員と事務局職員とが一緒のテーブルにならないように配慮したい。
 以上を踏まえ,皆さんには,サロンの内容について御議論いただくとともに,サロン当日の運営への御協力をお願いしたいので,サロン冒頭の趣旨説明や話題提供,テーブルマスターの役についての自薦・他薦をお願いします。

<谷口座長>
 今回は対象者を狭めて現役の市民公募委員だけにしようとするものである。現役の市民公募委員を対象にするので,平成21年度にフォーラムが作成した「審議会等運営ガイドブック」から話題提供を行うことになる。
 では,進行役や話題提供など,自分がしたい役割があれば手をあげていただきたい。

<伊藤委員>
 テーブルマスターを希望させていただく。これまでサロンに参加して感じたのは,職員の参加者がいないことである。今回は事務局から各局区等の審議会所管課に積極的な呼び掛けをしてもらえるとありがたい。

<事務局>
 今回は勤務時間内に開催することや業務繁忙となる前の時期を選んでいる。声掛けはこちらからさせていただく。

<谷口座長>
 その他にできる方はいないか。

<松本委員>
 テーブルマスターをさせていただく。

<谷口座長>
 まずは日程から決めていきたい。
 (日程調整の結果9月12日(水曜日)を開催日とした)
 役割分担については,個別に当たらせていただく。

(3)その他
<事務局>
「審議会情報シート」は,新たに審議会を設置する際に,その審議会の担当課が事前に市民協働政策推進室に提出するものである。
 今回の資料は,前回のフォーラム全体会議の後に提出のあった5審議会。下京区西部エリアの活性化を目指す検討会議,京都会館賑わいスペース事業プラン作成者選定員会,京都市中央斎場のあり方検討委員会,環境配慮建築顕彰選定委員会,京都市における道路構造の技術的基準検討委員会である。
 これらのうち,女性の登用率達成の35%を超えた審議会が1審議会,委員の公募を行っている審議会が1審議会,審議を公開している審議会が3審議会,という結果である。

<谷口座長>
 思ったことを自由に発言いただきたい。いただいた意見は審議会所管課に伝えていきたい。

<永橋副座長>
 環境配慮建築顕彰選定委員会の会議を公開しない理由が分からない。良いことをしようとしているので,せっかくなので公開したほうがいい。公開しない理由として「審議・検討・協議情報」にチェックが付いているが,どういうことか分からないので,もう少し丁寧に公開できない理由を記載すべきではないか。
 京都会館賑わいスペース事業プラン作成者選定員会も「審議・検討・協議情報」にチェックが付いている。さらに,「法人等の事業活動に関する情報」にもチェックが付いているが,最近では事業者でも公開することが当たり前になっているように思う。これは意見として伝えてもらいたい。
 非公開の場合は,会議の議事録は公開されることになるのか。

<事務局>
 公開の審議会については原則議事録も公開することを市民参加推進条例に定めている。非公開としている審議会については,決まりがないので,所管課が議事録の公開・非公開を判断している。

<永橋部会長>
 公開していなくても,議事録は作っているはず。情報公開請求すれば出てくると思う。審議会で何が検討されたのかを公開したほうが,市政に対する市民の理解も高まると思うので,タイミングを見計らって議事録を公開することを検討していく必要があるのではないか。
 公開しない判断をせざるを得ないのは仕方がないと思うが,情報シートに記載されている内容では分からない。


<事務局>
 個人情報保護条例で非公開情報について定められている。企業者の経営方針に関すること等は非公開の扱いとすることとしている。選定委員会でもはじめに要綱を定めるときは公開できるのだが,選定過程について企業秘密が多くあるので非公開としている。

<永橋部会長>
 分かった。情報シートに「一部非公開」という選択肢は,そのようなことに配慮していることが想定されていることが分かる。しかし,そのあたりをもう少し丁寧に説明してもらわないと市民に誤解を与えてしまう可能性がある。

<事務局>
 原則は公開することとしているが,その中で非公開情報を含む場合は非公開としている。審議会の所管課と事前協議を行う中できちんと確認をしていきたい。今回非公開となっている案件についても,協議の中で非公開とすることが適当であると判断している。フォーラムでこのような意見があったことは伝えていきたい。

<西田副座長>
 指定管理者の選定委員会には市民公募委員が入っているが,他の事業者選定委員会には市民公募委員が入っていない。どういった区別をしているのか。

<事務局>
 指定管理者選定委員会については一定の枠組みが定まっている。一律に市民公募委員の導入を行うかどうかを決めているものではないが,内容によって判断していくことになる。

<谷口座長>
 市民の関心の高いものに対して行政はどのように対応していくのか。一律で市民公募委員の導入の可否を定めたものがないのであれば,市民公募委員を入れるように努力してもらいたい。
 本日の意見については,所管課に伝えていただけるようにお願いしたい。非公開については自由記入で記載できる欄を設けてもいいのではないか。

<事務局>
 この選択肢で概ね非公開理由を説明できるのではないかと思っているが,その他欄を設けることはできると思う。


<永橋部会長>
 「審議・検討・協議」が非公開情報に該当する理由が分からない。

<事務局>
 補足の括弧を設けて理由をもう少し詳しく書けるように工夫したい。
 個人情報公開保護条例に基づいた項目となっており,それに「審議・協議・検討」という項目も含まれている。

<谷口座長>
 事前協議をする中で,非公開の場合は選択肢にチェックするだけでなく,その理由がもう少しわかるように括弧欄を設けてもらいたい。
 では,審議会情報シートについては,これで終わりとしたい。
 その他意見があればどうぞ。

<菅原委員>
 何もかも情報公開することは市民の権利を保護できないので慎重にすべきところはあると思うが,京都会館や建築顕彰については市民の関心も高いので,後日でもいいので簡素化した議事録を公開してもらえたら良い。早めに公開すれば市民に変な疑念を抱かせることもないのではないか。

<事務局>
 条例の趣旨に基づいて公開できるものは原則公開できるようにしたい。

<谷口座長>
 できる限り公開できるようにして欲しいと思う。
 最後に傍聴者から意見をいただきたい。

<傍聴者>
・まちづくりについて一元的に集約したポータルサイトがあると関心のある市民が参加しやすくなる。
・市政協力委員になって思うのは京都市からの配布物が多い。考え直してください。
・地域にはどのような各種団体があるのか。各種団体の整理・統合・廃止が必要ではないか。

<谷口座長>
 行政の関与する部分と関与しない部分もある。例えば,地域のことについては,住民自治の話になるので,住民同士で話し合う必要がある。
 関心があっても仕組みが分からず参加できない方がいる。そういったところをフォーラムも関心を持っておくべきだと思う。実践しながら解決するモデルを作り,全体での解決のモデルにしていきたい。


4 閉会

資料

資料

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

フッターナビゲーション