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第9回市民対話会議(北区)

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2024年9月4日

第9回市民対話会議(北区)を開催しました

1 概 要

北区において、様々な活動に取り組まれている皆様(地縁団体、志縁団体、企業、大学等)にお集まりいただき、松井孝治京都市長と意見交換を行いました。

日時:令和6年7月22日(月曜日)午後3時~

場所:北区役所3階大会議室

参加者:23名
(参加団体等、五十音順)
 北区「おやじ・おふくろの会」連絡会、北区自主防災会、北区市政協力委員連絡協議会、
 北区社会福祉協議会、北区体育振興会連合会、北区地域女性連合会、北区地域代表者会議、
 北区民生児童委員会、北消防団、北保健協議会連合会、京都産業大学、
 京都中小企業家同友会北支部、特定非営利法人コミュニティラジオ京都



2 会議内容

▶出席者の主な発言内容
(地域活動)
・区民に対し、地域活動をどう広報し、知ってもらうか。また、地域活動への若手の参加がこれからのまちづくりに重要。

・私の学区では、地域活動に若手を巻き込んで事業展開しており、活動は若手に任せ、責任は会長が取ることで、若手の声が地域に反映され、活性化に繋がっている。

・北区民ふれあいまつりでは、全学区が参加し、各自が内容を企画・準備し、学区間の連携が更に深化した。

・地域活動において、若手は子どもたち向けの事業を、年配者は敬老事業等を担当・実施していくと、相乗効果で地域活動が継続・発展すると感じる。

・社会福祉協議会では、毎秋に開催している「FUNAOKA STANDARD」などを通じて、老若男女、障害の有無に関わらず、多様な方が共に暮らす社会の意義や社会福祉協議会の活動について周知に努めている。今後も取組の発信に注力し、子どもや若者、親世代など、あらゆる方の居場所や出番があることを示していきたい。

・民生児童委員は、地域の身近な相談相手として、区民に寄り添い、行政等の関係機関に繋ぐ活動をしている。団体の構成員のスキルアップを図るなどの努力をしているが、民生児童委員の知名度が区民に浸透していないことが課題。

・保健協議会では、健康長寿や口腔保健、京・食育推進プランの推進、「インターバル速歩」、「キタエちゃん体操」などの活動普及に取り組んでおり、これからも京都市や関係団体と共に、時代の変化に応じた活動に取り組んでいきたい。

・来年度は、北区制と共に区体育振興会連合会が70周年を迎える。スポーツ推進指導員の担い手不足が課題になっていることや、他の行政区にあるような地域体育館を北区にも設置してもらえると嬉しい。

・「おやじ・おふくろの会」の組織的な課題として、活動が難しい学区がある。また、コロナ禍を機にイベントでの売り上げが下がり、財源面の課題を抱えている。学区の実情に合った活動をPTA各種団体で支え合い、地域による子育てを進めたい。

・地域女性会では、北区民ふれあいまつりでのブース出展や時代まつりの婦人列参列、市民スクール21などへの参加を通じて地域の絆を深めてきた。引き続き女性がいきいきと活動・活躍できる豊かな場所づくりを進めたい。

・コミュニティラジオは、開局以来、区内の情報を積極的に発信し、地域社会の発展に寄与してきた。開局10周年に向け、運営環境を改善するため、行政と連携を図りながらリスナー増などに取り組んでいきたい。また、大学との連携強化を図っており、若者、大学、人が地域社会に繋がるための学びの場として区内の4大学それぞれに番組を持っていただいている。学生だけでなく研究者等の教員ともラジオを繋いでいきたい。

(山間部が抱える課題)
・北山三学区では林業従事者の減少、高齢化が進み、若年層の流出、空き家の増加等が進んでいる。移住者もいるが、活性化していない現状。

・北山林業の再生、森林環境譲与税の幅広い活用の検討、更なる高齢化による交通機関の問題など課題は山積しているが、地域の維持と存続には住民自らの努力が必要で、何を守り、何を我慢するかの取捨選択が必要と感じている。

・山間地に学生を連れ、地域の生活を体験させることは学びの機会となり貴重だと感じる一方、学生を迎える地域側では、もてなし疲れが生じている。学生を含む若手と年配者が山間地の将来を見据えて、繋がることを考えていきたい。

・600年もの歴史を持つ北山林業は、人口減少や若手の流出により衰退の一途。北山杉を守り、地域が林業に希望を持って生活していけるよう頑張っていきたい。

(防災)
・マンションに特化した防災研修のほか、大宮交通公園で防災イベントを自主防災会主催で実施している。災害の対応には自助・共助・近助を中心に行政や自治会と連携していきたい。

・消防団では、若手だけでなく、仕事をリタイヤされた世代に参画してもらうことも必要ではないかと考えている。今後、人口減少社会を踏まえ、団員の定員のあり方など、持続可能な消防団について検討いただきたい。

(健康増進)
・区民の健康増進を目的に、行政と京都産業大学、地域が連携して「インターバル速歩」を進めている。平成29年度から取組を開始し、今では区内8箇所で地域の自主活動が生まれ、継続して活動されている。この様に地域で自主的に進められている例は非常に珍しく、北区の保健師の皆様の努力の賜物だと感じている。

・課題としては、高齢化による担い手不足があり、今後、大学や学生ができることを考えたい。また、地域づくりと健康づくりは顔の見える関係を作ることが重要であり、世代を超えた交流・繋がりをいかに作るかを考えたい。

(学生によるまちづくり)
・京都産業大学の公共論を研究・実践するゼミ生の有志で「北区盛り上げ隊」を結成。北区役所の事業である「北区まちづくりプラットフォーム」事業を受託し、学生自ら地域に足を運び、地域や事業者、学生、行政を繋ぐ取組を進めている。様々な場面で、地域と大学、事業者と世界などを結ぶグローバル人材の育成が重要だと感じている。

・地域で活動・活躍している方が求める繋がりを学生が生み出せないかと思い、地域の方々を取材し、地域活動に参加してきた。3・4回生に加え、今年度は2回生も参加して取り組んでいる。

・取材や交流を通して、地域をどうにかしたいとの思いを地域は持っているものの、行動に移せない方も多いことから、学生が事業やイベント等を通じて、地域や企業、社会人と学生の繋がりの創出など、繋がりを強固にしていきたい。

(企業と地域、大学の連携)
・京都中小企業家同友会北支部では、会員同士の交流・連携に加え、区役所や大学、金融機関等との交流により地域課題の解決に取り組んでおり、今後は地域雇用の創出や区役所や大学等との連携にも取り組んでいきたい。

・困りごと相談を通じて、同友会の存在を区民にPRしている。市民だけでなく地域の事業者とも一緒になって地域活動等に取り組んでいきたい。

・同友会と区役所、大学の連携事業に取り組んでおり、これまで立命館大学や大谷大学、佛教大学と連携してきた。今年度は京都産業大学と連携する予定で、行政とも連携を図りながら、地域や学生と交流し、京都の良さや地域企業の良さを発信していきたい。


▶市長の主な発言内容
・住宅支援など人口流出を止める施策も大事だが、高齢者から若者まで、それぞれがまちで「居場所」や「出番」をどう作り、いかに力を発揮してもらうかが大事だと感じた。それぞれが力を発揮することで、まちの活力になり、自身のウェルビーイング、心身ともに満たされた状態に繋がる。

・「居場所」と「出番」は、社会における「稼ぎ」と「つとめ」と言い換えることもできる。私が市長であるつとめを果たすこと、祇園祭で山鉾を保存いただく方も京都の社会のつとめであり、それぞれがつとめを果たしているのが京都のまちの素晴らしさである。

・学生は大学とバイト先と自宅を回るだけで時間を使い果たしてしまい、地域社会に関われないことが多い。地域社会に関わる機会を持つことによって、学生の問題意識が高まり、学生が地域に関わる必要性を感じていけるのだと思う。今回のお話を聞いて、学生が地域に関わるチャンスを与えてもらっていることに感謝している。

・各地域での市民対話会議を重ねる中で、京都には多くの学生がいて、もっと地域に学生が関わる機会を増やすことで、若い世代が地域の課題に関わり、そのつとめを果たすだけでなく、地域で生業を生み、稼ぐこと、それらの接点や気持ちをどう作っていくかが人口減少対策には重要だと感じている。

・担い手不足という声も多くあった。地域の皆様の長年のご苦労によりそれぞれの団体は維持されてきたが、各々の活動がこのままでいいのか、縦・横の組織をどう再編していくかなど、見直していく必要があるのかもしれない。

・活動や交流の場という点では、行政区の社会福祉協議会の事務所が区役所内にあるところが増えており、良い効果を見せている。区役所・支所のスペースや公園、スポーツ施設、文化会館などを活かすなど、色々と検討していく必要がある。交じり合いながら、障害となる壁があればそれも見直しながら、相互乗り入れをしていく必要がある。

・企業の在り方を考えたとき、企業の中にもグラデーションのように公の要素は入っている。民間企業にも関わってもらい、民間の要素を取り入れつつ、お互いの成分を交じり合わせ、いかに上手く活用していくかが鍵となる。

・これから作っていく京都市の総合計画の中で、25年後のコミュニティのモデルをを示していく。地域の対面のコミュニティを守りながら、コミュニティに参加できない人にどう参加していただくかも含め、新しいコミュニティのあり方を、学生や地域の皆様と一緒に考え、次の世代に繋げていきたい。

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京都市 総合企画局総合政策室市民協働・公民連携担当

電話:075-222-3178

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