第100回
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2023年2月14日
第100回おむすびミーティングを実施しました
1 概要
“みんなごと”のまちづくり推進事業「文化庁京都移転・私たちができること推進チーム」第3回会議の場を門川市長が訪問し,チームメンバー及び会議に特別参加いただく「文化庁地域文化創生本部」の職員と,チーム活動や文化庁京都移転への想いなどについて語り合う,第100回「おむすびミーティング」を実施しました。
・日時 平成29年6月21日(水曜日)午後3時30分~午後5時
・場所 京町家錦上ル
・参加者 文化庁京都移転・私たちができること推進チームメンバー及び文化庁地域文化創生本部職員等 24名
(参考1)“みんなごと”のまちづくり推進事業
広く市民の皆様から,京都がもっとよくなる,もっと住みやすくなる,まちづくりの取組提案を募集し,「まちづくり・お宝バンク」に登録・公開するとともに,提案の実現や市政への反映に向け,多彩な市民力・地域力を活かした,きめ細かなサポートを行っています。
(参考2)「文化庁京都移転・私たちができること推進チーム」
文化庁の京都移転を契機に,「文化の力で日本を元気にするために,自分たちに何ができるか」を考え,市民ぐるみで行動するチーム京都(「まちづくり・お宝バンク」取組提案者の市民と本市職員が連携して,関連する互いの取組を推進するプロジェクトチーム)。
(参考3)文化庁地域文化創生本部
文化庁の本格移転に向けた準備とともに,観光・まちづくりなどの文化関連分野と積極的に連携したりするなど,これまでの文化行政の枠組みにとらわれず,文化庁に期待される新たな政策ニーズに対応した事務・事業を地元の知見やノウハウ等を生かしながら先行的に実施する機関(平成29年4月3日開所)。
2 ミーティングの内容
出席者の皆さんの主な発言内容
・文化庁京都移転・私たちができること推進チームの活動報告になりますが,4月29日に左京東部いきいき市民活動センターで,「いきいき春の文化祭~アール・ブリュットとの出会い~」というイベントを実施しました。天才アートKYOTOさんと一緒に,障害のある方の絵画展示やシンポジウム,ステージパフォーマンス等を行い,普段こういった活動を知らない方も含め,多くの方にお越しいただき,活動を披露する良い機会になったと思います。
・引き続き活動報告になりますが,3月15日から約2週間,京都市役所前駅の改札横のスペースで,特設の天才アートギャラリーという形で,障害者アートの作品展示をしました。このスペースはギャラリー仕様になっておらず,展示の仕方に悩みましたが,アーティスト作品をポスター形式にして10点貼りました。大変人の目につくところでしたので,広く市民の方に知ってもらうことができ,全体的に上手くいったなと思っています。
・二十四節気を意識した暮らしを推奨したいという想いをもっており,京都市とともにPR活動をしています。一つは「日経おとなのOFF」という雑誌の掲載,もう一つは「住むなら京都(みやこ)」のホームページ掲載です。旧暦の考え方,季節の料理やお菓子などもあまり知られておらず,水無月の和菓子を知っているか京都の大学生に尋ねると10人中1人しか知らなかった。八幡市では,全校で水無月の和菓子を食べる習慣作りをしており,素敵だなと思いました。旧暦の考え方,もしくは季節の行事を大事にすることを,もっともっとPRしたいと考えております。
・今回,紙芝居の披露で韓国に行くことになり,海外へ行くということで,始めはどうしようと思っていました。しかし,京都国際マンガミュージアムや清水寺で紙芝居をやっていますが,京都で紙芝居をやっていても,アメリカ,韓国,中国など,非常に様々な国の方々が見てくれているので,海外公演も恐れることはないと思いました。僕たちの紙芝居は,読み聞かせではなく,見せがかりと称しているのですが,僕が一方的に面白いことを言うのではなく,お客さんの面白い部分を引っ張り出していく,茶の間のように一緒に笑い合うこと,それが僕たちがやっている紙芝居なのです。
・文化庁地域文化創生本部では,来月から38人体制となりますが,主な業務としては3つあります。一つ目は総括・政策研究グループ,二つ目は暮らしの文化・アートグループです。文化庁は歴史的に文化財保護や,ハイカルチャーと呼ばれる歌舞伎やオペラのプロを支援してきました。しかし,お花やお茶など,生活の中にいろいろとある文化にも力を入れていかなければならない,そこをどう支援,応援していくかを考えるのが二つ目のグループの,テーマの一つとなっています。三つ目は広域文化観光・まちづくりグループ,文化財を特定の人だけでなく,広く観光に活用することで,文化について理解を深めてもらう,観光と文化の融合です。
・現在の文化庁地域文化創生本部は少し殺風景ということで,天才アートKYOTOの高島理事長から障害のある方が描かれた絵を二枚お借りして,長官室兼応接室に飾りました。
・文化庁としては,移転することは決まったので,一番良い形で来たいと思っています。文化庁の場所が変わるだけで何も変わらない,と言われないように,来て何をするのかが大事だと思っています。文化は力強いものであると同時に,一方で変化に弱いものでもあります。京都で文化が守られてきたのは,たまたまではなく,皆さんが守ってこようとする努力の成果だと思います。日本全国の文化がどんどんなくなっていますが,京都での経験を,全国のそれぞれの地域の皆さんが自分の文化を見つめなおしてもらえるよう,そういう気持ちを全国に展開していけたらいいなと思います。
・文化庁移転に関わる京都市の取組ですが,京都のための移転ではなく,日本全国のためになる移転となるように,取組の柱として大きく3本掲げています。1点目は文化と政策の融合,文化の力での地方創生です。2点目は文化庁の受け入れ環境の整備,3点目は機運の醸成です。機運の醸成とは,市民の皆さんに文化庁移転の意義メリット等を知っていただいて,市民的な取組を盛り上げていくことです。
・京都学生祭典では,学生が主体となり,京都を盛り上げようと始めた祭りが今年15年目の開催となります。今回,京都市の東アジア文化都市2017京都で,日中韓3か国の事業に学生祭典も協力させていただき,日中韓の食文化の出汁をテーマに,9月16,17日の京都文化ウィークにおける企画を学生が練っている最中です。日本の出汁については,チーム京都のメンバーで,京都料理芽生会会長の田村様にも協力いただき,学生,留学生に対して出汁の取り方の講習を行っていただきます。出汁企画のネーミングについては,皆様からもいい案がございましたら,御意見をお願いします。
・他の団体等と繋がりをつくることはとても大事なことで,様々な方と交流する場があるということは,まちづくり活動を行う者にとって,非常にありがたいことだと思います。
・京都学生祭典から相談を受け,中国,韓国のそれぞれの知り合いの料理人を紹介させていただきました。すべての料理の基本は出汁であり,京都の学生は他の地方出身者もいますので,日本古来からの出汁の知識を学んでいただき,各地域にも持ち帰ってほしいと思っています。当初は3か国の出汁を混ぜるという提案も受けたが,単純に混ぜると日本の出汁は中韓の出汁に負けてしまうので,次の講習でも勉強してもらうこととなっています。
・チーム京都の貢献についての提案になります。2018年度,京都市とパリ市の姉妹都市締結60周年を迎えると聞いています。その時にいろいろな記念事業が開催されると思いますが,これを文化庁京都移転と絡め,チーム京都として参加できないかと思っています。具体的には,合気道無限塾としては,私と指導員が参加して,合気道の演武を実施することができます。他にも,天才アート,生け花,ヤッサン一座の紙芝居など,魅力的なプログラムを揃えることができると考えています。この提案について,皆さんや市長の御意見を伺いたいです。
・また,京都市職員研修として,本年9月に1時間半程度で,合気道と日本の文化について,体を動かしながら文化を感じて体験する研修を企画しています。
・現時点でチーム京都のメンバーには勢いがあり,そういうメンバーがパリに行って,ポンピドゥー・センターの前で天才アートの絵が飾られて,紙芝居や合気道などをやったら面白いのではないでしょうか。一番頭が痛いのが費用ですが,資金の集め方には三通りあると思います。一つ目は助成金の活用,二つ目はメリットを感じる企業からの広告料,三つ目は京都で合気道が好きそうな社長を回ることです。文化庁にも助成制度があるので,お力添えいただけたらと思います。
・芸術家海外派遣事業として,来年度は予算が増えるようにがんばっています。例年15~18件ほど申請があり,そのうち8~10件程度採用されます。締め切りはまだ先ですので,御検討ください。
・障害者アートを支援している施設は全国にたくさんあり,多くが商品の販売やレンタルを行っています。今回は京都にふさわしい企画ということで,宮脇賣扇庵で風神雷神の扇子を作ってもらい,山田繊維株式会社のむす美とのコラボレーションで風呂敷を作りました。非常に評判が良く,障害のある方たちの工賃に還元できる仕組みができれば良いと思っています。
・京都には何が残っているか,町衆の文化を大切にする考え方だと思います。祇園祭でも学区でお金を出し合って,先祖から残されたものを大切にしていこうという気持ちがあります。守っていく必要があるのに,自分たちは関係ない,お金を出すのがもったいないと言って,失われていったものもたくさんあります。文化庁の方が京都に来ていただく意味としては,そうした地域の文化を含めた,京都のまちを体験していただくのが一番だと思っています。
・地域のお祭りは大切にしないといけない。何年か前にコンビニが恵方巻きをやりだすと,豆まき行事をやらなくなってしまうことが起きました。文化は簡単に上書きされ,本来の文化が持っているメッセージがどんどん希薄になっています。京都には魅力ある文化がたくさん残っているが,全国各地にある文化も,例えば,なまはげは秋田でやるから意味があるのであって,それぞれの文化を,自らの足元をよく見ることが大事だと思っています。
・生活文化,暮らしの文化,実はどこからどこまでが生活文化なのか区分けをするのは難しい。
・京都市民だから,京都の文化を理解できている訳ではないと思います。文化というものは,国籍は関係なく,この素晴らしさを理解できる人,求めている人が吸収し発展させていくものだと思います。ある分野の日本文化の最高峰を外国の方が担っている,ということもよくあります。パリは依然からそうですが,京都にも,世界中から文化を求めて人が集まる都市になれば良いと思っています。
・昔は,日本の文化はエキゾチックな文化であったが,今は,エキゾチックな文化でいるのか,ワールドワイドな文化にするのか,腹が決まっていない部分があると思います。
・昔はオリエンタリズムであったが,今は,日本にある最高峰のものに憧れて,世界から人が集まってきており,また,それらの人が世界に向けて発信してくれてもいます。
・節分のお化けは,本来は子供が魔物に連れ去られないように,子供を邪気から守る意味がありました。
・そういう季節の行事という意味では,笹岡様がおっしゃった二十四節気みたいなものを,私たちチーム京都が落とし込んで,何ができるか考えることも大切だと思います。
・生活文化,季節の二十四節気とかいろいろとお話がありましたが,「京都をつなぐ無形文化遺産制度」では,地域ごとに京都の生活文化を再認識し,次世代につないでいこうと取り組んでいます。食文化,地蔵盆,きもの文化,花街の文化を選定し,啓発を進めています。
市長の主な発言内容
・多くの方々の御支援の賜物で,おむすびミーティングもついに100回目となりました。京都を世界の文化の都の中心に,と五年前の市長選挙の公約にも掲げましたが,その時はあまり注目されず,批判も特にありませんでした。今,文化庁の本格的な移転が決定し,100回を記念するおむすびミーティングが「文化庁京都移転・私たちができること推進チーム」や文化庁地域文化創生本部の皆様方と一緒に開けることに,大変感謝しております。
・河合隼雄先生は,文化庁の移転に尽力され,京都は京都の役割を果たすべきだとおっしゃっていたが,こうした先人方の積み重ねがあって,今があると思っています。本日は,文化庁地域文化創生本部の松坂事務局長も来ていただいているが,松坂事務局長は京都の長屋で,多少の不便さも含め,京都を身近に感じながら,日本の文化行政のトップリーダーの一人として活躍いただいている。文化庁の京都移転を機に,文化で日本を元気に,京都に文化庁が来てよかったな,ということになってほしいと思います。
・来年度はフランスと日本の国交が160周年の年であり,ちょうど国交100周年の時に,京都市とパリ市とが姉妹都市を結んだのですね。
・京北の景観のためにハゼを放って,そのハゼが和蝋燭の原料になります。和蝋燭を作って,天才アートの絵を描けば,環境から文化,障害者,子供の支援と,これを海外の方に買ってもらえばうまく回るのではないかと思います。
・これまでは地味にコツコツとやってきたが,大きな派手なことをやるのも大切。節分のお化けは,今では花街だけでしかやっていないが,これを復活させることもおもしろいと思います。節分の日にみんなが面白い格好をして,練り歩くという文化の復活です。
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