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第78回おむすびミーティングを実施しました

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2015年2月23日

第78回おむすびミーティングを実施しました

1 概要

   外国人観光客に無料の観光ガイドを行う学生ガイドボランティア「グッドサマリタンクラブ」の皆さんと門川市長が「おむすびミーティング」を実施しました。

 「グッドサマリタンクラブ」の活動報告や東山「観光・交通・環境」協力会議との協働で作成した「英語で指差し道案内 in 東山」を紹介し,東京オリンピック・パラリンピック等の開催に向けて増加する外国人観光客に対するおもてなしや今後の課題,抱負などについて語り合いました。

 ・日  時 平成27年2月20日(金曜日)午後3時00分から午後4時30分まで

 ・場  所 京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館 1階 教育学部第2演習室

  ・参加者 グッドサマリタンクラブの登録学生の皆さん(11名)

ミーティングの様子

2 ミーティングの内容

出席者の皆さんの主な発言

  • グッドサマリタンクラブは,1961年に3年後の東京オリンピック開催による外国人観光客の増加に対応するため,京都大学のESSクラブから独立して設立されました。現在100名以上のメンバーがおり,全員京都の4年制大学に通う大学生や大学院生です。
  • 京都出身ではない学生もいますが,京都の歴史や文化を深く知り発信したいという気持ちは強く,実践的な英会話を試すことができる他,案内する外国人の出身国の文化や政治について勉強する良い機会になっています。案内後に,「ありがとう」や「今度は私が(母国を)案内するね」と言っていただけるのが,活動を行う一番のモチベーションになっています。
  • 質の高い案内活動(以降,ガイド)を提供するため,週1回の勉強会や,実際に寺社に行きガイド方法などを勉強する青空勉強会という実地研修を行っています。実際に行っているガイドは大きく2つに分かれています。
  • 1つ目は「通常ガイド」で,観光客1組に1人のガイドが付いて一緒に京都市内を回ります。ホームページから申し込んでいただき,申し込まれた日程に合うガイドが見つかれば,当人同士で連絡を取り合い,ガイドプランを練った上で,ガイドを行います。フェイスブックなどによる広報活動も行っています。
  • 2つ目は「ウィークリーガイド」で,ゲストハウスの宿泊客を対象として,毎週日曜の午前中に行うウォーキングガイドのことです。東山や祇園周辺へのウォーキングツアーを行っています。
  • 11月にスイス人夫婦を「通常ガイド」でご案内しました。龍安寺では,建物の造りや庭のこだわりを伝えて喜んでいただき,錦市場では,言葉の壁がありましたが,説明を加えて買い物を楽しんでいただけました。リクエストのあった昼食での懐石料理は,英語メニューや英語での説明もあり,すごく楽しんでもらえたほか,繊細な料理に歓声を上げて喜んでいただけました。また,清水寺のライトアップは混雑していましたが,二年坂や産寧坂の雰囲気や写真撮影を楽しんでいただけました。今でも連絡を取り,スイスに来るときは教えてねと言ってもらえました。毎回,案内する方や伝える内容が違うので,私自身も飽きることなく楽しめています。
  • 観光客からガイドへのリクエストは色々です。完全にお任せの場合や,一日で回れない程のリクエストをいただく場合もあります。各自が,リクエストにできるだけ応えながら,学生である自分だからできることを考えてガイドを行っています。観光地に限らず,カラオケや猫カフェにご案内するなど工夫にも取り組んでいます。
  • 2月にオーストラリア人男性を「通常ガイド」でご案内しました。今回が2回目の来日でしたので,日本文化や京都らしさが伝わるようなガイドプランを立てました。最初に金閣寺で写経体験を行いました。写経担当者の説明は片言の英語でしたが,歓迎の心に喜んでいただき,内容に満足していただけました。当日は,雪化粧の金閣寺や,豆腐を楽しめるランチプレートで日本食の繊細さを堪能していただいた他,天龍寺と竹林も楽しんでいただけました。また,京都の中心部には,ビルや洋風のレストランがあるのに,バスで10分程移動すれば寺や神社がある共存環境がすばらしいと言っていただき,京都を好きになる手助けができたのが嬉しかったです。
  • 「ウィークリーガイド」は,毎回,参加する方の国籍も人数もバラバラです。「通常ガイド」と違い,2人のガイドで行うウォーキングツアーのため,先輩ガイド等と共に回る良い機会になります。このツアーに参加される方は,話好きな方が多く,寺社仏閣だけでなく,大学生活や日本の習慣なども話すことが多いです。海外では映画等を通じて舞妓が人気で,このガイドをきっかけに,その日の夜に弥栄会館ギオンコーナーに行き,実際の舞妓さんに会ったと聞くと,嬉しく思います。また,「ウィークリーガイド」に参加された方同士が仲良くなり,一緒に旅行するなど参加者間の交流の場にもなっています。この「ウィークリーガイド」は東日本大震災をきっかけに開始しました。まだ歴史は短いですが,このガイドに参加できることに誇りに思います。
  • 「通常ガイド」や「ウィークリーガイド」以外にも,「特殊依頼」という依頼を受けることもあります。インターナショナルスクールの修学旅行の引率や,テレビ取材の通訳を手伝うといった内容です。
  • これまでの実績と今後の課題ですが,2011年に東日本大震災が発生し,ガイド依頼数が激減したため,危機感を感じた当時の部員がホームページの刷新やSNSの活用等,広報活動を充実させました。広報活動の効果もあり,京都の外国人宿泊者数が100万人を超えた2013年には,過去に例を見ない程に依頼数が急増し,アメリカの旅行雑誌「トラベルアンドレジャー」のアンケートで,京都が行きたい都市の世界1位になった2014年には,更に依頼数が増加しました。
  • 急激な依頼増加に対して,ガイド不足が課題であり,できるだけ多くの依頼に対応したいと思っていますが,学業や就職活動との両立が必要であることや,新人ガイドの育成に半年程度必要であることから,即時解決が難しい現状です。しかし,中・長期的に解決を図るべく,昨年から新入部員を増加させるなど,2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け,依頼数と実績の差を縮めていくよう対策を講じています。
  • 東山区は外国人観光客が多く,地域の方に道案内を依頼することが多いのですが,対応できる方は少ないです。そこで,地域に詳しい高齢者の方が多いこの地域で,高齢者の方々が道案内できるようになればと思い,「指差し道案内」シートを作成しました。英語の道案内には,「現在地,目的地,目的地に行く方法」という王道パターンがあります。それらを指で差して,話しながら案内できるようにしており,高齢者の方が見易いように,色を使い分ける工夫や英語の下にカタカナでルビをふる工夫を行っています。
  • 歩いて行けない場合も,東山の主要3エリアから京都の有名な観光エリアへ,どの公共交通機関を使えば良いのか,定型文に必要事項を入れるだけで,英語で伝えられるようにしています。更に,三十三間堂など,複数のバス停がある場合も,バス停に番号を打って工夫した点もこだわりです。東山区役所で11月20日にシートの使い方に関する講習会を開いて,おじいちゃんやおばあちゃんにも道案内をしていただきました。一生懸命に説明していただけたことが,すごく嬉しくて感動しました。
  • ガイドの人数を増やすのはなかなか難しいです。2013年から2014年は,ガイド件数が減少していますが,ガイドの人数を急に増やそうとすると,人材育成に手間がかかるため,ガイドを受けられる件数が減ります。一気に増やすのではなく,2020年に向けて段階的に増やせるようにしたい。
  • 現場でのガイド以外に,その背景では外国人観光客向けの観光情報誌を作っている方など,関わっている人は多いので,その様な方々とうまくコラボできれば良いと思います。
  • 京都は,茶道,歴史,芸術,宗教など,いろいろな角度から伝える必要があるので,多くの人が関わり,柔軟にガイド対応することは大切なことだと思います。グッドサマリタンクラブでは,質を保つためにガイドの人数を制限していますが,もっと受け皿としての団体等が増えたら良いと思います。現在受けている年間2000件のメール依頼のすべてを,学生が英語で返信するのも大変です。これ以上の問合せに対応するには,このような依頼に対応できるコーディネーターを,市の観光窓口に置いてもらえるといいなと思います。
  • 私は,ガイドを行う時,いつも着物を着ていますが,着物だからこそできる所作の美しさがあると思いますし,着物によって寺社などの景色がより美しく映るように心掛けています。
  • 買い物環境は改善の余地があると思います。最近は,東急ハンズやH&Mができるなど便利になっている一方で,錦市場では外国人を嫌がる店も見かけます。外国人観光客も気分よく買い物できるようになって欲しいです。
  • 市バスの一日乗車券の使い方を分かっていない外国人観光客に対して,バスの運転手が怒っている光景をよく見かけます。英語で利用方法を掲示するだけでも効果はあると思います。カード裏面に小さく日本語のみで使い方を記載しているだけですので,2回目以降は機械を通さなくてよいなど,外国人には非常に分かりにくいです。
  • トイレのウォシュレットは外国人に好評ですので,今後も増やして欲しい。また,食べログやホットペッパーなどの英語サイトができるといいと思いますし,ベジタリアンメニューのある店やWi-Fiスポットなど,外国人に役立つ情報を一覧で見ることができるサイトがあればいいと思います。また,2020年に外国人宿泊者を300万人にする目標を達成するには,宿泊規制の緩和や空き家の活用,通訳案内士制度を充実しガイドを増やすことも大切だと思います。

市長の主な発言内容

  • 京都は外国人観光客に多くお越しいただいており,10年前は40万人くらいでしたが,昨年は113万人の宿泊者数です。訪日外国人は1000万人を超えましたが,国は2020年に2000万人にすると言っており,京都市も宿泊者数を300万人にしようと,半年前倒しで京都観光振興計画2020を策定しました。113万人から今後6年間で300万人に増やすのはすごいことです。そのためには,ソフト面とハード面の両方で受入環境を整備するなど,根本的な充実が大切です。
  • 「京都は放っておいても観光客が来る」と言われるがそうではない。前市長の時代の2000年から10年間で,観光客を1000万人増やす5000万人観光都市という構想を打ち立てました。100を超える事業を実施しており,その一つがシーズンオフ対策の東山・嵐山花灯路です。取組の結果,2008年に5000万人を達成しました。
  • 5000万人を達成した後は,6000万人を目指そうという声も大きかったですが,当時は長引くデフレで値下げ競争の時代となっており,これではダメだと思い,量を確保しながら,観光都市としての質を高めていくために,「5000万人感動都市」の方針を打ち出しました。泊まってこそ京都,歩くまち京都,京都人が京都ファンになるなど,7つのコンセプトの下に116の事業を実施しました。それら全ての事業に着手した昨年には,東京オリンピック・パラリンピック開催決定を契機に,半年間前倒しで京都観光振興計画2020を策定し,191の事業をやろうとしています。例えば,公衆トイレをきれいにするなど,やるべきことはたくさんあります。
  • 金閣寺も銀閣寺も,裏千家も表千家も,あまり知られていないお寺にも,それぞれの価値があり,その価値の多様性を尊重して暮らしてきたのが京都人です。18年前に世界一美しいまち京都を作ろうと,門掃きの風習を復活させよう,たばこのポイ捨て,放置自転車を抜本的に変えようと取組が始まりました。国内外の観光客にアンケートを取っていますが,まちが清潔,美しいというお声をいただきます。年間20万人を超える方々が,まちの美化市民総行動や門掃きに頑張ってくれている成果です。世界一安心・安全,やさしさあふれるまち,世界一清潔なまちにしようという目標を決めて,みんなで取り組んでいきたい。
  • 京都は,観光に大事な3つのもの,「見るもの」「食べるもの」「買いもの」の魅力をすべて満たしているという話を聞きました。私は,3つのもの+「人物」が大事だと思います。アメリカの旅行雑誌「トラベルアンドレジャー」の経営者と話をした際,京都で,英語が分からない観光客に対し,英語の分かる人を探し回って人が居たというエピソードを聞きました。反面,おもてなしが最高であるとされる京都で,言葉のバリアフリーができていないというのは一番の課題でもあります。そんな中,グッドサマリタンクラブの皆さんがいかに尊いことを実践し,そこから学んでおられるのかを改めて感じて感動しました。
  • 区役所が中心となり,朝カフェなど,「こんなことをしたい」という人が集まる,まちづくりの仕掛けを作っています。ちょっと英語ができる人,ちょっとお茶ができる人,ちょっと場所を提供できる人,そんな人たちが集まり一つの取組ができるように,場を作って人を繋いでコーディネートする役割ができるかもしれません。
  • 観光大使のピーター・グリーリさんが,4年前に京都で新年を迎えた際,クリスマスのイルミネーションは増えたが,門松や着物姿が減ったと寂しそうに仰っていました。西陣織や京友禅の出荷額が急減し,伝統産業の担い手が高齢化しているため,危機感を持っています。
  • 乾杯は日本酒で,という条例を全国で初めて策定しましたが,現在は101の自治体で同様の取組をしています。外国で日本酒が人気になるなど,日本の文化が世界で評価されています。着物屋の会合で着物姿の人がいない現実の中,外国人でも簡単に着ることができる着物や,着物の技術をガウンにする,またムスリム用のヒジャブ等,新しい需要も開拓しています。1000年を超えて続いた匠の技を次世代に受け継いでいくことも観光施策だと考えています。
  • 錦市場の環境改善は難しいところがあります。錦市場の観光化を嫌がる方もいますが,一方で,錦市場だけに集中するのではなく,古川町商店街や三条商店街なども魅力向上に向けて取り組むことも大事です。また,大正14年に市場法ができた時にいち早く錦市場の仲買機能を梅小路に持っていった中央卸売市場も,場外市場などを行い,観光客も楽しんでいただけるようなプランづくりを進めています。清水寺の参道でも,土産物として漬物やお菓子だけではなく,窯元が多くある清水焼をもっと熱心に売るようにして,観光客にほんまもんを提供していかないといけない。
  • 観光業に従事する人々の収入が増えないと,税収も増えていきません。非正規率が製造業3割,卸売業・小売業5割に比べ,観光の中心である宿泊・飲食業は75%が非正規職員です。観光の労働生産性を高め,観光客に良いものを買ってもらい,伝統産業を活性化することが必要ですが,業界の人たちもその気になっていないのが実情です。
  • 花見小路は外国人が多いですが,コンビニのおでんやからあげを食べています。観光客をギオンコーナーだけでなく,祇園のお店にと思いますが,なかなか受け入れてくれません。生け花や茶道,着物に関わる人が減っている中,京都では,京都に軸足を置いて,日本の文化や伝統にこだわって世界を見ている人や組織が元気です。お茶屋に外国人を連れていき,通訳しながらほんもののお茶屋遊びをするなども挑戦してみたいですね。
  • 花街の文化について,国は祇園甲部歌舞練場の建物を重要文化財にしているだけです。料理人に人間国宝になっている人はいません。しかし,これからの日本は質の高いサービス業で生きていくことが必要であり,京都市は花街の文化を京都市独自の無形文化遺産に指定するなどして,国に意識改革を迫っていこうとしています。外国人観光客に1000年伝わるほんまもんの文化の理解者になっていただきたい。
  • 市バス一日乗車券は人気があります。マイカーを使わず観光を楽しんでいただけるよう,以前は700円だったところを思い切って500円にし,嵐山・嵯峨までは使えなかったものを,京都バスの協力を得て均一区間にしました。
  • トイレの環境整備については,京都はまだまだだと思います。ハラール対応や13箇国語のホームページの提供をしている一方で,大きなホテルのレストラン等でも多言語対応ができていないところもあります。最大のおもてなしは,安心・安全ということもあり,外国人にのみ旅館業法や消防法の適用除外を行い,宿泊施設を増やしていくことは難しいですが,一方で今年4月から農家民泊を始めるなど,広く取組を進めようとしています。ホテルは稼働率が9割である一方,旅館は7割を切っています。旅館の中には,今の営業で十分やっていけることから攻めの姿勢ではないところもありますが,2020年に向けて宿泊先が不足するため,今後も広く取組を進めていきたい。また,ソフト面では,やはり言葉のバリアフリーが大切だと認識しています。本日はいろいろと貴重な御意見をいただき,ありがとうございました。
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