第55回おむすびミーティングを実施しました
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2012年9月24日
第55回おむすびミーティングを実施しました
1 概要
「京都市未来まちづくり100人委員会」は,京都のまちづくりについて市民自らテーマを設定し,多様な観点から議論し,その結果を提言するとともに,自ら発信・実践を行われています。
この度,門川市長が,100人委員会の皆さんとおむすびミーティングを実施し,京都の「地域力」「人間力」をいかした市民主体のまちづくりの取組について意見交換を行いました。
○ 日時 平成24年9月22日(土曜日)午後4時から午後5時15分まで
○ 場所 京都御池創生館
○ 参加者 「京都市未来まちづくり100人委員会」の委員等(15名)

2 ミーティングの内容
出席者の皆さんの主な発言
○第4期100人委員会は,本日が5回目。8月には,「京都・未来まちづくりミーティング」を実施し,市民から出された425件の意見から16の重点テーマを設定した。それ以外にもたくさんの臨時会議を行い,委員と運営本部が一緒に委員会を作ってきた。
○就職して京都に来た。100人委員会には,観光の視点だけでは分からないことを知りたい,仕事の業界以外の人とも知り合って知見を深めたいと思い参加した。実際に,NPO団体がこんなにたくさんあったことを,この委員会に参加して初めて知った。
○世の中には悪いニュースも多いが,良いことをしている人もたくさんいる。100人委員会は,良いことをしている人と,組織を超えて繋がれる場であると感じている。昨年の新風館での「未来まつり」で,市民の力で運営されている姿を見て,委員会に参加した。しがらみや組織は関係なく,ただ意見を言う場でもなく,みんなの力を合わせて動いていきたい。
○京都の文化の中では,人間関係が非常に大事だと実感しており,課題解決においても,人間関係を構築してから解決の一歩を踏んでいくことが京都スタイルと感じている。無報酬の委員会は初めてで,そのことが楽しく,時々さみしくなる委員会だと思う。
○すべてが新しいと感じている。毎月100人委員会の定例会議に来て,議論を3時間以上も続けていると,仕事だけではで得られない経験や新しい知識を得ることができる。まちづくりミーティングで,初めて会う人と議論できたこともすごく新しく,やりがいを感じた。今後も,新しい知識,人との出会いを楽しみにしている。
○100人委員会で議論をしていると,時間が短く感じる。8月のまちづくりミーティングでは,参加者は,最初おっかなびっくりの表情で来られたが,話すことで,すっきりして帰って行かれた。話すことで,変化が発生することがすごいと感じた。自分としても,色々な人と話ができることが楽しかった。
○無作為抽出による討議に意味がある。決めることだけでなく,決め方が大事。熟議,討議自体に意味があると思う。討議は,時間と金がかかるが,時間をかける価値があると思う。
○100人委員会に入ってつながりが広がった。これから,学生ももっと入れるようにして,流動性も作り,100人委員会を京都市のプラットホームの場にできればよいと思っている。またあまり参加活動ができない人も入れる場にできればよいとも思っている。
○以前,世界中から子どもが集まるイベントに参加した時,子ども議会がある国の子どもは,その場でリーダーシップを発揮しておりすごいと感じた。例えば,ケニアから来た16歳の子どもが,その場をうまく取り仕切っていた。そのような,学校・塾以外の場所で,子どもが大人と出会える場所があれば,まちづくりに貢献できる人材が育つと思っている。
○京都の魅力を見つけたい,皆に京都を好きになってもらいたいという気持ちでやっている。100人委員会には,NPOで社会問題に取り組んでいる人や,フリーで京都が好きで活動している人がいる。そのような風土が素晴らしいと思う。
○大学の講師をしているので,学生を入れたい。京都で学ぶ,学校で育てるではなく,京都で育てるというのを復活できるように。100人委員会は自分自身も育つことができる場であり,ありがたいと思う。
市長の主な発言内容
◆東京にいる息子が1歳半になる子どもを連れて帰ってきた。水族館,こどもみらい館,動物園,御所など,京都では子どもを連れて遊べる場所にすぐに行くことができる,子育て環境がすごく良く感動したと言っていた。一方で,この良い環境をみんながいかしきれているか疑問に感じている。子どもも大人も京都のまちを楽しめるまちづくりが必要であると感じた。
◆これほど人使いが荒くて,忙しくてストレスのたまる委員会は,100人委員会の他にはないのではないかという人がいた。しかし,人間が生きていくにはストレスが大切なこともある。以前,東京から来た障がいのある児童がいた。東京では,「学校へ通うのは無理だ,訪問教育でしか不可能」とお医者さんから言われていた。しかし,京都では学校へ通うことができると言われ,学校へ通った。5年程度京都で学校に通い,東京に戻ったが,これまででは考えられないほど活動できるようになった。1時間以上バスに揺られて,学校に通い,友達や先生に会うと,ストレスがある。これが良かったらしい。100人委員会でも,ストレスを楽しんでいただければありがたいと思う。ともに頑張っていきたい。
◆100人委員会がこの147万都市で可能なのか,議会との関係はどうかという声もあったが,活動の中で,市職員も学ばせていただき,区でも同様の仕組みができてきている。地域との連携,他都市との連携などが広がっていき,人と人がつながり育つ,ボトムアップの取組ができればと思う。
◆京都のまちは歴史や伝統,自然等たくさんの財産があるが,一番の財産は「人材」。この財産がいかされているかどうかは,つながっているかどうかである。つながるためのきっかけづくりと,仕掛けづくりが一番大事。
◆3日ほど前にあるおじいさんから話を聞いた。自分の子どもが良い大学に入り孫ができてと順調だった。その後,妻が亡くなり,家族がうまくいかなくなり子どもも出ていき,独りぼっちになって不満だらけの生活となった。しかし,その後,また元気になった。それは,「子ども見守り隊」に誘われて入り,毎日毎日の登下校で子どもを見守っているうちに,笑顔になったからだと。人間は何らかのきっかけで人とつながったときに,自分自身も変わる。また,人に喜んでもらえた時にも変わる。
◆「誰でもできることを誰もができないくらい続ける」という言葉を聞いてから,トイレ掃除の会を15年間毎月1回続けている。今まで,216回続けている。人間誰でも,心理状態により続けられないこともあるが,続けながら,つながりを強めていくことができる。
◆私自身もこの場で学びたい。また市役所の職員も積極的に,皆さんから学ばせていただきたい。市職員も地域の住民の一人として,地域で活動し,仕事もする,こんな市職員でありたいと思います。これからもよろしくお願いします。楽しみにしています。

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京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当
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