第42回おむすびミーティングを実施しました
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2011年7月4日
第42回おむすびミーティングを実施しました
1 概要
「京都学生ガイド協会」は,昭和38年に設立され,京都市内を中心に観光ガイドを行っている学生ボランティア団体で,正確な知識と分かりやすい説明,そして丁寧な対応など観光客に喜んでいただける観光案内活動を行われています。
この度,門川市長が「京都学生ガイド協会」の皆さんとおむすびミーティングを実施し,大学生からの視点による観光ガイドや現在の課題などについて,意見交換を行いました。
○ 日時 平成23年7月2日(土曜日) 午後3時~午後4時
○ 場所 中京青少年活動センター(ウィングス京都3階)
○ 参加者 京都学生ガイド協会 12名
2 ミーティングの内容
出席者の主な発言内容
○学生ガイド協会に入った動機として,ビジネスマナーが身につくと書かれていたことも大きい。実際,観光業界の方々,大人の方々との触れ合いが大きな財産になった。
○北海道出身で,京都には修学旅行で来た。歴史や京都に憧れ,京都学を勉強したくて,京都の大学に入学した。他の人にも大好きな京都の魅力を伝えたかった。
○大学に入ったら,ボランティア活動をして海外青年協力隊に入るのが王道と言う人がいるが,私は,お金をもらって仕事をすることで責任の大きさを知った。無償ボランティア,有償での活動とそれぞれに意義があると思う。
○ガイドは知識だけだと思われがちだが,ガイドをするには実地の下見が欠かせない。以前,平等院へ下見に行った時,住職による青空法要が行われており,「この世に無駄なものは何一つない」と話された。その話し方がとても優しく感銘を受けた。私も,ガイドを通じて,子どもたちに同じように優しく伝えたいと思った。
○以前の私は,面倒なことは何もしたくないと考えていたが,学生ガイド協会に入り,頂くお金以上の仕事をしなければならないという責任感を学んだ。ガイド協会での仕事をすることで,ボランティア活動をやろうと思うようにもなった。
○新入生を対象とする2箇月の研修には100名近くが集まる。それが厳しい研修により十数名程度に落ち着く。
○複数大学にまたがる団体であり大学の公認が取れないため,学内での新入生の勧誘活動ができなくなった。その結果,入会者が激減し,現在2回生は7名しかいない。7名だと役職も兼任していく必要がある。
○メンバーが同じ大学に集中すると,集まりやすいメリットがある半面,大学行事と日程が重なるとガイドに対応できなくなるというデメリットもある。
○協会は,会員が少なくなることで財政的にも課題を抱えている。ある観光名所で,研修目的の入場が一部有料となった。学生団体のマナーが悪かったことによる対応と聞いたが,大変困っている。
市長の主な発言内容
◆「観光」とは,国の光を心で観る,という意味である。一方で,観光は,宗教,歴史,産業などの集まった総合芸術である。観光ガイドの皆さんは,心で観る観光をガイドするという素晴らしい取組をされている。
◆あるテレビ放送局では,京都に関する番組の多くを東京のスタッフが作っているという。それでは,京都に住んで,京都のものを作るのとは違ってくる。観光学の講座が東京に集中しているが,京都の大学でも観光学を扱ってもらえればと思う。
◆バスガイドというのは,深い知識と理解に基づく案内が必要であり,相当な知的労働である。京都に来られた方々が素晴らしい思い出を作るためには,ガイドさんの丁寧,親切で分かりやすい説明が大切である。是非,頑張って欲しい。
◆普通は就職して半年から2年間かけて学ぶべきことを,皆さんは既に学生の間にされている。大切なのは,コミュニケーション力とリーダーシップだが,皆さんは十分に身につけておられる。
◆大学の公認が取れないとのことだが,意義深い活動であり,心強く思う。
◆入会者数が減少し,継続することが難しくなってきているとのことだが,うまく循環しないと人は育たない。50年にわたり先人が築いてきた大事なものを次代につなげなくなる。市としてもできることは協力したい。
◆若いうちに,傷つくことも含め,さまざまな経験をしておくことは重要である。「1000年後も輝くまち」であると実感できる京都を築くため,共にがんばっていきたい。
お問い合わせ先
京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当
電話:075-222-3178
ファックス:075-212-2902