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インタビュー「音のにぎわい」つじあやの

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2010年10月15日

 「きょうとシティグラフ2010」に掲載された,つじあやの氏のインタビュー原稿を掲載しています。

大好きな京都だからこそ育まれたやわらかな歌声とウクレレが紡ぐ音

つじあやのさんと言えばウクレレですが、ウクレレとの出会いは?

 高校に入った頃に、吉田拓郎さんの歌が好きになって、弾き語りをやりたいなと思うようになりました。母が昔弾いていたクラシックギターを押し入れから探し出してみたら、全然手が届かなくて……。ウクレレなら小さいので弾けるかな、と思いつき、楽器店に買いに行きました。

 通っていた銅駝高校のすぐ裏が鴨川で、そこでよく放課後にウクレレの練習をしていました。そのうちそこでミニライブも始めたんです。鴨川って、吹奏楽の練習をしている学生さん、散歩してる人、詩吟を練習している高齢の方……本当に色んな人がいるんですよ。そこでのライブは自分が楽しいのはもちろん、お客さんも聴きたい人は聴いて、空を眺めたい人は眺めて、と自由なスタイルなのがすごく好きです。色んな人に観てもらえて、たまたま通りかかった人に聴いてもらえる、というのが「鴨川ライブ」の一番の魅力ですね。猫が観てたりもするんですよ(笑)。

学生の街・京都だからこそ、音楽活動がしやすいと感じることはありましたか?

 大学がたくさんあるから、交流がごく自然にありますよね。私も大学時代に交流ライブをする中で、自分と同じような年頃の人達が、カバー曲ではなくオリジナル曲を作っていることに、すごく触発されました。私も大学1回生の時に初めて曲を作ったんです。でも触発されつつ、マイペースでできるのも京都ならでは。

 あと、私が大学生の頃は、今、大活躍している“くるり”をはじめ、のちに「京都系」と言われる人たちが活躍し始めた頃だったんですよ。そんな素敵なバンドと出会えた点でも、私は恵まれていたなあと思います。

その後プロとして東京で活動するようになってから、京都はどんな風に見えてきましたか?

 昔から京都が好きで、京都を出ることになるとは思ってもいませんでした。東京に行って、やっぱり京都が好きなんだ、というのが改めてわかってきました。歴史があり、築き上げられてきた文化や伝統などしっかりしたものがある。でも新しいものを作ろうという、すごく前向きな気持ちもある。新しいものと古いものの良さをバランスよく見ることができて、形にしていける街ですよね。

 よくライブをする「磔磔」には、二、三十年前に来た海外バンドの看板が残っているんですよ。そんな積み上げてきた歴史を大切にする風土が京都にはある。それから情報量が多すぎないから自分のペースで選べるし、違うと思ったら立ち止まって選択できる。そこが京都って独特やなあ、と思います。

 ライブでも京都のお客さんは、いい意味でマイペース。冷静に聴いているんですが、いいと感じたらちゃんと応えてくれます。以前、京都大学でやったライブでも、ロックバンドが多い中、突然私がウクレレで演奏したら、すっと静かになって。全然ジャンルが違うけど、「あ、おもしろい」って聴いてくれるところは、まさに京都らしいというか。すごく嬉しかったです。

京都の鴨川などで録音されたアルバムも出されていますね。

 2004年と2008年にリリースした「COVER GIRL」と「COVER GIRL 2」です。2枚組で、1枚目が東京のスタジオ、2枚目が龍谷大学や鴨川、実家など、京都でフィールドレコーディングしたものです。弾き語りを外でやりたいと思った時に、「そこの音」がわかるのは京都しかないと。思い出があって、自分や音楽を作ってくれた場所なので。実家は、昔も今もよく曲作りをする場所なんです。去年からは拠点を実家に戻し、京都と東京と半々くらいの生活をしています。

ニューアルバムには「京都アイラブユー」という曲が収録されているそうですね。

 自分が大好きなものや人に向けて曲を作りたいという気持ちで、アルバム『虹色の花咲きほこるとき』を作りました。これまでは心の中では京都をイメージしていても、あえて言葉にしていなかった曲が多かったんですが、今回の収録曲「京都アイラブユー」では、ちゃんと嵐山や祇園など京都の地名もいっぱい入れました。京都の人や観光に来た人などに口ずさんでもらえるような曲ができたら素晴らしいなと思って。

これから京都で音楽を志す人たちに期待することは何でしょう?

 京都らしさを手に入れようと思うなら、やっぱり京都で活動してほしいです。まず自分がいる場所で音楽を楽しんで、それから他所へ出たらいい。その繰り返しが大切な気がします。そういう交流をどんどん京都でやっていけたら、面白くなるんじゃないかなって思いますね。

つじあやの氏プロフィール

ウクレレ・シンガーソングライター。昭和53(1978)年、京都市生まれ。京都市立銅駝美術工芸高等学校のフォークソング部で音楽活動をスタート。ウクレレの弾き語りを始め、鴨川で友人らとミニライブを行う。龍谷大学在学中の1999年にスピードスターレコーズよりデビュー。スタジオジブリ制作映画『猫の恩返し』の主題歌「風になる」を始め、ウクレレをフィーチャーした独自の音楽性とやわらかな歌声に定評がある。平成22(2010)年9月に約2年9ヶ月ぶりのオリジナルアルバム『虹色の花咲きほこるとき』をリリース。

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