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4月1日役付職員人事異動発令式 市長訓示

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2013年3月18日

門川市長は,4月1日に開催された役付職員人事異動発令式で訓示を行い,門川市政発足後初めての人事異動において,「市民の皆様にお約束した124のマニフェストを実現するにふさわしい体制ができたと確信している」と述べました。

市長訓示

皆さん,お一人お一人の表情を拝見させていただき,新しいポストで頑張ろうという意欲に満ちておられることに,本当に心強く,嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します。
まずは,この度の人事異動で御昇任された方に,心からお祝い申し上げます。今日までのお一人お一人の地道な御努力の賜物であります。どうぞ,自信と誇りを持って,京都市政の更なる改革のために邁進していただくことをお願い致します。また,配置換えで新たなポストに就かれた方々も,新しいポストで自己の可能性に挑戦していただきたいと思います。
「仕事が人を作る」,「ポストが人を作る」という言葉がありますが,私は真実であると思っております。ポストが与えられたとき,そこで自己変革が起きる,行動変革が起きる,使命感に燃えて挑戦する,そのことによって,それぞれの人が輝きを増す,能力が開発される,人間性に深みが増す。私は,そのような場面,そのような人物を今日まで数々見てきました。皆さんの大いなる挑戦を期待しております。
人事異動はなかなか難しく,百点満点というのはありません。しかし,私は,この度,熟慮に熟慮を重ねた結果,百点に近い人事ができたと考えております。
門川市政発足後,初めての人事であります。市民の皆様に,124のマニフェストをお約束しましたが,それらを実現する新しい出発に相応しい体制ができたと確信し,喜んでおります。
同時に,新しいポストに不安感を持っておられる方もおられると思います。未知なるものに対して不安感を抱くことは当然であります。「適材適所」という言葉がありますが,私は,時には「適材不適所」というのも良いのではないかと思っております。素晴らしい人材が,まったく新しい部署に,意外なポストに就くのも良いことです。困難なところへ行っていただくことになったな,御苦労をおかけすることになったなと,私自身が感じている人事もたくさんございます。しかしながら,必ずやこの人ならやっていただける,そう確信しております。
人事異動は,意識改革,行動改革,自己開発の最大のチャンスであります。自分が思ってもいなかったような能力が開発され,力が発揮されるものであります。困難とぶつかり,人と出会い,使命感に燃えたとき,人間は新しい力を得る。そのように確信しております。今回のお一人お一人の人事を,御自身が徹底してプラス思考で受け止めていただきたい。プラス思考で果敢に挑戦するときに,前進があります。どうぞよろしくお願い致します。

4点お願いしたいと思います。

まず,1点目でございます。
今回,マニフェスト実現に向けた体制整備を図りました。お一人お一人が,もう一度,私,門川大作が市民の皆様にお約束したマニフェストを読み返していただきたい。自分の担当する仕事だけではなく,全体とそこに流れる理念,ポリシーを理解していただきたい。縦割りの仕事のやり方を廃することが必要であります。「これは自分の仕事ではない」,そのような言葉はこれから一切使わないでおこうと,2月25日の市長就任時の局区長会で,全ての職員にお願いしました。
そのために,人事異動において様々な創意をこらしました。「埋もれた人材」,「骨太の人材」,永年苦労してこられて,どちらかと言えば地味な仕事をしてこられた,そのような人にも視点を当てた人事を行いました。女性の登用にも心掛けました。
また,私自身が,市長就任前から徹底した現地・現場主義で現場を回って参りました。区役所・支所,環境行政,保健福祉行政,都市計画,消防,危機管理,文化行政,建設・まちづくりの第一線の現場など,65箇所を見て回りました。そして,それらを踏まえ,現場の第一線を重視した人事を行いました。同時に,局外監,理事,担当部長など,マニフェスト実現に向け尽力していただくポストに実力者,大物,突破力のある人材を配置しました。役所の仕事の最大の問題点は縦割りであります。縦割りを廃して,市民のために,マニフェスト実現のために果敢に挑戦する,そのような方にスタッフ職をお願いしました。どうぞ私の意図するところを十分に御理解いただきたいと思います。

2点目は,「信頼回復,不祥事根絶」であります。
1年半にわたって,全庁一丸となった取組を進めて参りました。私は,現場を見て回る中で,職員の意識は大きく変わってきていると実感しておりますが,まだまだ道半ばであります。根は深いものがあります。不祥事を皆さんお一人お一人の問題として捉えていただきたいと思います。「抜本改革大綱」についてももう一度読み直してください。
今般,上下水道局で問題が多発しました。上下水道局においてはこの5年間,大きな問題が発生しませんでした。そこに,問題が起こりました。今問題が起こっていないところにこそ,問題は起こるものであります。徹底的に各職場で問題に焦点を当ててください。問題を掘り起こし,表に出してください。過去の積年の膿み,これは20年,30年,40年溜まっている膿みでありますが,これをこの機会に,徹底的に出し切って参りましょう。
新しいポストに就かれて,過去の膿みを出していくときに,形式的な管理監督責任は私はできるだけ問いません。そうでなければ,困難なポストに就いた人ばかりが処分を受けることになります。それはおかしいことであります。徹底的に,今直ちに,気付かれたこと,おかしいと思ったことを洗い出して,それを所属職員にも,上司にも伝えていただきたい。
京都市議会で,ある野党の議員が,「職場に物を云えない雰囲気がある」という趣旨の発言をされました。私は,このようなことはもってのほかであると思っております。「物を言えない雰囲気があるから,物を言える雰囲気を作ってください」と言う主体性のない職員は,市役所から去ってください。このような職員がいる以上,不祥事を温存する甘い体質はなくなりません。皆が問題は問題であると言うべきであります。もし私に間違いがあれば,私にも言ってください。一丸となって徹底的に不祥事根絶に取り組みましょう。
そして,市民の皆様に「市役所は変わった」と感じていただくこと,これなくして市役所の信頼回復はありません。
私は,現場を回る中で,多くの職員が市民の安心・安全のために,一生懸命に,その専門性や経験を生かし,努力してくれていると痛感しました。胸が熱くなりました。中央斎場で,一生懸命に骨を焼いている職員が,どうすれば美しく骨を焼くことができるのかと心を砕いている姿を見て,本当に多くの職員の努力で市民生活が守られていることを実感致しました。
しかし,一部に自覚に欠ける職員がおり,そのために,市役所職員16,000人の信用を失い,京都市政の信頼を失い,そして,未来の京都づくりにマイナスの作用をもたらしているのであります。私は,これが許せません。あらゆるタブーを打破して,徹底的に各職場で闘ってください。私がその先頭に立ちます。よろしくお願いします。

3点目は,同和行政終結後の行政の在り方総点検委員会を全庁的な体制で取り組むことであります。
私は,半世紀を超える京都市職員,先人たちの命懸けとも言える取組と,多くの市民の皆様の献身的な実践によって,同和問題解決に向けて,大きく,大きく前進していると思っております。その一つの証は,旧同和校と隣接する学校との統合がますます進んでいることであります。これは京都市だけの現象であります。旧同和地区とその周辺の学校で,子どものための学校統合が市民ぐるみの議論で進んでいる。新しい時代が始まっております。自信と誇りを持って,同和問題解決へ総仕上げをして参りましょう。同和行政に対する不信の払拭なくして,同和問題の解決はありません。過去,営々として積み上げてきた実践の総仕上げであります。
私は,あえて「同和施策の総点検」とは言っておりません。同和行政終結後の「行政の在り方総点検」であります。同和をタブー視してないか,あるいは一部の同和地区出身者を腫れ物に触るような扱いをしていないか,それが今回の不祥事の一つの原因であります。
旧同和地区出身者を優先雇用していたことは,歴史的に京都市の同和問題解決に大きな役割を果たしたものでありますが,長く続きすぎたと考えます。同時に,研修や服務規律が一部に徹底できていなかったために,多くの方が頑張っているにも関わらず,今も問題を引きずっております。
お互いが人間の尊厳を認め合い,差別のない社会をつくっていくために,あらゆるタブー,例外を廃して,果敢に挑戦していかなければなりません。困難ではありますが,1年以内にやりきりましょう。よろしくお願い致します。

4点目は「共汗」であります。
私は,「共に汗する」ということを常々申し上げてきました。議論ばかりしていると,意見の違いが目立って参ります。目標を決めて,夢を共有し,共に努力し,実践するときには,意見の違いを超えて一致点を見出していかなければなりません。そして,共に汗して成果が挙がったときに,「共汗(共感)の輪」が大きく広がります。私の実感です。私はこれを一層実践していきたいと考えております。これが,地域主権時代の新しい住民自治・地方自治のモデルを創っていくことになると思います。
これも,市議会でのことですが,コミュニティバスを走らせてくださいとの議論がありました。私は,「とんでもない」という趣旨の答えを致しました。コミュニティバスは地域住民の力で走らせるものであります。そのために,まずは住民自らが努力する,そして,行政がノウハウ等を支援する,という関係を作っていかなければなりません。私は,京都市は市民参加,情報公開,市政評価等においては,全国のトップ水準であると思っております。これは,私が中央教育審議会や教育再生会議など,東京でのあらゆる会議に参加しての実感であり,またその際に,中央省庁や大学の研究者の方々に京都市政の水準の高さを高く評価していただき感じたことであり,私は誇りを持っております。しかし,更に一歩も二歩も進めなければならないと考えております。市民の皆様が行政に要求したことに対して,行政が新たなサービスを提供する,市民の皆様がそれを評価する,そして,更に要求し,改善していく。こういったことは大事ではありますが,これは従前型の市民参加であると思います。今後は,市民の皆様と行政が,本当の意味で共に汗をかいていかなければ,財政危機の時代に,地域主権時代の京都モデルはできないと考えます。
しかしながら,京都ならできる,あるいは京都でしかできない,京都でモデルを作ることができれば全国に発信していくことができる,そのように私は感じております。
そのときに何よりもまず変わらなければならないのは,市役所職員の仕事の仕方であります。お金で仕事ができる,問題が解決できる時代は仕事はしやすいものです。これからは,心で仕事をしなければなりません。職員の魂で市民の皆様の魂を震わせ,共汗関係をつくらなければならないのです。そうすることによって,1200年の歴史を誇る京都のまちが,更に発展していくのだと思っております。
役所は前例踏襲的な仕事が多いですが,今後は一切これを排除していきましょう。前例がないからやろうという気概を持って,職務に精励していただくことをお願い致します。

更に,3点お話し致します。
1点目は繰り返しになりますが,人事異動は自己変革,自己開発の機会であります。どうぞよろしくお願い致します。

2点目は,後進の育成であります。これから多くの団塊の世代の方々が定年退職を迎えられます。ポストに就いたその日から,自分の後任を育てるという意識を持って,若い人も含めて職員の育成に力を注いでいただきたいと思います。

3点目であります。
本市財政は非常に厳しい局面を迎えております。国の状況も先行きが極めて不透明であります。
先日,骨格予算を市会で通していただき,現在,肉付予算の編成作業に取り組んでおります。しかし,今の国会の状況に鑑みますと,肉付どころか,骨削り予算を編成しなければならないという厳しい状況であります。私たち一人一人がコスト意識,経営感覚を持って,財政健全化に向けて努力しなければなりません。

最後に,こんな話を聞きました。カマスという魚の話でございますが,水族館でカマスが群れで泳いでおります。その真ん中に,透明のアクリル板を入れます。そうすると,カマスはその見えないアクリル板にぶつかる訳であります。しかし,カマスは非常に賢く,何度かぶつかるうちに,アクリル板の手前で曲がるようになり,決してぶつからなくなります。学習効果であります。
そして,アクリル板をはずし,カマスの泳いでいないところにだけ餌を入れます。それでもカマスはアクリル板があったところを超えて,餌を取りに行こうとはしません。カマスはだんだん痩せてきます。
このカマスをどうすれば救えるのか。
まったく新しいカマスを一匹入れるのであります。そうすれば,たちまち解決致します。学習していない,その場の空気に馴染んでいないカマスを一匹入れることによって,全てのカマスは救われます。
私は,人事異動とはそういう機会だと認識しております。新たな視点で、大改革を現場からお願いしたいと思います。
ありがとうございました。

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