こんろ火災に御注意を!
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2022年7月6日
こんろ火災に御注意を!
新型コロナウイルス感染症の影響で、御家庭で調理される機会が増えているのではないでしょうか?
好きなものを作ったり、献立を考えたり、子供と一緒に調理したり、楽しいことも多い自炊ですが、台所には様々な火災危険が潜んでいます。
台所の火災は、主なものとして、揚げ物調理に伴う火災である「天ぷらなべ火災」と、ガスこんろや電気こんろからの出火である「こんろ火災」があります。
令和元年は「天ぷらなべ火災」と「こんろ火災」合計で36件発生しており、その内、26件が住宅で発生しています。
特に、こんろ火災(住宅)は19件発生しており、過去20年間で最も多い件数となりました。
そこで、京都市消防局では、近年のこんろ火災の発生状況を分析し、こんろ火災を防ぐための対策についてまとめました。
20年間の天ぷらなべ火災、こんろ火災の発生状況
平成20年10月1日以降に製造・輸入されたガスこんろ(1口ガスこんろを除く。)には、バーナー全口に「調理油過熱防止装置」と「立ち消え安全装置」の装着が義務付けられています。これらの安全装置の普及により、天ぷらなべ火災は減少傾向にあります。
しかしながら、安全装置の普及が進む一方で、こんろ火災の件数は横ばいの状態が続いています。
「調理油過熱防止装置」とは
こんろのセンサーが鍋底の温度を検知し、250℃になると自動的に消火して油の発火を防ぐ装置です。一般的に油の発火温度は370℃と言われており、天ぷらなべ火災を防ぐことができます。
「立ち消え安全装置」とは
煮こぼれや吹きこぼれ、強風などで火が消えた時に、ガスの供給を停止する装置です。ガス漏洩による火災を防ぐことができます。
※「調理油過熱防止装置」と「立ち消え安全装置」が装着されたこんろには「Siセンサー」マークが表示されています。御自宅のこんろを是非確認してください。
こんろ火災の発生原因について
こんろには、ガスこんろや電気こんろなど様々な種別があります。こんろ種別ごとの火災の割合を見ると、電気こんろの火災も目立ちますが、ガステーブルこんろの火災が全体の62%を占めています。
ガステーブルこんろで発生した火災の出火経過を見ると、「可燃物接触」、「放置する忘れる」、「考え違いにより使用を誤る」の3つで71%を占めています。
これらの出火経過において最も多い原因は次の通りです。
➀「可燃物接触」 着衣がこんろ火に接触し出火
➁「放置する忘れる」 魚焼きグリルでの調理中に放置又は忘れる
➂「考え違いにより使用を誤る」 電気ケトルや電子レンジ用調理鍋などをこんろ上に置いて、点火する
これらのことから、
➀着衣着火の防止
➁グリル火災の防止
➂調理器具の間違った使用をしないこと
この3点がこんろ火災を防ぐ大きなポイントであるといえます。
こんろ火災を防ぐために取り組みましょう
1.着衣着火を防ぐために
➀ガスこんろの奥や横に、調味料など置かない。
➁調理の際は、ゆったりした衣類や袖、裾の広がった衣類は着ない。
➂上衣には防炎製品や、難燃性素材のものを使用する。
2.グリル火災を防ぐために
➀使用中はその場を離れない。
➁受け皿に水を入れるタイプのものには、必ず水を入れて使用する。
➂グリル庫内をこまめに清掃する。
➃グリル排気口付近には燃えやすい物を置かない。
3.誤った使用方法による火災を防ぐために
➀使用する調理器具がガスこんろ用であるか必ず確認する。
➁高齢者や子供が調理をするときは、家族や周囲の者が目を配る。
➂調理器具は、取扱説明書をよく読んでから使用する。
こんろを購入される際は、安全装置の設置されたものを!
最近のこんろには、装着が義務付けられている「調理油過熱防止装置」と「立ち消え安全装置」以外にも、様々な安全装置があります。
こんろを購入される際は、是非安全装置が付いたものを設置してください。
焦げ付き消火機能
鍋底の温度変化から、焦げ付きを検知すると自動的に消火する装置です。
中火点火
点火時に鍋から溢れた火が袖口に引火するのを防ぐために、中火位置で点火する機能です。
グリル過熱防止機能
食材を入れずに空焼きした場合や、グリル庫内の温度が異常に高くなった場合に自動で消火する機能です。
着衣着火防止機能
ガスこんろ手前に設置されたセンサーによって、手や袖などが、着衣着火の危険があるエリアに入ったことを感知すると、音声案内と、火力を弱めることにより、着衣着火を防ぐ機能です。
※このほかにも様々な安全装置が開発されています。
こんろ火災に関する様々な情報を提供しています!
京都市消防局では、こんろ火災に関する様々な情報を提供しています。
是非こちらも御覧ください。
お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672
ファックス:075-252-2076