【広報資料】KYOTO Agri-Business Cafe~新しい農業のカタチを考えるビジネス交流会~
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2021年11月15日

広報資料
令和3年11月15日
産業観光局(農林振興室 農林企画課 電話222-3351)
KYOTO Agri-Business Cafe~新しい農業のカタチを考えるビジネス交流会~
京都市では,新しい農業のカタチを考えるビジネス交流会と題して,農家や民間企業,関係団体,大学,金融機関等の多様な主体が集まってワークショップを行う「KYOTO Agri-Business Café」を創設し,販路開拓や新たな農業関連ビジネスの創出に向け,総勢50名の方に参加いただき,熱心な議論を重ねています。
これまでは,新型コロナウイルス感染予防のため,オンラインでの開催でしたが,第3回目となる今回は,初めてリアルでの開催を予定しており,これまで以上に白熱した議論を進めていきます。京都の農業の未来をより良くしていきたいとお考えの皆様の御参加をお待ちしております。
第3回 KYOTO Agri-Business Cafe
日時
令和3年12月14日(火曜日)午後3時~午後5時
場所
QUESTION 7階
京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
※新型コロナウイルスの感染状況によっては,オンライン開催とする場合があります。
申込期間
令和3年11月15日(月曜日)~12月3日(金曜日)
※「KYOTO Agri-Business Cafe」の参加には必ず事前申込みが必要です。
申込方法
申込フォーム(以下のURL)から,必要事項を入力
〈市内農家の方〉https://survey.mynavi.jp/cre/?enq=Iuiqzx%2b%2fv1M%3d
〈企業,関係団体,金融機関等の方〉https://survey.mynavi.jp/cre/?enq=wsMUcxCL3Nk%3d
お問い合わせ
KYOTO Agri-Business Café事務局(運営:株式会社マイナビ)
E-mail/[email protected]
「KYOTO Agri-Business Cafe」の実施イメージ
「KYOTO Agri-Business Cafe」では,市内農家をはじめ,分野・業種を問わず,民間企業や大学等,多様な主体に参加いただき,テーマごとのグループディスカッションを通じて,これまでの発想にとらわれない新たなビジネスモデルの創出を行います。
また,ビジネスマッチングに向けたコーディネートやSNSを活用した交流の場の設置,現地視察など,年4回開催する「KYOTO Agri-Business Cafe」でのグループディスカッション以外でも,新たなビジネスモデルの創出を促すためのフォローアップを行います。第1回(7月26日)
『知りあう』
農家や企業などが互いを知るキッカケを作り,議論ができる環境を整える。
第2回(9月22日)
『気づく』
さまざまな角度から意見を出し合い,課題や改善点,強みや可能性を整理する。
第3回(12月14日)
『繋がる』
各主体が繋がりを持って,新たなビジネスアイディアを創出する。
第4回(2月頃)
『行動する』
ビジネスアイディアを実証し,新しいビジネスモデルを事業化・自走化する。
第1回「KYOTO Agri-Business Cafe」の実施結果概要
★生産性向上・生産技術★
「小規模経営に適したスマート農業技術の構築」をテーマとするこのグループでは,農家の課題を共有する中で規格外野菜の活用が一つのトピックになりました。また,主テーマのスマート農業については,ドローンを導入した効率アップや水管理などの遠隔操作で異常気象にも対応できればという声も。スマート農業に関する話題以外にも多様な参加者の取組について,意見交換が行われました。
★流通・販路★
「農産品の新しい流通システムの構築」や「マーケティング・プロモーション」などをテーマとするこのグループには,京野菜の生産者,金融,物流などの多業種のメンバーが参加。生産者から寄せられた販路拡大に関する課題に対して多くの意見が出されました。その他,倉庫技術の活用,公共交通手段の貨客混載,企業の福利厚生サービスを活用した野菜のサンプリングなどの意見交換が行われました。
★農業関連ビジネスの創出★
「農業外収入の獲得,6次化,地産地消など,消費拡大に向けた新たな取組」がテーマのこのグループでは,事前アンケートから課題を抽出。産地の特殊性をどう謳うべきかというプロモーションの話やイチゴ狩り・ヒマワリ畑といった既に行っている取組を地域活性につなげたいという意見も。更にはオンラインファーマーズマーケットに関する構想などに話が及ぶなど,多角的な意見が交わされました。
★地域活性化・担い手確保★
「地域活性化と担い手確保」というテーマを議論するグループでは,今回は主に農家や農産品をどのようにしてブランディングするのかについて意見が交わされました。「農家が行っていることに新たに意味づけを加えることで,SDGsの取り組みができる」と,クラウドファンディングによる里山の景観保護(地域の特産品を返礼に)や地域資源循環を事業化するビジネスに取り組む生産者も参加するなど,多様な参加者による意見交換が行われました。
第2回「KYOTO Agri-Business Cafe」の実施結果概要
★流通・販路1★
「京都市の強み」として京野菜の他,消費地の近さや自然の豊かさが挙げられました。しかし,市内の消費者には価格面などで「身近なものではない」という声も。様々な意見が交わされる中で,「野菜がどうやって作られているのかをもっと市民に知ってもらうことが重要だ」など,議論は「食育」の重要性に。グループを代表した生産者からは「栽培現場と消費者のミスマッチを解消するために食育の大切さを改めて感じた。農業体験などを通じ,生産者と消費者が歩みよる手立てが打てるのでは」と発表しました。
★流通・販路2★
このグループでは「京野菜のブランド力を生かしきれていない」ことへの課題意識が聞かれました。「京野菜は品目が多く,単品ではインパクトが小さい」,「作っても儲からないが,伝統を絶やせない」,などの意見が述べられました。議論の中で「マルシェなどに出店し,レシピを添えて家庭に普及させていく」案などが出されました。グループを代表した生産者からは「飲食店の方からの視点は新鮮で,白熱した議論ができた。生産者が共同で京野菜の商品パッケージをつくり,クラウドファンディングを利用して広めたり,飲食店との協業で市民に販路を広げる必要性を感じた」と発表しました。
★農業関連ビジネスの創出★
このグループでは「京野菜だけが強みなのか?」という問題提起から議論が発展。市内には高級店も多く,こだわり野菜を受け入れる土壌があるが,もっと一般消費者に食べてもらうことが農家の成長につながるとの意見が。学生が多い京都で,「全国各地から来ている学生に京野菜や京料理を食べてもらい,将来のファン層を育成できないか」など,学生を農業振興に取り込む方策に議論が展開。グループを代表した生産者からは「若者に農産物のこだわりを伝えることは重要だ。将来の消費者であり,全国から集まってきている学生が京都にいる間に,京都の野菜や食文化に触れる機会がもっと作れるといいと思う」と発表しました。
★地域活性化★
このグループでは「消費者との距離が近い都市型農業」,「全国2位の大学数」,「知名度の高い京都ブランド」など,京都の魅力が挙げられました。しかし,価格が安定しない市場出荷での苦戦や,宅地化で農業の継続が難しくなっていることも懸念として話題に。これらの議論から「生産者が消費者や仲買人と出会える場の創出」や「生産者のネットワーク作り」の必要性が見えてきました。グループの代表者からは「農産物はあってしかるべきという前提で議論が進んでいるが,その土台が揺らいでいることは大きな問題。農業者,行政,企業が一体となって考えて京都市の農業を盛り上げたい」と発表しました。
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お問い合わせ先
産業観光局農林振興室農林企画課
TAL:075-222-3351 FAX:075-221-1253