初音学区
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2012年9月25日
面積:0.189k㎡
人口:2,578人 (平成17年2月1日現在)
初音学区自治連合会に執筆を依頼
我が街,初音

京都の者にとって「先の大戦」とは,「応仁の乱」の事であると謂われる。それは,京都の歴史上,最も大きな変化があったからである。都は悉く崩壊し焼土と化した。
そして,荒廃した街の復興は,都市改造から始まった。碁盤の目と謂われる市中の道が南北に長く,東西に短いのは,新たな道を造った都市改造の名残であり,せめて道の名だけでも美しくと四条通を挟んで南の道に「綾」,北の道に「錦」の名を冠した話は有名である。
時は今,京都のシンボルロードとして整備された御池通は,我が街である初音元学区の真ん中を貫く大路である。元学区と云えば各町内の人々を結ぶ大切なコミュニティの場であり,諸活動の原点である。
しかし,哀しいかなその大路は,しばしば悩みの種をもたらす。何故なら小学校の通学区域も警察管区も,その大路を境に違うからである。自治運営を実に難しくしているのである。
ところが,地域コミュニティの活動拠点となる旧初音校は実に恵まれた施設である。初音校は平成5年に閉校したが,現在は「京都市教育相談総合センター」,愛称を「こども相談センターパトナ」と呼ぶ施設として生まれ変わった。学校へ通えなくなった子供達の施設である。昨年は,そのまま卒業も可能となる洛風中学校が開校した。
施設内には自治会館のほか,万華鏡の博物館や喫茶店も併設されたユニークな建物である。敷地内には水琴窟を備えた「初音の庭」があり,グラウンドは全て芝生である。有難いと真摯に思う。
まとまりの良い学区ではあるが,昨今は更に厄介な問題が押し寄せてきている。マンションが次々と建つ。住人が増える。それ自体に何の問題もない。問題なのは,そこに住む人々が自治運営に消極的な事である。
近所付き合いが煩わしい人もあろう。遠慮もあろう。しかし,そうではない人もいる筈である。現に,自治運営に参加しているマンションもある。
地域コミュニティへの参加は大歓迎である事を知ってほしい。交流し,知り合えばこそ助け合いも出来る。阪神や中越の大震災の教訓で一番頼りになるのが一番近くに住む人であると言われている。残念なことにせめて防災委員くらいは出して欲しいとお願いするも儘ならないのが現状である。
初音学区はそうした今後の課題を背負いながらも,災害時の取組みや高齢化社会に向けた福祉活動にも積極的であり,運動会や夏祭,触合い(ふれあい)広場といった活動も盛んである。目指すは愉しく安心の街である。
平成17年2月
初音学区自治連合会 理事 平路 和夫
お問い合わせ先
京都市 中京区役所地域力推進室総務・防災担当
電話:庶務担当075-812-2420 地域防災担当、調査担当、企画担当075-812-2421
ファックス:075-812-0408