新型車両(20系)の概要
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2023年5月25日
新型車両(20系)の概要
1 外観及び内装デザイン
新型車両(20系)の外観及び内装デザインについては、デザインの専門家や市民公募委員で構成される「デザイン懇談会」で議論いただき、3つのデザインコンセプト「みんなにやさしい地下鉄に」、「京都ならではの地下鉄に」、「愛着がわく地下鉄に」を策定し、市民及び御利用者の皆様から御意見を募集したうえで、3つのデザイン案を制作しました。その中から最終的に市民や御利用者の皆様に最も多くの投票をいただいたものに決定しました。
2 安全性の向上
(1)地下鉄烏丸線全駅への可動式ホーム柵設置を見据えた自動列車運転装置の搭載
(2)車体に高い強度を有する構造材を採用
(3)挟み込みが発生した場合にも容易に脱出できるドアを採用
(4)運転室の視認性向上
3 バリアフリー化の推進
(1)おもいやりエリアの設置、車椅子・ベビーカースペースの拡充
(2)車両床面とホームとの段差低減
(3)全ドアへの運行案内表示器設置
(4)乗降口ドア外側への車体と異なるカラーリングによる視認性向上
(5)肘掛の設置、縦手すり・吊手の増設
(6)車両連結部の通路幅を拡大し、緊急避難時にも車両間の移動しやすさを向上
4 快適性の向上
(1)座席幅を拡大(42㎝→46㎝)
(2)座席背もたれの奥行をスリムにすることで車内通路幅を拡大 (142㎝→148㎝)
(3)乗り心地の向上
(4)冷房装置の能力アップ、きめの細かい空調制御
5 省エネルギー化・環境負荷の低減
(1)消費電力量を更新前車両と比べて約30%低減
(2)冷房装置にはオゾン層破壊係数ゼロ冷媒を採用
(3)車体構体に使用するアルミニウム合金の種類を極力統一することで、廃棄時の分別手間が軽減しリサイクル性を向上
6 京都の伝統産業素材・技法の活用
デザイン懇談会で策定された「京都ならではの地下鉄に」のコンセプトを基に外観・内装デザインに西陣織や京友禅などの京都の伝統産業素材・技法を活用しました。素材は京都市指定の伝統産業74品目の中から飾り付ける素材を選定しています。
(1)「おもいやりエリア」の飾り付け
(2)外観・内装への活用
(3)「北山丸太」を活用したグッドデザイン賞受賞記念プレート
7 新型車両(20系)導入までの経過・今後のスケジュール
平成24年度 | 新型車両導入のため、他の鉄道事業者へのヒアリングを実施し、設計に着手 |
平成29~30年度 | 「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」開催(計5回) |
平成31年3月 | 市民、御利用者の皆様の投票にて外観・内装の最終デザイン決定 |
令和元年8月 | 契約・設計開始(9編成分) |
令和2年4月 | 製造開始 |
令和3年7月 | 1編成目搬入(竹田車両基地) ※以降、各機器の調整・機能検査、試験運転等実施 |
令和4年3月26日 | 第1編成の営業運行を開始 |
6月21日 | 第2編成の営業運行を開始 |
10月7日 | 新型車両が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞 |
11月18日 | 第3編成の営業運行を開始 |
令和5年5月25日 | 新型車両が「2023年ローレル賞」を受賞 |
令和5年度~7年度 | 各年度2編成ずつ導入予定 |
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お問い合わせ先
京都市 交通局高速鉄道部高速車両課
電話:075-863-5263
ファックス:075-863-5269