【広報資料】地下鉄烏丸線新型車両(20系)が鉄道友の会「2023年ローレル賞」を受賞しました!
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2023年5月25日
お知らせ
発表日
令和5年5月25日
担当課
高速鉄道部高速車両課
地下鉄烏丸線新型車両(20系)が鉄道友の会「2023年ローレル賞」を受賞しました!



本市では初受賞!!
「2022年度グッドデザイン賞」に続き、ダブル受賞!!
京都市交通局では、現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、昭和56年の烏丸線開業以来40年以上使用し老朽化した9編成について、令和3年度から令和7年度にかけて新型車両(20系)に更新することとしており、現在、3編成が営業運行を開始しています。
この度、新型車両(20系)が、全国規模の鉄道愛好者団体である鉄道友の会(東京都千代田区)の「2023年ローレル賞」を受賞したことを、下記のとおりお知らせします。
1 受賞日
令和5年5月25日
2 受賞車両
地下鉄烏丸線 20系車両
3 受賞内容
「2023年 ローレル賞」
4 受賞の特徴
(1)本市車両で初の受賞、グッドデザイン賞とのダブル受賞
「ローレル賞」(1961年制定)は、我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、鉄道友の会が、毎年1回、前年中に営業運転に就いた車両の中から、会員の投票結果を参考にして、優秀な車両を選定するもので、本市の車両では初めての受賞となります。これにより、昨年10月に受賞した「2022年度グッドデザイン賞」((公財)日本デザイン振興会)に続いてのダブル受賞となりました。
(2)本市ならではの地下鉄車両
今回の受賞に当たっては、新型車両の外観及び内装デザインを専門家や市民で構成される「デザイン懇談会」の開催を経て、最終的に市民、御利用者の方々の投票によって決定するという市民参加の取組に加え、安全性の向上、バリアフリー化、快適性の向上及び省エネルギー化等を考慮した最新の車両技術を取り入れるとともに、京都ならではの地下鉄として、外観及び内装デザインに京都の伝統産業素材・技法を活用したことが評価されました。
5 鉄道友の会選考委員会の選定理由
公営交通事業者の通勤車の制約の中で、市民参加によるデザイン策定、多目的スペースの設置、バリアフリー、多言語案内表示等のインバウンド対応、車両内外デザインでの伝統産業品との協創など、完成度が高く最新技術と京都らしさを併せ持つ優れた車両であることを評価し、ローレル賞に選定しました。
6 新型車両(20系)の概要
(1)外観及び内装デザイン
ア デザインの専門家や市民公募委員で構成される「デザイン懇談会」の開催により、具体的な外観及び内装デザインを検討
イ 外観及び内装デザイン各3案から、市民・御利用者の方々の投票により最も得票数が多かった案を最終デザインに決定
(2)安全性の向上
ア 烏丸線全駅への可動式ホーム柵設置を見据えた自動列車運転装置の搭載
イ 車体を構成する床、壁、天井に高い強度を有する構造材を採用し、車体の高い強度を実現
ウ お客様やお手回り品の挟み込みが発生した場合にも容易に脱出できるドアを採用
エ 運転室の前面ガラス窓を広くして、運転時の視認性を向上
(3)バリアフリー化の推進
ア すべてのお客様が安全・快適に御利用いただける多目的スペース「おもいやりエリア」の設置と車椅子・ベビーカースペースの拡充
イ お客様が乗降しやすいように車両床面とホームとの段差を低減
ウ 画面サイズを拡大した案内表示器を全ドアに設置することで、耳の不自由な方をはじめとするお客様にとって、運行情報や非常時の案内などがより見やすくなるとともに、インバウンド対応として4か国語表示を採用
エ 視覚に障害がある方の御意見を踏まえ、乗降口ドア外側にエメラルドグリーンのカラーリングを施すことで乗降口を明確化
オ 立ち座りしやすいよう座席の両端1人掛けに肘掛の設置、座席中央付近に縦手すりの増設
カ 車両動揺時につかまりやすいように乗降口付近に吊手を増設
キ 車両連結部の通路幅を拡大し、緊急避難時にも車両間の移動しやすさを向上
(4)快適性の向上
ア 更新前車両よりも一人当たりの座席幅を4㎝拡大
イ 座席背もたれの奥行をスリムにすることで車内通路幅を6㎝拡大
ウ 出発・停車時の衝撃を緩和する連結装置及び騒音を低減する車輪などを採用し、乗り心地を向上
エ 冷房装置の能力アップ、急速暖房・除湿機能の追加に加え、車内の温度、湿度、乗車率等に応じて車両毎にきめの細かい空調制御を実施
(5)省エネルギー化・環境負荷の低減
ア 車両の走行装置に最新の制御装置を用いた効率の良いモーターの採用やLED化等により、消費電力量を更新前車両と比べて約30%低減
イ 冷房装置には環境にやさしい冷媒を採用
ウ 車体構体に使用するアルミニウム合金の種類を極力統一し、廃棄時のリサイクル性を向上
(6)京都の伝統産業素材・技法の活用
「京都ならではの地下鉄に」のコンセプトに基づき、各伝統産業の組合・事業者にも御協力いただき、外観及び内装デザインに京都の伝統産業素材・技法を活用
7 今後の導入スケジュール
年 度 | 導 入 編 成 数 |
令和5年度~7年度 | 各年度2編成 |
(参考1)鉄道友の会について
鉄道友の会(会長 佐伯 洋)は、1953年(昭和28年)11月14日に創立された全国規模の鉄道愛好者団体です。
広く鉄道知識を普及し、鉄道趣味を通じて会員相互の親睦を深め、鉄道を愛護し、その発展に寄与することを目的としています。
(参考2)ブルーリボン賞・ローレル賞について
ブルーリボン賞・ローレル賞とは、我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、鉄道友の会が毎年1回、前年1月1日から12月31日までの間に日本国内で営業運転を正式に開始した新造および改造車両から選定している賞です。
ブルーリボン賞(1958年制定)は、ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果に基づき、選考委員会が審議して最優秀と認めた車両を選定します。
ローレル賞(1961年制定)は、ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果を参考にして、選考委員会が審議して優秀と認めた車両を選定します。

出典:鉄道友の会 ウェブサイト
(参考3)新型車両全般に関する情報、運行ダイヤ及び新型車両に活用した伝統 産業に関する情報は、交通局のホームページでお知らせしています。
○新型車両全般に関する情報「新型車両☆特設情報館」
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広報資料
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お問い合わせ先
京都市 交通局高速鉄道部高速車両課
電話:075-863-5263
ファックス:075-863-5269