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京都市消防局

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市バスの「前乗り後降り方式」実証実験結果について

ページ番号231376

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2018年2月7日

 交通局では,市バスの混雑緩和を目指し,平成29年10月及び12月に前扉を乗車口とし,先に運賃をお支払いいただき,車両の中ほどにある広い後扉からスムーズに降車いただく「前乗り後降り方式」の実証実験を100号系統で実施いたしました。

 実証実験に御協力いただきましたお客様,関係者の皆様に御礼申し上げます。

 この度,この実証実験における調査結果を取りまとめましたのでお知らせいたします。

 

1 実証実験の概要

(1)実施日

 平成29年10月14日(土曜),15日(日曜),28日(土曜),29日(日曜),12月9日(土曜)の5日間

 * 事前調査日:平成29年9月30日(土曜),10月1日(日曜) 

(2)対象系統  別紙1参照

 市バス観光系統「洛バス」100号系統の全便(72便/日)* 臨時便を含む。

 (京都駅前~五条坂(清水寺)~祇園~岡崎公園 美術館・平安神宮前~銀閣寺前)

(3)調査内容

 以下の3項目の調査を実施し,期待される効果の検証を行いました。

ア 乗降時間調査

 調査内容:お客様一人当たりの乗車時間及び降車時間の変化 (お客様がよりスムーズに乗降していただけたか)

  → 調査員が7箇所の停留所で乗降時間及び乗車・降車それぞれのお客様数を計測

  * 調査停留所:京都駅前(のりば,おりば),五条坂(北行),清水道(南行),祇園(北行,南行),銀閣寺前

 期待される効果:停留所での停車時間の短縮

イ 車内御利用状況調査

 調査内容:立席で御乗車のお客様の御利用状況 (車内におけるお客様の分布状況及び移動状況の把握)

  → 調査員2名が乗り込み,車内前方・後扉付近・後方のお客様の分布状況や移動状況を調査(12便/日)

 期待される効果:車内混雑の緩和(車内におけるスムーズな移動)

ウ お客様へのアンケート調査

 調査内容:乗車や降車の状況に対する御意見 (乗車や降車がスムーズであると感じていただけたか)

  → 停留所で調査票をお客様に配布のうえ郵送で回収

  → 京都市バス“おもてなしコンシェルジュ”による海外からお越しのお客様への聞き取り

 期待される効果:お客様の快適性向上

 

* これらの調査に加え,運転士や案内要員への聞き取り調査を実施しました。 

2 実証実験におけるお客様の御利用状況

(1)100号系統の実証実験日のお客様数

100号系統の御利用状況

(2)アンケート調査によるお客様の属性  別紙2 P.1~P.4参照

 【アンケート調査の概要】

 ・ 配布及び聞き取り総数 5,149件

 ・ 回答数 1,153件(郵送回答数:704件,聞き取り数:449件)

 ・ 回答率 22.4%

ア 年齢

 20歳台が18%,30歳台が20%,40歳台が13%,50歳台が19%など,概ね均等な年齢構成でした。

イ 性別

 男性が39%,女性が59%でした。

ウ お住いの場所

 海外からお越しのお客様が39%,京都市外からお越しのお客様は44%,京都市内にお住まいのお客様は17%でした。

エ 御利用停留所

 乗車されたお客様が多かった停留所は,京都駅前が35%で最も多く, 以下,清水道,祇園の順でした。

 降車されたお客様が多かった停留所は,京都駅前が48%で最も多く,以下,博物館三十三間堂前,五条坂,銀閣寺前の順でした。

オ 御利用目的

 バスを利用された目的については,観光・レジャーが75%と大半を占め,次いで,通勤・通学で6%,買い物で5%でした。

3 実証実験結果の概要

(1)停留所での停車時間の短縮

ア 調査結果

・ 「前乗り後降り方式」では,乗車時に運賃をいただくことから,運賃箱で,一日乗車券裏面への日付印字や両替に時間を要したため,1人当たりの乗車時間は増加しました。

・降車については,広い後扉からスムーズにお降りいただけたことから,1人当たりの降車時間は短縮しました。

・調査対象の7停留所における1人当たりの乗車時間と降車時間の合計は,事前調査期間と比べ0.2秒減少しました。

調査対象停留所(7箇所)における1人当たりの平均乗降時間

 

(参考1) 京都駅前を除く停留所(5箇所)における1人当たりの平均乗降時間

 京都駅前を除く5停留所における乗車時間と降車時間の合計は,事前調査期間と比べ0.4秒減少しました。

京都駅前を除く停留所(5箇所)における1人当たりの平均乗降時間

(参考2)京都駅前(のりば・おりば)における1人当たりの平均乗降時間

 京都駅前(のりば・おりば)における乗車時間と降車時間の合計は,事前調査期間と比べ0.9秒増加しました。実験中,京都駅前おりばでは,前後ドアを開放し,お客様に一斉に降車いただくことで降車時間は大幅に短縮しました。

京都駅前(のりば・おりば)における1人当たりの平均乗降時間

 

・ 停留所でのバスの停車時間について,運行データを基に調査したところ,事前調査期間と比べ11.5秒減少しました。

停留所におけるバスの停車時間

イ お客様アンケート  別紙2 P.5,P.6参照

 「スムーズに乗車できましたか。」の問いには,一日乗車券への日付印字や両替により,運賃の支払いに時間が掛かっていたなど,スムーズな乗車でなかったとの声が約2割ありましたが,約7割の方からスムーズに乗車できたとの声をいただきました。

 また,「スムーズに降車できましたか。」の問いに対しては,8割を超える方がスムーズ又はややスムーズにできたと回答されており,「前乗り後降り方式」に好意的な評価をいただきました。

「スムーズにできた」又は「ややスムーズにできた」との回答数

ウ 運転士や案内要員からの主な意見

・ 運転士もお客様も慣れるまでが大変だが,観光シーズンや乗降客が多い停留所ではスムーズに降りていただけた。

・ お客様が停留所でお待ちの際にあらかじめ運賃の準備を促す案内が必要

・ 市民のお客様からは,慣れればスムーズになるとの声を多くいただいた。

(2)車内混雑の緩和(車内におけるスムーズな移動)

ア 調査結果

 車内におけるお客様の立たれた場所別(前方・後扉付近・後方)の割合は,乗車方式の違いによる大きな変化はありませんでしたが,降車により空いた後扉付近のスペースに前方のお客様が順次移動され,スムーズに乗降いただけました。

車両内の配置イメージなど

イ お客様アンケート  別紙2 P.7参照

 「スムーズに車内移動できましたか。」の問いには半数を超える方がスムーズ又はややスムーズにできたと回答されました。

「スムーズにできた」又は「ややスムーズにできた」との回答数

ウ 運転士や案内要員からの主な意見

・現行の「後乗り前降り方式」では,降車扉に近い車内前方が混み合うことや,降車時に両替をされることで混雑するケースもあるが,「前乗り後降り方式」では,車内前方及び車内後方におられるお客様が,後扉から降車されたので,流れがスムーズに感じた。

・降車されるお客様と乗車されるお客様が,後扉付近で輻輳することなくスムーズに移動されていた。

(3)お客様の快適性向上  別紙2 P.8参照

 「停留所での停車時間の短縮」及び「車内混雑の緩和」の項目でお示ししました,お客様アンケートの設問以外に,半数の方から,乗車時に運転士に対し質問ができることで,安心感が増したと思うとの回答があり,お客様から好意的な評価をいただきました。

「そう思う」又は「思う」との回答数

(4)運転士や案内要員からの他の意見

・市民の方に浸透していけばスムーズでいい。

・走行中に両替することがないので,車内転倒事故防止につながる。

・満員状態で,前扉付近にお客様が立たれた際には,左折時の視界を確保する必要がある。

・前扉から乗車されるお客様の運賃の確認や問い合わせに気を取られ,後扉から降車されるお客様が自転車やバイクと接触されないか注意が必要

・停留所でお待ちの乗車されるお客様と降車されたお客様とが交錯する状況が見られた。停留所によってはお客様の整列方法について検討が必要

・海外からお越しのお客様に,ホテルや旅館,旅行会社を通じ,周知が必要

 

4 実証実験に対する評価

 「前乗り後降り方式」の実証実験においては,乗降時間や停留所におけるバスの停車時間の短縮,お客様の車内でのスムーズな移動に効果が認められ,お客様からも好意的な評価をいただきました。

 今後,お客様の安全確保や効果的な事前周知の方法など,本実験を通じて得られた課題への対応も含め,「前乗り後降り方式」の本格実施に向けた検討を進めてまいります。

 

別紙1 100号系統の路線図

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別紙2 アンケート調査結果

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お問い合わせ先

京都市 交通局自動車部運輸課

電話:(運輸担当)075-863-5123,(路線計画担当)075-863-5132,(事業担当)075-863-5135

ファックス:075-863-5128