平成24年度 犬のしつけ方教室「はじめの一歩講習会」が行われました!
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2012年10月30日
平成24年度 犬のしつけ方教室「はじめの一歩講習会」が行われました!
10月14日,下京区にある大谷婦人会館にて,平成24年度の犬のしつけ方教室「はじめの一歩講習会」が行われました!
こちらのしつけ方教室は,市民新聞等でも広く参加者募集のご案内をしていたこともあり,お申込み時点から多くの問い合わせや参加希望をいただいておりました。
当日もたくさんの方にお越しいただき,皆さん愛犬のしつけへの考え方ややり方等,講師の先生の話を熱心に聞いておられました。
講習会後に行ったアンケート回答でも,「非常にわかりやすい」「家でも実践してみようと思う」などなど,とても前向きなご意見をいただきました!
反対に,会場運営にあたってのご指摘など貴重なご意見もいくつかいただきましたので,次回の講習会にきちんと反映したいと思います。当日お越しくださった皆さま,長い時間お疲れ様でした!ぜひこれを機に,ご自身の愛犬とよりよい関係が築けますように願っております!
今回,しつけ方教室の講師をお願いしました,森山先生(左)と築山先生(右)です!お二人とも,お忙しい中ご協力いただき本当にありがとうございました!
講習はスライドとモデル犬たちのデモンストレーションを交えた形式で行われました!皆さん熱心に聞いてくださっていました。
愛犬のしつけについて
それでは折角ですので,愛犬のしつけのポイントについて,講習会の様子をお伝えしながらご紹介いたします!
まず1つ目,しつけの時期は生後3~4か月まで,遅くとも5か月齢くらいまでに重点的に行うこと!です。
この時期は一般的に「社会化期」と言われており,社会化期に得た色々な経験や刺激がその子の性格を形作るといっても過言ではありません。
また,この時期はわんちゃんの学習能力も非常に優れており,正しいしつけ方を行えば比較的容易にわんちゃんが覚えてくれるという利点もあります。
さて,この時期に経験させておくとよい刺激は,
1.できるだけ様々なタイプの人と触れ合うこと
2.将来行くことになる場所へ連れて行くこと
3.様々な音や日常的な刺激に慣らせること
です。
この時大切なのが,こうしたたくさんの刺激に出くわした時,わんちゃんがいいイメージを持つように関連付けることです!
具体的にはご褒美(フード)をあげる,「グッド!」「いい子!」など明るい声で褒めるなど,わんちゃんがこれをしたら飼い主さんは美味しいものをくれる・褒めてくれるんだなと学習させることが大事になってきます。
例えば,他のわんちゃんが苦手,又は過度に興奮してしまう場合,わんちゃんが他の子に反応する前にフードで飼い主さんのほうに気を引き付ける,上手くやり過ごせたら十分褒めてあげる,これを繰り返し繰り返し反復することでわんちゃん自身も学習し,しまいにはご褒美がなくても望んだ行動をとってくれるようになります!
社会化期を過ぎた大人の子も,少し時間はかかるとは思いますが,基本的には同じように習慣づけることで訓練できますので,ぜひ実践してみてください☆
単純に,おもちゃで遊ぶという行動もうまく工夫すれば「一人遊びが上手にできてお留守番もへっちゃらなおりこうさん」に育てることができます!わんちゃんの興味や本能を上手に利用することが肝心です。
相談所にもわんちゃん用のオモチャはいくつかあります!上の画像でも紹介したコングというオモチャは,おもちゃの中にフードを詰めれる構造になっていて,わんちゃんの”かじる””食べる”という本能をうまく刺激して満たしてくれます!
次に,犬種による性格等の特性を理解することが大事です!
犬は人間との長い長い付き合いの中で品種による系統を確立しており,例えばレトリバーは人間とのハンティングの際,ハンターの指示により獲物を咥えて回収運搬する,というお仕事を担ってきました。
そのため,物を咥えて運ぶ,という習性が本能として刻まれており,うまくその欲求が満たされないと,家の中のものを何でも咥えていってしまう,噛み癖がある,という問題行動に発展してしまうのですね。
こうした犬種による特性は無理に矯正できるものではありません。逆に,頭ごなしに叱りつけてもわんちゃんは何故怒られるのかわからず,飼い主さんとの信頼関係も損ねかねません。
そこで,無理に矯正するのではなく,オモチャや遊び等でそうした欲求を解消させてあげることが重要になってきます!
上記で挙げたレトリーバー犬種は,ものを咥えて運ぶのが得意なので,フリスビーや取ってこいなどがまさに本職ですよね
また,オモチャは日常用品とは異なるものでないとわんちゃんも混乱してしまいます!ペットショップ等では色々な種類や形のオモチャがたくさんあるかと思いますので,ぜひぜひ色々な種類のものを取り揃えて,わんちゃんとのコミュニケーションをはかってくださいね☆
森山先生の愛犬,トップ君も今回モデル犬として活躍してくれました!終始おりこうさんだったトップ君,さすがです!
最後に・・・わんちゃんが吠えたり,飛びついたり,咬んだりといった,いわゆる「問題行動」にはすべて理由があります。
まずは,どういう時にそれらの行動が起きるのか,またその時のわんちゃんの様子はどうなのか(怖がっている,怒っている等々)を見極め,スイッチを探ることが重要になってきます。スイッチがわかれば,そのスイッチが入らないように気を配り,同時にもしそのスイッチが入っても怖くない,大丈夫だとわからせて徐々に慣らしていってあげましょう。
それでも上手くいかない時は,専門の知識を持った訓練士さんにお願いするのも一つです!この時重要なのが,わんちゃんだけを訓練するのでなく,飼い主さんも一緒にしつけのポイントや知識を深めてもらう,ということです!
訓練士さんのいうことはよく聞くのに,飼い主さんのおうちに戻ったらまた元の木阿弥~では無意味ですからね。
また,しつけは一朝一夕で完璧にできるようになるものではありません。
わんちゃんが失敗しても怒らず騒がず,「今回はうまくいかなかったな~」とどーんと静かに構えて,飼主さんもわんちゃんもストレスにならないように,楽しみながらしつけを行う,という気持ちが大切かもしれませんね!
逆にうまくできたらめいっぱい大げさに褒めてあげてくださいね☆
お問い合わせ先
京都市 保健福祉局医療衛生推進室京都動物愛護センター
電話:075-671-0336
ファックス:075-671-0338